2016年6月30日木曜日

大学めぐり

ルイが泊りがけでオックスフォード大学のオープンデーに行ってきました。学校から行ったので、たぶん学校が何人か招待されたんじゃないかと思います。しかしルイは11年生の時にフランス語とアートでBだったので、オックスフォードを受験しないことはわかっているのですが、いろいろ楽しい経験だったようです。

ダイニングホールはまるでハリーポッターのホグウォーツみたいだったって。それは逆や、逆。

先々週の週末はマンチェスターにお父さんと行ってきました。おじいさんがその近くに住んでいるので、久しぶりに会えたし、一石二鳥だったようです。二人とも好印象を受けて帰ってきました。

そして先週の土曜はカーディフのメディカルオープンデーでした。これは朝から一日中のレクチャーやらワークショップやらの盛りだくさんな日でした。親も参加で、ランチまで出ました。結構これはお金がかかっているはず。

知り合いも二人この医学部に行っているので、なんとなく親しみも感じるようです。家から日帰りできるくらいの距離であることも魅力。でも、これはイングランドではなくウェールズにあるのですが、ウェールズ人は合格条件がちょっと低いとのことで、それは逆に言えばイングランド人はディスアドバンテージがあるということが引っかかります。

そして明日は午後からノリッチ大学に行きます。ホテルも予約しました。ホテルを取ったあとで気づいたのですが、この大学、実は家からすごく遠くて、車で6時間もかかります。直線距離にしたら、ベルファーストより遠い。。。。。もうこれだけでちょっと受験校候補から遠ざかりました。

でもせっかく行くので、出来るだけ楽しい一日にしたいです。妹のチャーリーも一緒に見学するので、こちらも一石二鳥。

ノリッチのあとは、3校訪問予定です。大学めぐりだけで今年は相当お金もかかってるけど、それなりにあちこちいけて楽しいことは楽しいです。

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カーディフでもらったお土産。上からペン、メモリースティック、リップクリーム

2016年6月28日火曜日

今日のヨーロッパ議会での出来事

今日のドラマはブリュッセルのヨーロッパ議会でした。

ヨーロッパ議会議員の英国独立党のナイジェル・ファラージが議会に出席し、「お前らは今までろくな仕事もしたことがないような人間たちだ。」と他のヨーロッパ議員全員を侮辱すると、他の議員からも、とても大人が公の場で(欧州議会ですよ)言っているとは思えないようなことを言われていました。

あなた方の行ったネガティブキャンペーンが許せない。とか。

Shame on you!(恥を知れ)とか。

Why are you here?(なんでここにいるの?)とか。

スコットランド人の議員は、「スコットランドはEUを見捨てなかった。スコットランドを忘れないでくれ!!」と、まるでブレーブハートのようなドラマチックな発言をし、他の議員から大喝采を受けてました。

こちらがその場面(28秒)
これを見たら、スコットランド人なら独立に投票するよなあと思いました。

EUだとか国際政治の舞台でも、人間のやることだから、欧州中の政治家が今回の離脱ことで、個人的に傷ついているのがわかりました。なんか余計に辛いです。

サッカーでは昨日、ユーロ2016でイングランドがまさかのアイスランドに2-1で負け敗退。

1週間にヨーロッパから2回も出て行く国ってイングランドくらいですよ。

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2016年6月26日日曜日

パブ政治

国民投票の結果を受け、FBとか友人へのメールとか、あちこちいろいろ書きなぐったので、ちょっとここに集めてみます。

友人がFBでシェアした、「英国人、国民投票の意味理解せず?」 という記事について、

「さすがに大半のイギリス人はそんなにあほではないです。

 ・・・・ と書いたあとで思ったけど、ある意味、ノンポリよりたちが悪い。わたしは「パブ政治」と呼んでるねんけど、日本でおっさんたちが飲み屋で上司の悪口言うよ うに、イギリスではパブで政治家の悪口を言う風潮が昔からあり、それが最近はブリュッセルや移民への文句に変わってきていた。要するにパブで聞きかじった 偏った政治情報が悪因と思うわ。」

日本にもゲンダイとか夕刊フジとか言う、おっさんたちが読む質も品も低い 新聞があるでしょ。イギリスにもそんな感じのタブロイドが右にも左にもあり、その右よりのサンとかデイリーメール読者が、偏狭で身勝手な、「ブリュッセルから自治権を取り戻せ」という一時的高揚感のために投票したためにこうなったと思います。もちろん一番悪いのは、それを煽った一部の政治家たち。



そしてこちらはロンドンに住む友達に送ったメール。彼女はそんなにポリティカルな人には見えなかったけど、すごくショックを受けた様子のメールが来ました。ロンドンに住んでいる人は、本当に危機感を身近に感じてるようです。ここデボンでは、それでもリーマンショックも今回のことも、反応は生ぬるいです。

 「数日たって、もうイギリスは無茶苦茶、アナーキーだなあと思うわ。ボリス(ジョンソン)かマイケル・ゴーブが総理大臣になり、弱体化した保守党はUKIPと連立政 権、ファラージが副首相。若者の怒り爆発で国はばらばら。スコットランド、北アイルランド独立、コモンウェルス解体、EU自体も弱体化、移民問題悪化。不 景気とインフレで社会は混乱し、頭の弱い白人男性と老人中心にますます外国人嫌いが進みレイシスト問題がさらにエスカレート、イスラム教徒はとばっちりでテロリス ト問題も悪化。アメリカはトランプ大統領選出で中東問題がエスカレートし、環境問題は手をつけられない事態に。
世界は終わりやね。」

雰囲気的には、突然原子発電所が爆発したとか、 ロシアが周辺小国に核兵器を使ったとか、そんな感じで、一夜明けたら悪夢のような状態になっていて、これからどうしたものかわからない呆然とした感じ。

イギリスの階級問題を始め、今までなんとかもたせてきたいろいろな問題がここに来て炸裂している気がします。

楽しいニュースとしては、今日は有名なグラスタンベリーフェスティバルの最終日で、今コールドプレーが演奏中、テレビで中継されてます。明日からはウィンブルドン。

でも今年の夏は、なんか楽しい気持ちにならないです。

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2016年6月24日金曜日

イギリスの最悪の日

群集心理って怖いですね。プロテスト投票のつもりで投票した人達は、本当にわかってるのでしょうか?今日は、為替変動が激しすぎ、トーマスクックの為替交換所が一時閉鎖になったそうです。

スコットランドは多分そのうち、独立するでしょうね。北アイルランドでもそういう話が出てます。

EU自体の将来も不安定になることは間違いありません。

やっとこれから大人になろうとしている若者たちの将来の機会を、偏狭な考えと個人的外国人嫌いで奪った大人たちに怒りを覚えます。

言葉がありません。


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2016年6月23日木曜日

国民投票の日

今日は国民投票の日でした。

私は選挙権がないから関係ないけど、朝から気になりました。でも「もう投票行った?」という会話はあんまりまわりで聞きませんでしたね。なんとなくみんな投票の意向を隠して、こっそり投票している感じがします。EU派の知人は堂々とFBなどで意向を表明している人が多いので、反対派はちょっと後ろめたいのかもしれません。

なぜ後ろめたいかというと、これには移民問題が大きく関わっているし、ほんの少しレイシスト(人種差別主義者)の傾向が あると思われてる部分もあるからかもしれません。

昼間は、大きいラウンドアバウト(ロータリー)で、学生さん数人がIN派のキャンペーンのプラカードを持って、ドライバーたちに手を振って最後のキャンペーンをしてました。

同じラウンドアバウトで、50代の白髪の男性が、ユニオンジャックの旗をマントにしてOUT派のキャンペーンをしてましたが、私の前にいたドライバーに、サムダウン(親指を下に下げて反対の意を示す)されてました。

ま、しかし、この辺りは老人が多いので、OUT派が多いです。

IN派が多いロンドンは今日は大雨だったんですが、大丈夫だったかな、みんな投票行けたかな。気になります。

さっき投票が締め切り。結果は明日の朝です。

今のところのニュースでは、IN派がちょっとだけ優勢なんじゃないかと言うことですけど、まだ油断できません。

どちらの結果になっても、この国民投票のキャンペーンで、「外国人嫌い」が容認されるようになったことが一番残念なことだと思います。いろんな面でこの国民投票によるイギリス社会へのダメージは大きいと思います。

今のこの嫌な社会情勢も、イギリスの長いリベラルで民主的な歴史上では、最近の不況と移民問題の悪化への一時的なパニック反応で、イギリスの良識は不動であると思いたいです。

そうそう、これは17歳でまだ投票権のない息子が言っていたことです。 EUの今後の発展で一番影響を受けるのは若者なのに、老人がNoに投票するのは、人が集まっている部屋に行ってヘビメタのCDをかけて部屋を出て行くようなものだと言ってました。

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散歩でとってきたFoxGloves

2016年6月21日火曜日

オーキッド

去年の(2015年の)3月の誕生日に知人が蘭の鉢植えをくれました。蘭って昔は高い花だったけど、最近はイギリスでは急に人気が出てきたのか、よくスーパーで見かけます。いただいたのは、そんな感じの花でした。

茎が2本あり、最初はそれぞれにひとつづつくらい花が咲いてましたが、次々に咲き出しました。そしてそれがそのまま8月まで続いたんです。夏は1ヶ月日本に行ったので、「枯れてもいいから花を楽しんで。」と、近所の人に託していきました。

9月に帰ってくると、まだ花は元気に咲いていました。

そしてそのまま咲き続けましたが、さすがに年を越す頃には茎が1本枯れました。蘭は、だいぶ元気がなくなってきました。

それがですね、最近暖かくなり、また元気が出てきたようです。そして先日見たら、新しい茎まで生えてました。

手入れといえば、たまに水をやるのと、最近になって1ポンドで買った蘭用のスプレーを 週に一度くらい吹きかけるようになったくらいです。

去年の3月からずっと花は途切れなく咲き続けています。

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2016年6月19日日曜日

きまぐれ

私のいとこで40代前半で、未婚で実家に住んでいる女性がいます。よく気がついてなかなか家庭的だとか。お料理もうまいそうです。

それでお葬式で叔母に会ったときに、「Yちゃんはお料理うまいんだってね。」というと、「うん、でもそれが気まぐれで。」とのこと。

別に 毎日でなくても、時々料理してくれるんだったらいいんじゃないのと言うと、そういうことではないらしい。本当に気まぐれで、たとえばおばさんが晩御飯の料理をしていると、隣で家族分のご飯を作り始めたりするらしい。

それは気まぐれです。

ところで思ったのですが、気まぐれっていい英語がありません。辞書を引くと、fickle, capricous, wimsicalと出ています。イギリスに限ると、最後の二つは聞いたことがありません。Wimsicalも、もしかしたら聞いたことあるかなという程度。

On a whimというのは聞きますが、
We booked a holiday on a whim.(急に思い立ってホリデーを予約した) など、必ずしも悪い意味に使うわけでもありません。

「きまぐれ」って日本的な行動なのかな?イギリスにも気まぐれな人はごまんといる気がするけど。

そういえば、そういう人は 私ならunreliableって言うかな。

ところで我が阪神の元守護神(勝っている試合に9回に出てきて、試合を締める投手)藤川球児は、大リーグから帰ってきて以来、 抑えられたり打たれたりという体たらくなのですが、「気まぐれ守護神」なんて最近は呼ばれてます。確かにunreliable.

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2016年6月18日土曜日

ベジタリアン・カレー

今日は家族はルイはお父さんと一緒にマンチェスター大学のオープンデー、チャーリーはプリマスでの水泳大会と、家を空けてました。私は午前中仕事があったので家。

休日に私だけということはめったに(年に一度とかしか)ありません。それでそういう日は、体に悪いものを食べるぞと決めています。普段は家族にはボリュームありかつ健康的なものを、 自分は同じようなものをダイエットを頭に食べてます。そういう食生活をしてると、たまに不健康なものが食べたいんだけど、家族がいるとチャンスもないのです。

3月に日本に行ったときに買ってきた、秘蔵のインスタントラーメンがありました。体にもよくなさそうだし、カロリーも高いのですが、ひひ、今日が食べるチャンスです。

それでお昼に食べました。しかもおもちを載せて。おいしかったです。

夜はチャーリーと一緒に、超健康的なベジタリアンのご飯を食べようということになってました。 チャーリーは最近、ベジタリアン宣言をして、家族と同じものは食べたがりません。それで男子がいない今晩はいい機会なので、わざわざ本を買って、レシピを探して、作るものを決めてました。

それで夕方作り始めたら、チャーリーからメールが。遅くなったので途中でクラブの皆と食べてくるとのこと。

そう。

それで晩御飯は、超健康的な ベジタリアンどころか、ビーガン(卵も乳製品もつかわない)のカレーをひとりで食べました。

わかっていたら、フィッシュアンドチップスとか、思いっきり不健康食食べたかったのに。

めったに更新しない料理のブログにレシピ載せておきます。簡単でした。

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2016年6月17日金曜日

EU国民総選挙と殺人

ご存知でしょうが、来週23日、イギリスではEUを脱会するかどうかについての国民総選挙があります。

私の目から見たら、「人と物の移動の自由」を歌ったEUは、歴史の向かうべきして向かうベクトルだと思うのですが、そう思わない人もたくさんいます。素人の私がちょっと考えても、EUから抜け出すと日本やアメリカからの投資も減るし、今あるホンダや日産などの工場も縮小や閉鎖になるかもしれないし、自由貿易の市場が断然小さくなるし、イギリスの農場やらNHSやらEUからの助成金が減るし、環境問題やらテロリスト防止などの欧州他国との協力も不都合が出てくるかもしれないし・・・・本当に、EU脱会するなんて正気とは思えないんですけどね。

総理大臣や昔の大物の政治家や、イングランド銀行の総裁やら、リチャードブランソンなどのビジネスマンもEU支持派ですから、脱退派なんて、どんな人達だろう・・・・って思うのですが、あちらはあちらで、与党野党問わず大物政治家がキャンペーンしてます。

そのキャンペーンもいよいよ過熱してきたところで、昨日ショッキングな事件がありました。ニュースで知ってると思いますが、 EC支持派の41歳の女性国会議員が銃殺されたのです。

アメリカと違って銃撃事件がめったにないイギリスですし、ショックな出来事です。

今日は脱会派、EC派ともに、キャンペーンを自粛してます。(また明日から激しく再開すると思います。)

この事件のあと、与党保守党の大蔵大臣のジョージ・オズボーン氏の 言葉が、イギリス人の気持ちをうまく表現していると思いましたので、載せます。



''We believe in freedom, liberty and justice.
“People are free in this country to live their lives as they choose and express themselves without fear. Society will protect their right to do so and hold to account those who disregard our laws.
“Today’s horrible events are an assault on all of these values.''

「我々は自由と正義を信じる。
わが国では、人々は自分の選ぶように生き、それを恐れることなく表現する自由がある。社会はその権利を保護し、この法律を無視する者たちを糾弾する。
今日の不幸な出来事はこういった価値観に対する冒涜だ。 」

選挙や国民投票で国中大騒ぎになって、いい加減にして欲しいなと思うほどのこともあるけど、それもこういった民主主義の原則が厳格に守られているから可能なんだなあ。改めて感じました。

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2016年6月16日木曜日

The Miracle of Mindfulness 読書感想

著者はThich Nhat Hanhという、ぜんぜん発音の仕方がわからない名前の、ベトナム人の仏教のマスターです。欧米の仏教徒の一部の間では著名な先生です。

Mindfulというのは最近よく使われる言葉です。平たく言えば、瞑想・メディテーションと同じようなもの。瞑想は座ってするものですが、何時間も座れるものではないので、禅の修業に行くと、歩く瞑想があります。一歩一歩、感覚を研ぎ澄ませて、歩くという今の行為に気持ちを集中する行為です。これがマインドフル。

その集中を、瞑想や歩く瞑想に限らず、日常でも実践することがマインドフルの意味です。

マインドフルの意義は、対象は呼吸でも感触でも何でもいいのですが、とにかく「今」の時間に気持ちを集中させることです。過去も未来も、たとえそれが5分先のことでも、それはもう(まだ)存在しないことで、実際に存在するのは現在だけ。その現在とのつながりに、自分の存在の本質を見つける行為です。

この本では、週に一日マインドフルな日を持つことが提案されています。こんな感じ。

朝起きたらゆっくり呼吸をし、意識を集中して顔を洗い、一口一口丁寧に味わって朝食を食べます。そして気持ちを集中して、食器を洗います。その後、ゆっくりと丁寧に気持ちを込めて掃除をして・・・・。という感じで続きます。

これを読んで思ったんです。この一日って何かに似てる。

村上春樹の小説に出てくる主人公たちの一日に似てると思うんです。丁寧にパスタをゆで、ゆっくりとビールと一緒に食べ、ジャズのレコードを時間をかけて選び、きれいにシャツにアイロンをかけ、念入りにスーツにブラシを・・・・、って感じじゃないですか。

村上春樹論で、仏教の影響について述べている人がいましたが、そういわれてみれば、禅的要素があるのかもしれません。

それから、日本の茶道って禅の体現のように言われてますが、その意味も、マインドフルという面から考えれば、よく意味がわかってきました。

とにかく、簡単でいい本です。この著者の本をもっと読もうと思いました。

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2016年6月14日火曜日

強靭な心

高校の卒業文集に、「強靭な心が欲しい。」というようなことを書いた気がします。

世の中いろいろあるじゃないですが。スムーズに何もかもがうまく行くわけじゃなく、山あり谷あり。人生は静かに流れる長い川ではないってことに、そろそろ感づいた頃だったんじゃないかな。それで、何が起こってもタフな心が欲しいと思ったわけです。

それはずっと思い続けていて、その答えを模索してきたように思います。

20代半ばの頃、誰かに、「強さとは、Vulnerable であること。」といわれました。Vulnerableというのは傷つきやすいって言う意味なので、矛盾しますね。

でもしばらくして、なんとなく意味がわかった気がしました。Vulnerableな心というのは、心に壁を作ったり心を閉ざすのではなく、傷つくことも恐れない心という意味なんだろうなあと思います。

最近、禅やらメディテーションやらヨガの本をよく読んでいるのですが、また思うことがあります。

「マインド・コントロール」って言う言葉は、洗脳とか、だれかが他人の考えをコントロールするという悪い意味ですよね。でもそうではなく、Control one’s mind、自分で自分の心(マインド)をコントロールする ことが、「強靭な心」なんじゃないかな。

頭に思い浮かぶ考え事って、毎日些細なことから大事なことまでごまんとあり、しかも心配事があると、それを頭から消し去ることは難しい。心配しても何の利点もないってわかってるのに。なにか頭に来ることがあっても、別にどうすることも出来ないとわかっていても、やっぱりそのことが頭を離れない。

でも、訓練すれば自分の心や感情って、コントロールすることが可能です。心配事があっても、そのことで心をとらわれないことって出来る。

そういうことが、もしかしたら割りと簡単に出来る人もいるのかもしれません。私は昔は情熱的というか、瞬間湯沸かし器的部分も強かったので、 最近は訓練して心をコントロールしてます。

日本人は精神的で心平安という偏見が西洋ではありますから、私の(家族を除く)周りの人は、そういう目で見てる人も多いと思うんだけど、本当はそんなことぜんぜんないんですけどね。しかもヨガの先生だし。

ヨガの先生でも、普通にイライラしたり、心配したりします。

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2016年6月12日日曜日

ぜひお勧めのアメリカ小説

日本人が日本で小説を読むときって、だいたい日本の小説ですよね。翻訳小説も出てることは出てるけど、やっぱり圧倒的に数が少ない。

考えてみれば、世界的には日本語で書かれた小説は、英語で書かれた小説、もしくは英語を含む外国語で書かれた小説より圧倒的に数は少ないわけですから、「世界中の名作を読む」という意味では、偏ってるとも言えます。

日本では目にした事がないし聞いたこともない本で、でも欧米では絶対的に評価が高い本と言うものもたくさんあるわけですが、これだけはぜひぜひぜひぜひ、日本人の人達にも読んでほしいなあという小説がふたつあります。

一つ目はハーパー・リー(Harper Lee)というアメリカの作家の「アラバマ物語」という小説です。日本語ではぱっとしない題名ですが、英語は、To Kill a Mockingbird という魅力的な題です。

内容は、アメリカ南部アラバマの、黒人差別の話です。白人のお父さんと男女の子供たちの家庭が主人公で、お父さんは黒人差別と戦う弁護士です。8歳くらいの妹のスカウトの視点から語られる話で、とにかく筋書きから人物描写から最後の展開まで、すばらしい。私がこの世で一番好きな本です。

イギリスやアメリカでは中高生が必ず読まなければいけない必修の本で、グレゴリーぺック主演で映画化されて、アカデミー賞まで取った 作品です。日本でなぜこんなに人気がないのか、全然わかりません。(多分邦題のせいだ!)

本屋では多分売ってないと思うけど、アマゾンで買えるのでぜひ(中古などで)買って、でも期待しないで読んでください。 これがもしも廃刊なんてことになったら、日本の外国文学シーンにとっては大きい損失だと思いますよ。

それからもう一冊すごくお勧めなのは、ドナ・タート(Donna Tartt) という現代作家のThe Secret History(シークレット・ヒストリー)という小説です。

舞台はアメリカの大学で、いきなり殺人から始まります。この時点で犯人はわかってますので、推理小説ではありません。それなのにアマゾンを見ると、カテゴリーがミステリーになってます。それが人気のない理由かもしれません。

これは、英米の評論家の間ですごく評価が高いのですが、 それとは別に、取り付かれた様なファンベースがある、カリスマ性のある、不思議な魅力のある本です。でも魅力という言葉は明るいイメージですが、明るい本ではありません。英語で言うと、Haunting,とにかく心の奥深くを捉える力のある本。そしてその「心の奥深く」は、結構暗いというか黒いというか、「こころの闇」という部分です。

こちらもアマゾンで出てます。現代小説だから、本屋でも売ってるかな。

写真は妹が日本から送ってくれた阪神ののり。磯辺巻きで食べました。

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2016年6月11日土曜日

エクセターの一日領事館

母の遺産の相続で、いろいろ書類がいると妹が日本から言ってきました。海外に住む日本人は印鑑証明が出来ないので、現地の領事館で署名証明と在留証明を出してもらわないといけないそうです。が、私はロンドンからすごく離れて住んでるので、日帰りで行けるような距離じゃありません。

それで妹が交渉してみたら、銀行によってはいろいろ代替案を出してくれるところがあったのですが、とあるぜんぜんたいしたことない、格付けはCの地銀がぜんぜん融通が利きませんでした。それで仕方なくロンドンに行かないとと思っていたら、妹が「エクセターで一日領事館があるらしいよ。」と教えてくれました。なぜ彼女がそんなこと知ってたかは不明。

ロンドンの日本領事館は、年に5-6回、イギリスの地方都市で一日領事館を開催してくれるようです。でも各地につき年に一回ですから、私はすごくラッキーでした。

事前に領事館に連絡すると、領事館の人が本当に親切にいろいろ教えてくれました。 領事館や大使館って昔はこんなに親切っていうイメージなかったけど。

エクセターはデボン内とはいえ、片道90キロくらいあります。なので気軽にドライブという距離じゃありません。それでせっかくなので、チャーリーと二人で行きました。

まずホテル内で行われた一日領事館を済ませました。30分くらいで終わりました。

そのあとランチと買い物です。ランチはあらかじめネットで探していたベジタリアンのカフェに行きました。



エクセターの古いエリアにあります。外見も地味な感じ。でも雰囲気もサービスも、料理もすごくよかったです。

雰囲気は、パリのちょっと裏通りの地元のカフェみたいな感じ。ロンドンのソーホーにもこんな感じの老舗のカフェがありました。新しいお洒落な洗練されたカフェもいいですが、やっぱりヨーロッパのよさは、こんな感じのちょっとひなびたお店ですね~。

食べたのは二人でシェアする地中海風ベジタリアン・プラター。すごくおいしかったし、ボリュームも満点でした。

食後はショッピング。服は最近日本で買ったので今回は買わず、マグカップとかかわいいふきんやシャワーカーテンなど、気まぐれに家の物を買いました。

買いはしませんでしたが、今年はカラフルでいろんなパターンの服がいろいろ出てました。 ここ数年は地味な色の服ばかり見かけた気がするので、今年はよく売れるんじゃないかな。

イギリスでもこの季節は店では夏服ばかりがごまんと売られていますが、こんな服着れるような天気の日は年に数回しかありません。ホリデー用としてもせいぜい1-2週間だし、本当に誰が買うんだろうと思いますが、毎年こんな感じです。今日は思いのほか寒くて、薄着だったので、分厚いセーター買おうかと思ったほどでした。

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アイドル

さっきテレビですごく珍しいもの見ました。

ベイ・シティ・ローラーズです。しかも昔のビデオではなく、最近のコンサート。もちろんメンバーはおっさんだし、そしてファンもおばさんたちです。

実はこれは今まで家族にも(恥ずかしくて)言ってなかったのですが、私は 中学生のときベイ・シティ・ローラーズファンでした。その頃は洋楽聞く友達なんていなかったから、中学2年のとき一人でコンサートにまで行きました。そのくらい好きだったんです。

最近、イギリスではこんな感じの、昔のアイドルのコンサートが流行ってるそうです。確かに行って見たい気持ちはわかる。 テレビでやってたら絶対見ます。

その番組は、「アイドル」とそのファンについての番組でした。ビートルズとかエルビスとか、最近ではTake ThatとかOne Directionとか。

誰かがインタビューで言ってました。

「アイドルに熱狂的に恋するって言うのは、10代の頃にしか起こらない。それ以上大人になると、すばらしいアーティストのファンになったり、音楽を好きになったりはするけど、あんなふうに熱狂できない。」

これってすごい当たってると思いました。

「アイドル音楽ってチープな音楽って馬鹿にされるけど、人間の心や頭に深く長く印象を残すのは、そういう安っぽい音楽だ。」とも。これも一理あります。だって私だってあの頃誰も洋楽聞かない中でBCRファンにならなければ、その後こうしてイギリスに住むことにならなかったかもしれないし。(もちろんそれが理由ではありませんが、ベクトルの方向というか、つながりとして)

上記のOne Directionは今世界で一番売れてるアイドルだそうです。

私はこのグループが大嫌い。でもODのファンの子供たちや中高生にとっては 、人生に大きい影響を与える存在かもしれないんですね。

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2016年6月9日木曜日

大文字の消滅

私は日本語でタイプするのは、デスクトップなどのコンピューターなら問題ないのですが、Iphoneの小さいキーボードでするのはすごく苦手です。Iphoneならまだ、普通のキーボードのチョイスがありますが、あの3x3の電話のキーみたいなタイプの入力は、無茶苦茶だめです。

でも日本で電車に乗ったとき思いましたが、若い中高生はすごいですね。いや、あのスピードはすごい。

英語でタイプするのも、Iphoneは小さいのでちょっとやりにくいです。そして最近自分でも思うのですが、極力大文字を避けています。というか、仕事などを除いて、プライベートなものは友達でもスイミングクラブでも、人の名前も固有名詞も、ぜんぶ小文字のままです。センテンスの最初だけは自動で大文字になりますが。

なぜかというと、ただ面倒くさい。それだけ。キーをひとつよけいに打たないといけませんからね。

そして最近は、Iphoneの場合は最後のセンテンスはピリオドも打たないです。 これも、画面を変えて打たないといけないから、面倒くさい。

もちろんこれは私だけではないです。だからイギリスでは、最近はカジュアルなメールは全部小文字だったりするし、フェイスプックもそうです。

考えてみれば、メールとかSMSメッセージ(イギリスでは主流)とか、最近は文字でコミュニケーションとることが多いですから、少しでも早く打つために、大文字やピリオドなど、なくても意味がわかるところは省略されてもしょうがないと思います。

こういうのってそのうち、手紙とか学校や仕事のレポートとか、 広範囲にわたって影響がでてくるんでしょうか?

私に限っては、昔だったら絶対ピリオドとか読点がないと気持ち悪かったけど、今はだんだん抵抗なくなってきましたね。

日本語もなにか似たような変化はありますか?

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庭のプランターに勝手に咲いた花たち

2016年6月7日火曜日

パイナップルカッター

Lidlというドイツ系スーパーがあります。おいしい上に他のスーパーよりぜんぜん安いので、ここ数年すごく人気が出てきたスーパーです。

食べ物のほかに、週代わりでいろんな雑貨やら電気製品などを売ってます。これも安くて品質もいいんですが、週代わりなので、その週に買わないと、半年くらいは見かけません。

そこで昨日こんなものを買いました。パイナップルカッターです。値段は2ポンド80くらいだったかな。安いのか高いのか、見当もつきませんが、お手軽な値段ではあります。

パイナップルは結構よく買うのですが、普通にまな板の上で包丁で切ります。一度切り方を覚えたら、別にぜんぜん不便はないです。が、なんとなく好奇心で買いました。これを子供たちに見せると、二人とも目を輝かせていました。ガジェットが好きですね。

写真を撮るのを忘れたので、ネットの写真を載せます。



 パイナップルの上から2センチほどを切り落とし、これをワイン抜きのように上にあてて、ぐるぐると回しながら押し入れます。これが本当に簡単に回って、入っていくそうです。(子供たちがやった)。

本当にこの広告の写真のようにきれいに切れました。自分で買っておきながら、驚き。

しかしこれって、ぜんぜん必要ないもの、且つ、ひとつの用途しかない道具のお手本のようなものですね。まあ、面白いからよかったです。これから毎日のようにパイナップル食べることになるかも。

今は、引き出しにも入らないし、お玉と一緒に箸立てに立てて置く事も出来ないので、おき場所に困ってます。

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2016年6月5日日曜日

大学のオープンデー

今息子のルイはASレベルの試験の真っ最中なのですが、これが終わると、早速大学のオープンデーが始まります。医学部の場合は、すぐに予約でいっぱいになるので早めにと言われていたので、予約をいろいろ入れました。イギリスには医学部が30数校あるのですが、もちろん全部に行くわけには行かないので、事前に学校を絞るのが結構大変でした。

6月半ばから4週末続けてオープンデーがあり、2週間開けて7月の終わりにもう一校です。

6月の末の週末が一番立て込んでいて、ルイが考えている学校3校が同じ日にあります。「全部東京の大学」、とかなら全部時間差でいけるんだけど、残念ながら、バーミンガム、ノッティンガム、カーディフと、全部それぞれ車で 3時間くらい離れている距離です。一応全部予約したので、どれか一校に行くことになります。

予定は
6月18日マンチェスター大学(おじいさんの家に泊まる予定)
25日 上記3校のうちのひとつ
7月2日 イーストアングリア大学
7月9日、10日 ロンドン大学キングスカレッジ、サウスハンプトン大学
7月30日 ロンドン大学St ジョージズ(St. George’s)

2日と9日の宿を昨日予約したので、いよいよ大学の下見の季節が始まるなあという気がしてきました。

私も母の葬式で日本に行ったりばたばたしてましたし、本人はとにかく今は試験で頭がいっぱいだし、大学受験のことはちょっと頭になかったのですが、きっと18日にマンチェスターに行ったら(私は行かないんですが)、いよいよだなあという気になることでしょう。

どきどきというより、わくわくです。

でもまず火曜から再開するASの試験です。

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2016年6月4日土曜日

メディテーションのワークショップ

母が前月亡くなりそのために帰国し、こちらに戻ってきてからずっと働き通しで、心身ともに疲れが溜まってきてました。ちょうど具合のいいことに、この一週間はイギリスの学校はハーフタームのお休みだったので、私も仕事はプライベートレッスン以外はお休みしました。

天気もよかったのでビーチにも二度行ったし、不足しがちな日光もたくさん浴びて 、元気回復してきました。金曜には友人がマッサージをしてくれたし、来週は別の友人とリフレクソロジーの交換の予定です。

そして今日は仏教メディテーションの半日ワークショップに行ってきました。

葬式から帰ってきて疲れが溜まっていて、数日どこか、禅メディテーションのリトリートに行きたいという気持ちが高まっていたのですが、都合が合いそうなリトリートが見つかりませんでした。そしたらたまたま金曜にヨガをするホールの壁にこのチラシを発見したのです。

一体どんな人が何人くらい来ているかと興味しんしんで行きました。集まったのは15人くらいかな。年齢的には30歳くらいから70歳くらいでしょうか。若い人も数人いました。ヨガの生徒さんが二人もいました。

3時間のワークショップ、ずっとメディテーションをするのかと思いましたが、実際に瞑想したのは10分を4回です。予想よりも短くてちょっと気抜けしました。

そのほかの時間は、AngerとAttachment(怒りとこだわり)についての講話でした。これはなかなかよかったです。

イギリスやアメリカで仏教といえば、だいたい禅仏教をさすものと思っていましたが、この今日のワークショップはチベットの仏教だそうです。

休憩の時間に、ヨガの生徒さんとその知り合いから、日本人の宗教と精神世界観について質問攻めに合いました。日本人ってスピリチュアルな国民って思ってる人多いんです。なので、決してそんなことはないと、幻想を打ち破ってあげました。

確かに文化としてはスピリチュアルな部分は大きいけど、個人レベルではそういう人は少ないと思います。

講師の先生はたまたま子供たちの小学校のときの先生でした。あの小学校、イギリス国教会の学校でお祈りやら礼拝やらいろいろあったんだけど、この先生と、もう一人別の先生は仏教徒です。しかも小さい学校で、先生6人くらいしかいないのに。

仏教って昔から、線香臭くて胡散臭く、毛嫌いしてましたが、最近すっかり仏教に興味を持っています。線香はすごく好きです。

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2016年6月3日金曜日

海ごはん

今日もすごくいい天気。

それなのに午後3時に、20キロ以上片道運転しないといけない僻地で、たった1回限りの個人レッスンをする予約を入れてしまいました。しかもこの道、海に行く道なので、天気のいい休みは無茶苦茶混むのですよ。なので行きたくなかった。

でも私も午前中マッサージを受けることになっていたし、子供たちはピアノの先生が来たし、きっと彼女たちも、マッサージをしたりピアノを教えたりしないで、ビーチに行ったり庭で日光浴したかったことでしょう。

そんなこと言ってたら、経済回りませんね。

その僻地には、道に迷いながらほうほうの体で教えに行きました。道はすごく混んでた。ただ、美しい庭でヨガをしたので、恵まれた仕事をしてることには違いありません。

仕事のあと大急ぎで帰って、ビーチに夕ご飯を持って行きました。メニューは、果物、スティックサラダとディップ、チキン、ベジタリアンサラダ、パン2種類、チーズとクラッカー、チョコレートとバナナケーキ、 ポテトチップ、ジンジャービール、ワイン、ビール。これだけあれば十分でしょう。昨日は少なかったですからね。

残念ながらビーチは満ち潮で、砂浜がなくなっていたので、石の防波堤で食べました。

こんなことは年に1-2回しか出来ませんが、今年はまたできるかな。

しかし思いますが、天気のいい日は、イギリスの家庭ではさぞや家事の手が抜かれることでしょうよ。特に海に近いこの辺はそうだと思いますが、天気のいい日(特に波のいい日)は、何にもましてビーチが優先されます。たぶん会社を休むという人も、いなくはないと思う。

菜園も今日の時点で、すべてが埋まっています。これからだんだん収穫していって、穴が開いてきます。

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チンゲン菜と水菜がきれいに出来ました。

2016年6月2日木曜日

天気のいい一日

この週は学校は全国的にハームタームというホリデーです。そして今日はすごく天気がよかったので、ちょっと無理して予定を開けて、ビーチにお弁当を持って行きました。

チャーリーは 出かけていたので、私とルイと、家人のデイブがランチタイムにやってきました。

そうなんです。昼休みに来れるくらいの近さ。車で15分くらいです。

大急ぎで作ったお弁当は、2種類のサンドイッチとパスタサラダとキウィとりんご。

普通のランチとしては十分の量だったんだけど、せっかくビーチまでピクニックに来たにしては食べ物が少なかった!それでアイスクリームでも買おうかと思ったけど、アイスクリーム屋の車も来てませんでした。ビーチにはまずまず人がいたから、きっとすごく売れたと思うのに。

アイスクリーム屋どころか、バーガー屋も飲み物屋も来てませんでした。まったく商売っ気無しのビーチです。

今日は本当に天気がよくて、しかも風もなく快適でした。もっとゆっくりしたかったのに、食べ物を食べてしまったあとのルイはすぐに興味を失い、帰ろう帰ろう責めにあい、帰ってきました。

小さいときは荷物もぜんぜん運べず、私が毛布やらお弁当やら飲み物やらおもちゃやらバケツやら担いで、しかも自分では石の防波堤を超えられないから、抱っこして、大変な思いでビーチに遊びに来たものです。

それなのに自分で歩けて荷物を持てるようになったとたん、親とは来たくないんですね。もしかしたら昔の小さいころから本当は親と遊びたくないけど、親しかこんなに面倒見てくれないから、仕方なく親と遊んでくれていたのか。

とにかく、毎年思うことですが、天気がいい限り万難を排して海に行こうと思います。

明日も天気がよければ、晩御飯を持って行く予定。今度はチャーリーも連れて行くから、少しはマシだといいんだけど。

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空の色がイギリスの色ではない!

庭のナイジェラという花。Love-in-the-mistというかわいい別名もあります。

2016年6月1日水曜日

Lazarus Effect 読書感想

この著者は、イギリス人で今はアメリカの病院で働く著名な蘇生術の専門家のお医者さんです。

病院や設備によりますが、現在では、病院で心臓発作が起こった場合、かなりの確率(何十パーセント)で蘇生することが可能だそうです。そのフロントラインで働くお医者さんなので、臨死体験について 直接患者さん本人から聞く機会があります。

そこで、臨死体験を医者・科学者の立場から検証し、科学的にそのメカニズムを分析したり、幽体離脱現象を(もしくはそれが存在しないことの) 証明しようという試みについての本です。

前半はほぼ「初心者のための医学書」で、死の定義や、蘇生術について詳しく書かれていました。

後半になって、臨死体験について出てきます。臨死体験というものが存在すること自体は、今ではほぼ医学界では受け入れられているようです。ただそれがどういう仕組みで生まれるのか、脳の働きだけで説明できるのか、それとも今の科学では説明できない「魂」的存在があるのかで、意見は分かれます。

思考や意識が脳から発生することは疑問の余地はありませんが、脳内で起きる化学反応がどうやって「思考」となるのかについては、まだ科学的にわかっていないとか。それで、二つの説があるそうです。

ひとつは「意識」は脳で作られるバイプロダクトのようなもの。もうひとつは、「意識」は脳の外にあり、脳はいわばラジオのようにその受信機であるとの説です。二つめの説はいかにもお医者さんが馬鹿にしそうな説ですが、実際にその立場を取るノーベル賞学者もいるそうです。

結論としては、まだ科学的には何も証明することが出来ていません。けれども、どういう仕組みにしろ、「死」が確定した後、少なくとも短時間は、何かしらの意識的活動(臨死体験)が起こっていることは確からしいです。この臨死体験の期間、今の医学では脳波は測定できません。

この長い長い本の最後のページを 著者はこう締めくくっています。

At the very least. today we realize the experience of death does not seem to be unpleasant for the vast majority of people.
(少なくとも 現在、ほとんどの人達にとって、死は苦しい体験ではないようだ。)

For now, though, we can be certain that we humans no longer need to fear death .
(今のところ、人間はもう死を恐れる必要がないと確信していいだろう。)

毎日のように死を扱っているお医者さんにこう断言されると、人生のかなりの重荷が軽くなる気がします。

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