2010年3月31日水曜日

トワイライトの感想


きのう例のトワイライト読み終わりました。話の続きは以下のとおりです。

主人公のベラとハンサムな吸血鬼のエドワードは愛を告白しあいます。そしてエドワードは今までの生い立ち、家族のことなどを話し、彼女を家に連れて行き家族に紹介します。そしてその日、家族で野球をしてると、ほかの吸血鬼の3人組が訪れます。彼らはベジタリアンではなく、人間の血を吸う吸血鬼です。そしてそのうちの一人がベラが人間であることに気づき、彼女を襲おうとします。彼は固執狂的な性格で、一度目をつけた獲物はなんとしてもしとめないと気がすまない。

それでエドワードの家族が全員でベラを守ろうとします。それでもずるがしこい吸血鬼はベラのお母さんをおとりに遣って彼女をおびき出し、彼女が殺されかけるところで、間一髪で助けられるという話です。

この話には続編があり、今それを読み始めたところです。

こうしてあらすじを書くとすごく子供じみてるし、実際そうなんですが、読んだ人たちはみんなやめられなくなります。私もあっという間に読みました。エドワードという主人公の超ハンサムな吸血鬼のことを先日書きましたが、エドワードだけでなくエドワードの家族にも強くひきつけられます。吸血鬼の特徴らしく、みんな目の覚めるような美男美女。そしていうことすること、すべてがエレガント。

こうして考えると、数年前に読んだThe Secret History(Donna Tarte著)を思い出しました。これもアメリカの作家で、この本はトワイライトとは違って純文学なんですが、こちらも熱狂的に取り付かれたようなファンがたくさんいます。私も今まで読んだ本の中で、一番引き付けられたといってもいい。何に引き付けられたかというと、キャラクターなんです。

こちらも舞台はアメリカの大学で、別の土地から越してきたよそ者がひょんなきっかけからあるエリートグループに入ります。そのグループは男4人、女一人。彼らの容姿についてはあまり覚えてないんですが、そのうちの一人が特にカリスマ的なエレガントでクールな男性です。

こうして考えると、小説の魅力ってかなりキャラクターに左右されるんじゃないかな。エドワードやシークレットヒストリーのキャラクターのようにカリスマ的な登場人物は、読者に対してもそのカリスマ性を発揮するのでしょう。

明日このDVD を借りることになってます。主役のロバートパティソンという俳優は、普段の写真を見ると小汚いというか、ラフなカジュアルな感じですが、この映画の中ではすごくエドワードらしいとのこと。私は個人的には、昔のルパート・エベレットがぴったりだろうと思ってますが、みんな知らないだろうなあ。

写真は先日の水泳の競技会のチーム写真です。

2010年3月30日火曜日

チャーリーのめがね


先日チャーリーとルイを眼科に年に一度の定期健診に連れて行くと、チャーリーは近視でめがねがいるといわれました。ほんの少し悪いだけなので、必要なときにかけるだけでいいとのことです。

私たちはそんなこと少しも思っていなかったのでちょっとショックでしたが、チャーリーはその場でめがねのフレームを選ぶことになって、嬉しそうでした。めがねができるまでは1週間くらいかかるということで、それ以来毎日のように「いつめがねができるの」と聞いてきました。

そして今日の午前中に電話がかかってきて、できたから取りに来るようにとのことでした。学校の帰りに行ったのですが、チャーリーの親友とルイも一緒についてきました。3人ともとてもものめずらしく嬉しそう。今はチャーリーはそれをかけてテレビを見ています。ちょっと複雑な表情をしています。嬉しいような照れくさいような、でも友達に変だと思われたらどうしようというという心配とかが混ざった表情をしています。

今まで知らなかったのですがイギリスでは子供は16歳まではめがねは無料です。フレームを買うには国民健康サービスからバウチャーが出て、そのバウチャーで買うか、デザイナー物などで高いものはそれに差額を足して買えます。昔は国民健康サービスのめがねというのはジョークの種だったのですが、今ではデザイナー物と変わらないデザインです。チャーリーのはディズニーのハナモンタナのロゴまで入っています。

しかも16歳までは毎年定期健診に行くたびに新しいめがねに取り替えることができます。そしてもしも壊れたときは、修理バウチャーまで出て、ただで直してくれるらしい。

そういえばルイも先日歯科医で矯正がいるといわれました。5月に専門医に会いに行きます。これも18歳までは無料です。こういうところが本当にイギリスってありがたいんですよね。イギリス人はこれは当たり前だと思ってるようですが、日本の事情を少し知ってる私は、やっぱりイギリスって懐が広いなあと改めて思ってます。

2010年3月29日月曜日

トワイライト


先日トワイライトという本を友達に借りて読み始めたと書きました。火曜、水曜と読んで、木曜くらいから面白くなってきて、週末は夜中まで読んでいました。まだ100ページくらいあるんだけど、今晩読み終わるんじゃないかな。 

ここまでのあらすじをさっと書くと、17歳の高校生の女の子がとある田舎の町に引越ししてきます。そこで目も覚めるような美男美女のグループを見つけます。話に聞くと、彼らは兄弟なのですが、町のお医者さん夫婦に引き取られた里子ということでした。彼らもよそ者で、この学校では浮いていて、あまり受け入れられていません。

そのうちの一人エドワードと主人公はたまたま席が隣になります。すると彼はその瞬間から彼女に対してひどい嫌悪感をあからさまにします。そして数日学校に来ない。そして今度学校に来たときは、手のひらを返したように親切です。

このエドワードが、この世のものとは思えないほどの完璧な男前なのです。外見だけでなくマナーやすることも完璧。それで主人公はどんどん彼に引かれていきます。でもその一方で、彼のミステリアスさはますばかり。

で、結局彼は実は吸血鬼だということがわかります。でも彼と彼の家族は「菜食主義」になった吸血鬼で、人間の血をすわないで、動物の血をすって生きています。初日にエドワードが主人公を避けたのは、彼が彼女を見たとたんに、その血を吸いたいという激しい欲望に駆られたからです。

エドワードは主人公に恋しているのですが、近づきすぎると本能に流されて彼女の血を吸ってしまうかもしれない。彼女のほうは、彼が吸血鬼だとわかってももう後戻りできないくらい、彼に恋をしています。

と、今までのストーリーはこんな感じです。後半から彼の吸血鬼の家族やその習性が明らかになっていきます。

今日の午後もヨガをしようと自分の部屋に行って、ふとその本を取り上げてしまって1時間くらい読んでしまいました。

この本って読む人読む人、すごく取り付かれるようです。それは思うんですが、ひとえにエドワードが完璧な男前だからです。「男前」という言葉さえはばかられるような美形です。といっても別に写真があるわけではないから、この辺は勝手に想像してるんですが、そこまで想像させるところが文章力ですね。

このDVDも友達に借りていて、読み終わったら見るつもりですが、見たいような見たくないような。どんなにかっこいい俳優がやってるとしても(ロバート・パティソン)、想像の中よりかっこいいということはありえないですからね。

写真は庭の水仙。いろんな種類の水仙がありますが、これは白で真ん中が黄色い。

2010年3月28日日曜日

夏時間

今日も水泳の大会でした。今日のは前回のような個人対抗ではなく、クラブ対抗の試合だったので、気分的に楽だし楽しいです。ルイとチャーリーはそれぞれ4種目くらい出場しました。リレーが主だったので、勝ったのもあり負けたのもありでした。結果は3チーム中で一位になりました。

大体こういう競技会は土曜なんですが、今回は日曜でした。そしてこの週末からイギリスは夏時間が始まりました。土曜の夜中、日曜の未明に時計が1時間進みます。だから1時間減るわけです。

この競技会は車で1時間くらいのところだったんですが、途中で同じクラブのメンバーのお母さんAさんから携帯にメールが入りました。家を出るのが遅くなったから、先に行ったら席を取っておいてくれとのこと。彼女はいつも早めに来る人なのにどうしたのかなと思っていました。

彼女は時間ぎりぎりにべつのお母さんBさんと同じ車で来ました。話を聞くと、B さんが夏時間が始まったのを知らなくて、今日の午後たまたまAさんと電話していて、家を出なければいけない15分くらい前に気づいたとのことでした。

そうしてるうちにもう一人のお母さんCさんが来ました。彼女も夏時間が始まったのを忘れていて、遅れたとのこと。彼女もAさんと電話して、思い出したらしい。

そういう私も、今日はウォームアップは5時だとばかり思っていたのですが、念のためにとAさんにメールで確認すると、4時15分だとのことで、あわてて家を出ました。

そういうわけで、私もBさんもCさんも、Aさんがいなければ大幅に遅刻するところでした。

実はCさんって、去年も同じことやってるんですよ。そのときは早朝にデボン州の大会でプリマスまで、スピード違反しまくりでやってきました。私もその昔一度やったことがあります。きっとイギリス全土で今日は遅刻したり、猛スピードで車を走らせたりということが起こってるんだと思います。

とにかく夏時間が始まりました。朝がちょっと暗くなって、夕方が明るくなります。気分はいいですね。

この週末はにんじんと鞘豆とパースニップという白いにんじんに似た野菜の種をまきました。そしてジャガイモを植えたいので、畑を耕したり堆肥をまいたりと、忙しかったし力仕事でくたくたになりました。まだ今の時期にまかなくてはいけないものがたくさんあって、ちょっとパニック状態です。来週晴れてくれるとはかどるんだけど。

2010年3月27日土曜日

誰にも属さない土地




うちの家は道路からプライベート・ドライブに入って、30メートくらい先に家が建ってます。このドライブはうちとお隣さんとお向かいさんの3軒で共有していています。そのドライブの左側が私たちの土地で、右側に道路に面して別の家(Aさんの家)が建っています。

このAさんの家とドライブの間にドライブに沿って長さ5メートル、幅1メートルくらいの草地があります。この土地が誰に属しているかわからない。草が生えていますからほうっておけばぼうぼうになりますから、時々誰かが草を刈ります。昔はお向かいさんが世話をしていたのですが、おととしこのAさんたちが引越ししてきて以来、彼女たち夫婦は普通以上の情熱を欠けて整備しています。壁沿いに花を植えたりまで。

それで私たちはちょっと危機感を感じていました。イギリスでは誰にも属していない土地は、世話をしてる人のものになるという法律があります。(何年か世話をし続けなければいけないとは思いますが。)どうやらAさんたちはそれを狙ってるようなんです。確かに位置的には彼らの家の真横なので、彼らが所有するのが理にかなってるようではあるんですが、私たちにはそうなると困る事情があるのです。

というのはこのドライブは、自家用車が通るにはぜんぜん狭くありませんが、トラックが通るのはぎりぎりで、そういう時はこの草地に乗り上げて入ってきます。日本では聞いたことありませんが、うちはガスが通ってないので、暖房や給湯の燃料はディーゼルオイルを使っていて、これを年に数回1回につき1トンずつ、大きいタンクロリーで家の裏にあるタンクに届けてもらうんです。だからこのドライブが狭くなるとすごく困るんです。

もちろんディーゼルだけでなく、大きいものの宅配だとか、緊急の救急車や消防車もここに入れないと困ります。

今週木曜に私が買い物から帰ってくると、このAさん夫婦がまた熱心にここを世話をしてるのが目に付きました。それでどうしようかなあと思ったんですが、思い切って話しに行きました。

花を植えたり草を刈ったりして世話をしてくれるのはすごくうれしいが、実はこの土地を所有されては困る理由がある。なぜなら、ここに建て増しなどをされてドライブが狭くなると、生活ができなくなるからだ。あなた方はそういうことをしないだろうけれど、将来この家が売りに出たときに、次の所有者がそうしないとも限らない。だからこの土地はこのまま誰にも属さないままにしておきたい。というような旨でした。

すると彼女はとってもよく理解してくれました。ガーデニングがすきだし、自分たちは年金生活者で仕事も退職してるし、時間があるから世話をしている。そういう事情はちょっと聞いていたので良くわかっている。この土地を自分たちのものにしようとは思っていないし、ぜんぜん心配しなくてもいいとのことでした。

このことは実は去年の夏からちょっと懸念事項になっていたので、とってもほっとしました。だってこういうことってこじれると必ずや弁護士が中に入って、すごくお金がかかってややこしいことになって、近所づきあいが無くなるからです。そうなると誰もが居心地が悪い。

実はこのA さん、1年位前からヨガに来てくれてるんです。それで仲良くなったし、先日はヨガの後お茶に招いていただいて、1時間ほどあれこれおしゃべりするということもありました。

こういう田舎って実はこういう土地の境界線についての問題が絶えないんです。図面を見ても良くわからないことが多くて、境界線がどこか良くわからない。

でも普段から仲良くしている人とは、こういうことがあってもちゃんと誠実に話し合えば大体解決するし、近所づきあいって大切ですね。先日お邪魔したときは、昼間からこんなことして油売ってていいのかなとちょっと思いましたが、それが良かった。

今週はずっと雨でしたが、今日はちょっと晴れたので、たまっていたガーデニングをしました。庭の様子を写真で上げときます。

2010年3月26日金曜日

楽な生活

今日友達の家に行ってマッサージをしてもらいました。彼女はもともとヨガの生徒だったんですが、ここ数年たまにマッサージの交換をする仲になりました。

彼女の家はうちなんて比較にならないくらい田舎にあります。彼女の家から3キロくらいに家が2件くらいしかありません。周りは大体農地です。彼女の家はお屋敷というほどではないけれどなかなか大きく、かなりの土地が回りにあって、これを近くの農家に貸し出してるそうです。

彼女は年は私より10歳くらい上かな。でもとてもそうは見えない魅力的な人です。だんなさんはもうちょっと年上に見えます。私と彼女はかれこれ10年近く知り合いなんですが、ずっとこの人たちどうやって生計を立ててるんだろうと思っていました。

だんなさんは何をしているのかと聞いても、自然療法の研究を何年もしているという以外は、別に仕事のようなものはしていないようです。彼女はセラピストなんですが、週に10人くらいお客さんが来るとしても、せいぜいそれからの収入はつき千ポンドくらい。土地を貸すといっても、農地からの収入なんてすずめの涙のようなものです。彼女たちにはもう成人しましたが子供が4人もいるし、家も大きいし、いったいどうしてるんだろう。それで前回あったときに思い切ってはっきり聞きました。

すると、実はだんなさんが資産家の家の出で、彼の両親が彼が若いころ亡くなったときにかなりの遺産を受け取り、それでずっと生活しているそうです。

ふーん、そういう人もいるんですね。彼ら自身はそんな資産家というタイプでは全然なく、むしろスピリチュアルな生活の追及を目指してるような人たちです。家はまあ大きいけど、車は小型の車を共有してるようだし、お金に汲々している感じでは全然ないけど、贅沢している様子もありません。

うらやましいな、そんな生活。私もしてみたいなあ、と考えて、よく考えると私も似たような生活してることに気がつきました。毎月毎月赤字ではあるものの、別に食べ物に困るわけでもガソリンが入れられないわけでもないし、田舎の大きい家にのんびり暮らしています。デイブが働いてくれるので(ホッホッホ)私はちょこっとヨガを週に何回か教えるくらいだし、時間の拘束も少なくて、昼間こうして友達の家に行ったり、ヨガをしたりできる。

考えたらありがたいことです。なんか今日のブログ、まとまりがなくなってしまいました。失礼。

2010年3月25日木曜日

ボストン

最近近所に大きいスーパーができて、食料品だけでなく洋服や電化製品なども買えます。そしてCD やDVD も買えます。と言ってもレコード屋ではないから、通のCDなどはもちろんなく、売れ筋のが50枚から100枚くらい安く売っています。

そこで前日ボストンのCDを見つけて買いました。ボストンと言うのはアメリカのロックバンドです。私が昔このバンドのレコードを買ったのは中学2年のとき。13歳です。だからなんと32年前になります。1970年代の後半。一応ハードロック系なんだけど、その中ではソフトな感じで、気持ちの高揚するようなアップビートの曲が多くて好きでした。そのころ周りにロックを聞くような友達は2人しかいず、そのうちの一人でとっても好きだった友達がこのボストンが大好きで、「死んだら葬式でかけてほしい。」といっていました。

その後そのバンドはレコードを作らず、解散したものだとばかり思ってました。ボストン、大ファンというわけではないけれど、大好きな曲もあったし、何よりも親友の葬式にかけるレコードなので良く覚えていました。

それが先週このスーパーに行ったら、マイケルジャクソンなどのCDと並んで、棚にずらっと置いてありました。すごく懐かしかったし、すごく驚いた。どうして?最近は昔の音楽が良くリバイバルされているし、そういえばボストンの曲、コマーシャルか何かで最近聞いたことがある気もするけど、いったいどうしてだろう。

でもとにかく安いこともあってためらわず買って帰りました。子供たちに、私が12・13歳のころ好きだったバンドだと言うと、興味を持ったようです。一緒に聞いてみて、なかなか気に入ったようでした。そのころ好きだったDon't look back. と言う曲、当時は意味が良くわからなかったけど、今ではちゃんと聞き取れます。昔思ったとおり、前向きないい曲です。ギターの前奏がいいんだな。ギターを弾くまねしてみたくなります。(空想のギターを弾くまねをすることをエアー・ギターAir Guitarといいます。)

それでふと、どうして急にボストンのCD(そのころはCDすらなかったのにね)が売られているのか思いあたりました。子供のゲーム、任天堂DS と任天堂Wiiで、ギターヒーローというゲームがあるんです。Wiiのほうでは弦のついていないギターのようなもので、いろんな曲に合わせてギターを弾きます。まあいえばカラオケのギター版のようなものです。

これは憶測ですが、きっとボストンとかボンジョビとかの昔の70年、80年代のロックバンドの曲がギターヒーローで受けてるんですよ。

それにしても私が昔好きだった曲を子供たちが聴いてるというのは、なんだか面白いなあ。

私もこのボストンのDon't look back, お葬式でかけてくれといっておきました。QueenのAnother One Bite The Dust(また一人死んだという意味) といっしょに。

http://www.youtube.com/watch?v=KiOqHLVxZvA

リンクを載せておきました。イントロだけでも聞いてください。このギターソロが最高なんですよ。

2010年3月24日水曜日

Twilight

Stephenie Meyer と言う作家のTwilight(トワイライト)と言う本を友達に借りて読み始めました。

この本のことをはじめて聞いたのは、1月に友達二人とランチに行ったときです。友人A がたまたま読んだこの本にはまってしまって(3部作ある)、友人Bも取り付かれるように読んだとのこと。クリスマスの期間夜中まで読んで、翌日朝6時におきて続きを読むというくらいはまったらしい。そしてその中毒はどんどん広がり、友人Aの経営する美容院の従業員もみんなはまり、小学校の他の父兄にも蔓延しつつあるとのことでした。

この本は吸血鬼についての本です。ハリーポッターのように、ティーンエージャーを対象に書かれているらしい。そして同じように長い本です。知らなかったのですが実は映画も2作目までできているらしい。主役の男優はまだ20歳そこそこにして、昨年は世界で一番セクシーな男性に選ばれたとか。(個人的には30歳以下の男はセクシーにはなりえないと思ってますが。)

その話を聞いたのは1月だったのですが、私は吸血鬼の小説にどうも食指が動かなくて、勧められてもなかなか読もうという気になりませんでした。

それが先日チャーリーの水泳の大会に行ったとき、隣に座ってい女性と、彼女の読んでいた本についての話になりました。そこから最近読んだ本の話題になって、私はちょうどハリーポッターを呼んでいたので、「実は子供の本といえばそうなんだけど、今ハリーポッターにはまってる。」というと、その人は「実は私も今ティーンエージャー向けの本にはまっていて、取り付かれるように読んでるの。」とのこと。その本はこのトワイライトだったんです。

そういうわけで、いよいよ読む気になりました。電話1本で友人AとBが二人あわせて三部作全部と、映画のDVDを貸してくれました。話が早い。長い本なんだけど、読み終わったら報告します。日本でも映画が出てるくらいだから、はやってるのかな。

2010年3月23日火曜日

マイケルジャクソンの死

遅ればせながら、マイケルジャクソンのThis is itをDVDで見ました。これは彼が死ぬ数ヶ月前の、ロンドンのコンサートのためのリハーサル風景のドキュメンタリーです。

彼って死んだときは、死因は薬漬けになったことで、廃人のようになって死んだかのような報道でしたが、このビデオで見る限りでは、ぜんぜんそんなことはありません。声も踊りも今ひとつ力が入っていないけれど、それはリハーサルだから当たり前のことで、彼自身も「声をセーブしないと」と言っています。

それから報道ではリハーサルはぜんぜんうまく行っていなくて、それも薬漬けになった原因のひとつと言うことでしたが、そんな感じではありません。着々と進んでます。ほんと、報道って当てにならないよなあと思いました。

彼の音楽はファンキーなので、普段はあまり歌唱力を感じることはないけれど、リハーサル風景では、楽器もなしで音程がぴったりだし、そういえば昔ジャクソン5であんなにうまかったんだから、今でもすごくうまいです。でもそれにもまして、踊りがすごいなあと思いました。

ダンサーのオーディション風景があって、100人以上のダンサーが集まるのですが、そこから厳選された数人とマイケルが踊ります。それが、ぜんぜん劣ってないどころか、プロのダンサーたちよりうまい。しかもダンサーたちは20代くらいだろうに、マイケルは50歳になろうというのに。そして良く考えたら、彼の本職はダンサーですらない。

このビデオで見ると、どうしてそんなに薬漬けになって死んだのか、ぜんぜんわかりません。これだけ踊れるくらいだから、きっとフィットネストレーニングもしてたんでしょう。まだまだこんなに歌って踊れるのに、本当に残念。

でもその反面、彼がどうして死んだのか、わかるような気もします。彼ってまだまだすごいけど、それは20年位前の彼のすごさで、そこから変化や進歩をしていない。コンサートではスリラーやビリージーンといった昔の大ヒットがメインで、もちろんファンもそれを望んでる。でも20年前の自分と今の自分は違うはずなのに、それでも同じことをし続けなければいけない。そうすることが期待されている。自分の盛りは過ぎてしまって、今も人気はあるものの、それは昔の名残で、もうあのころ以上のものは新しく作り出すことはできないというのは結構苦しいものがあるんじゃないでしょうか。

話は私の好きなボブ・ディランに飛びます。彼ってもともとはフォークシンガーで、それからロックに変わったとき、ファンにすごく批判されました。その後も彼は常に変わり続け、そのたびにこき下ろされるけど、ぜんぜん気にせず好きな方向に変化し続けます。コンサートでは昔の曲を歌っても、そのアレンジをまったく変えてしまって、オリジナルとはぜんぜんかけ離れたものになることも良くあります。評判がいいこともあるけど、「ああ、彼ってまた自分で自分の歌を無茶無茶にしたな」と言うことも良くある。

今は彼はブルースシンガーになりました。そしてNever ending tour(終わりなきツアー)と言うのを何年もしています。最近(といっても6年位前かな)出したアルバムは、どういうわけかアメリカで20年ぶりくらいに1位になりましたが、それでも本人は特にどうこうすることもなく、マイペースでやってるようです。私は彼の最近の音楽はぜんぜん興味ないので聞いてません。コンサートが近くであれば行きたい気もするけど、行っても昔の曲は、少なくとも昔のアレンジではやらないだろうし、いっても面白くないかな。

マイケルもさあ、ボブ・ディランのように、商業的な成功は関係なく、そのときに好きな音楽を好きなようにやっていれば、ああいうことにならなかったかもなあってちょっと思います。きっと彼は、サービス精神が強すぎるんだろうな。そしてディランのように強く自由に、好きなことをできなかったんだろうな。そして芸術家にとって、好きなことを自由にできないと言うのは、死んでしまうのと同じことなんじゃないかな。

芸術に限らなくとも、人間って変わらなくなったら終わりじゃないかなあ。生きていれば変わり続けるもので、でもそれがさまざまな状況で自由に変われなくなると、いろいろな不都合が生じてくる。特にマイケルジャクソンのような芸術家にとっては、そういうのは普通以上に苦しいもので、そう思うと彼の魂が「ああ、もうマイケルジャクソンでいる限りは自由に成長できないから、もうやめよう。」と思ったとしてもすごく納得が行く気がします。

2010年3月22日月曜日

のんびりした仕事とピンクの服

私の住んでいる村は件数が30件あるかないかで、村というよりは集落です。そしてここから10分くらい歩くと別の集落で、そこに村の集会所があり、私はそこで週に2回ヨガを教えています。そのクラスにうちの集落からは二人(お隣さんとお向かいさん)、集会所の近くからは3人来てくれています。(もちろんほかからも生徒さんは来ます。)

今日はその帰り、雨が降っていたのでお隣さんに車に乗せてもらい、そのまま彼女の家によってお向かいさんもやってきてコーヒーをご馳走になりました。

普通の人って月曜日はいやいやながら仕事に行きますが、私も月曜の朝から仕事。でも徒歩10分でいけて1時間半ヨガを教えて、帰りにはご近所でお茶を飲んで帰るなんて、まったくいい暮らししてるなあ、まるでホームドラマだなあと改めて思いました。

そのヨガのクラス、今日は17人くらい生徒がいて、その大半が60歳前後のおばさんです。それで今日ざっと見回して初めて気がついたんですが、ピンクの洋服を着てる人が多い。それで別に違和感があるわけでは全然なく、むしろピンクだとか淡い紫の似合う人が多いんです。

うちの母(75歳)は赤っぽい紫(えんじのような色)くらいなら着ますが、ピンクなんて絶対着ないと思います。日本人はピンクって子供か若い女性のものっていう印象があるのでしょうか。

その辺はもしかしたら文化と言うよりは人種の違いかもしれません。白人は髪の色が薄いし、年をとると顔も白っぽくなるし、ピンクを着ると生気が出て似合うのかも。日本人は髪が黒いし、もともとピンクが似合わないのかな。

私の祖母は私が高校生のとき亡くなりましたが、明るい色の服を着たのを見たことがなかった。いつも深緑とグレーの混じったような色を着てたようなイメージがあります。そのころは時代も時代だし、年よりは年寄りらしく服を選ぶことを周りが期待してたんでしょうか。

私はこうして考えてみると、子供のころからピンクと言うものを着たことがなかった。子供のころはすごくピンクの服にあこがれてたんですが、なぜか黄色とか紺とかを着せられていました。中学生くらいからも、あまりピンクの服を選んだことはありません。そのころになると、そういうあからさまに女の子っぽい色を馬鹿にしていたのかもしれません。今でもピンクの服、一枚も持っていないです。持ってる服は大体黒とグレーが中心。

でもたまに赤紫っぽいマフラーやスカーフをつけると、われながら顔色が良く見えて、悪くないなあと思います。先日誕生日を迎えて、四捨五入すると50に近くなっちゃったし、もう黒とかグレーではなく、こちらの人に見習って明るい色を着ようかなあ。そうするともしかしたら気分も明るく良くなるかも?日本だったらいい年してピンクなどと言う人がいるかもしれませんが、そんなことこっちでは誰も言わないみたいだし。

2010年3月21日日曜日

競泳とトム・デイリー





この週末はプリマスに行っていました。子供たちの水泳の競技会です。土曜はリレー、日曜は短距離です。水泳のリレーは2種類あり、メドレーと自由形があります。チャーリーは9歳10歳のチームで出たのですが、残念ながらメドレーのほうは失格となりました。ルイは自分の年齢の11・12歳のリレーチームのほかに、クラブのほかのメンバーが怪我をしたので13・14歳のリレーにも出ました。結果はどれも10チームくらいの真ん中よりは下の方でした。

そして今日日曜は短距離で、全種目50メートル泳ぎます。

チャーリーは9歳児女子の自由形、平泳ぎ、バタフライで銀メダル、背泳ぎで4位でした。総合では2位。

そしてルイは足の捻挫をものともせずがんばり、11歳男児全種目で金メダル、総合一位でした。デボン州全体でですから大したものです。でも長距離では予選落ちだったので、来年は長距離でもがんばろう。

数週間前チャーリーはこの長距離ですごくいい記録を出し、クラブの歴代の記録を3つも書き換えたので、チャーリーばかりにスポットライトが当たることが多かったので、この週末はルイががんばってくれてうれしかったです。月曜に足を捻挫したときはどうなることかと真っ青になりましたが。今日表彰式の後、メダルを下げてトロフィーを持って歩いてくるときに、まだちょっとびっこをひいてたので笑いました。

ところでここまではただのお知らせで、今日の話題は、土曜にトム・デイリーに会ったことです。

トム・デイリーと言うのはイギリスの北京オリンピックの飛び込みの選手です。彼はイギリスでは有名人です。と言うのは、オリンピックに出たときに彼はまだ15歳で、歴代最年少のイギリスオリンピック選手だったからです。

彼はデボンに住んでいて、この競技会が行われたプリマスのクラブに属しています。それで土曜はリレーの競技会が行われている横で、飛び込み用のプールで彼を含めたダイビングクラブのメンバーが練習していました。それで自分たちの出番の合間に、みな惚れ惚れと彼を見ていました。私は選手たちを順番に並ばせる役目をおおせつかっていたので、私の立っていたすぐ横、2メートルくらいのところでダイビングしていました。

チャーリーのいうとおり、「彼ってテレビと同じ顔」でした。

それで午前中の競技会が終わった後、用があって入り口の方に行くと、彼が車を待たせてドアの近くでサインをしていました。それで私もサインをしてもらって、一緒に写真をとってもらいました。

これをルイとチャーリーに見せてやろうと思っていると、二人が見当たりません。そしてそのしばらく後また用があって同じ場所に行くと、なんとルイとチャーリーがそこで彼にサインをしてもらっています。ルイはクラブのユニフォームに、チャーリーは着ていたヨットパーカーに。そこで私はかばんから携帯電話を出して、写真を撮らせてもらいました。

彼って私よりちょっと背が高いくらいなので、背は低めです。そしてなかなかハンサム。年は16歳か17歳でしょうね。後で聞くとうちのスイミングクラブの人はみんなサインをしてもらっていたようなので、きっとかなり長い間あの入り口に立って、サインをしたり写真をとったりしてたんでしょう。サインするときはいちいち名前を聞いてくれて、私の名前はスペルまで聞いてくれて、サインしてくれました。とっても気持ちのいい若者だなあと思いました。

彼ってどこに行ってもこんなに人に囲まれるのかな。おそらく競泳の大会だったので、水泳する人は余計に彼を知っていたのかもしれません。そうでなければ、いちいちトレーニングに行く度にこんなに人に囲まれていては、時間がかかりすぎて仕方がないもんなあ。

ロンドンオリンピックではもちろん彼は出場することになるでしょう。前回はまだ15歳だったから、結果は大したことなかったけど、次はいい結果が出るかもしれません。彼をオリンピックでは応援するぞと、今から思っています。

よろしければこちらのボタンのクリックお願いできると嬉しいです。
 
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへ

2010年3月19日金曜日

形あるものはいずれ壊れます


今月に入ってコンピューターを買い換えたと言うのに、調子が良くありません。立ち上がらないんです。仕方が無いので買ったコンピューターショップに持っていくと、そこではちゃんと立ち上がるとのこと。それで、つながっているもの(プリンター、スピーカー、マウス、モニター、キーボード)のせいではないかと言うことで、ひとつづつ試してみると言うことになりました。それでマウスとキーボード貸してくれたんだけど。この調子だと解決するのに一月くらいかかるんじゃないだろうか。

コンピューター等のテクノロジーですが、これから5年くらいでもっとユーザーフレンドリーな方向に行ってほしいですね。今はちょっと具合が悪くなるたびに、素人ではお手上げ。ウエブで調べると、直し方とか載ってるようですが、そんなこと読むのも大変だし下手にいじるのも怖いので、プロに頼ってしまいます。

それからちょっとやそっとじゃ壊れないようにしてほしい。今だってすぐに壊れると言うわけではないけれど、ちょっと高度な事をするのは、ファイルがめちゃめちゃになったらどうしようと思って怖いですね。それと、あまりにも高度すぎて、細かいところで誰にもよくわからないと言うこともある。たとえば例を挙げると、このブログなんですが、ウインドウズをアップデートするたびに、コピペができるようになったりできないようになったりする。こういうのって何かの拍子でそうなるんだろうなあ。とにかくいろいろな面で、複雑化ではなく、シンプル化してほしいです。

物が壊れると言えば、話は飛びますがロシア文学の武藤先生を思い出しました。

ゼミで数人の生徒が彼の部屋にいるときに、その一人が先生の電気ケトルを空焚きして壊してしまったんです。「すみません。明日新しいのを買ってきます。」と彼女が言うと、先生はこともなげに、「あ、いいですよ、別に。どうせ形あるものはいずれ壊れますから。」とおっしゃいました。ああ、なんとクールなかっこいい人だと思いましたね。外見はぜんぜんかっこよくないですけど。

その1年後、卒業のパーティーで、挨拶した同級生が、「いつも先生の前では、俗物と思われてるんじゃないかと気になっていました。」と言いました。そういう人を見下すタイプの人ではないんだけど、そういう超越した感じのする先生でした。

明日は朝7時に出てプリマスに行きます。土曜はリレー、日曜は個人の短距離の選手権です。プリマスのホテルに泊まる予定です。

写真は庭で取った水仙。きのうの誕生日のために、つぼみの膨らんでるのを全部摘みました。これでも全部の30分の1くらいです。後はまだまだつぼみが固いです。

2010年3月18日木曜日

誕生日

今日は誕生日でした。別に年を食ってうれしいわけでもないから、ぜんぜん気にもしていなかったんですが、昨日の夜中の12時が近づくにしたがって、なんだかわくわくした気持ちになってきました。ここ数年は誕生日もできるだけ人に言わないでこっそりと、という感じでしたが、今年はどういうわけか「よし、いい一日にするぞ」という気になりました。



朝起きると家族からのカードとプレゼントがおいてありました。プレゼントは出る前からほしがっていた、マイケルジャクソンのThis is itのdvdです。それからデイブのお父さんがお祝いに25ポンド送ってくれました。



午前中はプールに行って友達と1キロちょっと泳いできました。その後は買い物やら普通の家事で忙しく、平凡な1日となりましたが、それでも「いい日にしよう。」と思うだけで、なんとなくいい一日となりました。

最近Facebook を始めたこともあり、たくさんの人がメールをくれたりおめでとうといってくれたりしました。

なんか最近、特に2月以降運が悪いなあという感じのことが続いていましたが、誕生日を機に運勢がよくなるように感じています。

そうそう、今日学校の後ルイをプールに連れて行きました。泳げるかどうか試してみたんですが、大丈夫でした。ちょっと傷みはあるとのことですが、泳ぐのも飛び込みもターンも支障はないようです。本当によかった。

2010年3月17日水曜日

Happy Go Lucky

うちのルイちゃんって本当にのんびりしてていい性格ということを何度か書きました。いい性格というのは「いい子」という意味だけでなく、うらやましい性格ということです。

先日書いたとおり、ルイは足首を月曜に捻挫して救急病院に行きました。この週末に重要な州の競泳大会があって泊りがけで行くことになってるので、学校からその連絡を受けたときは、私は骨折かと思ってちょっとショックでした。それで大慌てで学校から病院に直行したんですが、ルイは歩けないくらい痛いのに、結構平気そうです。「まだ月曜だから、週末までには直るかも。」って。1年くらい前に骨折したときは1ヶ月ギブスしてたんだけど、そのことも頭にはないようです。

結局病院では、骨折ではなくて捻挫とのことで10日くらいかかるといわれました。

それで昨日は大事をとって家で休養。私はインターネットで足首の捻挫や骨折について調べたり、水泳クラブに連絡して、リレーを辞退するかと悩んだりしてたのに、本人は一日中ニコニコとうれしそうです。何がうれしいのかというと、ただ学校を休めたからのようですが、水泳のことなんて気にしてなさそう。でも本人はこの大会はとっても楽しみにしていて、11歳男子のクラブの記録を出す機会だと張り切ってたはずなんだけど。でもぜんぜん心配してる様子も、がっかりしてる様子もなく、友達が貸してくれたハリーポッターのビデオを見たり、夕方はチャーリーとコンピューターゲームで楽しそうに遊んでました。

それで今日は学校に行かせました。私としてはちょっと心配な反面、家にいると私がルイの足のことばっかり考えて心配するので、よくないことを引き寄せてしまうだろうから、学校に行ったほうがいいだろうなあともわかっていました。

学校から帰ってくると、ほとんどびっこは引いていません。後数日ですっかりよくなりそうです。水泳も大丈夫そう。

英語ではHappy Go Luckyって言葉があるんです。Happyな人はLuckyだ、という言う意味です。つまり笑うかどには福来る。まさに引き寄せの法則の格言です。ルイを見てると、本当この人ってHappy Go Luckyだなって思います。ルイちゃん大物になるよ。

2010年3月16日火曜日

子羊の季節

この辺の春の光景といえば、羊の赤ちゃんです。英語ではLamb (ラム)。大きくてもこもこした薄汚れたお母さん羊立ち混じって、真っ白な羊の小さいのがあちこちの牧場にいます。大人の羊はいつ見てもあまり動いてませんが、子羊は飛び跳ねたり走ったり、見るからに生き生きと元気がいい。

Lambという言葉は名詞だけでなく、動詞としても使われます。To Lambというと、「羊の出産に立ち会うこと」という意味です。羊の農家の人たちは、1月から4月くらいまではこのLambingで忙しい。

先週テレビでLambing liveという番組をやっていました。いろんな羊農家から、赤ちゃんが生まれるところを実況中継してます。

でもこの辺では別にこれは珍しいことではなく、子供たちは学校の隣の農家で見たことがあるし、このあたりの人はどうしてこんなのがテレビになるのと面白がっていますが、都会人にとってはなかなか面白いです。

その番組で、去年生まれた羊を屠殺所に連れて行くところをやっていました。1年を過ぎると値段が落ちるので、1歳の誕生日の前にお肉になります。それでその農家の人が、「もう慣れてらっしゃるとは思いますが、こうして大切に育てた羊を屠殺することに抵抗がありますか?」とインタビューされていました。

するとその人は、「いやむしろ誇らしい気持ちですね。こうして手塩にかけて育てて、広々とした牧場で自由で幸せに駆け回って、いい人生を与えることができたと思ってますね。そしてこうして恐怖も痛みもストレスも無いように屠殺されて、いい肉となって消費者の食卓に上がるかと思うと。」ということでした。

イギリスって動物愛護の国と知られていますが、屠殺所の規制も厳しく、動物にとって最小の苦痛でできるように、専属の獣医がいつも立ち会うそうです。

私は羊をかわいいと思うほうなのでテレビを見て、ちょっと屠殺されるのはかわいそうと思いましたが、でも同時にああ、おいしいローストラムを食べたいなあとも。

こちらでは「(動物を)殺す覚悟の無いものは、肉を食べるべきではない。」という言葉があります。自分は人が屠殺した肉を食べておきながら、かわいそうなんて偽善的なことを言ってはいけないということです。

2010年3月15日月曜日

べカムとルイ

今朝ラジオをつけたら短いニュースでデイビッド・べカムが足首の故障で手術。ワールドカップは無理そうとのことでした。その数時間後仕事の帰り聞いたラジオでも同じことを言っていました。その後昼休みにデイブが帰ってきて、一言目に「デイビッド・ベカムが」というのです。

私はサッカーにまったく興味が無いのに、どうして知ってるんだろうと自分で思いながら、「足首の怪我でしょ。知ってるよ。」といい、ちょっとその話になりました。

すると外をヘリコプターが飛んでいる音がします。そういうことはよくあるのになぜかデイブが飛び出して見ています。「救急ヘリだった。この辺で何か事故があったのだろう。」とのこと。

その後PCでメールをチェックしてると、午後2時ごろに電話がかかってきました。学校からで、ルイが足首を負傷したので、迎えにこいとのこと。いってみると靴を脱いで足を机に乗せて、先生が二人もついています。一人では歩けません。その足でそのまますぐに救急病院に連れて行きました。

この週末、デボン州の水泳の大会がまたあるんです。土曜はクラブ対抗のリレーでルイも選ばれています。日曜は短距離のレース。ルイは去年総合で2位になってるし、すごく気合が入っているんです。2日ともプリマス(家から2時間)なので、土曜はホテルまで取ってあります。もしも骨折していたら、競泳どころではありません。

家から30分くらいはなれた総合病院にいき、1時間半くらい待ってみてもらったところ、「骨折ではない。ただの捻挫だ」ということで、レントゲンは取ってくれませんでした。それでも前回腕を骨折したときもそういわれて、でも結局折れていたので、撮ってくれといっても撮ってくれません。

捻挫だから10日くらいかかるが、安静にして、時々足を動かしたり冷やしたりしなさいとのことでした。水泳はリハビリのためにはいいとこのとです。でも競泳はまた別物だからなあ。

きのうトカゲの話で、言霊というか引き寄せの法則というか、とにかくめったなことは口にしたり、想像したりできないということを書きましたが、またそうなってしまいました。

競技会に関しては、私もルイもチャーリーもデイブも、すっかり良くなってちゃんと泳げたらいいなあと思ってます。後5日あるから大丈夫だろうとも。みんなそうやってポジティブに考えてますから、多分大丈夫ですよ。泳げるよきっと。

どんどんいい風に考えて、望むことを引き寄せなければ。

2010年3月14日日曜日

貧弱な水仙とトカゲ


水仙のつぼみ、だんだん大きくなっているんですが、なかなか花が開かず、痺れを切らすように何本か切花にして家に飾りました。するとすぐに花が開きます。

でもちょっと変なんです。例年なら水仙が花開くと生き生きと活力がある感じがするんですが、今年の花はどうも覇気が無い。弱々しいんです。そして花が小さい。

どうもこれは天候のせいらしい。今年は寒いので花が小さく、そしてエネルギーが足りない感じです。毎年同じ球根から咲く花なのに、天候のせいで花の大きさが左右されるとは知りませんでした。そういえば天候の悪い年はりんごの実が小さかったりするから、花が小さいということもありえるんですね。

今年の激寒は冬のせいだけではなく、去年夏らしい夏が来ず地表がよく温まらなかったせいだろうと私は思ってます。今年の春はすごく寒いですが、暖かくなるんだろうか。もしも寒い春となったら、また冷夏になるのか?そうなるといつかどこかで悪循環を打ち切らなければ、イギリスは寒い国になってしまいます。いやだよ、そんな。

話は変わります。あくあさんお勧めのジョナサン・ケイナーの星占いのサイトを見ていたら、読者の投稿の欄がありました。そこにある人が引き寄せの法則に似た話を書いていました。

一度大きな病気をして依頼、どうも「言霊」が強くなったようだ。思ったことが大体そのとおりになる。もうシンクロにシティーどころではない。めったなことでは、変なことは思ったり口にしたりできない。という話でした。この言霊という言葉、言ったことが実現するという意味で使われているようです。

それで私も土曜日こんなことがありました。私の友達ですごく蜘蛛が怖い人がいるんですが、その人のことを考えていて、「蜘蛛は良く出るけどイギリスではめったなことでトカゲは見ないから良かった。」って思ったんです。というのは私はトカゲが大嫌い。子供のとき祖父母の家のトイレ(外)で良く出たことから、恐怖心ができたようです。恐怖症といってもいい。イギリスではよくお風呂場で蜘蛛が出るんですが(それで上記の友人は人にチェックしてもらわないとお風呂場に入れない)、お風呂場でトカゲが出るところをリアルに想像してしまって、ぞっと寒気がしました。

これが土曜の午前中。そしてその午後、私とルイが台所のテーブルに座ってスペルの練習をしていると、猫のペパーが外から入ってきました。それを見てルイが、「ペパー、トカゲくわえてる!」って叫んだんです。

見ると台所の床に、まだ生きているしっぽの切れたトカゲをペパーは放しました。大きさは想像したのよりは少し小さいけど、イギリスで見るトカゲにしては大きい。幸いなことにルイがいましたから、彼に処理してもらいました。

イギリスって本当にめったなことでは爬虫類を見ることって無いんです。今までトカゲを見たのはきのうもあわせて4回だけ。それもどれもきのうのよりはふた周りくらい小さい。しかもまだ3月の半ばです。しかも毎朝霜が降りるくらい寒い。日本でだってこんなに早くトカゲを見たことはありません。

でも私としては、最近は引き寄せの法則でどんどんいいことも悪いことも引き寄せてるなあと感じることが多いので、きのうも別に特に驚きませんでした。ほんと、めったなことは考えられないなあーって感じでした。

でもこれをデイブに言ったらすごく不気味がられました。本当にそのくらい、イギリスでこの季節にトカゲを見るなんてことは、ほとんどありえないことなんです。

悪いことや心配事考えるの、本当にやめようと改めて誓いました。

写真はルイの先週末の「サーフィンと人命救助」の大会のメダルです。

2010年3月13日土曜日

焚き火と時間の無駄遣い


最近ちょっと調子が悪いということは2月以降何度も書きました。ノイローゼとか鬱だとか言うのではないんですが、いろいろ心配事が気になる。なかなか心がスキップするということがない。

それでちょっと考えてみると、ここ最近自分にプレゼントするというか贅沢するというか、そういうことがない。物質的なことだけでなく、時間的なことや、行動的なこと。自分を甘やかすということがないんです。

そういえば昔はちょっと贅沢だな、もったいないなあと思いながらも,チューリップの花束を買ったりだとか、今日は何もしなければならないことがないから、好きなことだけをしてすごそうとか、そういう日がありました。今は子供がいるのでお金はすべてそっちにいくし、時間的に余裕が全然ない。それだけではなく、自分に課しているもの(毎日運動する。毎日瞑想するなど。)が多くあり、無駄に時間を過ごすということがない。テレビをゆっくり見ることもないし、本を読むのも好きな本をというよりは、読まなければいけないと思っている本を読むことが多い。

そしてダイエット。1年ほど前にやせたので、そのときに自分に課したプログラムを忠実に毎日守らなければいけない。たとえばパンは1日枚のみ。決してバターを食べない。週に一度しか間食しない。など。だから気持ちよく好きなものを、罪の意識なしに食べるということがない。

なんとなく、そういう、時間的なこととダイエットに限らないのだけど、余裕のない生活が、なんとなく心がリラックスすることがない原因になってるのかなあと思い当たりました。

引き寄せの法則のアブラハムは、「とにかくなんとしてでも幸せな気分になりなさい。少しでも楽しいことをしなさい。どんなことでもいいから、なんとしてでも気分を良くするように心がけなさい。」といいます。その教えをここ数年熱心に聞いてきたはずなのに、考えたらその基本的なことがぜんぜんできていませんでした。本当に何を聞いていたのやら。

そういうわけもあり、今日は午後はゆっくり庭仕事をしました。といってもまだ種をまくには早いので、庭の整備というか大掃除というか、生垣の中に山積みになっていた枯れ木や、先日近所の人が切ったうちの生垣の木を、山ほど焚き火にしました。
焚き火の大きさは2メートルくらいです。

焚き火って簡単なようで、なかなかうまくいかないんですよ。まずちょうどいい天気の日でないとできない。ここ数日好天が続いているし、今日は程よく風があり、焚き火日和です。それではじめはうまく火がついたんですが、この焚き火の山の中に湿った木がたくさんあったことと、焚き火の組み立て方がうまくいってなかったので、半分くらいで火が弱くなってしまいしました。

焚き火って何か人をひきつけるものがあるでしょう。それで今日は隣の子供まで来て焚き火見物でした。私も長いシャベルで焚き火を突っつきながら、結局1時間以上も焚き火見物しました。別に焚き火なんてほうっておけばいいんだけど、不思議なことに焚き火を見てるととってもリラックスできました。

そういうわけで今日は1時間以上も無駄に過ごしてしまったのですが、こういう時間の贅沢かつ無駄な使い方というもの、必要なのかもしれません。

焚き火は今も燃えているはずです。別に野原の真ん中で燃えてますから、火事になる心配もなし。明日には燃えきってるかな。

写真はルイです。

2010年3月12日金曜日

フォードファームの春はまだ遠し


3月に入ってからここデボンでは天気がいいです。ほぼ毎日のように日が照ってます。でもその代わりすごく寒い。どうして天気がいいのに寒いのかちょっと不思議ですが、欧州では天気のいい日は、特に冬場は寒い。曇りの日は雲が毛布のように大気を被うので熱が逃げないけれど、雲のない日は熱が逃げるからだそうです。

毎朝霜が降りています。氷も張っています。

それで天気がいいのでガーデニングなどをはじめるのですが、まだまだぜんぜん遅いですね。例年ならもう終わりかけの水仙が、ぜんぜん咲いていません。咲いていないどころか、葉もあまり出てません。向かいの家の桜の木がこのくらいの季節は花盛りですが、それもぜんぜん。果樹園もスモモもなしもつぼみが膨らんでる気配もない。

私の誕生日が3月18日なのですが、毎年それまでにはソラマメとたまねぎは植え終わってます。誕生日のころにグリンピースとさやえんどうを植えて、誕生日が終わったら早速にんじんとジャガイモを植えるんですが、今年はさっぱりです。もうちょっと地面が暖まらないと。

写真は今週の水仙。いくつか咲きそうなのがありますが、大半はまだまだです。

ところで今日は水泳のトレーニングに行きました。チャーリーは9歳女子バタフライ200メートルとメドレーでクラブの記録を更新してました。バタフライはなんと11秒も!

ルイの方は、先週の人命救助の競技会で全国で2位と3位になったので、この町の運営するFANSといって、全国でトップ10にはいる選手はただでスポーツ施設を使えるというスキームに申し込めるとのことです。町のスポーツ施設といっても、ロンドンと違ってプールくらいしかないんだけどな。それは個人的に使うことはめったにないし。

2010年3月11日木曜日

ルイのスペリング

今日のブログの出だしはちょっと子供の自慢になりますので、いやな人は途中から読んでください。

ルイちゃんは赤ちゃんのときからなかなか頭がよく、今でも学校の成績はすごくいいんです。小学校一年生のときに、学校からGifted and Talented (才能児)として登録したとの手紙が来ました。得意科目は算数と科学ですが、大体なんでもできます。水泳もご存知のように州の大会で上位に入るくらいだし、最近はこの地区の子供のスポーツの才能児に選ばれて、ウエールズまで行きました。アートも昔から上手で、これも去年成績表にGifted and Talentedと書かれていたし、ピアノもできるし一応日本語もちょっとできるようになりました。そして性格も今まで一度も友達とけんかしたこともなく、おっとりとしたいい性格です。そしてまず病気ひとつしない元気な子供です。

でもそのルイちゃんが苦手なのがスペリングなんです。チャーリーは簡単に覚えられるのに、なかなか覚えられない。そして昔覚えた簡単なスペルができなかったりします。本を読むのは大好きなのに。

彼はこの9月で中学に入りますから、私としてもちょっと危機感を抱いて、先生に相談に行きました。

担任の先生は校長先生でもあります。彼女は、はっきり言ってスペリングは重要ではないと言い切ります。そんな細かいことよりも、文章の内容が大切。それこそが個人の頭の中身や考え方をあらわすもので、スペルなどできなくても大丈夫。むしろそんなことでうるさく言って、自信を失わせるのがよくないとの持論です。

でもそうは言っても限度というものがあります。そのくらいルイのスペルはよくないんです。それで再度相談すると、彼女は「頭のいいルイが今までやっても上達しないんだから、彼はスペルが苦手なんです。きっとどうにもならないですよ。大丈夫、そんなことはこれからの勉強に影響ありません。」との答え。そして「アインシュタインもスペルはできなかったんですよ。」だって。

確かにスペルなんて表面的なことだし、今はスペルチェックもあるし、そんなにたいしたことではないのかもしれない。それはそれで心強いんですが、そうは言っても中学に入るまでに、基本的なスペルくらいはできるようになってほしい。

そういうわけで今週から家で勉強することになりました。といってもほんの5分くらいなんですが、ルイの読んでいる本の中から文章を私が読んで、それをルイが書き取るというやり方です。それで間違ってたら覚えなおす。

それで今日で3回目くらいなんですが、ルイはすっかリうれしそうです。「もう僕のスペル早速上達してるね。」だって。そしてなんと今週のスペルテストでは満点だったそうです。今学期が終わるまでには、スペリングの問題は克服できると確信してるようです。

ルイってはじめに上げたとおり長所はたくさんありますが、彼の最大の長所はこの自信家且つ楽観的なところだろうな。本当に、その気になれば自分には不可能なことは無いと思ってるようです。

ルイのような性格本当にうらやましいです。いやなことはすぐ忘れるし、何でも楽しそうだし。でもこんなに自分に自信があれば、そりゃ何でも楽しいだろうな。自分の子供なのに、この性格どこから来たんだろう???

最後になりますが、最近コンピューターの不調を口実にサボっていた詩のブログ更新しました。(2作)よければ見てやってください。
http://fordfarmpoems.blogspot.com/

2010年3月10日水曜日

クリスマスツリー


きのうはクリスマスツリーを植えました。12月にもみの木を買いにいったときに、おまけに植木鉢に入った小さな苗木をくれたんです。うちは土地だけは腐るほどありますから、果樹園の隣に植えました。写真ではよく見えないけど、高さが今のところ20センチくらいです。これが一人前のツリーになるには何年かかるやら。

うちは本物のもみの木が好きなので、いつもツリーはツリーファームに切りに行くか、ガーデンセンターのようなところで買います。でも3年前は家の庭の生垣の中にちょうどよさそうな3メートル位のもみの木が生えていて、それを切ったことがありました。

その前は本気でクリスマスツリーファームを副業で始めようかと思ったことがありました。土地はたくさんあるので、何にもしないのはもったいないなあって。それで苗木のカタログなども取り寄せて、相当真剣に考えました。でも結局儲からないんですよね。100本植えて、そのうちの80本がまともに育ったとして、一本20ポンドで売っても1600ポンド。30万くらいです。でも売れるまでには育つのに何年もかかるし。

そういうわけでこのもらった苗木、一本だけ育ててみます。10年後のこのブログで、切ってクリスマスツリーにするところをお知らせできるでしょうか。

2010年3月9日火曜日

読書感想 ハリーポッター、Deathly Hallows

ハリーポッターの7巻目且つ最終版、ついに読み終わりました。6冊目まではずいぶん前に読み終わっていたのですが、7巻が出てからなかなか読む気にならなくて数年たってしまいました。それでも先々週急にふとその気になって読み始めたら、やっぱりやめられませんでした。600ページくらいあるんだけど、毎晩毎晩夜中まで読んですっかり睡眠不足になっちゃいました。

子供向き、というか小学校高学年からティーンエージャー向きの本なんですが、本屋では大人向きと子供向きがおいてあります。どちらも内容は同じなんだけど、装丁が違う。筋書きについては言いませんが、やっぱりすごいです。

第一巻は結構ユーモアが豊富で、内容もそれほど切羽詰っていなかったのだけど、だんだん巻が進むにつれて、話が怖くダークになっていきます。それにしても彼女は話を作るのがうまい。おそらく第一巻、第二巻を書いた時点では、最後までの構成は立ててなかったと思うのですが、一巻目二巻目の設定がとてもうまく効果的に使われていて、七巻目ではいろんなことがつながります。それが本当にお見事。

6年ほど前、5冊目のOrder of phenixがちょうど出版された日に旅行に行ったということがあったんですが、その日は空港でも旅行先でも若い中学生高校生くらいの人がこの500ぺージ以上ある分厚い本を読んでいたのを覚えています。すごいなあと思った。このインターネットやらコンピューターゲームで活字離れが激しい時代に、こんなに若者を本に向かわせるなんて、それだけでも彼女(JK Rowling)は勲章ものです。

このハリーポッターのお話は魔女と魔術師の世界の話ですが、そこの学校から社会システムから、学校の教科からスポーツ(クイディッチというほうきで飛びながらするボールゲーム。この世界ではサッカーや野球のように人気がある)まで、JK ローリングがすべて彼女の空想の中で考えあげたとは、すごいものです。作家の立場からすると、頭の中で自由にこんなにたくさんのものを想像するのは楽しいだろうな。それを本にして、人に読んでもらえるとは、すごくいい気分でしょう。

でも彼女って、ハリーポッターの一巻を書いたときは26社の出版社に断られたそうです。それがいまやイギリスで1-2を争う大富豪ですからね。それにしても自分の筆だけでこんなに財を成すというのもすごいです。これを断った26社の担当者は、首になってもいいんじゃないだろうか。

夢中になって読んだから、読み終わって寂しいです。

2010年3月8日月曜日

きのうの話の続き




今朝起きるとチャーリーはすでに起きていて制服に着替えていました。よく見るときのうとおとといもらったメダルをしていました。学校にして行きたがったのですが、なくすと困るのでだめといいました。チャーリーって結構クールなふりをするので、メダルを取ったときもそれほど嬉しそうにはしてなかったのですが、やっぱりすごくうれしかったみたいです。

その水泳の大会での出来事です。日曜はこの何週間にもわたって行われる競技会の最終日で種目が少なく、1時から2時までの間昼休みがありました。その間ウォームアップもイベントもなしで、ロックやポップ系の音楽がかかっていました。そのうち若い人たちのパーティーやディスコでよくかかる曲で、振り付けのある曲がかかり始めました。するととあるスイミングクラブのティーンエージャーの女の子たち5人がプールサイドで並んで踊りだしたんです。
すると10歳くらいの女の子二人も参加して踊り始めました。そうこうするうちに向かい側のプールサイドでも、いくつかのクラブの選手が踊り始めました。よく見ると男の子もいます。年齢も10歳くらいから18歳くらいまで。

その曲が終わると次の曲がまたよく知られた振り付けのある曲でした。すると踊る人たちがどんどん増えていきます。選手だけでなく中年の係りの人やストップウォーチを首から下げた審査員まで踊ってます。よく見るとプールサイドだけでなく、その辺にうろうろしてる人も踊ってる人がいます。

そして曲があのYMCAになると、今度は倍ぐらいに人が増えました。うちのクラブのコーチも隣町のクラブのコーチも踊ってます。私も本当は踊りたかったんだけど、さすがに保護者で踊ってる人はいなかったので、’Clap your hands’ という掛け声にあわせて手をたたくだけにとどめておきました。

外は春の光がさんさんと輝き、競技会はあと決勝をひとつ残すだけとなり、みんな少しリラックスしてるようです。なかなかすばらしい光景でした。競技会自体はすごく厳しく、失格も容赦なくどんどん出るのですが、このときはみんな楽しんでるようでした。

日本ならどうかな。うるさく言う人がいて、そんなことはディスコでもあるまいしけしからんという人がいそうですけど。それともそもそもロックなどは「不良化の元」ということで、こういう健全な競技会ではかからない気がするな。

2010年3月7日日曜日

水泳の結果

土曜は朝3時45分に目覚ましをかけ、ルイとデイブを起こして、またベッドに戻って6時半まで寝ました。ルイたちはカーディフという車で3時間くらいの町に、人命救助クラブの全国競技会に行きました。私とチャーリーは100キロくらい先の町に、水泳のデボン州の大会です。

チャーリーは自由形200メートルとバタフライ200メートルを泳ぎました。結果はどちらも決勝進出で、自由形は惜しくもメダルを逃して4位、バタフライは2位でした。

帰ってきたのは7時ごろ。二人ともすっかり疲れきりました。私は前夜あまり寝ていなかったので、ぐったり。でもチャーリーはもっと疲れています。予選と決勝あわせて200メートルを4回全速力で泳いでるだけでなく、予選と決勝あわせて3回もウォームアップで泳いでますから、かなりの距離を泳いでるはず。

二人で簡単に晩御飯を食べて、チャーリーはちょっとだけテレビを見て9時には寝ました。何しろ今日の日曜も大会で6時半おきですから。

ルイたちは私がもう寝ようかなと思った10時半ごろ帰ってきました。ルイは顔が蒼いです。私の顔を見るなり「疲れたよ」って。そりゃそうだ。3時半から起きてるんだから。そしてチャーリーほどではないけど、いろいろレースで泳いできたようだし。

結果は足ひれレースで銀、障害物レース銅、マネキンレース(マネキンを水の中で引っ張りながら泳ぐ)で銀でした。これはイギリス全国での結果ですから、なかなかなものです。

今日はラグビーの試合があったんだけど、もう行くのはやめることにして、今日は朝寝坊をさせました。

私とチャーリーは6時半おき。起こしに行くと、「えー!もう朝?」と言いました。9時から寝て6時半だから9時間半寝てるんだけどな。

チャーリーは今朝はそういうわけでとっても疲れてるようでした。顔色がよくない。それで今日のレース200メートル個人メドレーはちょっと遅く見えた。レースの後、やっぱり顔色が今ひとつです。それでも決勝に進出となったので、用意したお弁当を食べると、だんだん顔色がよくなってきました。朝ごはんちゃんと食べたんだけどな。チャーリーって私に似て朝が弱いタイプなのか。

決勝の結果は3位でした。はじめは4位で、しかも5位に追いつかれそうだったのですが、平泳ぎからスピードを上げて、なかなかいい結果で銅メダルでした。

そしてその後、総合の結果発表がありました。この総合の計算の仕方がとてもややこしく、チャーリーは背泳ぎに出なかったので、期待していなかったら、2位と発表されました。それで表彰台に呼ばれて楯をもらってきました。

私たちのスイミングクラブは小さいので、この州大会はこの週末は3人参加しただけでした。(参加するためには前もって自己最高記録を提出しなければならず、各年齢10人前後しか参加できない。ルイは0.2秒差でできませんでした)それでもクラブのキャプテンは、まだ20歳くらいの若い学生(女性)なのですが、遠いところまで何回も週末を犠牲にしてやってきてくれました。ガソリン代だけでもすごくかかるのに。親ですら、面倒だなあ、でもしょうがないなあと思って週末早起きして付き合ってるのに、本当頭が下がります。クラブだからもちろんすべて無給です。

それでチャーリーは同じクラブの仲間がいなくて寂しそうでしたが、この大会は3週末にわたって行われてるので、ほかのクラブの9歳児と友達になって、今日は楽しそうでした。2週間後はクラブ対抗のリレーがあるんですが、そのときにまた会うのを楽しみにしています。

2010年3月5日金曜日

忙しい週末

この週末はとっても忙しい。ルイは明日ウエールズ地方の首都のカーディフで人命救助クラブの全国大会(競技会)があります。朝8時にスタート。クラブがバスをチャーターしたのでそれで行くんですが、出発が4時45分なんです。だから朝3時半起きです。これにはデイブがついていきます。帰ってくるのは10時過ぎだろうなあ。

学校のクラスの友達も一緒に行くんですが、今日は二人で、明日取るメダルを月曜学校に持ってくるかどうか相談していたらしい。なんとも自信家な二人。

チャーリーは土曜と日曜にデボン州の水泳の大会があります。これはここから車で1時間くらいのところです。朝8時半に集合なので、6時半には起きていかなければいけません。決勝まで通過するかどうかによりますが、帰ってくるのは6時ごろでしょう。

日曜はルイは午前中ラグビーの試合です。その後もしもチャーリーが決勝に出たら見に来るそうです。

今お弁当の用意しています。ルイたちも私たちも一日中で、しかもずっとプールにこもってますから、山ほど食べ物を持っていかなければいけない。それでいろいろ出来合いのものを買ってタッパーにつめてますが、考えたら日本のお母さんだったらお弁当作ってるだろうなあ。何もかも出来合いで済ませず、玉子焼きくらい作ればよかったかなあと思ったけど、やっぱり面倒だからこれでいいや。

2010年3月4日木曜日

悪い娘

うちの近所、歩いて10分弱のところにチャーリーの1学年上の友達が住んでいます。うちとその家の間は車の通る田舎道で、途中には一軒も民家がありません。今日はその友達が呼びもしないのに現れて、二人は庭で遊んでいました。彼女は犬を連れてきました。犬と一緒に一人で歩いてきたようです。チャーリーは今まで何度かその子の家まで歩いていきたいといったのですが、一度も(私に)許可されていません。イギリスでは子供を一人で歩かせる習慣がないし、特にここは人通りもなくその上時々車が来るので、もう少し大きくなるまで一人で歩いてはいけないことになっています。

友達は5時前にやってきました。6時近くになって、そろそろ暗くなる前にその子を帰らせなければと思い外に出ると、二人とも見当たりません。庭が広いですから見つからないことはよくあるんですが、いくら呼んでも気配がない。

彼女の家に歩いて行ってはいけないことはわかっているし、家を離れるときはいつも言いにくるので、その子の家まで行ったはずもない。どうしたものか。デイブに連絡して、近所を探してもらうか。警察に通達したほうがいいのか。

でもその前にとりあえずその子の家に車で行ってみることにしました。

するとやっぱりそこにいました。私に言うとだめだといわれるから、わざと言わないで行ったようです。

今自分の部屋で反省書を書いています。その後晩御飯の後すぐに寝て、来週の週末が終わるまで外に出てはいけないといわれています。

どうしてもその友達の家に行きたかったんだろうなあ。彼女の家にはファームアニマルがたくさんいて、アヒルやら羊やらがいて、見に行きたがっていたからなあ。でもそれにしても、誰にも言わないで1.5キロくらい離れた野中の一軒家に歩いていくのはいけません。行きはその友達と一緒だったけど、帰りは一人で帰ってこなければいけないってわかってたんだろうか。しかももう6時を過ぎているので、暗くなりかけてます。

今まで怖がらせたくないから、誘拐だとか殺人だとかの話をしたことはないけれど、どうも言い聞かせなければいけないようです。

ルイなら絶対こういうことしないんだけどなあ。チャーリーはやりたいと思ったことはなんとしてでもやるタイプだからなあ。

2010年3月3日水曜日

リフレクソロジー

私の職業は3つあります。ヨガの先生とアロマセラピストとリフレクソロジスト。ここ15年ばかりそのときの状況によって比重が変わるのですが、今は主にヨガの先生です。

リフレクソロジーというのは足のつぼのマッサージです。ただのマッサージよりは細かく、指圧のようにいろいろつぼがあります。 今日はこのリフレクソロジーの交換をしました。私のヨガのクラスの生徒がリフレクソロジストだとわかり、ではお互いにリフレクソロジーをしあいましょうということになりました。去年の秋からはじめて今日で5回目かな。

今日は彼女がうちに来てくれて、私がまず彼女にやってあげます。時間は小1時間。その後彼女がやってくれます。お互いにすることがちょっと違うので、彼女のほうが長くやってくれます。これが天国。本当に気持ちがいい。やってくれる前から、「私多分うたた寝するよ。」といっておいたら、やっぱりしました。寝てしまうと気持ちよさが感じられないので、起きていようと思うんだけど、やっぱり気持ちよくて寝てしまう。でも熟睡ではないから気持ちよさの中で漂いながらうとうとするという感じでした。

子供が生まれてからほとんどアロマもリフレクソロジーも仕事としてはしていなくて、これからの収入はほとんどゼロに近いんですが、たまにこういうことができるだけでも、ああ資格とってよかったと思いますね。そんなに高くもないけど、やっぱり贅沢ではあるので、自分でお金を払ってはなかなかいこうという気にならないだろうし。

彼女とは知り合いになってまだ日が浅いのですが、終わったあとに一緒にお茶を飲んで小一時間ほどお話しするのも楽しいです。 きのう載せなかった庭の写真を載せます。
にんにくの芽とルーバーブという野菜とブロッコリーです。ブロッコリーは例年なら今頃は収穫時なのですが、激寒のせいでほとんどできませんでした。というわけでこの春は菜園からの野菜は乏しそうです。




2010年3月2日火曜日

フォードファーム 春状況

きのうから3月。2月の間は真冬のような気がしますが、3月という声を聞いただけで春が来た気がします。ちょうどきのうは天気がよく、春が近づいてる気がしました。

それにしても今年は欧州は冬が厳しかった。きのうと今日も天気はいいものの朝は霜が降りていて、外のバケツの水が凍っていました。去年は冷夏だったので、地面自体が冷たいのかも。そういうわけで、今年は春が来るのが遅い。3月1日はセント・デイビッド・デー(st.David Day)でお祝いに黄色い水仙を飾る習慣があり、例年はそのころはどこの庭も水仙だらけなのに、今年はつぼみがやっと膨らみかけたところです。

うちフォードファームの春の状況を写真でおしらせすると


野生状態の生垣の中のスノードロップ。何よりも一番早く咲く花です。今が花盛りです。



プランターのチューリップ。まだ1ヶ月はかかりそうですね。


水仙。何種類も植えてあるので、白いのや黄色いのが順番に1ヶ月以上咲きます。今はまだこんな感じです。天気がよければ来週には咲きそうですね。



梅の木。スモモかな。果樹園では一番早く花が咲きますが今年はつぼみも膨らんでいません。


菜園では唯一成長してるのが秋に植えたにんにく。激寒にも負けず伸びてきました。でも来週にでもソラマメの種をまいて、たまねぎの球根を植える予定です。

菜園と果樹園は私が子供と猫の次に愛してるものですが、冬の間は見に行こうという気もしませんでしたが、今日はちょっと様子を見に行きました。もうすぐ庭仕事ができる(しなければならない)と思うと、うれしいような怖いような。

2010年3月1日月曜日

失敗は成功の元


ちょうど1ヶ月ほど前に納豆を作ってみました。そのときの様子を逐一ブログでご報告しました。期待は高かったものの結果は今ひとつでした。何とか食べれるものができたことはできたけど、まめが乾燥したのか、硬くなって糸をあまり引きませんでした。においもあまり強くなく、おかげで日本では納豆が食べれなかったルイが食べれたのはいいんですが。

点数にしたら35点といったところでしょうか。赤点です。

失敗の原因は、大豆の煮方が足りなかったことにあると思いました。大豆って一晩水につけて、その後長く煮ないといけないんですね。煮豆として食べるなら1時間くらいで大丈夫かもしれないけど納豆にするには、ネットで見ると大体4-6時間と書いてあります。納豆菌のパッケージの中の作り方には9時間とのこと。これが圧力釜があれば1時間くらいでできるそうなんですが、わざわざそのために買うわけにも行きません。

前回は4時間くらい煮たかな。柔らかくはなったけど、簡単につかむとつぶれるという感じではなかった。それで今回は7時間煮ました。

納豆菌を振って、暖かいところにおいておくのは、前回と同じくオーブンの中にしました。温度設定が70度くらいが最低なので、ちょっと高すぎるのが気になります。説明書には40度くらいと書いてあります。前回は乾燥したので、タッパーのふたを密閉しない程度に閉めておきます。

それでもやっぱり乾燥します。オーブンの温度が高すぎるのがいけないのかなあと反省して、場所を変えて、ボイラーの上に湯たんぽを置いて、その上にタッパーをおいて、それを毛布2枚で包みました。湯たんぽのお湯を時々変えないといけないのが面倒だけど、多分このほうがいいようです。

作り方によると24時間くらいでできるとのことですが、前回は3日くらいかかりました。今回は大豆が柔らかいからもっと早くできるかと思ったけど、やっぱり同じでした。

今日で大体完成。タッパーに4つ作ったのですが、量が多いのはまだ出来が悪いので、もう一晩発酵させることにしました。発酵が終わったら冷蔵庫に3日くらい寝かせて完成とのことです。

それでちょっと食べてみました。糸は前回よりもたくさん引いています。前回よりも市販の納豆に近い。でも糸の引き方が足りませんね。それからやはりちょっと硬い。点数にしたら70点かな。まあ合格点です。前回の倍ですから、かなりの進歩です。

次に作るときは
1.さらに長く豆を煮る
2.はじめからオーブンに入れないで、湯たんぽにのせる。
3.乾燥しないようにタッパーのふたは閉めて、発酵途中で2-3回混ぜて空気を変える。
4.タッパーに入れた大豆の下のほうがなかなか発酵しないので(空気が足りない)、もっと層を薄くして、多くのタッパーに入れる。
に気をつけて、80点台の納豆作りたいですね。

海外でこのブログ読んでる人で興味のある人、簡単なので一度作ってみてはいかがですか?菌は東急ハンズで売ってるそうです。豆を煮るのと発酵は時間がかかるけど、別に手間がかかるわけではなくほうっておけばいいので、お試しください。

ところで今日は3月1日。私の中では、今日から春が始まります。それでたまねぎの種を室内でまきました。種をまき始めると、春がいよいよ来るなあという感じがしますね。