2013年5月7日火曜日

アメリカからのニュース

今日のイギリスのトップニュースはアメリカの話でした。日本でも少しは報道されたと思いますが、オハイオ州クリーブランドで10年ほど前に行方不明になった3人の若い女性が、無事に発見されたという話です。

誘拐された詳細等はまだ調査中で発表されていませんが、テレビニュースではそのうちの一人が逃亡時に警察に通報した電話の会話の録音が流れてましたから、迫力満点でした。

3人は50歳代の男性3人(兄弟)に誘拐され、今まで民家に監禁されていました。そのうちの一人が逃亡することに成功し、近所の人の助けを得て、警察に連絡したそうです。

テレビでは家族や近所の人たちが大喜びで3人を迎えているところが写っていました。とりあえずハッピーエンド。

でもよく詳細を聞いてみると、すごく納得が行かないんです。

この3人は同時に誘拐されたわけじゃありません。2002年から2004年に行方不明になりました。同じようなエリアで、おそらく同じような状況で。

1件だけならどんなに警察が手を尽くしても見つからないということもあるかもしれませんが、同じ事件が3件ですよ。私はイギリスの警察をそんなの高く買ってるわけではないけど、これがイギリスの警察なら、絶対 発見して、犯人逮捕してると思います。

しかも3人が発見されたのは、誘拐されたのと同じエリア。つまり地元で拉致され、10年間も普通の民家に幽閉されていたわけです。しかも容疑者はスクールバスの運転手で、子供や学生達とコンタクトの多い仕事。誘拐された一人は学校帰りに消えてるので、普通なら真っ先に事情聴取されるはずの一人です。

この地元はヒスパニックのエリアだそうです。事件後、このあたりも警察の聞き込みは一応はあったらしいけど。周りの住人は、「あの家はぼろぼろで、窓も板が打ち付けられていて変だったけど、一度も疑った事はなかった。」ですって。疑えよ!そんなのやっぱり納得行かないですよね。

イギリスのニュースでも、見つかった事は目出度いけど・・・でも詳細はまだわかっていない・・・・という感じでちょっと歯切れの悪い報道の仕方でした。

アメリカのヒスパニックの地区の警察って、結構いい加減なのかな。アメリカって冤罪とかも多そうだし、無罪を主張している死刑囚がいっぱいいたり、刑務所ではなく精神病院に行くべきの囚人も多いって言うイメージ。Rough Justice(いい加減な正義)という言葉が頭に浮かぶけど 、これはボブディランの歌にでてくる歌詞の受け売りのイメージか。

アメリカといってもNYやシカゴなどの大都市と、オハイオなんかの工業都市や、それこそ南部のアラバマなんかでは、全然文化も違うんだろうなあ。

何かアメリカについてよく知ってる人がいたら、コメントお願いします。(あ、知らない人も遠慮なくどうぞ)

では、とりあえず3人の解放を祝って、こちらのクリックお願いいたします。
 
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4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

日本でもニュースでやってましたよ。しかし、そんなことがあり得るのかねぇ。これってアメリカの警察のせいなのか、それともそんことは日本でもあり得るのか・・・

いずれにしても、そんなに長い間自由を拘束されて男に拉致されて、家に閉じ込められていたなんて、想像を絶する苦しみですねぇ。

Atsuko さんのコメント...

あれ以来ニュース見てないので詳細は知らないけど、小耳に挟んだニュースでは、子供を数人産んだだの、10年間に外にでたのは2回だけだの言ってました。新聞にその3人の犯人の写真が載ってたけど、本当に汚い男達だった。しかも近所の人は2回くらい、何かおかしいと通報したんだって。
日本は誘拐はちゃんと捜査すると思うけどね。子供の虐待なんかは、なんかへんに遠慮したり弱腰で、全然まともに対処してないけど。

通りすがり さんのコメント...

日本でも14年前に、新潟県で当時小学生の女児が9年ちょっと誘拐・監禁された事件がありましたが、犯人の男が1年前に他の女児を暴行した罪で有罪判決を受けてたんです。それなのに、当時の警察は初動捜査でその犯人を見逃していました。すごく狭い地域でですよ!私は今回、その当時の日本の事件を思い出しましたが、どこの国の警察もしょせんこんなものなんだな...と思いました。

Atsuko さんのコメント...

通りすがりさん、へーえ、そんなことがあったんですか。すごく似てますね。大都会ならまだしも、田舎なら聞き込みとかすればすぐにわかりそうなものなのに。
日本の警察って世界一とか昔は聞いたことあるけど、それも今から思えば嘘っぽいですよね。