2011年3月31日木曜日

地震の予言

今年は寒い寒い、ぜんぜん春が来ないと思ってるうちに地震が来てしまいました。ああ、なんか日本が大変なことになってるらしい、大勢の人が死んで、原発事故があって・・・・と思ってるうちに46歳になっちゃいました。そうするうちに庭では勝手にアスパラガスが育って、ブロッコリーが収穫を待っていました。



今年はばたばたしてるうちに気づいたらすっかり春です。お雛様も出したまま出しっぱなし。そろそろ片付けないと見飽きてきました。明日から4月ですからね。


さて地震のことです。地震がおきた数日後から、こんなに大きな地震なのでどこかに予言した人がいるだろうなあって思ってました。でも原発のニュースやらなんやらに気が取られていて、ほんの数日前、そういえばと思ってネットで検索してみました。

有名な予言者というとブラジル人のジョセリーノって言う人が日本では有名みたいですが、調べたところによると、予言してなかったみたいですね。まあこういうのは解釈しだいなので、無理やりこじつけて、「年が違うけど・・・」とか「場所が違うけど・・・」とか、無理やり当たってると思い込もうとしてる人もいるみたいですが、やっぱり的中という感じではなかったみたいです。

でもすごいのを見つけました。照という方がやっている「幸福への近道」というブログのなかの世見というカテゴリーの中に書いてあります。

この人はちょうどエイブラハムのチャネリングをしているエスターおばさんのように、 あちらの世界の方々から「予言」のようなものを授かるみたいです。相手が複数というのもエスターと同じですね。いろいろな話を総合すると、兵庫県に住んでいる64歳の普通のおばさんのようです。これが本職ではないようなのですが(食品会社に勤めてるそうです)、グループがあってそこで会を持ったりしているようです。(この辺も昔のエスターと似てます。)

この問題の予言は2月11日にされていました。抜粋を書きますね。

『やはり太平洋側は動く気配がムンムンしています。
「陸前高田」と云う地名が声にならない会話を 自分にしています。
どこにあるのだろうと 探してみると 見付かった。
指で感じ取ろうとしたが 期待ほど感じなかったが 釜石辺りが赤く見えた。
東和と書かれている場所辺りが気になった。
今度揺れると広範囲に思える。
岩手・秋田・山形・宮城・福島・茨城 これだけ書けば当たるだろうと思える県名だが 書かずにはおれない思いになります。
目の前に5の数字が先程から見えて仕方がない。
千葉も 神奈川も近く揺れると思われるし 東京・埼玉も「なんだこれ」私がおかしいのか群馬も 栃木も 長野も いつ揺れてもおかしくない事を地図は語ってくれているだけに 私自身 今日は地図を見る力が薄れているのかと 心配になってしまうくらいだ。
もしかすると近日中に何回か揺れを感じるか かなり広範囲なのかもしれないと思った。
もっと他も見ないといけないのだろうが これ程の県名を書いた後だけに見る気がなくなったが 心の中で「揺れる・揺れる」と言っている自分がいた。
又 改めて見てみますが 気を付けて下さい。
大きな揺れを感じる私が ここにいます。』

怖いでしょ。「陸前高田」 なんて地名、今回の地震まで聞いたこと無い人が大半なのに。ちょっと思いつきだけじゃでてこないですよ。


 それから地震2日後の13日にはこのようなことも書いています。

『すると「食糧問題」この言葉が聞こえた気がしたのです。
先程 スーパーに行った時には気付かなかったのですが 鮮魚や野菜 納豆等が今後入荷しなくなるのが凄く不安になってもいます。
今は 大災害の直後だけに皆さんが水や食料品を買い溜めしている為に品薄になっているのでしょうが この品薄の本番はこれからやって来ると思います。
津波による塩害が田畑を復興させるのに大きな障害となる為に 米・野菜はかなりの年月 被災地では望めないでしょう。
漁船の被害も壊滅的で漁が出来る日がいつ来るのか分かりませんし この度の原子力発電所の問題は 陸地より海の被害の方が大きいようにも思っています』

この日はこのあと次々と地震の予知が続きます。関東一帯から南西に進み、富士山、相模湾、伊勢志摩 、そして徳島まで名前が出てきました。太平洋側がやばいようです。それから4月というのも気になる月のようです。

 そしてこれは地震とは関係ないんですが、こっちもばっちり当たってます。3月4日の記事です。

『アァ そうそう リビアと云う国の正式な国名ってご存知でしたか?
大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリヤ国と云う長い国名です。
ムアンマル・アル・カダフィーは大統領ではなく革命指導者と呼ぶそうです。
トリポリの火も 近月中には消え 革命指導者のカダフィー氏の人生も終わりが近づいています。
ただ 今回の出来事の後始末劇が もうすでに利権がらみで エジプト・チュニジアそしてリビアに忍び寄っています。
これからのアメリカの動きが見ものです。
リビアの原油生産量は魅力ですものネ
直接民主制を掲げていたリビア でも独裁体制だった。
今後はこれらの独裁政権が次々に崩壊していく事でしょう。
イラン・イスラム共和国 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ミャンマー連邦これからが本番です。』

ヒラリークリントンの野望やアメリカの政治についてもでてきます。クリントン元大統領はロックフェラー(だったと思う)の隠し子だとも書いてありました。

ネットのページはアクセスが集中して昨日までは見られなかったのですが、新たにミラーページができたそうで、自分の目で確かめたい人は、ぜひこちらを見てください。http://kinmiraiken.jp/



この予言のことを昨日妹にメールすると、こういうことが好きな彼女はもう知っていました。やっぱり日本では話題になってるのかなあと思ったらそうではないようで、やっぱり妹も「この地震予言した人、誰かおるやろう」 と検索して突き当たったみたいです。

こういう物は客観的に見れる人はほとんどいず、信じたくない人、信じられない人、なんとしてもでっち上げだと証明したい人もたくさんいらっしゃるでしょうから、判断はお任せします。私は逆にこういうのを信じたいほうだし、さらに言うなら、あれだけ大きな地震を誰も予言しないほうがありえないと思ってるので、かなり信じてます(まあそれでも、どこかに懐疑的な部分もあるので100%鵜呑みにしてるわけではありませんが) 。


でもこの人の地震と原発事故の今後についてはあまり楽観的なことは載っていないようなので、それは外れて欲しいなあと思ってますけどね。日本に住む皆様のためももちろんだけど、私自身も今年の夏大阪にまた帰るつもりでいたんですよ。で、3月ごろに飛行機を押さえるつもりだったんだけど、今は様子見です。大阪は全然影響ないみたいだけど、少なくとも原発事故の目安が立つまでは、ちょっと日本に行くことは決断できないですよ。


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2011年3月29日火曜日

身軽に旅をしよう

地震によって日本や日本人は変わるかという話ですが、個人的なことではやっぱり考え方というか、見方が変わりましたね。

たとえばうちの場合、地震以来いくつかトラブルが起こってます。まずお風呂場の水漏れで一階の天井とバスルームの壁にしみができ、まだ水漏れ自体も完全には収まってません。それから掃除機が壊れました。チャーリーが図書館の本を失くしました。

水道のこと、普段ならかなり心配したりストレスになったと思うんですが、今はストレスっぽくなってくると、「ちょっと待って。これを全体像に当てはめて考えてみよう・・。こんなの地震や津波に比べたらトラブルとすらいえないよな。」 って思います。ほんと、こんなことでいらいらしたり悩んだりするのあほらしいよなって。

先週の水曜も掃除をしてると10年近く使ってたダイソンがついに死んでしまいました。それでその場で車を走らせて隣町まで行って新しい掃除機を買って、そのまま家に帰って何も無かったように掃除の続きをしました。

チャーリーが本を失くしたときは、図書館に行こうと家を出るときに気づいたので、仕方なくその日はそのまま行って、学校においてきたなどと嘘を言って延長してもらいました(イギリスでは遅延すると罰金なので)。子供が物を失くしたり壊したりというのはちょこちょこあることで、そのたびに子供には思いっきり小言を言うところですが、今回は「まあいいか、3週間延期してもらったからそのうちでてくるよ。」という感じで、チャーリーはラッキーにもあまりしかられませんでした。

今までならいらいらしたり怒ったり心配したりする場面でも、一歩後ずさりして全体の構図を見渡して、「こんなことしょうもないことやん。私ってホンマつまらんことで悩んでたわ。」と思うようになりました。

たくさんの人が亡くなったこと、多くの人が愛する人を失くしたり、家や職場や所持品を一切なくしたこと。そんなことに比べれば、我々が普段愚痴を言ったり文句を言ったりしてることって、なんと些細なことが。命があって、家族が元気で、温かい家でおいしいご飯を毎日食べれる。つまらない、取るに足りないことを口実に、そういう幸せをぜんぜん感謝しないで暮らしていることか。

このことは地震のほとぼりが冷めても忘れないでいたいです。

ところで図書館で借りて読んでいたChicken Soup for Soulという本をやっと読み終わりました。心が温かくなったり、インスピレーションを受けるような話がたくさん載っています。いろいろここに書きたいなあと思う記事があったのですが、最後のほうにのっていた詩を転記して翻訳を載せておきます。

 85歳のおばあさんの詩です。

If I Had My Life to Live Over

I'd dare to make more mistakes next time
I'd relax. I would limber up.
I would be sillier than I have been this trip.
I would take fewer things seriously.
I would take more chances.
I would take more trips.
I would climb more mountains and swim more rivers. I would eat more ice cream and less beans.
I would perhaps have more actual troubles but I'd have fewere imaginary ones.
You see, I'm one of those people who live sensibly  and sanely hour after hour, day after day.
Oh, I've had my moments and if I had it to do over again, I'd have more of them. In fact, I'd try to have nothing else. Just moments.
One after another , instead of living so many years ahead of each day.

I've been one of those peoople who never go awaywhere without a thermometer, a hot water bottle , a raincoat and a parachuete.
If I had to do again, I would travel lighter next time.

If I had my life to live over, I would start barefoot earlier in the spring and stay that way later in the fall.
Iwould go to more dances.
I would ride more merry-go -roununds.
I would pick more daisies.
(Nadine Stair)

(訳)
人生をやり直せるなら

次はもっと失敗をしよう
リラックスして伸びやかにやろう
今回の旅よりももっと馬鹿なこともしよう
あんまり深刻になるのはやめよう
もっとリスクをとろう
もっと旅行に行こう
もっと山に登って、もっと川を泳ごう、もっとアイスクリームを食べて、豆はあまり食べないようにしよう
たぶん実際のトラブルは増えるだろうが、頭の中のトラブルは減るだろう
私はね、来る日も来る日も、来る時間来る時間、分別よく良識を持って生きてる人間
たまには調子のいいときもあった、もしもやり直せるならもっとこういう時間をもちたいものだ。というよりは、そういう瞬間だけを持とう。瞬間だけを
毎日毎日何年も先のことを考えて生きるのではなく、その瞬間瞬間を大切に

私はどこに行くにも体温計と湯たんぽと傘とパラシュートを持っていくような人間だ
もしもやり直せるなら、次はもっと身軽に旅をしよう

もしも人生をやり直せるなら、春早くにはだしになり、秋遅くまでそのままでいよう
もっと踊りに行こう
もっとメリーゴーランドに乗ろう
もっとヒナギクを詰もう



この詩、地震のことと関係ないようだけど、私個人的にはつながってるんです。この地震を機に、もっとリラックスして何事も深刻にならず、楽しいことを探して、もっと楽に生きていてるようになりたいです。怒ったり悩んだり心配したいしないで、夏の浜辺で水をけりながら水際を歩くように。草原を素足でスキップするように 。

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2011年3月28日月曜日

イギリス人がたまげた道路と今後の日本

今日もヨガに行ったら知らない間にたくさん募金が集まっていました。お札を入れてくれる人が大半です。茶筒(募金用にヨガのレッスン中入り口の近くにおいてある)の中が全部お札だったら募金してくれる人もしづらいじゃないかと思い、わざと小銭をジャラジャラ残しておいたんですが、やっぱりお札が何枚も入っていました。20ポンド札三枚、10ポンド札2枚、5ポンド札1枚でした。

年金生活で一人暮らししている85歳のおばあさんもお札を入れてくれていました。

私としては今迄で予想していた額をはるかに上回って集まった上に、人様の善意のお金をしかも現金でそんなにたくさん管理することがちょっと怖くなってきたので、正直言ってもう集まらなくてもいいやという気持ちです。募金に関しては十分やるだけのことはやったと思うんだけど、それでもまだお金が集まってます。来週でイースター休みに入るので、それまではちょこちょこ入ってくるんじゃないかなあ。

20ポンド札を入れてくれる人がたくさんいるのですが、20ポンドとはどれくらいのものかというと、厳密には今のレートでは3000円にもならないんじゃないかな。 でもつい2年くらい前まではずっと20年くらいの間4000円から5000円の間でした。もちろんイギリス人にとってはポンド安でも関係ありません。

私のヨガのクラスでは半学期ごと(6週間)にレッスン代を払っていただくのですが、これが20ポンド(年金生活者17.50ポンド)です。だから1ヵ月半分の月謝を気持ちよく募金してくれる人がたくさんいるんです。

さて地震の話はもうこちらではほとんど聞かなくなりましたが、それでも数人に驚かれたのが、この記事です。ヨガの生徒さんの一人は新聞の切抜きまでくれました。




左が3月17日、右が3月23日。「ナカの大関東道路(Great Kanto Highway in Naka)」がたった6日で修復されたとのことです。日本でもニュースになったかな。

こちらではクリスマスの大雪で道路にできたたくさんの穴がまだそのままで、道路はまるでインドかどこかの第三世界の道のようです。それに比べて日本はなんと行動力があるのかとの驚きと賞賛の声が新聞にもネットにも普通の人の間でも出ていました。

1週間以上も前ですが、ロンドン経済学院(London School of Economics)の教授が、「日本はここ20年近く経済が停滞し続けてきたが、この震災が引き金になってまた大きく経済が伸びるだろう。初めこそ被害のせいで景気は停滞したとしても、再建の需要で経済は潤う。」というようなことを、ちょと言いにくそうに言っていました。

まあ確かにあれだけ車が流れたんだから、それだけをとっても自家用車の需要はすごいだろうなというのは、誰の目にも明らかですからね。

日本ではこういうこと言われてるのかな。堂々といっちゃうとあまりにも空気が読めてないので、そういう意見は公には出てこないのかな。この新聞の切抜きにも、世界的に日本への投資(投機?)はもう始まってるというようなことがちょこっと書いてありました。(といってもこれはデイリーメイルという2流紙なんだけどね。)

この地震、まだまだ収まってないし原発事故の心配もあるし、ぜんぜん先が見えてないけど、たとえばこの1年後、もしくは3年後日本ってどんな国になってるだろう?日本国民って変わるんだろうか?

日本は学習能力の高い国だから、災害に対する準備は今以上に万全になるでしょう。とくに復興した地区は 津波対策はしっかりとされるでしょう。それからこのLSEのおばちゃんが言っていたように、日本の経済はこれが機になってまたさらに発展するかもしれません。

でも日本人って変わるかな?昔、阪神大震災の割とすぐ後に日本に行ったのですが、その時「あんなことがあったから諸行無常の日本的な価値観に戻って、物質主義は収まるんじゃないか。」と思ったのに、飛行機の中はブランド物のお土産の手提げを持つ人ばかりで、やっぱり日本人って変わらないなあと思ったのを覚えてます。

私の実家は大阪なんですが、あんなに被害にあった神戸もすぐにすっかりきれいに回復してました。あと数年たってこの東北の町々が復興したら、少なくとも直接被害に会わなかった国民は、もうまたすっかり元通りの生活に戻るんでしょうか。

私はそうではない様に思います。表面上は普通に戻って、テレビや新聞で芸能ニュースが騒がれるようになっても、少なくとも今の10代から上の人たちは皆、やっぱり何かを抱えてこれからの人生を生きていくことになるんじゃないかな。たとえば戦争を経験した人が、いくら平和な時代に戻っても、100パーセント元の自分に戻れないように。

日本人が変わることを望んでいるかと聞かれれば、イエスでもノーでもないんですが。

ああ、ここまで書いて思い出しました。今日はこういうことを書くんじゃなくて、読んだ本の話を書くつもりでした。それは明日だな。

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2011年3月27日日曜日

ライフセーバー、全国大会

昨日は朝3時半に起きて(朝か?)カーディフまでライフセーバーの全国大会に行きました。クラブがバスをチャーターしたので運転しなくてすんだので、それはラッキーでした。ウォームアップは8時です。

10分ほどの簡単なウォームアップのあと競技が始まりました。終わるのは5時の予定。休憩はなし。9時間ぶっ続けです。

種目は
障害物(プールの半ばにゲートがあり、その下を潜る)
足ヒレレース
マネキン(マネキンを引っ張りながら泳ぐ)
マネキンリレー
チューブレスキュー(細長い1メートルくらいの浮きを引っ張って泳ぎ、救助する)
ボード(レスキュー用のボードを手で漕ぐ)
ボードレスキュー(ボードで人を救助する)
メドレーリレー

の8種類でした。ルイは障害物とチューブレスキューで金、足ヒレで銀、マネキンリレーとメドレーリレーで銅を取りました。チャーリーは足ヒレレースとチューブレスキューで銀、マネキンと障害物で銅メダルでした。

全国から16のクラブが参加し、我がクラブは総合5位、男子は 3位、女子は8位だったとのことです。

うちの子供たちはクラブの練習が水泳の競技会と重なることが多く、ほとんど練習には参加していません。なのでメダルが取れたらいいなあとは思ってましたが、水泳とは違ってプレッシャーもなく、楽しく参加しました。それでも最初の2つの種目は水泳に一番近いので、やっぱりメダルが取れるかどうかは気になってましたけどね。

ほとんど練習もせず結構簡単にメダルはいくつかいただいたのですが、これでも一応全国大会なのでイギリス全土で1位や2位のメダルです。なのでこの地区のプールやジムの施設はただで使わせてもらえることになるそうです。

それにしてもこれがオリンピック種目だったらどんなにいいか。そうしたらルイやチャーリーは簡単にオリンピックを目指せるんだけど。水泳はこの20倍くらいは壁は厚いです。

昨日の夜は9時半ごろ帰宅。私も子供もぐったりでした。今朝は夏時間が始まったので1時間朝が早かったんですが、久しぶりに水泳の競技会のない日曜で普通の日曜らしい日曜でした。ローストポークを作ったりガーデニングや、買っておいた果物の木を植えたり。

来週は土曜にまたプリマスで今度はリレーの大会です。でもリレーはやっぱり個人のプレッシャーがないから、気は楽ですね。

今日は久しぶりに料理のブログを更新しました。ベジタリアンのイタリア料理です。Ford Farm Kitchen

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2011年3月25日金曜日

大きな募金小さな募金

明日はライフセーバーの全国大会でカーディフまで行きます。カーディフというのはウェールズの首都で、ここから車で3時間くらい。ウォームアップは8時半なので、8時にはつかなければいけません。で、クラブでバスをチャーターしたのですが、出発は4時半です。

そのための食べ物の準備が終わりました。大人二人と子供二人の朝から夜までの1日分です。プールにこもりっきりで外に食べにいけないし、おまけに車もないので途中で買いにもいけないので、たくさん用意してます。こんなにジャンクフードばっかり食べていいんかなあと思うけど、1日分全部今日作る気力も時間もなし。クスクスサラダだけ作りました。こんなの避難所の人の3日分くらいあるなあ。

で、そろそろ寝たいのですが、とりあえず書いておきたいことがあって書いてます。募金のことです。

私はヨガのクラスを5つ教えていて、水曜の夜のクラスで一応全部のクラスで募金依頼のスピーチはしたので、今日はただ募金茶筒を持って行っただけでした。するとまたいろいろな人がお金を入れてくれました。

一人の人は、先週持ち合わせがないので郵送するといってくれた人でした。これは私と主人からといって手渡された小切手は100ポンド。あまりの大きな額にびっくりしました。今はポンドは弱くなったけど、ちょっと前までというか生活感覚では2万円くらいです。そんなによく知らない生徒さんなのですが、こんなにたくさん。何とか日本の被災者のためになりたいと言う気持ちがしみじみとわかって感動しました。

そして先週教会で募金をして110ポンド集めてくれた人からは、また63ポンド渡されました。その人はミュージック・メーカーという幼児とお母さんが教会のホールで週に一回集まる集いでボランティアしているのですが、そこで集めたそうです。

でも募金をお願いしたものかどうか迷って、リーダーに相談したそうです。というのは若いお母さんはただでさえ何かとお金がかかるし、特にその集まりには母子家庭のお母さんが多く、その人たちから大切な生活費の中から募金してもらうのは気が引けたからです。でもそのリーダーの人が、「募金をお願いしましょう。額なんて関係ない。ほんの少しでも募金に協力できることが嬉しい人もたくさんいるでしょうから。」といったそうです。

それで20ペンス、50ペンスと募金をみんながしてくれたそうです。小さい子供がお金を握りしめて入れてくれたとのこと。本当に募金って額だけじゃないですよね。その気持ちが嬉しいものです。

で、レッスンのあとみんなに折鶴を上げたらとっても喜ばれました。

初めは自分が募金するついでにと軽い気持ちでお願いしたのですが、1週間で550ポンドくらい集まりました。責任重大でちょっとびびってます。

募金をお願いすることで短い間で自分にとってもすごくメリットがあった気がします。人の情け、真摯にお願いすれば人は聞いてくれるということ、そしてお金とは何か。 そういうものを学んだ・・・・という言い方は大仰なので嫌なんだけど、とにかくポジティブな経験でした。

おお、そろそろ9時。3時半に起きるので今から寝ても6時間半です。明日は帰ってくるのは夜中になると思うので、ブログはおやすみです。競技会自体は全国大会とはいえ、競泳の超シリアスさとは違うのでプレッシャーもなく、楽しい1日になることと思います。

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2011年3月24日木曜日

チャリティーレコード

募金のお金がかなり溜まってきたので現金をたくさん家に置いておくのも嫌なので銀行にとりあえず集まったものだけ持って行きました。教会で集まったお金は110ポンド、ヨガのクラス3クラスで集まったのは150ポンドもありました。

これをまとめて入れるのではなく、分かるように教会は教会、ヨガはヨガと二つに分けて入れました。そのことを銀行の窓口で説明していると、何の募金なのか聞かれました。それで日本の地震被災者向けの募金だと言うと、「そうなの。そうだと思った。私も息子が2年前まで日本に住んでたのよね。えーと、どこだっけ。東京の近くの・・・・ヨコ・・・・」横浜のことでした。混んでるので私は気になったんだけど、その人は平気で私と雑談始めました。

普通こういう大震災があるとテレビでも銀行でも新聞でもでかでかと広告が出て、募金が集められます。でも今回の日本の地震に関しては見てないと私が言うと、その人も見てないとのこと。隣の窓口の人にまで聞いて確認していました。

確かにインドネシアの津波とハイチの地震のときはあちこちで募金がされてたし、チャイティーレコードも出ていました。 ニューオリンズのハリケーンのときはちょっと覚えてないですね。自分としてはインドネシアのときもハイチの時も募金したけれど、ニューオリンズのときはしなかった気がします。被災者の個人的不幸はどの国でも同じだけど、アメリカは第三世界と違って政府が何とかするだろうと思った記憶があります。今回の日本についてもそういうことで大々的に募金がされていないのかな。

でも私の周りの人はすごく太っ腹に募金してくれます。頼みもしないのに募金の話を聞いて家までお金を届けてくれたりとか。正直言ってちょっとびびるくらいの額があつまって、責任重大で、嬉しくありがたいんだけど、ちょっとだけ気が重いくらい。ヨガのクラスで地震の話をすると、私以上に涙をためてお金をくれる人もいます。やっぱり規模がすごいし、テレビであの津波の後の映像を見ると、こりゃあ少しでも募金しないとなあという気になるのかもしれません。

募金の広告は見ないけれど、地震の被災者のためのチャリティーレコードはU2やジャスティン・ビーバーが作るとのことです。こういうのはあまり時間がたつとよくないので、近々リリースされるんじゃないかな。

地震のこと、募金のこと、そして子供の水泳のことでばたばたしてるうちに、イギリスはとっても春めいて、今日は暑いくらいでした。(といっても16度くらいなんですが。)早速日光浴してる人たちや、上半身裸の男性も見ました。

庭の水仙も花盛りです。





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2011年3月22日火曜日

我が村での募金活動とリビア

今朝の9時ごろ電話がなりました。何かと思ったら私がヨガを教えている村の集会所の運営委員会の会長さんでした。

私がヨガのクラスで募金をお願いしてることを耳にしたそうです。それで今晩運営委員会のミーティングがあるので、そこで募金のことを声をかけてみましょうと言ってくれました。それからそのホールには掲示板があるので、そこに募金お願いのポスターを出しましょうとも言ってくれました。

お礼を言うとその人は、「地元っ子のあなたの祖国が苦しい目にあってるんだから、協力するのは当たり前。」と言ってくれました。じーん。

私って自分ではまず大阪っ子、次にロンドンっ子と思ってましたが、いつの間にかデボンっ子になってたようです。まあ15年も住んでるからなあ。

昨日書いたノルウェーの友達も同じことしていたんですが、私も皆さんがあまりにも親切で気持ちよく募金してくれるので、お礼に折り紙の鶴を折っています。昨日15羽くらい折ったのですが、今日あわててまた20羽くらい折り、そのうちの一部をミーティングの前に届けました。

昔ロンドンから この田舎に越してきたときに、母が「どうせ暇でしょうから折り紙でもしたら。」と日本から折り紙の本を送ってきて、結構むっとしたことがありました。まあ鶴はその本で覚えたわけではないけれど、芸が身を助けと言うか、その折り紙がこんなところで役に立つとは。

今晩もたれているその会議、どうなったかは聞いていません。

私も今晩もまたヨガで生徒さんに募金を募りました。死者や行方不明者、家を失った人の数、避難している人の窮状を語ると、みんなうんうんうなづいて目を真っ赤にしてる人もたくさんいました。もちろん募金自体も嬉しいことですが、そうやって心をひとつにしてくれる、多くの日本人の苦難に真剣に心を痛めてくれているというのが感動です。

イギリスではニュースの中心はリビアのことになりました。でもヨガの生徒さんたちは、「リビアに戦闘機を送ると一体いくらかかるか。そのお金を なぜ日本に回せないのか。」と憤慨してました。

今回の危機のアメリカとイギリスの対応で、本当に中東問題ってすべて石油のためというのをありありと感じました。はっきり言ってアメリカやイギリスは今回のリビアの件を、棚からぼた餅、すごくラッキーだと思ってると思いますよ。カダフィ大佐は中東ではサダムフセインの次にやばいリーダー。何とかして失脚を狙っていたに違いありません。こんなチャンスはないですよ。ここでカダフィを失脚させるか、うまくいけば爆破して殺害して、欧米にとって扱いやすいリーダーをリビアに植えつける。アメリカイギリスにとってこんなにいいシナリオはありません。

北朝鮮なんてカダフィやサダムフセイン以上にやばい国家元首で、しかも核兵器まであるのに、ぜんぜん知らん顔。しかも国民はもう10年くらい飢え続けてるって言うのに。原油が出ない国は独裁者はやりたい放題ですね。

なんか最後は愚痴ってしまいました。ニュース見るとこれだから嫌なんですよ。もう日本のことはあまりニュースではやっていないし、またテレビなし新聞なしで生活したいと思ってます。

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2011年3月21日月曜日

チャーリーの韻文と募金活動のその後

今日朝ごはんを食べているとチャーリーが急に「あっ、日本語の韻文ができた!」と言いました。日本語ではあまり韻を踏みませんが、英語の詩は伝統的には「詩=韻文」というのがお決まりになっていて、日本語で言えばちょうど五七五のようなものです。

そしてそれを歌い始めました。

「おなかいたい
アップル嫌い
ケーキいらない
鬼は怖い」

なかなか立派な歌になってました。私とルイは大笑いでした。

さて地震の話ですが、募金活動があちこちで盛んになってるみたいですね。先週はショックでとにかくなんとしても救助活動を優先でしたが、ここに来て生存者の今後のことを皆考えるようになったのでしょう。

先週から書いているように私も知人達に募金をお願いしています。今日ヨガの教室に行くと、金曜に来ていた生徒さんがやってきて、お金の入った袋を手渡してくれました。中には110ポンドが。2万円くらいになります。彼女の行っている教会のイベントで呼びかけたところ、たくさんの人たちが協力してくれたとのことでした。そして同じくヨガに来てくれる私の近所の人は 、「募金を集めてるんでしょ。私と主人から。」といって30ポンド手渡してくれました。

そのあとまたレッスンの最後に呼びかけると紙幣を入れてくれる人や小切手まで切ってくれる人もいました。

先週募金のバケツがレジにおいてあった街中のスーパーでは、土曜に地元のロータリークラブが入り口で募金を募っていたそうです。2時間で700ポンドも集まったとのことでした。これは12-13万円くらいです。

このビデフォードの街ってイギリスの中では貧しい地域なのです。産業と言えば農業と観光しかありません。農業はただでさえ人を雇わないし、しかも経営難の農家が大半です。観光産業は今のような不況では一番にだめになる産業。季節労働者や失業者も多いです。それでもこうしてぜんぜん自分とは関係ない国のために気持ちよくお金を出してくれるとは、感謝感謝です。

大学の関係で私の同級生は海外に住んでる人が多いんですが、ノルウェーの田舎町に住んでる友人からメールが来ました。彼女も家族と一緒に街頭に立って募金活動をしたそうです。その彼女のメールからの一部を勝手にコピペします。



「土 曜日、街頭募金活動をしてきました。こんな僻地ですが、大学があるので、日本人が50人ぐらいいるらしいです。そのうちの、30人くらいと一緒に。ノル ウェー人の太腹に感激です。200クローネ(3000円ぐらいかな。)なんて当たり前のように入れてくれて、みんなひと言ひと言、声をかけてくださる。日 本に行ったことがあるとか、こんなことが日本に起こるなんてと。募金してくれた人に、折り紙の鶴をおまけであげていたんですが、街にいた娘が、みんな鶴を 持ってたよ、と言っていて、それだけたくさんの人が募金してくれたんだなぁ、と。」


私もちょうどお礼に子供達と鶴を折ってるところでした。 

私は自分の周りの人の協力にいたく感動し、イギリスって本当に懐の深い国と感嘆していましたが、イギリスだけではないのですね。

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2011年3月20日日曜日

忙しい週末と地震の募金のお願いの返事

ああ、なんか無茶無茶疲れました。昨日も今日も週末というのに6時45分に起きてここから車で1時間くらいの場所での子供の水泳の競技会に行っていました。私自身は車も運転しないし、競技会の間大体ずっと座り続けてるので疲れる理由は無いんですが、毎回無茶苦茶疲れます。

昨日は特に最後に大ドラマがありました。チャーリーはバタフライが得意で、今年は金メダルと狙っていました。でも予選ではすごく早い子がいて金は無理そうです。予選通過は4位。でもその差はわずかなので銀メダルは十分目指せるタイムでした。

そして午後の最後の種目がいよいよバタフライ決勝でした。チャーリーはすごくがんばりタッチの差で2位。

みんなそう思いました。

でも即座にでてくる電光掲示板の結果は4位。でも「結果はまだ確認されていません。」とのアナウンスがありました。こういう大きい競技会では、自動的にされるタッチパネルのほかに審査員がボタンを押すのとストップウォッチで計るという二つのバックアップがあります。

それで私も周りの人も、きっとパネルを強くタッチしなかっただけだと思いました。そしてすべての競技が終わって結果が出て見に行くと、まだ4位のままでタイムも2秒くらい遅いんです。チャーリーより遅くゴールした人たちがメダルをもらって帰っていきました。

この時点で私もチャーリーも目の前が真っ暗。チャーリーよりも私のほうがショックを受けてました。でも審査員も主催者達も大体帰ってしました。

それでデイブが一人残っていた中年の関係者の女性に話しに行きました。どうせ無駄だろうと思っていていると、コンピューターを見たりチャーリーのレーンを確認したり時間がかかっています。

そして結果はやっぱりチャーリーは2位でした。自動のタイムが訂正になったのに、その訂正が伝わらなかったとのこと。それで今日そのメダルをもらいました。

まあチャーリーはメダルをもらって納得だったけど、私としてはちょっとシステムに信頼を失いました。抗議しなかったらそのままだったんでしょうね。メダルだけの問題ではなく、このタイムは自己最高だったので、地区大会とか全国大会とかのエントリータイムにもかかわってくるし、ちゃんと記録を訂正してくれていることを切に願っています。

昨日はそのあと大急ぎで帰ってきて、7時から友達の主催するチャリティーディナーに出かけました。集まったお金は人命救助ボートに寄付されます。そこから帰ってきたのは夜の11時半。

そのあと子供達の水泳のタオルや水着を乾かして、タイムの記録を整理して、今日の分のお弁当を作って、朝洗濯した洗濯物を片付けて、やっと一息ついたのは1時半を廻っていました。それからシャワーを浴びて寝てまた今朝は6時45分に起きて、同じプールに出かけました。

でもこの長く続いた競技会は今日でおしまい。来週末はウェールズでライフセーバーの全国大会だけどこれは水泳のような超深刻なイベントではなく結構楽しい催し。6月の地区大会まで大きな競技会はありません。ほっ。

昨日夜中にメールをチェックしていると知人数人から地震の募金のことで来ていました。ロンドンに住む私の友人Nさんが4月に2.5キロのスイマソン(マラソンのスイミング版)に挑戦し、それをスポンサーしてくれる人を募り、その集まったお金を地震被災者に送るというチャリティーをします。それでそのことを知らせるメールを知人に送って、募金をお願いしていたのです。

そうしたらもう地震の事を聞いたときに赤十字やその他のチャリティー団体にに寄付しただとか、私のメールを自分の知り合いに転送して、募金を募ってくれてるだとかの返事が来ました。

そのうちのひとつをここに載せます。

Dear Atsuko,
We made our donation to Shelterbox shortly after the tsunami -- but of course are happy to add to it through N. We are both enormously sympathetic for the horrible troubles of your country -- and full of admiration for the dignity and stoicism shown by the inhabitants.  Be of stout heart -- we are confident that Japan will come out strong and happy!
With love,
James and Carol
「厚子へ
津波のニュースを聞いたあとすぐシェルターボックス(罹災者援護のチャリティー)に寄付をしたけれど、もちろん喜んでNさんの募金にも寄付をするよ。僕らは日本の直面しているこの恐ろしい危機に
非常に心を痛めている。そしてその住人の尊厳と冷静さに深く感嘆している。心を強く持ちなさい。僕らは日本が再び強く幸せな国になると確信している。

ジェームスとキャロルより」

この最後のBe of stout heartというのはほとんど聞いたことない表現なんだけど、これが良い。強くあれという意味ではあるけれど、何かもっと深く力強く心のこもった言葉です。私はかなりジーンと来ました。

震災者の方々、本当に、心を強くがんばってください。
ああ、今日は久しぶりに早く寝よう。大きいイベントが終わったあとって風邪を引くことが多いんですよ。気をつけないと。明日もお休みだったら良いのに。(そういえば日本は休みですね。うらやましい)

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おかげさまで今日は57位まで上がっていました。

2011年3月18日金曜日

ヨガのクラスでの募金



今日は私の誕生日です。そのことを朝すっかり忘れていて、起きてきたら机の上に子供達からのカードが置いてありました。その後近所の知り合いがカードを届けてくれたり、友達がわざわざヨガのクラスまで来てくれてお花とブレゼントとくれました。
左は庭の水仙、右は今日友達にもらいました。
ルイからのカード

まったく忘れていたのではなかったのですが、何しろ46歳というぱっとしない誕生日だし地震のこともあって 、昨日も今日もぜんぜん自分の誕生日なんて意識してませんでした。大人になってからは子供のときのようにバースデーを楽しみにするなんてことは無くなったけど、それにしても今回みたいにぜんぜんそのことを考えなかったのは初めて。まあこの年になるとあっという間にまた誕生日が来るからね。

午前中はヨガを教えに行きました。金曜のクラスはいつも人数が少ないのですが今日は多めで13人でした。

昨日スーパーで買物をしたときに日本向けの募金バケツがおいてありましたが、見てみるとそれほど集まってる気配はありませんでした。確かに日本はハイチなどに比べると豊かな国だし、無理もありません。でも私が直接お願いしたら募金してくれるかな。誕生日だと言えば、プレゼント代わりに協力してくれる人もいるかもしれない。そんな気になり、レッスンのあと生徒さんに募金をお願いしました。

死亡者数や避難した人の数、食料や水がなく植えかけている人たちもいる窮状などを話すつもりでしたが、話し始めるとなぜか胸がつまり涙声に・・・。ぜんぜんそんなつもりはなかったんですけどね。そうすると涙の威力ってすごいですね。生徒さんたちも目を赤くしています。寄って来てハグしてくれる人、中には私以上に涙をためてる人もいました。

入り口の近くにきれいな茶筒を置き募金をお願いしました。このクラスに来るだけでもう私にお金を払ってくれているので、さらにお金を出してくれというのはちょっと気が引けたのですが、みんなお金を入れてくれます。ジャラジャラと財布の小金を全部入れてくれた人、わざわざ駐車場の車にお金を取りに行ってくれた人。今日お財布を持ってこなかったので、郵送するから住所を教えてくれと言ってくれた人もいました。

そのあとその茶筒の中を見て言葉を失いました。

20ポンド札や5ポンド札が入ってます。今はポンドが弱くなっちゃいましたが、こちらの生活感覚で言うと5ポンド札は1000円札、20ポンド札は5000円札のような感じです。数えてみると 54ポンドもありました。1万円近くです。13人の生徒さんでそのうち二人が持ち合わせがないので来週持ってくるといってくれたので、11人でこれだけの額です。イギリス人ってチャリティー精神が旺盛で、なんやかんやでよく募金があるんだけど、これには本当に驚きました。

日本に何のかかわりもない人たちが、テレビで地震のニュースを見て、私と係わり合いがあるというだけでこんなにたくさんのお金をその場で気前よく募金してくれる。外国語ができるとか海外情勢に詳しいとか、そういうことが国際人の条件のように思われていますが、本当の国際人って私のヨガのクラスのおばさんたちのことじゃないでしょうか。世界の果ての人たちの窮状を見て、その重荷を少しでも一緒に担いであげようと思えるその気持ち。

家でそのお金を数えて、私は本当に胸が熱くなりました。そしてイギリスってやっぱりすごい国だなあと思いました。

日本でも義援金はたくさん集まってるようですね。ユニクロの社長が私財でドンと寄付したとか、ダルビッシュが5000万円出したとか。阪神でも金本、城島、藤川球児の各選手がそれぞれ個別に1000万円寄付したそうです。一般の人でも募金活動をしたり、寄付したりしてる人はたくさんいることでしょう。

でもこれは日本人の皆さんに胸に手を当てて正直に自分に聞いていただきたいです。

「もしも海のの向こうの自分にぜんぜん関係のない国で同じようなことが起こったら、あなたはこのイギリス人のおばさんたちのように気持よく気前よく寄付に協力できますか?涙までためて、何かできることをしようと思えますか?」

「政府単位では国際援助は大々的にしているけれど、個人単位で、自分の懐からお金を出して、災害にあった外国人を援助できますか?」

イエスと答えられる人たちもたくさんいることでしょう。実際これまでもやってきた人たちもたくさんいることでしょう。でも全体的に見ると、日本はまだまだ国内レベルでも国際レベルでもチャリティー後進国だと思います。

今回の地震や津波の被害から回復するにはそれこそ何年も何年もかかることでしょう。でも日本は先進国だしまだまだ底力があります。個人個人の悲劇はどうすることもできませんが、国全体としては必ず立ち直ることと信じています。

その時に日本人はお財布をひっくり返して募金してくれたイギリス人や、世界中でテレビを見て涙し、援助の手を差し伸べてくれた見も知らずの外国人のことを覚えていたいものです。

そして日本がまた強い国に戻ったときには、その同じ温かさを別の国の人々に恩返しして行きましょう。

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2011年3月17日木曜日

日本向け募金

あれ以来会う人会う人に地震の事を聞かれます。みんなすごく心配そうな顔をして聞いてくれます。地震が起こった当日は、地震と津波のことは知っていてもスケールの大きさが、私も東京の人たちも含めよく分かってなかったですよね。こちらでも同じで、日に日に新しいニュースが出て新しいビデオが公開され、事の重大さがわかってくるという感じです。

もっともニュースの焦点は原発事故にシフトしました。イギリスは在日のイギリス人に東京を離れることをアドバイスしています。現時点では東京では放射能は上昇しているけどまだまだ問題にはならないレベルとのことですが、どうしてこういうアドバイスがでてるんだろう? 飛行機代が無い人はただでのせてくれるとまで言っています。

とはいえ、こちらの生活は普通に流れて行きます。私もこんなにテレビばっかり見てはいけない、ネットにかじりついてはいけないと思ってはいるんですが、昼間は普通にしていても家人が寝静まってからやっぱりBBC24を見てしまいます。

昨日は久しぶりにあった友達と海辺を散歩しました。河口の近くで海鳥やひばりが見えました。春の様な日差しで、海もすごく静かでとっても美しい。平和をそのまま体現したような光景でした。写真を撮ろうかなあと思ったんだけど、やっぱり地震以来物事をエンジョイする能力が落ちてきているのか、とりませんでした。

その友達は大きな世界地図を持参で来ていて、浜辺に座って地図を広げて一緒に日本の地理を勉強しました。私も日本地図をじっくり見たのなんて中学以来でした。福島ってちょうど仙台と東京の間くらいなんだね。それにしても大阪って本当に安全と言うか、湾になっていて瀬戸内海や淡路島があり、地理的に守られてるなあと思いました。

今日はスーパーに1週間分の買物に行きました。そうしたらレジのところに日本への募金のバケツがおいてありました。私もお金を入れましたが、その時にちょこっと見たら、そこのほうに少し入ってました。2ポンド玉もあった。レジは20個くらいあります。バケツなのでたぶんちょっと溜まったらどこかに開けるんじゃないかな。そうじゃないと盗難とかありそうだから。



スーパーでは果物の木を5ポンドで売っていましたので、りんごとさくらんぼの木を1本ずつ買いました。 メールオーダーした種もやってきました。MIZUNAというのは水菜のことです。

そのあと家に帰ってきて、何かしなければと言う気になり、Facebookとメールアドレス帳の知人に寄付を依頼するメッセージを送りました。明日から1週間はヨガのクラスでも募金をお願いしてみようと思います。良い結果をお知らせできると良いんですが。

たった今テレビで10時のニュースを見ました。一番初めのニュースがリビアだったので、最悪の事態にはなっていないんだなあと安心しました。内容は大体今までと同じようなことでしたが、原発に関する危機感は高まっています。

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2011年3月16日水曜日

イギリスの報道

今日はブログはお休みの予定だったんですが、こちらのニュースで見たことをささっと書きます。

イギリスのニュースは原発事故のことがメインとなりました。日本で発表されてるかどうか分かりませんが、福島原発の事故後の写真も出ています。



今一番の問題は第4機のようです。ここでおいてある使用されていない核燃料は普段は水に浸かっているのですが、この水がもうなくなっているだろうと米国の専門家は言っています。日本側はまだ水は残ってると説明しているそうです。この水がなくなると温度が非常に上がり、放射線物質が大量に漏れるとのことで、米国はこれを相当危惧しています。

これも米国のエネルギー大臣は、今回の日本の事故はスリーマイル島の事故よりも深刻だと発表しました。

こちらの今朝の時点ではフランス政府は自国民に日本を離れるよう警告し、エールフランスを2機チャーターしました。その時はイギリスでは「これはちょっと過剰反応」という報道でしたが、今ではイギリス政府も自国民に東京とその北を離れるようにアドバイスしています。アメリカは福島第一原発から80キロ以内の米国人に避難するようにと 言っています。

それから日本ではどう報道されているのか分かりませんが、この原発で働く職員にの健康についての心配も昨日から話題になっています。

天皇が国民にメッセージを送ったこともかなり大きいニュースでした。イギリスでは女王は毎年クリスマスにテレビで国民にメッセージを送るのですが、日本の天皇がテレビで話すなんて私の記憶にはないことですからね。同じ王国があるイギリス人には興味あることでしょう。「これは日本人にとっては大きな慰めであった。」とのことでしたが、本当かな? 日本でどう受け止められたのか、興味あります。

何か慰めになるようなことを書きたかったのですが、今日は見ていて怖くなるようなニュースが続いていました。明日またこちらの報道からレポートします。原発事故の件、ひとまず落ち着いたといういいニュースを書きたいのですが。

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2011年3月15日火曜日

日本人に対する評価と原発事故の心配

昨日の夜BBC2のニューズナイトと言う権威あるニュース番組を見ていたら、昔一緒に働いていた同僚が出てました。勤めていたのはロンドンのシティーにあった第一勧銀の証券子会社でした。私はそこで債権セールスをしていたのですが、その時のエコノミストです。もちろんその会社はもうなくなったのですが、彼は今はイギリスの銀行にいるようです。

番組はこの地震の経済インパクトについてでした。やっぱり元日本の銀行に働いていただけあって、なかなか的確な分析でした。「日本人の気質として、こういうときは日本の投資家や投機家は資本市場においても私利を追求するだけでなく、自分達、日本経済を守ろうと行動する。」といってました。

今回の地震津波に対する日本人の対応、こちらでは感心、感嘆されているようです。こんな大災害にあってもパニックしていない。長い長い列を皆辛抱強く並ぶ。喧嘩や言い合いが発生しない。店の略奪がない。それから地震で倒れたビルも少ないし、津波警報もちゃんと出てるし、災害時に対する訓練ができている。そんなところです。

政府の対応に関しても批判する声は聞いていません。こんな規模の災害に合えば、どんな政府でも万全に対応するのは難しいから、まあよくやってるんじゃないかという見方のようです。月曜に資本市場に資金を注入したことは評価されています。

略奪に関しては、確かに他の国ではよくありますからね。実は日本でも数件あったらしくヤフーで読みましたが、被害は合計40万円だとか。こんなの数に入りませんよ、はっきり言って。ハイチだとか発展途上国だからそういうことがあるのかと思うかもしれませんが、イギリスでも昔、反人頭税のデモがあったとき、ロンドンの店がたくさん被害にあいました。アメリカでもニューオリンズのハリケーンのとき略奪が問題になってた様な気がします。

まあ列に関してはイギリス人も辛抱強く並ぶほうだけど、喧嘩や言い合いにはなりそうですね。イギリスは文句言ったもの勝ちの面がかなりありますから。

私がちらちら読む日本のネットの記事も、さすが日本だなあというものが目に付きます。たとえば電力不足が危惧されて節電を呼びかけたら、みんな本当にすごく節電して、時間差停電する必要が なくなったとか。臨月の妊婦さんも、自分が入院したら東北から回されてきた患者さんのベッド数が減ることになるから極力入院日数を減らすとか。みんな献血に並んだり。

それからユニクロの社長さんは個人の お金を10億円寄付だそうです。すっごい太っ腹。もちろん普通の人からの義援金もたくさん集まってることでしょう。

普通のイギリス人も今回の件はすごくショッキングのようです。私のところもあちこちの知人友人からメールや電話が来たし、皆「日本人の国民のことを祈ってる」といってくれます。イギリスでも早速義援金を集めるチャリティーが発足してます。たぶんあさって買物に行ったら、レジで募金がされてることでしょう。まあ私も含めたイギリス人ができることってそれくらいしかないけど、こんな遠くからもみんな心配し、応援してるんですよ。

ところで原発事故の件です。昨日私はそんなに悲観していないと言うようなことを書いたら、またこちらの夜の間に新たに爆発がありました。放射線レベルもやばいレベルまで検出されてるようだし、一体どうなるんだと朝からショックを受けていたら、今大阪の大学で教えてらっしゃる大学時代の大先輩からメールが来ました。

無断でコピペするのはよくないんだけど、こういうときなのでちょっとだけお許し願って、引用します。



『通常のレントゲンの被曝量は、胸部X線が0.4mSV(400μSV)、腹部X線が0.6mSV(600μSV)です。これは白血病に影響する骨髄の被曝量で、皮膚はこの10倍の量を被曝します。
バリウムを飲むと3.3mSV、CTが10mSVです。
太陽と宇宙からの放射で浴びる通常の年間被曝量は、日本で2.4mSv、日差しのつよい赤道付近はさらに多く、高い山の上も多いです。飛行機で東京とニューヨークを一回往復する分の上空滞在で、2mSV被曝します。一年中飛んでいる航空機の乗務員はかなりやばい。

ここからが考察です。東京さいたまを1μSv/hとして、通常が年間2.4mSV(2400μSv)です。ここで重要なのは、/h の部分です。これは一時間あたりの量だから、一日ではこの24倍の24μSvになります。三か月90日で2160μSv(2.16mSV)です。三か月で 通常の年間被曝量と同じくらい、レントゲン3回分、東京ニューヨークを一回往復分です。今の数値なら、東京は大丈夫です。続いても10日以内に収まるはず だから。』




ちなみにこの人は昔は原発反対の運動にもちょっとかかわってらっしゃいました。今でも基本的には原発反対派でいらっしゃいます。ですので、特に楽観的に発言する理由も無いし、信用していただいて良いと思います。

朝から原発爆破のニュースで不安を募らせてたんだけど、このメールを見てだいぶ気持ちが落ち着きました。

もう悪いニュースはこりごりです。もう余震がなくなって、この原発事故のほうも解決の見通しがついて欲しいものです。

こんなときになんですが、体重は51キロでした。地震以来そこはかとないストレスになってるのか、ビスケットなどの普段食べない甘いものを食べまくっていて、こりゃあまずいなあと思っていたんですが、変化なし。近日中に49キロになりたいです。

それからここ数日気づいたんですが、私のブログ、地震以来アクセス数が増えてるんですよ。こんな非常事態に、私のブログなんて誰も読まないだろうなあと思いながら書いてるんだけど、どうしてだろう?外出する人が減って、ネットに向かう人が増えたのかな。でもせっかくなんですが、明日は水曜で定休日です。また木曜の夜更新分から読んでくださいね。


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2011年3月14日月曜日

原発事故

イギリスでのニュースの報道は、さすがにリビアだとか他の話題も出てきていますが、依然日本の地震がトップニュースです。初日は入手できる映像が限られていたので同じのを何度も流していましたが、日がたつにつれどんどんリアルさの増すビデオが多くなってきました。津波に飲まれかけている建物の中から撮ったビデオだとか。これにはアナウンサーも本当に驚いてました。

「この人たちは逃げることよりもビデオを撮るほうを優先させたようです・・・・」

こちらでの報道は原発事故のことが半分くらいです。昨日のあくあさんのコメントによると、日本ではパニックを防ぐためにかトーンダウンしているのか、それほど注目されていないとのことですが、それからまた新たに爆発したのでこの状況は変わってきてるかもしれません。

原発事故に関するニュースってどれをどこまで信じて良いのかよくわからないですよね。それほど心配はない、大騒ぎしすぎだという側も、実はえらいことになっていて国民はだまされていると言ってる側も、どちらも冷静ではなくやや感情的。どちらも原発賛成、反対と言う基本的立場があるので、客観的な意見になりにくい。

 イギリスの新聞でも昨日書いたように 大衆紙では「核の悪夢」なんていうセンセーショナルな見出しもありますが、テレビのニュースで解説にでてくる大学教授たちは誰も、「チェルノブイリやスリーマイルズのような惨事にはいたらないだろう。」という点では意見が一致してるようです。今のところは、放射線による被害もたいしたことは無いとの見方のようです。

でもやっぱりマスコミはマスコミですから、センセーショナルな見出しがあるほど新聞は売れますからね。

イギリスを含めたヨーロッパでは地震こそ無いけど、この原発事故は他人事ではないという事情もあります。イギリスでもドイツでも昔建てた原子力発電所が古くなってきて建て替えなければいけない時期にきています。それで巨額を費やして建て替えるのか、それとも古くなった発電所は閉鎖にして、他のリニューアルエネルギーを開発するのかの討論が盛んだからです。

だから原発賛成派はどうしても危険をトーンダウンするし、反対派はそれ見たことかとクローズアップする。日本とまったく同じ状況ですね。

いろいろ総合した私個人の勘としては、日本政府や関係者が発表してる状況はまず正しいんじゃないかなあと思ってます。原発事故にだけ関して言えば、危機ではあるが、大惨事には至らないだろう。そういう気がします。それともこれも希望的観測なのかもしれません。

でもさあ、どうして太陽エネルギーにもっと投資しないんだろう? 特に日本なんて天候も安定してるし、ヨーロッパより緯度も低いし。いくら太陽エネルギー開発はお金がかかるとはいえ、地震国に安全な原子力発電所を建設するためのコスト、今回のように事故があったときにかかるお金に比べれば、そんなにコストに差がないんじゃないんだろうか。それとも原子力発電ってそんなに安いのかな?

コンピューターだって携帯だって初めは高かったけど、テクノロジーが進むとだんだん安くなっていくように、太陽エネルギーも安く供給できるようにならないのかな。500円くらいで買える電卓でも太陽電池ついてるのに。原油に依存しない、核に依存しないエネルギー供給の利点をを考えると、するべき投資のように素人には思えるんだけど。

それとも何か隠された陰謀があるんでしょうか。原子力発電と核兵器開発のキャパシティーの関連があるとか? だから原子力発電はいざ核兵器が必要になったときのために続けるとか?

この核に関する不信感、やっぱり永久にぬぐえないと思いますよ。

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2011年3月13日日曜日

イギリスの新聞日曜版

イギリスでは日曜は普段とは違って特別仕様の新聞が出ます。ページ数が普段の倍くらいで、そのほか雑誌だとかテレビガイドだとかいろいろついてきます。今日はその各新聞の1面の記事をご紹介します。

イギリスには芸能ニュースやスポーツニュースの多い大衆紙と、インテリの読む高級紙があります。ますは大衆紙から。

  • People紙
Nuclear Nightmare
(核の悪夢)

  • 左よりの大衆紙Mirror
Wiped Out.......................There used be a town of 17,000. Now 10,000 are missing.
(消滅・・・人口1万7千の街から1万人が行方不明)

  • 大衆と高級紙の中間くらいで、「保守党支持者の奥さんが読む新聞」とあだ名されているSunday Mail
10,000 missing in picturesque resort         Town That Vanished
(美しいリゾート地から1万人が行方不明・・・・消えてしまった街)

次は高級紙です。

  • 日本でもおなじみのSunday Tiems
Fear of Catastrophe as Nuclear Plant Explodes
(原発の爆破で大惨事の恐れ)

  • 一番の発行数を誇るSunday Telegraph
DEVASTATION
廃墟

  • Observer
Japan mours amid fears quake toll  could hit 10,000
(日本での地震の死者は1万人に上る恐れ。)

  • そして泣かせてくれるのがIndependent 


私のところにも遅ればせながら次々と家族は大丈夫かなどというメールや電話が届いています。ニュースを耳にしてはいたけど、ゆっくテレビで映像を見てことの大きさに驚いた人たちが多いんでしょう。



ところで話はぜんぜん変わりますが、大阪に住んでる妹は、大阪は太閤さんが守ってくれてるから安心やといっていた話先日書きました。大阪市の南には堺市があるんですが、そこの人たちは「御陵さんが守ってくれてるから堺は安全。」と言ってるそうです。御陵さんというのは仁徳天皇稜(古墳)です。

そのことをルイに言うと、この辺はキング。アーサーが守ってくれてるのかなあと言っていました。アーサー王というのは5世紀か6世紀にサクソン人と戦った伝説の王様で、ここからちょっと西のコーンウォールに住んでいたと言われています。でも普通のイギリス人は、クイーンが守ってくれてるとかチャーチルが守ってくれてるとかいう考え方はしません。やっぱりそこはキリスト教国だから、そんな大衆信仰的な考えはないんでしょうね。

大阪ってそんなに豊臣秀吉を愛していたのか。なんかそういう郷土に密着した、「ご先祖様に守られてる」の延長的な考え方って、すごく好きです。奈良では大仏様に守られてるとか、京都では御所さまとか東京では家康様に守られてるとかいうのかな。静岡では富士山とか高知では龍馬様とか(これは本当に言いそう)。

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2011年3月12日土曜日

手持ち無沙汰な不安

皆さん今日はどうやって過ごされたことでしょうか?東京地域の方は余震がまだまだ続いているみたいですね。断水でホテル住まいを始めた知人もいるし、ひしひしと身近に被害を感じてらっしゃることでしょう。東京以北にお住まいの方については、察することもできないでいます。早く余震が収まり、原発の非常危機が解除されることを祈るばかりです。

こちらでは11日はずっと地震のニュースをしていました。今日は半分くらいは地震、あとの半分はリビアのニュースです。地震の報道は「地震」ではなく「津波」の報道のほうがメインですね。それから今日はやはり原発についてのニュースが多かったです。

大阪の実家には2回電話して母と妹と話しましたが、二人ともぜんぜん被害はないとのことです。妹とはすぐにタイガースの話になってしまったほどでした。(今年はいった小林宏はかっこいいとか、ヤクルト戦で東京にいたらしいとか。)

でも妹は今日から東京に旅行に行く予定だったのですが、キャンセルしました。まあ今行ってもしょうがないですからね。英会話のレッスンに言ったあと、ジムに行って汗を流す気にもなんとなくならないから美容院にでも行こうかなあとのこと。なんとなくその感じわかります。

きっと関西地方の人とか、私みたいに海外に住んでる人は、そんな感じで何をする気もしない1日になったんじゃないでしょうか。一応家族や友人の無事も確認できたけど、でもまだまだ余震は続いているし原発の心配もある。でも身に迫る危険じゃないから、別に日常は普通にすぎていく。

私は昨日は夜1時近くまで ニュースを見てました。同じビデオが流れてるんだけど、それでもテレビを消す気にならなくて。夜は7時間くらい寝たことは寝たんだけど、なんとなく熟睡できなかった。今日は午前中はチャーリーのバレエ、午後は来客があったり仕事に行ったりでずっと忙しかったんだけど、なんとなく意識に靄が薄くかかったような、何事も100パーセント打ち込めないような感じ。

こちらではニュースではやっていてもイギリス人にとっては遠いことなので、もちろん生活は普通に流れて行きます。それをちょっと遠くから眺めていると言うか、何をとっても「まあこんなこと日本で起こってることに比べれば・・・・」という気持ちになってしまう。

津波の光景を上空から映したビデオを何度も放送してました。その波の打ち寄せ方って、上から見ると本当にその辺のビーチに毎日押し寄せる高潮の波の寄せ方と同じです。まるで当たり前のように静かに着々とやってくる。でもその中に車だとか家とかがあって、2階建ての家でもまるでおもちゃのように簡単に波に飲まれて潰されて。

そういうの見ると、なんか普通の日常と折り合いをつけるのが難しいような気になってきます。何もやる気がしない。

でもそういってばかりもいられないから晩御飯は手作りピザを作りました。レシピをあげときますのでご興味おありの方は見てくださいね。
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2011年3月11日金曜日

大阪の地震

皆さん地震で私のブログを読むどころじゃないでしょう。余震がまだまだ続いてるみたいですね。早く終わることを祈ってます。それから原発発電所のことも心配ですね。

私はご存知のようにニュースを見ないのでぜんぜん知らないでいたら、朝スクールバスを待っていたら隣のおばさんに実家は大丈夫 なのと聞かれました。地震なんてしょっちゅうのことだからと思っていたら、マグニチュード8.9とのこと。それでニュースを見たらBBCの24HRニュースでは1日中そのニュースばかりしていました。今もしてます。

朝10時からのヨガのクラスに20分ほど早く行くともう生徒さんたちが数人待っていました。着くといきなり地震の事を聞かれました。実家は問題ないというと、「よかった。もしも何かあってクラスをキャンセルすることになったら、それを他のみんなに伝えようと早く来て待っていたのよ。」と言ってくれました。まあ何かあってもすぐに身動き取れるわけじゃないんだけど、困ったことがあれば少しでも手助けしたいという気持ちがわかって嬉しかったです。

その後も友達からメールがいくつか来ました。

母からは早くにメールが届いていて、大阪もかなり揺れたとのこと。仙台って大阪からはすごく遠いから、ぜんぜん関係ないと思っていたから驚きました。その後ニュースを見ていたらだんだん気になってきて日本の12時過ぎに電話しました。つながらないかと思ったけど、ぜんぜん大丈夫でした。

大阪市内で働く妹に言わせると、 デスクワークをしていたので気づいたけど、その時トイレに行っていた上司は知らなかったとのことでした。ふうん、揺れたと言ってもその程度か。母はかなり誇張していっていたんだなあと思ったら、「大阪の人は地震慣れしてないから、ちょっと揺れたらすぐパニくる。」と言ってました。

それにしても大阪って地震がないからその点は良いね、阪神震災のときも大阪は被害最小だったし。そう言うと妹は

「大阪は太閤さんが守ってくれてるから。」

と言いました。私も大阪を離れて長いけど、大阪の人ってそう思ってるのか。なんか分からんけど、すごいな。太閤さん、ほんまありがとう。

そうそう、こんなことスケールからするとまったく無意味なことなんだけど、体重は51キロに増えてました。まあしゃあないなあ、そんなこというてる場合か 。

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2011年3月10日木曜日

パンケーキ・デー

今週火曜はパンケーキデーでした。これは宗教的な習慣で、正確にはShrove Tuesdayといいます。イースターから逆に数えて40日前になります。普通は2月なんだけど、今年はイースターが遅いので3月8日でした。

この40日と言うのはキリストが荒野で40日間、悪魔の誘惑と戦いながら断食したことからきています。Shrove Tuesdayの次の日はAsh Wednesday と言い、この日からイースターまでの40日間は、断食とは行かないまでも贅沢をしないでつつましいものを食べると言うしきたりがあります。実際にそれを実行してる話は聞いたことないですが、でもごくたまにその間だけチョコレートを絶つとかワインと絶つという話は耳にします。

で、なぜShrove Tuesday がパンケーキデーなのかと言うと、断食に入る前に食料品庫の中の小麦粉を食べてしまうと言うところから来てるそうです。今ではただパンケーキを食べるだけの日になっています。

アメリカではパンケーキと言えばホットケーキのことなんですが、イギリスではフランスのクレープと同じです。

私はこういう行事が大好きなので毎年パンケーキでーにはちゃんとパンケーキを作るんですが、今年から火曜の夜に仕事を始めたので、できませんでした。その上、実はすっかり忘れていて、夕方チャーリーに言われて気づいたのでした.......そこで今日の木曜が我が家のパンケーキデーになりました。

普通に晩御飯を食べたあと、パンケーキ作りです。生地はご飯を作るときに作っておいたので焼くだけ。でも薄いパンケーキを8枚、一枚ずつ焼くので結構時間がかかります。今年はフライパンを二つ使って、チャーリーと二人で焼きました。毎年なんやかんやで1時間くらいかかる記憶があるんだけど、今日は手際がよかったせいか、チャーリーが手伝ってくれたせいか 、スムーズに行きました。

今日買物に行ってそのためにわざわざチョコレートソースを買ったので、私は梨とチョコレートソースのパンケーキをひとつと、クラッシックにレモン汁と砂糖のパンケーキを食べました。子供達はそこにシロップをかけたり、いろいろ盛りだくさんにして食べていました。


パンケーキっておいしいし、割合簡単にできるし、年に一度ではなくもっとしょっちゅう食べようと言う話にいつもなるんだけど、やっぱり年に一度しか作りません。スーパーで探すと、電子レンジで温めるだけという出来合いのパンケーキも売ってるんだけど、これも買う気がしなくて食べません。

そういえばターキーだってクリスマスに限らず1年中売ってるけど、買う気にならないし(うちはクリスマスもターキー食べないんだけど)、日本だってお餅はお正月以外食べないですよね。まあいくらおいしくても、その行事の時にしか食べないものって結構あるのかなあ。他にもかんがえてみると、雛あられや粽も結構好きなんだけど、その時しか食べれないですよね。

でもパンケーキは買ったチョコレートソースもまだたくさん残ってることだし、また食べたいな。お餅も夏に日本に帰ってる限りは食べられないので、無理してでも夏にたべようかな。でもあのあの暑さでお餅もなあ・・・・

料理のブログ、今日はこのパンケーキのレシピと写真を載せておきますので、ご興味おありの方はご覧ください。Ford Farm Kitchen

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2011年3月8日火曜日

トイレに行く猫

うちの猫のペパーちゃんは水を容器からあまり飲んでくれません。えさの横に可愛いピグレットの絵のついたボウルに入れておいてるんだけど。どこから飲むかと言うと、お風呂場で飲むんです。お風呂のバスタブの中に入って、蛇口から漏れてくる水を飲みます。

と言っても別にうちの蛇口が締りが悪いわけでもないんですよ。ただきちんと漏れないように閉めてるんだけど、水圧の加減で数滴水が滴る程度です。 それをお風呂の中に入って、底に残ったほんのちょっとの水をなめてます。一体どうしてでしょうね。そのほうが新鮮なのかなあ。その割には外で溜まった雨水なんかも飲んでるけど。

うちの猫だけが特別だというわけではなく、こういう話は他にも聞いたことがあるので、結構そういう猫はいるようです。

これはちょっと迷惑。お風呂が汚れるんですよ。うちの猫は出入り自由だから、時々すごく汚い足で帰ってくることがあるんです。家から離れた泥だらけの場所で遊んでいても、家まで帰ってくる頃には乾いてるからそれほど気にならないんだけど、これがお風呂に入ってちょっとでもぬれたとたんに、泥マークがあちこちにできます。

まあそれは良いとして。

うちには二つソファーがあるんですが、古くてすわり心地の悪いほうのソファーはめったに人間が座ることはなく、ペパーがいつも独占してます。家族でテレビを見てるときなど、人間は大きいほうのソファーにひしめき合って座っているのに、ペパーは一人で悠々ともうひとつのソファーに寝そべっています。

そして時々、ふと立ち上がって伸びをしトイレに行き、しばらくしたら戻ってきてまたソファーに寝そべります。こちらのお風呂はトイレと同じ部屋のバスルームですから、本当はお風呂場で水を飲んでるんだけど、まるで人間が立ち上がってトイレに行って戻ってくるみたいです。

たまにはペパーがお風呂場に行くと、誰かがトイレに入ってると言うことがあります。ペッパーは鍵がかかっていないと自分でドアを押して開けて中に入るのですが、そういう場合はドアの外で並んでトイレがあくのを待っています。たまにトイレからでてくると猫がそこで待っていて、自分と入れ替わりに入っていくと言うのは、不思議なものです。

そのうち本当にトイレで用を足すようになるんじゃないだろうか、この猫。そういえば自由に出入りできるようになって以来、この猫の糞を見たことがないんですが、一体どこに行ってるんだろう。もしかして本当にトイレでやってるとか?


お料理のブログ更新しました。スパニッシュオムレツ、よければちらりとご覧ください。
Ford Farm Kitchen

そうそう、書き忘れましたが、今日の体重検査は50キロでした。ほっ。ロンドンで太った分、結構簡単に戻りました。目標は夏までに46キロ!

明日は遅くまで働いてますので、ブログ定休日です。また木曜日(日本の金曜)に読んでくださいね。


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2011年3月7日月曜日

BBCの科学番組

BBCで新しい科学のシリーズが始まりました。ブライアン・コックス博士と言う30代くらいの、とても博士とは思えない、ちょっとふけたポップアイドルのような風貌の男性がプレゼンターです。

昨日は時間の一方性と宇宙の将来について説明してました。時間はどうして過去から未来に向かって流れていくか。どうしてその逆には行かないのか。

砂丘で砂の山と砂の城と作ったとします。 それを一晩置いておくと、おそらく砂の城のほうは風に吹かれてただの砂の山になるか、それとも何もなくってしまうでしょう。砂の山のほうも形がかわって別の砂の山になるか、平らになって周りと区別がつかなくなります。

でも可能性としては、砂の山は風に吹かれて、たまたま偶然、砂の城になると言うこともありえます。でももちろんそういう可能性は 無限に小さいですよね。

つまり可能性だけの話をすれば、砂の城→砂の山、砂の山→砂の城、というどちらの可能性も存在します。でも実際には風に吹かれてただの砂の固まりが翌日には自然とお城の形になってると言うことはまずありえません。

つまり宇宙の物質は、秩序のあるもの(砂の城)から秩序のないもの(砂の山)に変化するようにできているんです。これが時間だそうです。つまり時間がたてば、形ある物は形を失っていく、形を成す秩序を失っていくということです。

話は太陽の話になります。太陽はあと600億年で(だったと思うけど、数字間違っていたら失礼。 どちらにしろ我々は死んでいます。)燃料がなくなり、どんどん肥大し始めるそうです。そうなると地球も太陽系の惑星も破壊され、太陽はついに爆発します。そのあとどんどんと小さくなり、白い固まりになるそうです。これはWhite Dwarf(白い小人)と呼ばれています。そのあとは今度は黒くなりほとんど熱を失い、消えかけの灰のような状態になります。

その後人間の頭では考えられないくらいの時間の経過のあと、それは風に吹かれる砂の城のように消えていきます。その太陽を作っていた原子が宇宙の果てにばらばらに飛んでいき、何もなくなります。そしてそれは太陽だけでなく、宇宙のあらゆる星に起こります。これが宇宙の終わり。

つまり砂の城の例とまったく同じで、秩序あるもの(現在の宇宙)は時間とともに秩序なき物にかわっていきます。そしてその時点で時間は止まるのです。

ここまでは科学でシュミレーションされているそうです。ビックバングがほぼ科学的事実として受け入れられているように、この宇宙の終焉のシナリオも科学的事実だそうです。

そうなると人間なんて、大海の一滴どころではないまったく小さい小さい存在ということになります。でもコックス博士に言わせると、その一番の神秘は、その無限に小さい人間を通して、宇宙はその存在を理解しているのです。

これってすごいことだと思いませんか? ここまでくると話が不思議とエイブラハムの話だとかとかみあってくるんですよね。人間は拡張する宇宙の最先端で、人間の意識を通して宇宙は拡大し続けるとエイブラハムは言っています。宇宙はあらゆる方向に拡張していますから、その一部である人間を通しても拡張し続けていると言うのは、納得が行きます。Neale Donald Walscheという人のConversations with Godと言う本にも、同じようなことが書いてあります。 人間と言うのは神が神を知るために創った自らの延長だと言うようなことでした。

私は高校のとき物理大嫌いだったんだけど、こういう話を聞いていたらもっと熱心に勉強したかもしれないなあと思いました。

ところでこれは日曜の夜9時、BBCの目玉番組としてやっていました。やっぱりBBCってすごいですね。万人向けにすごく分かりやすく説明してあったし、番組もお金をかけてすごく丁寧に作ってありました。こんな番組民放じゃ絶対 作らないよなあ。

時間が遅かったのでルイは見たかったんだけど見れませんでした。再放送やネットで見て欲しいです。

それで今朝この番組の内容を話してあげると、太陽のたどるであろう運命についてはもう知っていました。すごいなあ、どこで知ったんだろう。ルイの考えることって不思議。

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2011年3月6日日曜日

ルイと引き寄せの法則

今日も遠くの街で水泳の競技会。朝5時半に起きていきました。結果はルイは100mメドレーで銀メダルでしたが、200mバタフライでは銅メダルだったのにターンで失敗したとのことで失格になりました。チャーリーは200m平泳ぎ銅メダル。金を狙ってたんだけど、まあ銅でも満足そうです。

それにしてもいろいろあった1日でした。今日も酒がいるぜ・・・

チャーリーの予選では大きなハプニングがありました。女子平泳ぎは第2部に予定されていて、ウォームアップは12時でした。でもルイのウォームアップは朝だったので、チャーリーはずっと私達と観客席で見ていました。ルイの競技が終わりに近づき、そろそろウォームアップのために着替えるかなと思っていると、コーチがあわててやってきて、今にもレースが始まるからすぐに着替えて並べとのこと。

とにかく事情も分からず、更衣室まで行く時間もなくトイレで着替えてチャーリーは並びに行きました。時間的には間に合って10分くらいは余裕があったのですが、まったくウォームアップなしで泳ぐことになりました。ラッキーにもこの予選は通過したので大事には至りませんでしたが、平泳ぎはチャーリーがメダルを取れる可能性大の競技だったので、これで予選落ちしていたらすごくショックなところでした。

あとで聞いてみると、木曜日くらいに予定が変わり、各クラブのコーチはメールを受け取ったはずとのことでした。でもこれを知らなかったのはチャーリーだけではなく、予選に間に合わず、一人で泳がなければいけなかった子も二人いました。一人はチャーリーの友達だったので可哀想でした。うちのクラブもすごく小さくて今日も3人しか参加してなかったのだけど、その子のクラブはもっと小さいんです。どうやら大きいクラブにはちゃんと連絡が行っていたのに、うちみたいに小さいクラブには行かなかったみたい。信じられないですよね。

200メートルバタフライは泳ぐ人には無茶無茶しんどい種目らしく、ルイは先週からぶつぶつ言ってました。そんなに嫌なら泳がなくても良いのにといったら、いや、泳ぐとのこと。でも今日もレースの前も文句言っていたし、予選通過してファイナルの前もしんどいしんどいとぶつぶつ言っていました。

実際泳いで見ると、3位と4位で競り合ってぎりぎり3位だったんだけど、結局ターンで足がそろっていなかったとのことで失格になりました。バタフライと平泳ぎって左右が完全に対称でないとだめなんですよ。

ルイはレースのあとはすごくショックそうでした。でもわたしとデイブが、失格なんてよくあること。あのイアン・ソープでもフライングで失格になってオリンピックに出られないところだったんだからと慰めると、すぐに機嫌を直していました。

そのあと家の近くまで帰ってきて、チャーリーとデイブがテイクアウトを買いに行くあいだ私とルイが二人で車で待っていました。するとルイは、「僕はバタフライの前にぶつぶつ言っていたから、こういうことが起こったんだなあ。引き寄せの法則だね。」と自分で言いました。そうそう!!お母さんもそれをすごく言いたかったんだけど、ここで言っては酷と思ってこらえてたんですよ。There is no happy ending for unhappy journey.決勝の直前までしんどいだの疲れるだの文句を言っておいて、メダルを取れるようにはなっていないんですよ。よく分かってるね、ルイちゃん。

じゃあもう2度と200mバタフライは出なくて良いよというと、「いや、実はそれほどしんどくなかった。来年もがんばる。」と言ってました。ルイって本当に良い性格。Happy go Luckyという言葉がイギリスにはあるんですが、本当にハッピーにしていれば良いことがありますよ。

実はチャーリーもあのどたばたの予選で失格になりかけたんです。平泳ぎのターンでタッチするパネルを両手でつかんだんです。これはルイもチームメートも私もデイブもコーチも目にして、「チャーリー失格・・・」とレースが終わる前から暗いムード。でも奇跡的にチャーリーのレーンの審査員がそれを見ていなくて、失格にはなりませんでした。むっちゃラッキー。

これもルイと一緒に考えたのですが、チャーリーは急にウォームアップなしで泳げと言われても、文句ひとつ言わずさっさと着替えて、順番を待っているうちは他のクラブの知り合いとおしゃべりしたりと楽しそうにしていました。だからラッキーなことがおこったんだなあって。

ルイは「引き寄せの法則ってやっぱり本当なのかなあ」とかなり真剣に言っていました。科学的な証拠はあるのかなあとか。

まあとにかく、今日は二人ともひとつずつメダルをもらって帰ってきて、みんなハッピーに1日は終わりました。あー、それにしても精神的に疲れたー。

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2011年3月5日土曜日

ニッパーズ

今日は子供達のライフセーバーの競技会でした。私は見てただけなんだけど、無茶無茶暑いプールで狭いところでずっと立ってたから、すごく疲れました。それなのに明日は5時半に起きてまたプリマスまで今度は水泳の競技会に行きます。最近週末って、朝早くから日が暮れるまで競技会に行って、夜はご飯作って翌日の食べ物やお弁当の用意することしかしてないよう。

子供達はルイもチャーリーもたくさんメダルをもらっていました。ルイは金が3つ、銀がひとつ、銅が二つ、チャーリーも同じような数をもらってましたが、いろいろあって詳細は忘れました。

今日はデボンの大会でクラブ対抗でした。種目はいろいろあって、ルイとチャーリーがメダルを取ったのは足ヒレレースと途中でプールの底に潜らなければいけない障害物レース、1メートルくらいのチューブを使ってレスキューするチューブレスキュー、マネキンをひっぱりながら泳ぐマネキンレースでした。

レスキュー用のサーフボードのようなものに乗って手で水をかくレースは二人ともすごく苦手で、ルイは17位、チャーリーは下から2番目の14位でした。泳ぐレースは無茶無茶速いので回りのチームメートは二人はこのボードレースも早いと思っていたら、ふたを開けたらぜんぜん遅く、私は頬骨が痛くなるくらい笑いました。でもルイは去年はレースの途中でボードから落ちたので、それから比べれば上達です。

最後はメドレーのリレーでした。一人目がただ泳ぎ、二人目は足ヒレで泳ぎ、3人目は上記の黄色いチューブを肩からかけて泳ぎ、往復は別の一人がそのチューブに捕まってバタ足で引っ張られて二人で泳いでくるというややこしいリレーです。これはルイのチームは水泳のうまい4人がそろって、目を見張るくらい鮮やかに勝利を決めました。

チャーリーのチームも同じくすごく早かったんだけど、フライングスタートの疑いをかけられ判定待ちでしたが、結局大丈夫でメダル獲得でした。

というわけで楽しい1日でした。私は無茶無茶疲れて、子供が寝てから超珍しく白ワインをあけるほどでしたが。

明日は楽しいでは済まされない、真剣勝負のデボンの水泳競技会です。ルイは100Mメドレーと200mバタフライ、チャーリーは200m平泳ぎです。チャーリーは先週惜しいところでメダルを逃したので、明日はメダルを取って欲しいなあ。メダルなんてたかが金属の固まりに紐がついてるだけ物もなんだけど、3位と4位じゃぜんぜん違うようです。

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2011年3月4日金曜日

私が少数派のこと

ふと見つけた誰かのブログで、自分が少数派だと思うことをリストしていたので、私も考えてみました。まあ私の場合は外国に住んでるとか普段日本語を使わないとか未婚の母とか変わった職種というのは別にして、あげてみます。

1.お酒を飲まない 。
のめないわけじゃないんですよ。昔はよく飲んだし、365日中360日くらいのんでた時期もあります。でもある日、別にお酒が好きというわけではないなあと気づいたんです。飲んだ後、頭がぼうっとするのも時間の無駄のような気がしてちょっとお酒を断ったら、妊娠して子供が生まれてお酒どころで無くなり、今はほぼまったく飲まないですね。

2.化粧をしない。
これはイギリスではそんなに珍しくないけど、日本人としてはすごく珍しいでしょうね。銀行で働いてたときは少しはしてたけど、ヨガの先生になってからは仕事柄素顔で仕事するようになったし、面倒なのでぜんぜんしませんね。アロマセラピストになってからは爪を伸ばしたりマニキュアをしたりできなくなったし。日本に帰ったとき、たまに同窓会とかに行くときにするくらい。

3.アイロンをかけない。
これは逆に日本ではそれほど珍しがられないかもしれないけど、イギリス人はシーツでもふきんでもパンツでもアイロンをかけるので、こちらでは無茶無茶珍しがられます。これも昔銀行に勤めてたとき、アイロンの要るものは全部クリーニングに出してた時期があって、今はアイロンのかかった服を着る必要も無く、ぜんぜんかけません。アイロン台も持ってません。たまに押し花とか子供のクラフトに使うのでアイロンは持ってますが。

4.外食をほとんどしない。
家族で外食はお金がかかるというのも大きい理由ですが、それよりもまず遠いんです。 ふらりといけるところが無い。それから行きたいと思うようなレストランも近くにない。で、ほぼ毎食自炊してます。

5.テレビを見ない。
今はネットの時代だからこういう人は多いかもしれませんね。テレビって習慣のようなものだから、一旦見なくなるとすごく時間の無駄のような気がして、めったに見ません。たまに見るといい番組もやってるんだけどね。時々人との会話でついていけないことがあります。

6.サッカーに興味が無い。
日本ではそういう人はまだ多いかもしれませんが、イギリスではやっぱりかなり少数派ですね。ラグビーは好きなんだけど、サッカーはゲームが単調で興味がわきません。

7.子供に幼児洗礼と受けさせていない。
こちらではすごく珍しいようです。でもまだ自分の宗教観のできていない子供に親の宗教を押し付けるほうが変だと思うんだけど、イギリス人はそこまで考えなくて、まあ七五三参りみたいな感じで受けさせてるんじゃないかなあ。デイブも別にどうでも良いと思ってるみたいです。いい加減なんだか、オープンマインドなんだか。

8.犬が嫌い。
怖いとか毛嫌いするとか言うわけじゃないんだけど、あの人間に媚びる習性と、パンでもお菓子でも人間の食べ物を食べるとことが獣としての威厳に欠けていて嫌です。個人個人の犬は結構情にほだされて好きになることもあるんだけどね。それから犬に糞をさせてほったらかしにしている飼い主の良識を疑います。

9.めったにスカートをはかない。
これは日本ではきっと少数派なんだけど、イギリスではたくさんいますね。ジーパンしかはかない人もいますね。私は本当はたまにはスカートもはきたいんだけど、ストッキングをはくのが嫌いなので、夏に素足でワンピースを着るくらいです。そういう日はイギリスでは少ないんだよね。

10.身長が155センチ以下。
イギリスでは私より背の低い人はめったに見ませんね。 知人で思いつくのは二人だけ。数年前ルイに「お母さんより背の低い大人は見たことが無い。」と言われましたよ。日本でも低いほうなので少数派といえると思うんだけど、それでも日本では私より小さい人はたくさん見ますね。ほっとしますよ。

しかしこれを読み返してみると、かなり歪んだ人間像が浮かびますね。背が低く化粧をせずアイロンもかけずスカートをはかず、酒も飲まず外食もせず、テレビを見ず犬が嫌いで、サッカーに興味が無く、子供に普通の習慣を否定している・・・・・。でも私を知ってる人は、加藤厚子は結構普通の人間だと思ってくれていると思いたいんだけど、どうでしょうか・・・・?

レシピのブログ、今日はスパゲッティーカルボナーラです。クリームや牛乳を使わないレシピで、簡単に作れますよ。Ford Farm Kitchen

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2011年3月3日木曜日

ルイの体育


うちの長男のルイちゃんは今中学1年。週に2回体育があります。男女別々で木曜が2時間連続で野外、金曜が1時間室内です。室内のほうはバスケットボールとかトランポリン、ジムなどだそうです。

木曜のほうは本格的な体育をしているみたいです。小学校のときは小さい学校で女の先生しかいなかったので、体育の時間は縄跳びとかボール投げとかお遊戯に毛の生えたようなものでした。それに比べると急に本格的です。

まず体操服が、Tシャツ、短パン、ラグビーシャツ、スニーカー、サッカーブーツ。そしてサッカーの足のパッドとラグビー用のマウスガードがいります。初日にどんなスポーツをするかの説明があったそうで、サッカーとラグビー、クリケット、そして野球とのことでした。

野球?ほんまかいな。

だってこの国では野球なんてぜんぜん知られていません。テレビで見たことすらありません。もしも体育でするならルールを一から説明しなければいけません。打ったらどちら向きに走るかも知らないことでしょう。

で、9月に学校が始まって、まずサッカーを10月末までしました。そのあとがラグビー。ラグビーはルイは去年まで街のラグビークラブに入っていたので先生に見初められ、放課後2回対外試合に出ました。でもラグビーは先週で終わったので、次はもしかしたら野球かも?とルイは楽しみにしてました。

ちなみにルイは私と同じ阪神ファンで、野球のルールはほぼ分かってるし、タイガーススタメンまで知っています。(2軍は知らんやろうな)。でも家の裏やビーチで何度か家族で草野球をした以外、野球をプレーしたことが無いので、すごく楽しみ見たいです。

でも今日の体育に行くと、これからはしばらくはまたサッカーだそうです。ルイはサッカーがあまり好きではないので、がっかり。本当にそのうち野球やるのかなあ。うーん。野球やらせてあげたいなあ。

でもそう考えると、私もほとんど野球したことないんですよね。小学生のときハンドベースボールをしたくらいかなあ。あと中学生のときかな、野球のグローブを買ってもらって団地の外で遊んだ記憶があるくらい。あのグローブまだあるのかなあ。あんなふうに木製のバットを思いっきり振ってボールを打つのは気持ち良いだろうなあ。でもそれにもまして、チームに混じって内野や外野を守ったり、走塁したりするのは楽しそう。やってみたいなあ。

サッカーなら5-6人いれば何とかゲームができるけど、野球ばかりは最低10人くらいいないとゲームにならないからなあ。イギリスにひとつくらい野球のクラブないのかなあ。

そういえばそろそろプロ野球はオープン戦の季節。阪神は今年は投手陣は万全みたいです。夏にはまた大阪に帰って、甲子園に見に行きたいです。

レシピーのブログ、今日は大サービスで、超おいしい「悪魔のケーキ」の作り方を公開しました!ぜひ覗いてみてください。
Ford Farm Kitchen

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2011年3月1日火曜日

追伸、ちょっとお知らせ

ルイとチャーリーのブログを探してくださった人がいるようなのですが、下記のようにしていただければ見れます。

このブログの右の私の写真の隣にAtsukoという名前が載っています。これをクリックしていただくと、私のプロファイルのページに行きます。この下のほうに私のブログのリストが載っています。このリストの一番下のOsaka Diary というのが彼らのブログです。残念ながら最後の更新は去年の夏ですが。私のほかのブログ(詩とレシピ)もここで探せます。

よろしくお願いします!

心のおかゆ

今朝は体重検査の日。51.5キロでした。まだまだ1週間前よりも1キロ以上オーバーなんだけど、少なくとも1キロは減りました。次の検査は金曜日。金曜までにまた1キロ減らしたいものです。

さて今日は書くことが思いつかないので、図書館で借りて読んでる本の紹介です。Chicken Soup for the Soulという題のこの本はベストセラーで、この本の作者(編集者)の一人はあのシークレットのビデオにも出てきます。日本語でも翻訳があるんじゃないかなあ。

チキンスープというのはこちらでは(というかたぶんアメリカでは)風邪を引いたときに食べる食べ物で、日本で言えばおかゆのようなもの。魂のためのチキンスープというのは、そういうわけで心温まる話という意味なんでしょう。内容は1ページから3ページくらいまでの心温まるような話がいろいろ載っています。

まだ3分の1くらいしか読んでないんだけど、なかなか良い話もある反面、ちょっと説教じみているというか、あまりにも「どうだ、良い話だろう。目頭が熱くなるだろう。」といった感じの押し付けがましい話も半分くらいですね。

その中から好きな話をひとつ紹介します。実話のようです。



ある男性がお兄さんからクリスマスプレゼントに車をもらいました。クリスマスイブの日、路上に止めて置いたその車に戻ると、ある若者が惚れ惚れとそれを眺めています。
「ミスター、このかっこいい車お宅の?」と聞いてきたので、
「ああ、クリスマスプレゼントに兄がくれたんだ。」と答えました。
すると彼は、「へえ、そりゃすごい。僕も・・・・」
と言いかけたので 『そんなお兄さんがいたらよかったのに』というかと思ったら、
「僕もそんなお兄さんになりたいものだ。」と言いました。その言葉に驚いたので、
「よかったらちょっと一緒にドライブしないか」と誘ってしまいました。

喜んで同乗してきた若者は、しばらく行くと
「もしもよかったら僕の家の前まで行ってくれないか。」 と言いました。なるほど、新車でドライブしてるのを近所の仲間に見せびらかしたいのだろうと思いながら彼の言うとおりに行くと、1件の家の前で止まり、彼はすぐ戻ってくるからと家の中に消えました。

しばらくすると表のポーチの階段を少年を抱きかかえながら下りてきました。足に障害を持つその少年に、
「ほら、すごい車だろう。あの人のお兄さんがプレゼントしてくれたそうだ。僕もいつかお前に車を買ってやるから、一緒に町中のクリスマスの電飾やデコレーションを見て廻ろう。」と言いました。

その男性は車から降り、若者と一緒に少年を車の助手席に座らせ、その日は遅くまで3人でクリスマスイブの街をドライブしきれいな飾りを見物しました。




ニューヨークのスーツを着た白人男性と、黒人の若者がドライブしてる姿が目に浮かんできませんか?

昨日そろそろ春が?という話を書きましたが、明日は最高気温6度だそうです。もう3月なのにまだまだ寒いよお。

明日はこのブログは定休日です。また木曜の夜に書きますのでよろしくご愛読ください。


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