2017年11月18日土曜日

友人と食事に行った件

昨日すごく久しぶりに夜出かけました。昼間ランチに行ったりコーヒーを飲みに行ったりということはたまにあるんだけど、夜に出かけることはすごく珍しいです。どうせ運転しないといけなから飲まないしね。

行った面子もすごく久しぶりの面子。我々の間ではベイビークラブと言っているのですが、一人目の子供を産んだときの母親グループの集まりです。人数は今は7人。子供が赤ちゃんから小学校に上がるくらいまでは、毎週平日の午後に集まっていました。だからすごく長い付き合いです。

子供同士は、まだ仲良くしている人達もいるし、ぜんぜん付き合いのない人もいます。ちなみに息子ルイの親友は このグループの同級生です。親同士は子供が小学校に上がってからは、一部はよく会ったりしますが、全員では年に一度くらい集まります。

今回は街のイタリアンレストランで集まりました。

子供たちは7人のうち4人が大学生、一人が専門学校、一人が就職して彼氏と同居、そしてもう一人が妊娠中でした。

11時ごろ家に帰って来ると、チャーリーも帰宅してました。チャーリーはスイミングクラブの年に一度の表彰式パーティーでした。すごくお洒落してがんばって出かけました。

チャーリーに楽しかった?と聞かれて、「うーん、まあまあかな。」と答えました。あんまり楽しくはなかったです。今から17年前に同じ頃に出産という理由で仲良くなってずっとお付き合いしていた人達ですが、やっぱりこれだけ月日が流れると、共通項がなくなってしまいました。年に一度くらい会うのはいいですけどね。いや、もう会わなくてもいいかなとまで思いました。

チャーリーに楽しかったか聞くと、こちらも「あんまり」という返事でした。昔はスイミングクラブのハーティーってすごく楽しかったんだけど、今では同じ年のスイマーも仲のよかった友達もどんどん辞めてしまって年下のメンバーばかりになったし、そうかもね。

お互いに月日が流れたということですね。

しかし子供が大学に行く前後の年になると、色々急激に変化が訪れますね。いろいろと。

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2017年11月17日金曜日

最近の若者のメンタルヘルスの問題の原因がわかった話

先日最近の若い人達の間でのメンタルヘルスの問題を書きました。

それでひとつ思いついたことがあります。その原因って・・・・・音楽が簡単に手に入ることだって。

自分がティーンエージャーだった頃一番熱中したこと。私の場合は音楽でした。洋楽。その頃のお小遣い、バイト料、時間、労力を一番費やしたものでした。

LP一枚2500円。高校生の頃は月に一枚も買えない値段でした。だから音楽雑誌を熱心に読んで厳選したものです。そしてエア・チェック。つまりFMガイドで番組を調べ、夜中に起きて番組やそこでかけるレコードの録音です。後はレンタルでかりてテープに録音しました。今はブランクCDがすごく安く買えますが、その頃はテープ3本で1000円とか2000円だったかな。安くはなかったです。

友達からも借りました。同じような音楽が好きという友達は数えるほどでしたから、そういう人達とはすごく仲良くなりました。早朝から一緒に並んでコンサートの切符買ったり 、一緒にファンクラブの集まりに行ったことや、それどころか、来日時には新大阪や伊丹空港まで一目会いに行ったりしました。あのネットのない時代にどこで情報を仕入れていたのか、今から考えたら不思議です。

MTVなんてものもなかったんだけど、ごくたまに洋楽のテレビ番組があり、それを録画できるビデオもそれほど普及してなかったから、ビデオのある友達の家に洋楽ビデオを見に行ったものです。

私は楽器も弾けないしバンドもしないし、音楽を創り出すことはぜんぜん出来ないんだけど、ただただ聞くのが好きっていうだけで、こんなに時間とお金とエネルギーを注いでいました。

それが今では、音楽ってすごく簡単に手に入りますよね。値段だってぜんぜん安い。いつでも好きな音楽を無料で聴ける時代。そう言い切ってもいいと思います。今の世代にとってはそれは当然なんだろうけど、私の頃には絶対そんなことはありませんでした。

それは音楽に限らない。映画だってそう。私が大学生の頃は、梅田で昔の名作を2本700円で見える名画座があり、見たい映画が上映しているときは授業をサボって行きました。ビデオレンタルすらなかった頃です。そして深夜まで起きてテレビ映画見たり。

今はレンタルすらしないですよね。

つまり思うに、音楽にしろ映画にしろ、簡単に手に入ってしまうと熱中できないんじゃないの?ってことです。そしてそれが、若者のメンタルヘルスの問題の一因かも?と思うわけです。

今でもオタクと呼ばれる人達っていますよね。そういう人達の地位、なんとなく昔より上がった気がしません?昔は、「なんかよくわからんことに熱中しているキモい人達。」というレッテルがあったかと思うんですが、今は「自分だけの世界を持って、それに没頭できる人達。」って感じ?

私は昔から、オタクって、周りに流されず自分の趣味と興味を徹底して優先できるすごい人達とおもってましたが、そういう要素って、今の若者にもっと必要なんじゃないかな。

愛が多くのものを解決する。そう、でも人に対する愛でなく「自分のやりたいこと、好きなこと」に対する愛。 そういうことです。

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2017年11月15日水曜日

近年の世界状況の謎が解けた話

今日のタイムズ紙に載っていた記事がなかなか興味深かったです。

米国のシリコン・バレーの第一人者のJaron Lanier(ジャロン・ラニアー)は1970年代にすでにヴァーチュアル・リアリティーという言葉を生み出したパイオニアで、マイクロソフトの役員みたいな特別な地位で、未だにVRの開発に関わっているそうです。彼が最近本を出し、それについてのインタビューでした。

彼はソーシャルメディアが社会をだめにしているとの持論をもっています。

たとえばフェイスブック。ちょっとだけ見るつもりが、気がついたら20分も30分もってことないですか?しかも友達の近況何かあるかなと思って開けたのに、読んだのは関係ない記事ばかりだったりしません?

FBなどのソーシャルメディアは、人が長い時間そのサイトを見るほど収入が上がります。だから微妙な研究され尽くした策を使って、我々が長時間見てしまうように細工されているのです。

その手の一つなんですが、感情移入するような記事があるほど、長く見てしまいます。たとえば、友達のホリデーの写真とか、子供が入学したとか、なるほどとほのぼのしても、いいねを押しておしまいとか、ちょっとコメントしておしまいですね。でも政治的な記事、社会的に意見が分かれるような記事、それについてのいろんなコメントや論争に引き込まれてしまうと、長く時間を費やすことになります。つまり、怒りを感じたり、自分の意見を述べる必要を感じると、長くなってしまうわけです。

ですから究極的には、こういった社会の意見を分けるような記事を載せた方が儲かるわけです。

そしてネットの世界は匿名で通るし、実際に顔をつき合わせて議論するのではなく、ヴァーチュアルな世界での議論ですから、議論が極端に走りやすくなるのです。

これを読んで、ここ数年の世界状況の謎が解けた気がしました。

世界って極端になりましたよね。イギリスではブリクジット、アメリカではトランプ大統領と、考えられないようなことが起こってます。テロリストは増えるし、一方で極端にテロの恐怖を煽る 人達もいる。ヨーロッパはオーストリアやポーランドが右翼化、カタロニアの独立問題。フランスでは30代のほぼ素人の大統領の選出。

こう考えてみれば、どれも民意が極端に走った結果です。

これってもしかしたらソーシャルメディアに関係あるのかもしれません。そういえば大統領選挙運動中、トランプのツイートのニュースが出ない日はなかったですね。

他にも色々おもしろいことが書いていありました。たとえば彼によれば、今の状況はまだまだ序の口で、将来的にはソーシャルメディアはもっと進化し洗練されていき、そのせいで社会はもっと分断されるとのことです。

彼の書いたDawn of New Everythingという本が明日出版されるそうです。多分日本語でもそのうち翻訳されるでしょう。興味ある人はどうぞ。

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2017年11月13日月曜日

F.R.I.E.N.D.S

フレンズっていうアメリカのテレビドラマ覚えてますか?ジェニファー・アニストンとかコートニー・コックスとかが出ていた、NYが舞台になったコメディードラマです。

1992年くらいに始まったんじゃないかな。イギリスでは毎週金曜の9時に放送してたんだけど、たまたま一話目を見て、それ以来ずっとファンでした。1998年に息子が生まれてから、たまに見れないこともあったけど、基本的に10シリーズ(多分10年間)全部見ました。

今から20年くらい昔の話ですね。

その後テレビで再放送をたまに見たりしてましたが、一昨年日本に何度か一人で往復したときに、飛行機で片道10話とかまとめ見しました。そのときは実は母が病気だったり、お葬式で帰ったりだったのですが、不謹慎にも飛行機の中で声を出して笑ってました。飛行機で声出して笑ってる人なんてたまに見ます?私は見たことないです。(が、自分はしたことあるだけでなく、飛行機の中で映画見てよく泣いてます。)

それもきっかけのひとつとなって、半年くらい前からまた見るようになりました。DVDで全話セットで買っちゃいましたよ。それをチャーリーと二人で毎日一話ずつ見てます。ルイがいたときはルイも一緒に見てました。

今見てもおもしろいです。子供たちからしたら、自分が生まれる前のテレビ番組なのに、抵抗もないみたい。でも、大きい携帯電話とかビデオとか 、シリーズ前半ではページャー(知ってます?電話がかかってきたことを知らせる小さい機械、日本語でもなんか名前ありましたよね。留守番電話じゃないし、呼び出し電話でもないし、なんだったかな)なんかがあり、テクノロジーの発達のすごさは、やっぱり驚きます。そうそう、コピー屋さんというのも出てきましたね。ロスが浮気する相手がコピー屋さんの女の子。

昔は一番好きなキャラクターはチャンドラーだったのですが、今はジョーイーです。やっぱりジョーイーはいいわ~。

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2017年11月11日土曜日

読書感想 衝撃!ガンジーの自伝

ガンジーの自伝、The Story of my Experiments with Truthという本を読んでます。まだ今週読み始めたばっかりで、今で5分の1くらいかな。彼がインドを出てイギリスに留学していた頃の部分を読んでいます。今の所、別に取り立てて感動するとかすごい本という感じではないです。謙遜も多いんだと思いますが、すごい人物だと思わせる部分もなく、この辺までは凡人っぽい印象です。

が、この前半がこの時期(19世紀後半)のインドの慣習がわかって、しかもすごく赤裸々に書かれているので、おもしろいというか興味深いというか驚きます。

これはガンジー自身も、大人の視点から見て「今から思えば不幸なこと」として書いてあるのですが、彼は13歳のときに同じ年の女性(女の子ですね)と結婚します。もちろん親の決めた相手です。

そんな若くに結婚なんて、何をもって結婚というんだろう?そう疑問が湧きません?ガンジー自身も、「これは「婚約」ではなく、正真正銘の結婚であった。」とわざわざ書いています。

つまり13歳にして結婚初夜を迎え、その後は愛欲に溺れた結婚生活を送ることになったことが記されています。 しかも夫であるガンジーは、13歳にしていっちょまえに嫉妬に満ちた夫気取りであったと、後悔の気持ちを込めて書かれています。

13歳の子供が、夫婦気取りどころか、本当に夫婦になってしまうんだから、そりゃあ今の感覚で言えばすごいことです。

しかも避妊もしないから奥さんはすぐに妊娠出産したんだけど、一人目はあっさり数日で死んでしまいます。そのことすらもほとんど何の感情もなく、たった2行で書かれていました。

それでもまだ二人とも親の保護の下で生活し、ガンジーは学生生活を続け、18歳で奥さんと息子を残しイギリスに留学します。 詳しくは書かれていないですが、奥さんと子供はガンジー家の大家族の中で養われているのでしょう。

まだまだ先は長いのでまた続きを報告するかもしれませんが、ここまではかなり衝撃的な自伝でした。

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梨の木

今年も梨が豊作でした。というか、北デボン一帯で豊作だったのかどうかは知りませんが、私の庭の、毎年たわわと実る梨の木が、例年以上に豊作でした。

こんな感じ。

全体はこんな感じ。

全部で最低でも300個くらい、もしかしたら500個近く実りました。たった一本の、それほど大きくない木ですよ。背丈は私の倍くらいかな。4メーターもないと思います。

しかもたくさん実るだけでなく、すごくみずみずしくておいしくて、その上有機栽培なのにほとんど 虫もつきません。病気もしません。他のりんごや梨の木は、それぞれ普通に虫や病気やカビにやられてるのに。

それで、ヨガ教室で2週間ほどの収穫期に売ってます。一袋5個入りで、一袋1ポンドで売ったのですが、計算したら49ポンドの売り上げでした。ということは245個も売ったんですね。

しかも売らないで近所の人にあげたのとか、家で食べたのとかジャムやチャツネにしたものとか100個以上あるだろうし、そしてまだ冷蔵庫にも30個以上入ってるし。もちろん地面に落ちてだめになったのとか、虫に食われたのとか入れたら、やっぱり400個以上は実ったのでしょうね。

先日聞いたのですが、実はここ北デボンでは、梨は難しいそうです。普通に庭に植えたらまず無理だそうです。

そういえば、元々梨はりんごに比べると難しいんだった。ある有名なガーデナーが、「僕は赤子をお風呂に入れる父親のように丁寧に梨の世話をしているのに、一度も実がなったことがない。」と本に書いてました。

そうか~。私ってすごいんだな~。

というのは冗談です。きっと植えた場所とか、周りの風向きとか地下水の流れ方とか、いろんなすごい条件が重なってこうなったことでしょう。

梨の木はりんごより短命で50年くらい生きるそうです。この木は15年位前に植えたから、あと35年くらいか。今は人間で言えば30代前半の元気真っ盛りって感じでしょうか。

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2017年11月8日水曜日

別の大変なこと

知人の大変な話を書いたところなんですが、今度は近所の人の話。ゴシップというわけではないですが、いろいろ考えるところがありましたので。

この人達は50代後半くらいのカップルです。奥さんは歯医者さんで旦那さんは土建関係の仕事。どちらも再婚です。

この二人が、数ヶ月前に3人の子供たちの後見人になったのです。子供たちの年は、一番下が1歳半なので、一番上もせいぜい6-7歳なんじゃないでしょうか。後見人と養子の違い、法的にはあるんでしょうけど、実際には養子と同じような感じです。

二人とも仕事があるので、下の子供たちは昼間は保育園のようなところに入れられてるようです。

どうしてそうなったのかなと思っていたら、先日別の近所の人から詳細を聞きました。

旦那さんとその前妻との間には、8歳のときに養女にもらった娘がいるのですが、親と仲が悪いまま成人すると家を出て、その後一切連絡が途絶えたそうです。それが数ヶ月前のある日、ソーシャルサービスから電話がかかってきて、「あなたの孫3人を保護しています。」と言われたそうです。「もしも後見人として引き取るなら引き渡せますが、そうでないからこの子供たちは施設に送られ、その後、養子に出されることになるかもしれません。」と、突然知らされたとか。この3人は、その家出した養女の子供たちなのでした。

それで彼らは急いでそのソーシャルサービスの人と子供たちに面会に行き、短期間で引き取ることを決めたそうです。

その人達に直接会って聞いたわけじゃないので、また聞きなんですが、子供たちはいろいろ泣いたり騒いだりうるさいそうです。そして、なかなか心を開かないとか。

まあそうでしょうね。子供とはうるさいものだし、保護されるくらいの難しい環境で育ったなら、そう簡単に人に心を許さないでしょうね。

このご夫婦は街のボート部に入っていて、毎週一緒にトレーニングに行くのですが、その時子供たちを知人等に預かってもらっているのが、そろそろあちこちから苦情が来たり嫌がられたりするようになってるそうです。確かに3人の子供を数時間とはいえ預かるのは大変ですよね。

それにしても、晴天の霹靂もいいところですよね。こんなに人生変わる出来事を短期間で受け入れるとは、すごいことです。

子供というのは中途半端な愛情じゃ育てられるものではないですから、今までどおり仕事したりボートしたりというのは無理かもしれないけど、かといって息抜きがないとやっていけないし、大変です。

ちなみにお向かいさんなんですが、一度も子供たち見たことないです。

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2017年11月6日月曜日

難しいこと

今から19年前に息子ルイを産んだ直後のこと。会う人会う人に、「最初は大変だけど、日に日に楽になっていくから、がんばりなさい。」というようなことを言われました。ところがある知人(たまたまですがその人もヨガの先生)に、「赤ちゃんの時は大変だけど、ティーンエージャーになるともっと大変になるわよ。」と言われました。そのときは「この人なに言うてるの???」という感じでしたが、今でもしっかり記憶に残っています。

うちはルイが19歳で、もうすぐティーンエージャーですらなくなります。チャーリーは17歳で真っ只中。まあそれなりに色々あります。

先日スーパーで、子供の小学校の時の友達 のお母さんと会いました。とってもいい人で、もっと仲良くなりたいと思いながらなかなか機会がなくてそうもいかなかったという人です。子供同士は中学に入ると、それぞれ別のグループになって交流がなくなってしまいました。

彼女と立ち話になって、「実は子供が去年の暮れに首吊り自殺を図った。」と言われました。(スーパーが空いていてよかった)。幸いなことに命はとりとめ、今は専門学校の寮に入ってるそうです。そろそろそれから1年くらいになるわけだけど、きっと今もいろいろ大変なんだろうな。

その子は昔は家にも遊びに来たし、仲良くしていたのに。一体過去5年くらいの間でどんな変化があったんだろう。本当に難しいです。

イギリスではいまティーンエージャーのメンタルヘルスがすごく問題になってます。一番よく聞くのがセルフハーム。自分で体中をナイフやかみそりで切ることです。うつ病。摂食障害。自殺未遂。

私が日本で高校や大学生の頃は、そんなに身近で聞く話ではなかったです。イギリス人の同年代の人達も、イギリスでも昔は聞かなかったと言ってます。

何が原因なのか。

難しい問題です。

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2017年11月5日日曜日

読書感想 インド留学僧の記

宮坂宥洪という著者の上記の本を読みました。この本は日本に夏に行ったときにアマゾンで古本で買ったものです。インドやらヨガやらイン哲関係の古本を山ほど買って、その中の一冊でした。別にこの本のことも著者のこともぜんぜん知らなかったのですが、長期インドに行きたいと思っているので、ただただそれだけの理由で買いました。

これが本当によかったです。おもしろかったという以上に、知識としてもよかったし、最後はなぜか深く感動しました。

著者は今は真言宗の住職です。彼がインドのプーナ大学に3年間留学してサンスクリット語の博士号を取るに至るまでの記録です。

インドの生活、インドの大学や学生の生活ぶり、彼自身と彼の恩師との関わりや生活。そういった普通の留学記みたいな部分が7割くらいです。

残りがインドの哲学と仏教についてかなり専門的に触れられています。

インドで生まれた仏教がなぜインドから消えてしまったのか。インドで、儀式や冠婚葬祭を重んじるバラモン教(ヒンズー教の元になった宗教)への反動として、儀式と冠婚葬祭を一切無視し、元々は出家主義の仏教が、なぜ日本では、民衆へ教えを説くことをほとんどせず冠婚葬祭からの収入で経営する宗教になったのか。

これは、お坊さんである筆者にとっては大きな命題であり、それに真摯に向かい合う姿に打たれました。

他にも、インドでどれだけ学問が重んじられているか、先生と学生との強いつながりなど、興味深く読みました。

この本、ハードカバーの初版なんですが、出版日は1984年の7月です。30年以上前。多分絶版になってるだろうと思うので、読めてラッキーでした。・・・と思ってアマゾンを見たら、8冊も中古で出ています。

アマゾンという古本屋が存在しなければ読めない本が世の中にはたくさんあるだろうな。

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