2021年2月21日日曜日

エベレストのごみのドキュメンタリー

 昨日、間違えてDeath Zoneという映画を見ました。間違いというのは、家人が違うエベレスト登山の映画を選んで見始めたのですが、間違いで全然違うものを見てしまった。。。。という笑える出来事でした。

まあ、エベレスト関係の映画はいろいろありますからね。😅

それが結構面白かったです。というか、勉強になりました。



まず、これはフィクションではなくドキュメンタリーでした。エベレストなどの登山には、地元のガイドが同行することはご存知だと思います。ガイドというと観光ガイドみたいな感じですが、実際にはポーター、荷物を担ぐ人たちです。何しろ何か月もかけて登るのですから、テントやら食べ物やら燃料やら鍋やら、そして何よりも酸素ボンベを担がなくてはいけません。この人たちは、40-50キロもの荷物を担いで、時には疲れた登山家まで担いで歩くそうです。

そしてこれは最近クローズアップされたのでご存知かもしれませんが、エベレストはこういった登山家の残してきたごみで溢れているんです。ゴミと言っても食べ物の袋とかペットボトルとかだけではありません。酸素ボンベ、テント、登山道具。とにかく重いものは下山の邪魔になるので、棄てていくのです。しかもそれだけではなく、いくつかある中継地には、合計150もの遺体がそのままになっています。それが凍ったり溶けたりして、ヒマラヤの下に住む住人の水源を汚染しているのです。

それでこれは、20人の地元のガイドが命がけで頂上まで登り、遺体を2体収容し、それぞれ50キロくらいのごみを背負って下山するまでのドキュメンタリーです。

本当に命がけもいいところで、途中でアバランチが起こり、3人が亡くなります。

これをみて、私も家人もすごく腹が立ちました。もう発展国の市民であることが恥ずかしくなりましたよ。エベレストに登るのはいいけど、そこで好きなだけごみを残して下山して、そのゴミが地元の人たちの水を汚染しているなんて。

しかもこのガイドたちは、別にそのことに腹を立ててるようでもないんです。「登山は命がけだから、不必要なものを捨ててくるのは仕方がないことだ。」と言ってました。 


多分マイナーな映画だから、日本では見られないかな。でもエベレストのごみの話は、どこかで出会うかもしれません。

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2021年2月15日月曜日

ヨガ・ビジネス


 ヨガの先生になる気は別になかったのですが、いつの間にかヨガの先生になってもう25年以上。銀行をやめて、アロマセラピストとリフレクソロジストとしてやっていくつもりだったのですが、副業だったヨガの方が性にあっていたようで、今に至ってます。最初は週に数回教えるだけだったからなかなか食べていけるほどにはならなかったんだけど、徐々にヨガブームになって、コロナの前は週に15クラスくらい教えてました。それでもなかなか一人前の収入にはならないんだけど、これ以上はクラス数を増やせないし、一クラスの人数は限られてるし、まあこれが限界かな。まあこんな感じでずっとやっていけたら満足だなあと思ってました。

が、一年前のロックダウンで、すべてのクラスが閉まりました。

その時はロックダウンはせいぜい1-2か月と思ってましたから、ちょっと困りはしたけど、まあしばらく休むのもいいかと思ってました。

が、友人に勧められ、他からもリクエストがあり、思い腰を上げてズームクラスを始めたのが去年3月末です。特に計画もなく、取りあえず30分のクラスを何度か無料で、いろんな時間帯にやってみて、どんなものか様子を見てみようと始めました。無料でしたから一クラスに50人くらい参加してくれて、思ったよりも全然簡単だったし、その時はズームは特別サービスで無料で長時間使えたし、いろんなことがあれよあれよという間に進んで、いつの間にか毎朝教えるようになってました。

でもオンラインクラスなんて誰もお金払わないだろうな。それにクレジットカード受け付けてないし。それで2週間無料で毎朝30分のクラスをしたのですが、とても盛況で、あちこちから「お金を払わせてくれ」というメールが来ました。それでそういうのはありがたく受け取り、3週間目からは有料に替えました。それが4月の半ば。

こうして考えると10か月です。夏とクリスマスに2週間ずつお休みを取りましたが、それにしても200クラス以上になります。

それをですね、無料だったころから毎日毎日欠かさず参加しれてくれる人たちが30人くらいいます。週に何回か参加する人が15人くらい。仕事で朝は参加できないので、ビデオを毎日買ってくれる人が8人くらい。最初はもともといた地元の生徒さんたちでしたが、今では半分くらいは遠隔地の人たちです。

夏にはロックダウンが解除されたので、ヨガのクラスは再開したのですが、オンラインのクラスはそれはそれで続けたので、ホールでのヨガとネットのヨガで、もうくたくた状態でした。だから11月にまたロックダウンになったときは、正直言って、ちょっとほっとしたくらいでした。

続く 

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2021年2月2日火曜日

ワクチン国粋主義

トランプが象徴するポピュリズム、そして国粋主義が近年は台頭してきて怖いなあと思っているのですが、ここ数日はワクチン国粋主義が話題になってます。

 イギリスは世界で最初にワクチンを承認した国で、そのためあちこちのワクチン会社に予約注文を入れてました。12月から始まった接種はなかなかうまく進んでいるようです。

が、ここに来て、オックスフォード・アストロゼネカ社のベルギーで生産されるワクチンが遅れてるとかで、オーダーが遅れた(そもそも承認がやっと先週)EUがパ二クり、「EU外の国にワクチンの輸出を禁じる。」とか言いだし、それがブレクジットの一番の悩みの種になってるアイルランド共和国とイギリス領の北アイルランドの境界の問題となり、 要するに話がややこしいことになりかけたのです。

 幸いにもEUがパニックから目覚め、前言取り消しとなりましたが、それにしてもこの発言によるダメージはもうなかなか取り消せません。

ワクチンに関するいいニュースは、アストロゼネカ、ファイザー、モデルナ社のほかに 、2つほどの会社のワクチンの開発が成功したとのこと。一つはジョンソン&ジョンソンの子会社。それでイギリスは早速両方の会社に数千万本のワクチンを注文しました。

それで、イギリスは大人全人口に接種しても十分余るほどのワクチンを確保したそうです。

それでWHOは、老人と危険なグループと医療関係者の接種が済んだら残りは先に後進国に回して欲しいとの声明を出しました。イギリス政府も、「もちろん他の国にも回す。」とか言ってますが、一方では「でも毎年接種しないといけないかもしれないし、異変が起こったら接種のし直しが必要になることもあるし。。」とか言ってます。

イギリスの懐の深さがが試される時ですね。私はあんまり期待はしていませんが。特に今の保守党政府の下では。

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