2020年2月29日土曜日

コロナウィルス、ドライブイン検査

コロナウィルスの検査の必要がどんどん高まったいることに対応して、イギリスでは、車に乗ったまま検査を受けるシステムが出来たとニュースで報道してました。

ドライブインのように車で検査所に行くと、あらかじめ連絡を受けていた防護服を着た看護師さんが出てきます。患者さんは車に座ったまま窓を開けると、その状態でのどに綿棒みたいなものを入れて細胞を取り、書類にサインしておしまいというものです。

車から降りる必要もないし、待合室に行く必要も受付に行く必要もないから、感染を広めるリスクは最小です。

車のない人や自分で運転できない人はどうするのかなあと思ったけど、ロンドンでは家に人が来て検査してくれる システムが出来たということだし、ロンドン以外では防護服の救急車が家まで来て今まで通り連れて行ってくれるのかもしれません。

日本での街の医院のクリニックのニュースを見ましたが、イギリスの徹底したシステムから見ると、「こりゃ蔓延するな」と思ってしまいます。危機感が足りないし、そもそも政府に全然こういう状況に対する準備ができてなかったとしか思えません。

このニュースでは普通の町医者にコロナを疑う患者さんが普通にやってきて、普通に待合室で他の患者さんと待ってます。診察室では、さすがにお医者さんはマスクして白衣着て手袋ますが、のどを見たり聴診器を当てて、「これはコロナではないですね。」と言って、帰してました。インタビューアーが検査をしないでいいのかと聞くと、「町の医院では検査はできないんです。」と言ってました。ってことは、町医者に行く意味全然ないんじゃないですか?

最新のニュースでは、イギリスは現在20人。その20人目がどうやらイギリス国内で感染したらしいということで、明日以降どっと増えそうです。イタリアで急増したことで、状況が大きく変わりました。

うーん。仕事はどうするか(ヨガの先生)とか、いろいろ準備始めてます。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年2月26日水曜日

Seed Swap

春らしい話題、春らしい話題。ということで、Seed Swap, 種の交換会に行ってきた話です。

家庭菜園や園芸が好きな人は経験あると思うんですが、種って一袋買うと、余るんですよね。まあ来年のために置いておいてもいいんですが、古い種ほど発芽率が落ちるし、ニンジンなどは一袋に3000粒とか入ってますから、いくらなんでもそんなには必要ありません。

(ちなみに、小さい種ほど衰えやすいそうです。にんじんはその例。それから冷蔵したほうが長持ちするとのことで、私は使いきれなかった種は冷蔵庫で保存してます。)

それに種って、いろいろ買うと高いから、交換するというのはいいアイデアだとむかしから思っていたのですが、こんな田舎でも菜園をする人は限られているので、今までしたことはありませんでした。

それが、私の所属してるExtinction Rebellionという、反地球温暖化の環境団体の主催で、近所で交換会がありました。

交換会ということですが、別に何も持ってこなくても、種はあげますよとのことでした。私はまだ今年は種を買ってないので、育てていた針葉樹の小さい小さい苗と、自分で集めた発芽直前のプラタナスの種をもって行きました。もらってくれた人、いるかな。この針葉樹、実は20メートル以上の大木に育つんだけど。

置いてあった種は、ワイルドフラワーとかメドウ・ミックス(Medow mix)などの素敵な種もたくさんあったのですが、私は実用的に、豆類とカボチャ類、そしてズッキーニの種と、レタス系の苗とミントの苗をいくつか貰ってきました。

支払いのかわりにミツバチのチャリティーへの募金を募っていたので、そこにお金を入れてきました。

店で売っている野菜は、運送コストや廃棄などの無駄が多いので、自分で育てるのがもちろん一番環境にはいいです。(Co2の排出量が少ない。)それで、Extinction Rebellionでは、コミュニティー菜園などの活動が盛んです。今後温暖化が進むと、農地が海面下に沈んだり、干ばつやイナゴ災害などで、食糧危機が予想されます。それに備えて、今から自給自足を学ぶことを勧められています。

温暖化でなくても、今みたいにコロナウイルスのパニックで、店が売り切れになったり、自己隔離で買い物に行けないなんてことになったら、最終的には、やっぱり自分で食料を生産できるというのは強いことだなあと思います。そういえば、つい最近のブレクジットの時も、そう思ったな。

世界が危機になったら、最後は自給自足できる人のみが生き残るのだ。札束が食えるか!

ではこちらもお願いいたします。






2020年2月22日土曜日

コロナウィルス、イギリスはこんな感じ

最近はもうコロナウィルスのことばかり考えてます。イギリスは安定してるようで、現在までで9人が見つかったのですが(最後に見つかったのは2週間前)、そのうちの8人はもう治って、隔離されてる人は一人だけです。その人は中国から飛んできた中国人で、飛行機で発症してそのまま直接タクシーで救急病院に行ったそうです。

が、これはイギリスのルール違反。イギリスでは、発症かと思ったらまず111に電話して相談します。すると、自宅で待機するように言われ、家に防護服を着た救急車がやってきて、そのまま病院に直行。そこで検査して、検査の結果が出るまで隔離です。今までで4000人くらいが検査され、9人が見つかりました。(上述の通り)

この中国人の人なのですが、空港からタクシー、そして病院の受付に直行ですから、そこで広まった可能性があります。それでタクシーの運転手を見つけ出し、その人は2週間自己隔離。そして病院の受付の人も2週間隔離です。病院は消毒。かなり徹底してます。

イギリス人のお医者さんが書いた記事を昨日読みました。このシステムに従わず、病院に来てしまうと、本当に困るそうです。

まず受付の人はそのまま帰されて2週間自宅勤務。クリニックは90分閉鎖して、消毒。そして患者は隔離室。検査はクリニックではできないので、救急車で検査施設に運ぶのですが、イギリスはただでさえ救急車が足りないので、取りあえず命に別条がないので、相当(6時間とか10時間とか)待たされるそうです。

それくらい徹底してます。

あんまり日本を批判したくはないですが、それにしてもイギリスに比べて対応がお粗末すぎると言わざるを得ないです。

それから、武漢から第一便、第二便で帰ってきた人の隔離が終りました。陽性になった人はゼロです。それと比べても、ダイアモンドプリンセスは全く隔離がちゃんとされてなかったのがわかります。

この施設がすごくいいらしく、本やらゲームやらインターネットなど、隔離された人が退屈しないようにいろいろ準備されています。出前もネットショッピングも自由で、支払いは国とか。お酒を大量に注文した人までいるらしいです。今日テレビで、ダイアモンドプリンセスから帰ってくる人のための準備風景が映ってましたが、マスクとか消毒ジェルとか、大量に用意されてました。

今日はコロナのことではなく、全然別の春らしい話を書くつもりだったのに、最近このことしか頭にないからなあ~。

ではこちらもよろしくお願いいたします。

2020年2月18日火曜日

芸能ニュースとコロナウィルス

イギリスでラブ・アイランド(Love Island)というリアリティー番組が若い人たちの間で人気です。20歳-30歳くらいの男女が常夏の島で2週間(たぶん)一緒に暮らして、誰と誰がくっつくかという下衆な番組です(たぶん)。最近までその番組の司会をしていたきれいな女性が自殺したのがこの週末のニュースでした。

自殺の原因なんですが、傷害事件を起こしたとかで起訴されたことが引き金なのですが、そのためにタブロイド新聞やソーシャルメディアでひどく扱われて、それが 直接の原因のようです。

それでイギリスでは、いまSunなどのタブロイド紙の不買運動が行われたり、ソーシャルメディアに関するディベートが盛んにおこなわれてます。

私はイギリスの芸能情報は全然知らないしタブロイド紙も読まないけど、問題になるくらいだから、読む人買う人は多いんでしょうね。

話は変わりますが、ここ数年はすっかり日本とも気持ちが離れて(母が亡くなったからかなあ)、日本のニュースを定期的に読むこともないのですが、さすがにコロナウィルス以来気になるようになって、毎日のようにチェックしてます。

その一つには、イギリスで、日本のコロナウィルスのニュースが出てくるからです。まずはクルーズ船のダイアモンド・プリンセス。考えてみれば、日本に来ているクルーズ船の乗客は外国人観光客なんだから、海外でニュースになるのも当然。この中にイギリス人もいて毎日のようにイギリスのニュースで、船室からビデオダイアリーのようなものを送ってるおじいさんがいたのですが、隔離期間が終わりイギリスがチャーター便を出すかという今日になって陽性がわかったということで、みんなすごく気の毒がっています。

このクルーズ船の中でウイルスが蔓延している様子なので、批判の声というか、でも日本だってどうしていいかわからないし、という同情の声というか、とにかくえらいこっちゃという感じの報道です。

あ、ちょっとここは話がそれました。

今日書きたいのは、日本のニュースのことです。何これ?私、Yahoo News見てるのですが、これが特に悪いの?知りたいニュース、肝心のコロナウィルスのニュースなんてほんのちょっと。大半が芸能スポーツニュースばかりですよ。

今ちょっと試しに見てみました。主要トップの25ニュースの内訳。
コロナウイルス 5
国内政治 3
社会 5
海外 4
芸能スポーツ 7
科学 1

これ芸能ニュース多すぎでしょ!しかも不倫とか離婚とか、そんな話ばかり。そんなニュース、本当に需要が高いんでしょうか?それともイギリス人みたいに、もう芸能ニュースはうんざりっていう人も多いのでは?

ここまで多いと、コロナウイルスのニュースを目立たなくするための情報操作かとか、疑いたくなるほどですよ。

ちなみに私の知る限りでは、イギリスに限らす、海外に住む日本人はすごく心配してます。日本に一時帰国したら帰ってこれなくなるんじゃないかとか、2週間隔離されるんじゃないかとか。長く計画していた、数年ぶりに家族で日本にいく予定をキャンセルしたという話も聞きました。本当、お気の毒です。

ではこちら もよろしくお願いいたします。

2020年2月16日日曜日

犯罪の通報

2か月前の話ですが、面白いと思ったのでちょっと書きます。

私も属しているExtinction Rebellionという環境団体が、ここ1年ほどいろいろとデモをしています。これが、なかなかいろいろ手を替え品を変えで、クリエイティブで面白いのです。

11月くらいのことだと思うのですが、全国の支部で、それぞれ地元の警察に犯罪を通報するというアクションがありました。

二人組で警察署に行き、「犯罪を通報したい。」と言います。それで何かと聞かれると、「人類に対する犯罪です。」と答え、世界の二酸化炭素の70パーセントを排出しているトップ100企業のシェルやBPなどの石油会社や、バークレー銀行など石油産業に投資を続ける金融機関を挙げます。

全国でこれを同時にやったのですが、結果は、いくつもの警察署では「ばかばかしい。警察の時間を無駄にするな。」というものでしたが、多くの警察署は丁寧に、「それは政府の環境庁に連絡しなさい。」とか「自分の地域の国会議員に手紙を出したらどうか。」とか「ユニセフはどうか。」とか、いろいろ親身になって教えてくれたそうです。

その中で、全国の警察署で、3件だけ、ちゃんとこの通報をまともに受け取って、書類を作り、警察のコンピューターに記録した警察署がありました。

その一つが、私の住む北デボンのバーンスタプルの警察署でした。

田舎なので、どうしていいかわからず取りあえず受け取ったのか。それともたまたま担当の警察官が環境問題に関心のあるひとだったのかな。

その後どうなったかは知りません。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年2月13日木曜日

ロンドンに行ってました

この週末ロンドンに1泊で行ってました。

このビデフォードの田舎に20年以上も前にロンドンから越してきてからというもの、お金もないし(電車代が高い)車で行く度胸はないし、そうこうするうちに子供が生まれて、10年に一度パスポート更新するために行くだけ、って感じになってました。

が、子供たちがロンドンの大学に行くようになって初めて知ったのですが、この町からロンドンまでバスで、すごく安く行けることが分かったのです。6時間も かかるんだけど、家から5分のバス停から乗って、直接ロンドンのど真ん中のビクトリアにつきます。

私の場合は、乗り物酔いの薬を飲むと、ほぼ目的地まで熟睡。日頃睡眠不足の私は、バスで6時間寝るのが楽しみなくらいです。

行った理由は特にないのですが、娘チャーリーが「バレエを一緒に見よう」と誘ってくれたので、行きました。ま、お金払ったのは私なんですけどね。 (寮に泊めてはもらいました。)

今回はロイヤルバレエではなく、ロシアシベリア国立バレエ。聞いたことないバレエ団ですが、私が一番好きなバレエの白鳥の湖です。場所はロンドンの南のNew Wimbledon Theatre.小さめだけど、昔ながらの古い劇場で、よかったです。バレエは、背景が映像でいまいちだったんだけど、ちゃんと生のオーケストラだったし、これも良かったです。

毎度のことながら一番安い席で見ました。一人13ポンド。いつも思うのですが、映画に行っても10ポンドくらいするから(きっとロンドンではもっと)、それに比べたらすごくいいバリューです。(いい席は65ポンドくらいだったかな)

土曜の昼過ぎにビクトリアについて、チャーリーと合流してランチ。そのあと息子ルイもやってきて、久しぶりにノッティング・ヒルのポートベローマーケットに。昔に比べると、あんまり流行ってないような気がしました。

そのあとウインブルドンでコリアン料理を食べてから、バレエ。ルイもバレエ・デビューでした。

夜はルイは自分の家に帰って、私はチャーリーの寮に泊りました。

日曜はルイもまたやってきて、3人でロンドンブリッジでブランチ。そのあとルイとは別れて、チャーリーと二人でスピタフィールド・マーケットに。3時ごろに別れて、デボンに戻ってきました。

子供たちは二人ともそれぞれ元気で楽しそうで、私も楽しかったし、親としては安心しました。ルイは今週、ハーフ・ウエー・ガラというパーティーでした。医学部、半分終了のパーティーです。

それにしてもロンドンは、今回はあんまり中国の人たちを見ませんでした。(チャーリーの寮にはたくさんいましたけど。 )やっぱりコロナウィルスのせいかな。

それは心配です。

ではこちらもよろしくお願いします。

2020年2月6日木曜日

1月って・・・

もう2月も節分を過ぎたのですが、こうして振り返ると、今年の1月って長かったと思いません?イギリスはお正月休みが元旦しかなく、2日から普通通りなので、特に日本より長く感じるかもしれないのですが、それにしても、世界的に大きいニュースが続いて、ニュース疲れしてます。

こんなものをFBで見つけましたよ。私の印象そのままです。


まずは、イギリスの場合は12月に総選挙があって労働党が大敗したので、1月からジョンソンの新政府が始まりました。

そして世界的にショッキングなニュースはオーストラリアの火事。11月くらいから始まったこのニュース、1月になると毎日のように一番のニュースになってました。雨が降ってやっと収まったかと思ったら、今度は洪水、大あられ。そしてまたまた火事が始まったようです。

そして同時に、ジャカルタで洪水。

香港とインドでは抗議のデモ。

そして1月後半の大ニュースはコロナウィルス。

そしてイギリスでは忘れちゃいけないブリクジット。これは普通ならもっともっと大ニュースになるはずだったんだけど、コロナウィルスの陰に隠れた感じでした。ま、もっとも選挙で保守党が大勝してからは、もう残留派はすっかり戦う意欲を失ったので、 流れるようになれって感じですけど。

そのうえ、どうでもいいようなニュースなんだけど、英国大室のプリンス・ハリーのニュースが延々と続いてました。これは彼の奥さんメガンが黒人のハーフで、人種差別問題も絡んでいるので、ニュースのいいネタになったのだと思います。

個人的にも、大事件ではないけど、なかなか面倒であったりお金がかかったりすることが続きました。

2月も5日間が無事に過ぎました。(しかし本当に無事か?)残りもこれ以上大きいニュースが増えないように過ぎて行ってほしいものです。 が、うるう年だし、そうもいかなそうな気もします。

ではこちらもよろしくお願いいたします。


2020年2月3日月曜日

映画 Burn After Reading

ちょっと古い(2008年)上記のタイトルの映画を見ました。ファーゴという映画で有名なコーエン兄弟が監督の映画です。面白かったです。

出演者は、ジョン・マルコビッチ、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、フランシス・マクド―モンド。結構曲者の多いキャストでしょ。

内容はマルコビッチ演じるCIAのエージェントがクビになり、メモワールを執筆し始めます。これを機に、奥さんが離婚を申し立て、奥さんの愛人とかいろいろ出てきます。

そしてそれとは別に、ある中年のさえない女性が人生を変えようと決心し、大々的な整形手術を計画し、オンラインデートに励みます。

この二つの話がなかなかつながらなくて、一体この映画の筋はどこに向かっているのかと思う頃に、CIAとかロシア大使館とかが絡んできて、話がちょこっと進み、最後は人が死んでCIAがそれをもみ消して・・・・。で結局、たいして盛り上がりのないままに終わり、CIAのトップが「これはいったいなんだったんだろうな?」と言うところで最後です。

って書くと全然面白くなさそうなんだけど、これが笑えないブラックコメディーというか、「そうそう、人生ってホントそんな感じ。」と思わせます。登場人物は、特にすごい悪者はいないんだけど、誰一人として善人もいない。そして誰もがそれなりに馬鹿なのです。それがすごくリアル。私たちだってそうじゃないですか。決して悪人ではない。でも100パーセント善人とはとても言えない。そして今まで一度や二度は、人生馬鹿なことをしでかした。

しかもこの映画、このトランプ時代に見ると、余計面白いと思います。映画はトランプが大統領になるなんて誰も思ってない時代に作られたんだけど、この全員が全員の馬鹿さ加減が、まるで今のアメリカ・・そしてイギリス・・・・そして多分日本。

日本語タイトルは、こちらもテキトーな、バーン・アフター・リーディング。日本でのレビューはいまいちだけど、なかなかこういう映画が日本で受けないのも妙に納得できる不思議な映画です。私はお勧めしますけどね。特に今の馬鹿気た時代には。

ではこちらもよろしくお願いします。