2009年6月30日火曜日

バレエの先生


チャーリーのバレエの先生の名前はマリオン・リンジーといいます。年は50台半ばくらいだと思う。元ロイヤルバレエのプリンシパル(一番上の地位)バレリーナです。外見は背が高くて足が細くて、ぱっと見はずっと若く見えますが、ヘビースモーカーなのでよく顔を見ると、それなりの年に見える。写真の一番背の高い人が彼女です。


彼女は、まさにプリマドンナを絵に描いたような人です。まず話し方が、気取っているというか、とにかく芸能界とか劇場関係に長くいたような人のようにしゃべります。何かと感情過多で大げさ。


やさしい子供のバレエ教室の先生、という人ではありません。彼女は本当はプロだとか、セミプロを教えるのが一番向いていて、20歳前後のダンサーを教えるのが一番楽しそうです。


バレエのクラスは、一番下のクラスは3歳位からなんですが、そのくらいの子供にまで、「レディース!」と話しかけています。チャーリーのクラスは下から3番目。クラスの中にはチャーリーを入れて4人です。


マリアンははっきり言って、怖い先生です。でもすごくいい先生でもある。ほんの少しのミスでも、彼女は見逃しません。彼女についていければ、本当に上達すると思います。彼女のクラスでは、ふざけたりだとか無駄口を利いたりは、小さい子供でもしません。先生が本気なんだということが、幼い子供にもわかるようです。彼女は子供たちに、子供だましのかわいらしいダンスを教えたりなんかしません。すごくスタンダードの高いものを要求するんです。


たとえばこの前の白鳥の湖。チャーリーたちがしたのは、プロが踊るのよりはかなり簡単にアレンジしてあるのですが、それでもすごく難しい。それをなんと3週間で教えて(週に2回)、ステージに上げても恥ずかしくないまでに仕上げたんです。チャーリー以外の3人のお母さんたちは、彼女たち自身もプロのダンサーで、短大でダンスを教えているのですが、その彼女たちも、ちょっとそれは無理なんじゃないかなあと言っていました。でも、厳しく叱りながらも、8歳から10歳の子供たちにそれをやらせてしまうんです。


チャーリーはバレエを始めて3年くらいになります。チャーリーはクラスで泣いたことはありませんが、おなかが痛くなったりしたことはある。厳しく言われて泣く子供はたくさんいます。それでもがんばってついてきている子供は、子供ながらに、「私はバレエが好き。がんばって上達したい。」と思って、がんばります。まるでスポ根。でもちょっときつく言われてすぐに泣く子は、やっぱりやめていきます。


このバレエスクールは、どうやって経営が成り立っているのかと思うくらい、生徒が少ないのですが、マリアンはそれでもやめていく子はやめていけばいいと思っているようです。楽しく踊りを習いたいなら、そういう学校をほかに探せばいい。厳しいレッスンについてこれる人だけがついてくればいいと思ってるんです。


彼女は厳しい。でもそれには愛情がこもってるということは、子供たちもわかってきているようです。子供たちへの愛情。そしてバレエへの愛情。それがひとつになって、自分の生徒たちを立派なダンサーにしようという情熱になっている。チャーリーのように数年マリアンの下についている生徒たちは、みんなそれがわかってるんですね。


日曜のパフォーマンスですが、その前と前々週の土曜は1日中リハーサルだったのですが、それはレッスン代は無しでした。パフォーマンスの当日は彼女は2時間前から楽屋にみんなを集め、全員のヘアとメークをして、小さい子供たちの衣装を着せます。チュチュは自前のこともありますが、彼女がたくさん持っていて、貸してくれることもある。朝から本当に大変だろうと思うのに、別にそれも料金は取られません。


それだけではないんです。今回の白鳥の湖の衣装は、私達が買ったチュチュはただの白いベーシックなものだったので、彼女はそれに全部白い羽を縫いつけて、頭の飾りも1日がかりで作ってくれました。それも材料費は彼女もちです。


ロイヤルバレエのポジションなんて、世界中から何万という志願者がたった一つのポストを求めてオーディションするような世界です。その中でもプリンシパルはその中の頂点。ロイヤルバレエのプリンシパル以上の地位は、ダンスの世界にはありません。そんな人と知り合いというだけでも、バレエファンの私はすごいことだと思うのに、その人に教えてもらえるなんて、チャーリーって本当に幸せ。


レッスン中にマリオンが例を見せるためにちょこっと踊ったりすると、私なんてもう、本当に、自分の幸せが信じられないくらい感動します。ロイヤルバレエのプリンシパルを、2メートル前で見れるなんて。50歳を越しても、バレエスクールのどのダンサーよりも彼女は素晴らしい。それを見ているだけでも、レッスン代なんて安いものだわ、という気がしてきます。


チャーリーがバレエを嫌になってやめるなんて言い出したら、私がすごく寂しいだろうなあ。

2009年6月29日月曜日

買い物

週末は私自体は何をしたわけでもないのに、チャーリーのバレエに振り回されて疲れた。今日もぜんぜん疲れが抜けていません。今日はチャーリーのバレエの先生について書こうと思っていたんですけど、ちょっとやそっとでかけるような人ではないので、これは別の日に書くことにして、今日は買い物の話しを書きます。

チャーリーの今回のショーのコスチュームだけで51ポンドということを書きました。ポンドは今はかなり下がっているけど、私がイギリスに来て20年くらいの生活実感としては200円くらいなので、その感じで書きます。51ポンドは1万円ってとこです。


チュチュ20ポンド、4000円。タイツ6ポンド、1200円、バレエシューズ11ポンド2200円、モダンダンスのTシャツ10ポンド2000円、レギンス3ポンド600円。レッグウォーマー1ポンド200円。考えてみればこれだけ買ってこの値段は、まあお値打ちです。特にチュチュは1回しか着ないけど、もっと高いものだとばかり思っていました。チュチュ以外はまた着れます。


イギリスには10年くらい前にプライマークという安い洋服のチェーン店ができたんです。どのくらい安いかというと、すごく安い。品質は、ものによるけど、長くきるものでないことを考えると、ぜんぜん文句ないクオリティー。たまにはずれもありますが(洗濯すると模様のなくなったパジャマとか)、逆にこれはこの値段でこんなにいいものが、というものもあります。


それで先週と先々週の土曜日、ダンスのコスチューム等を買いに街に出たので、ここで買い物をしました。


先週は5足セットの靴下を3セットと、ルイ用の10枚入りのパンツとチャーリー用の4枚入りを買って、ついでにレジで打っていたシンプソンズのキャラクターの入ったラッピングペーパーを一巻き買って、10ポンドくらい。(2000円)。




おとといは旅行用のかばん(小型スポーツバック位の大きさ)6ポンド、サンダル2ポンド、髪の毛のゴム20個セット1ポンド、ヘアバンド2つセット1ポンド、ミニスカート3ポンド、Tシャツ1ポンドx3.合計16ポンドです。おまけにイギリスでは最近付加価値税(消費税)が2.5パーセント下がったので、これから少し安くなって15ポンド70くらいでした。3000円強。こりゃ安い。


でも日本も最近安くなりましたよね。私が最後に日本に住んでいたころは、まだバブルがはじける前で、10000円以下ではスカートひとつ買えませんでした。2年前日本に行ったときは、安さと品揃えが嬉しく、品質もこれといって文句なしで、ユニクロで、切れ買いしてしまいました。ジーンズ2本、Tシャツ4枚、フードつきカジュアルコート 2枚、って調子で。それでも2万円くらいだったと思う。


でも今回はポンドが弱いから、ポンドでお金をもらってる私としては、何でも高くて、何にも買えないと思います。ちょっと前までは1ポンド250円で、日本から来る人は、イギリスの物価が高くて驚いていたのに。

食べ物の話。


今日はイチゴで、サマープディングを作りました。イチゴのほかには、去年取れて冷凍していたラズベリーとブラックベリーをたくさん入れました。イチゴ冷凍用に、冷凍庫の中のものの処理もかねて。


これすごく作り方簡単なんです。オーブンがいらないので、日本でも簡単に作れます。所要時間は20分くらい。ただイチゴがたくさんいるので、買って作ると、高いかな。


これに生クリームをたっぷり(私はちょこっと)かけて食べると、ああ、この世のものとは思えないおいしさ。極楽!砂糖は入ってるけど、バターを使っていないからカロリーもそれほどではないし、なんといっても赤い果物がたくさん入っていて、体にとってもいいんですよ。
本当は一晩冷蔵庫で寝かせるので、全部表面がピンクになるはずなのですが、時間不足で、白っぽい。

2009年6月28日日曜日

チャーリーのパフォーマンス











今日はバレエとダンスの日で、チャーリーは朝から緊張。新しいバレエシューズをならすために、朝から家の中ではいていました。45分くらい居間で練習。チャーリーはおなかがいたいだとか、行きたくないとかいいはじめました。それを無視して、今日もイチゴ摘みに外に出て行くと、チャーリーも着いてきました。二人で20分くらい小雨の中をイチゴ狩り。家に入ってくるころには、すっかり機嫌も直っていました。


頭が煮詰まったりとか、緊張している時って、気分転換が必要ですね。


劇場は家から車で小一時間のイルフラクムという町にある、ランドマークシアターという劇場です。せきは1000席位かな。海に面した、見晴らしのいい素敵な劇場でした。


いつもは劇場でショーがあるときは、お母さんは楽屋に入れないのですが、今日はどさくさにまぎれて入りました。ドレッシングルームは鏡の回りに電気がたくさんついている、テレビで見るような楽屋。本物の劇場の楽屋に入ったのは初めてだわと思っていたら、チャーリーは8歳にしてこれで3回目なんです。


ショーはチャーリーは3つ踊りました。バレエソロ、モダンダンスデュオ、そして4人の白鳥の湖。どれも良くできましたが、特に白鳥の湖は、有名なバレエでもあり、4人の子供がぴったりと息を合わせて踊るのは、とても上手で、客席から大きな拍手が上がりました。


その後ルイを友達の家からピックアップ。土曜の朝からキャンプに連れて行ってもらって、今日は晩御飯までご馳走になっていました。とっても疲れているみたいですが、楽しかったみたいです。そりゃ、友達の家族にキャンプに連れて行ってもらって、海で泳いだりボディーボードしたり、バーべキューしたりボートこいだりすれば、楽しいでしょう。日本に行く前に、ルイはイギリスの夏を満喫してます。
今日はそういうわけで、心身ともに疲れました。もう12時近くなったので、シャワーを浴びて寝ます。テレビでもラジオでも、こちらではマイケルジャクソンの特集ばかりやってます。昨日はついつい見てしまって、寝るのが2時を過ぎてしまった。
そうそう、このショーのために使った衣装代を計算してみました。靴やらタイツやらチュチュやらで、合計52ポンド。もちろんここにはレッスン代や、エクストラレッスン代は入っていません。ああ、これで次のパフォーマンスまで、チャーリーも私もお財布もほっとできるわあ。
写真は上から
ランドマークシアター
メーク中のチャーリー、場所はリハーサル室
メーク後
家でモダンダンスのコスチュームを着てポーズ

チャーリーのダンスの1日





今日は2時から村祭りです。でもチャーリーは明日劇場でバレエとモダンダンスのパフォーマンスがあるので、今日はお弁当もちで朝から1日中ドレスリハーサルだから、行けないわあ、と思っていたら、実は村祭りでも3時から学校のカントリーダンスのパフォーマンスがあると、チャーリーからおととい初めて知らされ、お母さんはまたわが子のだらしなさに唖然。


実は学校から1ヶ月も前に手紙が来て、今日の村祭りのカントリーダンスに出られるか返事をしなければいけなかったらしいのです。でもチャーリーはその手紙をなくした。それをお母さんに言うのが嫌だったので、先生に出席できるか聞かれたとき、「はい」と答えたらしい。それで私には知らん顔をして、「今年も村祭りに行ってもいい?」ときいたんです。私は、カントリーダンスのことなんて知らないから、ただいいよと答えたのを、チャーリーは「出席可」ととったようです。


それで仕方なく、ドレスリハーサルを途中で抜け出して、村祭りに駆けつけました。


バレエのほうは明日のショーのために、雰囲気はきりきり。確かに急にショーをすることが決まったので、準備のための時間不足で、それは仕方ないんです。チャーリーは明日のソロのコスチュームの試着もしていません。先生も生徒もお母さんたちもストレスがとってもたまっています。

それが村祭りでは、がらっと雰囲気は変わって超リラックス。カントリーダンスも、子供のお遊戯のようなものです。同じダンスでもこうも違うとは。急きょキャンセルしてはパートナーに迷惑がかかるからと無理して駆けつけたのに、こんなにのんびりしてるなら、リハーサルを最後までするんだったと、私もチャーリーもちょっと拍子抜け。



でもその後、友達がたくさんいたので、友達とお祭りのゲームをしたり(相撲もそのひとつ)と、のびのびと楽しんでいました。リハーサルを早退したのは残念ですが、明日に備えて、リラックスして遊ぶのも、いい結果につながるかもしれません。

ちなみに今日はルイは友達とキャンプに行って、明日の夜帰ってきます。それでチャーリーのダンスは見れません。「ああ、つき合わされなくて良かった。」といっていましたが、本当はチャーリーのパフォーマンスだけは見たかったようです。


天気が良かったので、夜ルイなしでバーベキューをしました。でもルイがいないと寂しいという話をしていて、チャーリーに「ルイではなくて、別の人がお兄さんだったら良かったと思う?」ときくと、「ノー」とのこと。ルイよりいいお兄さんはいないんですって。ルイちゃん、よかったね、こんなに慕われて。普段はけんかを仕掛けたり、邪魔をしたりしてるけど、本当はすごくルイが好きみたいですよ、チャーリーって。



2009年6月27日土曜日

お母さん切れる


今日は天気のいいすばらしい日だったというのに、一日中やることが多すぎて、落ち着かないいらいらした一日でした。頭痛も少し。これっていらいらしてるから頭痛があるのか、頭痛があるからいらいらするのか。

朝から晩まで会社に行くわけではないので、やること、やりたいこと、どちらでもいいことの境界がはっきりしていないことが、その原因のひとつかもしれません。時間がないとあせってる底にある理由は、日本に行く前に片付けたいことがたくさんあるからです。特に畑仕事がどんどん多くなってきているし、今週はルイのサーフィングのお迎えで午後時間がなかったことが原因。


ちょっと今日した事を順番に書いてみます。

7時15分起床。お弁当つくり、子供の朝ごはん、日本語のレッスン、バス停まで子供を見送る。


8時35分 子供がいなくなって、やっと朝ごはん。今日は珍しく、マイケルジャクソンが死んだと聞いたので、9時までニュースを見ながら食べる。9時半近くまでメディテーション。その後台所の床を掃除し、9時40分に仕事に出発。

11時45分に帰宅。12時過ぎまで帳簿の整理。その後12時40分までヨガ。

12時40分、昼食の支度。同時にデイブがランチで帰宅。(毎日昼休み帰ってくるんです。でも私は昼はサラダしか食べないから自分のランチしか用意しません。彼は自分でサンドイッチを作る。)ウインブルドンを見ながら食事。デイブが出かけた後も、フェデラーの試合を1時40分まで見る。その後片付け。ヨガを終えていなかったので、2時まで10分続きをする。


2時から2時40分まで庭でイチゴの収穫。


2時45分に海までルイを迎えに出かける。3時20分ごろ帰宅。その後、ここにいちいち書くものめんどくさいような、こまごまとしたルイの世話をする。たとえば、「水着を洗って干しなさい。」「タオルも干しなさい。」「お弁当箱を出しなさい。」「水を飲みなさい。」、こんな感じで延々と続きます。ため息。


3時45分にチャーリーがバスで戻り、このこまごまとした指示が二人分になる。子供に宿題やらピアノをさせながら、水泳に行く前のスナックに、チーズトースティーを作る。


4時半。晩御飯の用意を始める。今日は八宝菜なんですけど、かなり自家製のレシピなので、店の八宝菜とはかなり違います。でもおいしいよ。ご飯を作りながら、コンピューターでメール等をチェックする。


5時半。ご飯の用意ができたところで、水泳に出かける。(食べるのは帰ってきてから)今日は道路で事故があり、いつもいく道がとっても混んでいました。6時にぎりぎり到着。チャーリーが6時から、ルイが7時からなので、私は2時間待ちます。はじめの1時間は知り合いとおしゃべり。次の1時間は、エッセイの推敲をしました。8時10分ころプールを出る。


8時45分帰宅。晩御飯。その後ルイとチャーリーのシャワーやら寝自宅やらを、例の調子でこまごまと世話を焼く。「居間を片付けなさい」「歯を磨きなさい」「新しいタオルを出しなさい」等々。ため息。


10時前にやっと子供たちはベッドへ。ベッドで寝る前に5分日本語の練習。その後、留守番電話をチェックし、明日のルイのキャンプの件で、友達に電話。その後植木の水遣り。


10時20分ルイのキャンプの用意を屋根裏から取り出す。キャンプの用意中に、ルイのかばんから今日までに返事を送らなければいけかった学校からの手紙を見つけて、唖然。ベッドのルイに怒鳴りつけて切れる。


10時45分、収穫したイチゴのへたを採って、冷凍する。

11時にコンピューターの前に座ると、Eメールのプログラムがおかしくなって、メールが受け取れない。いろいろいじって、気づいたら12時。直ったかどうかは不明。その後、車のレスキュー会社(JAFのようなもの)の契約更新の時期が来ているので、ネットで安い会社を検索。


そして今になっています。1時10分前。まだシャワーにも入っていません。お茶の1杯も飲んでいません。明日はルイは9時半からテニス、チャーリーは10時からお弁当もちでリハーサルで、私はその間新しいバレーシューズを買いに行かなければいならず、しかもその後チャーリーは3時から、家の近くの村祭りでカントリーダンスがあるので、飛んで帰ってこなければいけません。


世のお母さんって、みんなこんな風に、感謝されることのない、人に振り回される日々を送っているのでしょうか。そうだろうなあ。うちは二人だけど、3人の人もいるし、フルタイムで働いてる人もいるからなあ。


ああ、明日も忙しそう。でもまだやることがあり、1時間くらいは寝られません。しかも最後まで書いて、何を押したのか、書いたものが全部消えてしまいました。でもちゃんとセーブされていたので、大丈夫だった。
今日の写真は、サーフスクールから出てくるルイです。

2009年6月25日木曜日

チャーリーの友達がご飯に来る




今日はルイがランディに行って帰ってくるのが7時だったので、ルイのいない隙にと、チャーリーの友達が学校の後遊びに来ました。学校が終わるのが3時半。いつもは子供たちはバスで帰ってきますが、今日はそれで二人を学校に迎えに行って、家に帰ってきたら4時半でした。


学校が終わるのが遅いので、遊びに行ったり来たりすると、たいていご飯も一緒に食べます。日本なら、子供とはいえお客さんが来ると、豪勢な料理を用意したりするのかもしれませんが、こちらは気軽なものです。「遅くなるから食べていきな。」という感じで、ごく普通の晩ご飯が出てきます。うちの場合はむしろ逆で、イギリス人の子供って好き嫌いが激しい子が多く、ちょっと変わったものや凝ったものを出すと食べられないことが多いので、わざわざパスタ、スパゲッティー、ピザ、ソーセージなんかの、子供の好きそうな簡単なものを作ります。ファーストフードに毛の生えたようなものばっかり食べているのを見ると、よその子供ながら、将来味覚が発達することはないだろうなあと思います。イギリスって食べ物がまずいことで知られていますが、これは本当。そして子供の友達を見ていると、これってこの先も変わらなさそうだなあと思います。



前置きが長くなりましたが、そういうわけで今日は晩御飯は簡単にツナとにんじんとトマトのパスタと、出来合いでオーブンに入れるだけのガーリックブレッド。デザートは最近スーパーでよく見るようになったライチーです。ライチーは普通の子供は食べれないと思いますが、お父さんの仕事の都合でベトナムで生まれたイザベラは、「これ好き!」といって食べていました。






ルイは遅く帰ってきたので、まだあまりランディの話は聞いていませんが、船が島に着くころたまたま海が荒れて島の波止場につけず、波が収まるまで島の周りとぐるぐる2回回ったそうです。すると、いるかを見たんですって。私だってまだ野生のいるかは見たことがないというのに。ルイはこれで2回目なんです。前も1年生のとき遠足で、学校から車で10分の漁村に行って船に乗ったときに見ているんです。ただの学校の遠足で2回も見てるなんて、信じられないくらいラッキー。私なんてギリシャでもハワイでもカナダでも見たことないのに。



帰りの船で、お土産屋でみんなでお金を使ったらしいのですが、ペンだとか文房具だとかのおみやげ物を買う友達を横目に、彼はパスティーというおかずパンのようなものを買ったそうです。いつもよりたくさんお弁当を入れたのに、おなかすいたのね。うちの周りには店がないので、ルイは自分でものを買うという経験はほとんどないのですが、今日は買い食い初体験でした。


有名なランディ島のことよりも、ワイルドライフよりも、友達と船に乗って遠くに行ったのが、何よりも楽しかったようでした。

デボン名物、パスティの写真を載せておきます。(ネットで探した)



今たまたまニュース番組がテレビでついているのですが、きくともなくきいていると、マイケルジャクソンが心臓発作で病院に運ばれたとか。ロスアンゼルスでは、死亡説も流れているそうです。
それからすっかり聞かなくなった豚インフルエンザですが、(私がニュースを見ないだけか)、今日でイギリスは3000人を越えたそうで、今は毎日350人くらいのペースで増えているそうです。うーん。


2009年6月24日水曜日

明日はルイの遠足

明日はルイはサーフィンのレッスンはお休みで、(その代わり金曜に午前も午後も一日中サーフィン)明日はビデフォードの沖にある、ランディという自然と野生動物で有名な島に遠足です。朝は7時15分に、ビデフォードの波止場に連れて行かなければいけません。デイブが仕事に行くついでに連れて行ってくれるのですが、私も6時におきてお弁当を作らなければいけません。

今日は夜は9時までヨガを教えていて、帰宅したのが9時半。それからすぐにご飯を食べて、あれもしてこれもして、と計画していたのに、テレビの前に座ってご飯を食べてしまったら、今週から始まったウインブルドンのテニスのトーナメントのダイジェストがやっていて、1時間見てしまいました。それなので、今日はゆっくりブログを書く時間がありません。

それで、ランディ島について書いた私のエッセイからの抜粋をコピペして、失礼することにします。日本に行く前に、このエッセイの最後の校正(といいながら、3回くらい校正している)をして、プリントしてもって行きたいので、今日も昼間はずっとエッセイにかかりっきりだったのですが、ちょうどこのランディ島のところを推敲していました。こういうのも引き寄せの法則なんですよね。




『ビデフォードから40キロくらいの沖合いにランディ島という有名な島がある。縦4.8キロ、横0.8キロの細長い島だ。ビデフォードの港から、夏場はほぼ一日おきに船が出ている。島にはパブが一件、小さいホテルが一件、郵便局権雑貨屋が一件。無人島とはとてもいえないが、自然保護のボランティアを入れても2007年現在の人口は28人。たいていの人は無人島に訪れる機会というのはないので、多分これはそれに一番近い経験になるだろう。ランディという名前はスカンジナビア語でパッフィンを意味する「ランド」という言葉から来ているらしい。パッフィンと言うのは白黒の海鳥で、ちょうど空飛ぶペンギンを想像するといいのではないだろうか。あのペーパーバックのペンギン文庫の子供版がパッフィン文庫と呼ばれていて、良く見るとその背表紙に絵が載っている。ここはそのパッフィンが巣を作ることで有名である。そのほかにも鹿(英語でもシカ・ディアと呼ばれる)、野生ヤギ、野生ポニー、オットセイ、鮫など、よそでは見られない動物が(運がよければ)見れる。景色は北デボンらしく、険しく切り立った崖に囲まれ、平地も荒涼としている。東側の一番険しい絶壁は頂上から海面まで122メートルもある。ガイドブックによると、ロッククライミングに適した岩が60くらいあるそうだが、海からそそり立つ絶壁の写真を見ると、とてもそんなことができるようには思えない。

ランディ島までは船で2時間。人間だけを200人くらい乗せるフェリーだ。この船がよっぽと海が静かでない限りかなり揺れる。私が前回乗ったときは、私も子供二人もひどく船酔いし、上陸したとたんに真っ先にお土産屋へ直行し着替えのTシャツを買う羽目になった。このお土産屋は郵便局も兼ねているのだが、この島にはイギリス国内でありながら、独自の郵便システムがある。これは、1920年代にこの島への郵便が打ち切りになり、私立の郵便制度ができたためらしい。ランディ島の「パッフィンスタンプ」と呼ばれる切手と消印はコレクターアイテムで、古いものはかなりの値段がついている。ちなみに今オークションのサイトで調べてみると、一番高いものは30ポンド(7500円)くらい。私が自分宛に送ったものも50年くらい経てば価値が出てくるかもしれない。 こんな小さな島なのに結構宿泊施設はいくつかあるらしい。キャンプをすることもできる。

ロマンスと孤独を求めて何泊かする観光客はいるようだが、いかんせん娯楽施設はまったくないし、普通の人にはホリデーに行くには退屈過ぎるようだ。どういうわけかフェリーの料金は、泊りがけだと日帰りの2倍位する。自然保護の理由で泊り客はあまり歓迎されないのだろうか。
今では4人の子持ちのある知人は、十何年も前に新婚旅行にランディ島に来た。カナリー諸島や地中海の島に行くカップルが多い中、どういう事情でランディ島にハネムーンとなったのだろうか。お金が無かったのかもしれない。確かにビデフォードからならお金も大してかからないし、距離的には近いけれども、一度着いてしまうと心情的にはとても遠いところまでやって来たという感じがする。他の観光客やハネムーンのカップルで賑わう南の島とは違って、フェリーが帰ってしまった後はほとんど人はいなくなり、真夏でも静かで真っ暗な孤島に戻る。考えてみればこんなにロマンチックな新婚旅行というものそんなにないだろう。


耳を澄ますと海と風の音しか聞こえない。どこでも経験したことのない深い深い静寂だ。どこかの発電機の音が聞こえるが、その音がさらに静けさを際立たしてりる。音が静けさの中に吸い込まれていった。松尾芭蕉の俳句が頭に浮かぶ。
「静けさや、岩にしみいる発電機」そういえば今思い出したが、島では一台も車を見なかった。』

2009年6月23日火曜日

鍛えるチャーリー


庭のビートルート。晩御飯になりました。

今日は蒸し暑い一日でした。こんな日は珍しい。夜まで半そでですごせる日も、年に数日しかありません。あ、もちろんこれは私のことで、普通のイギリス人は、1年の半分くらい半そでです。

日本は暑いよ暑いよとみんなから脅されるので、それを子供たちにいってあります。すると、最近気づいたんですが、チャーリーは今日のような蒸し暑い日でも、長袖を脱がないんです。昨日もすごく暑かったのに、朝家を出るときから帰るまで、ポロシャツの上に着たカーディガンを脱いでいませんでした。そして、
「みんな暑い暑いって言うけど、私はぜんぜん平気だったわ。」といいます。

そういえばイースターにエデンプロジェクトに行ったときに、かなり暑いトロピカルドームに入っても、一人だけ長袖を脱ぎませんでした。そして、ドームの中で上に登っていって気温が上がるたびに、
「日本ってもっと暑い?」
ときいてきました。


どうやら日本の夏に備えて、自分を暑さに慣らせているようなんです。なんてけなげな。それにしても考えることが可笑しい。こんな風に、がんばり屋というか妙に頑固なところがチャーリーなんです。のんきなルイは多分、「エーッ、そんな暑いの?そんなのダイジョーブだよ。何とかなるよ。平気へいき。クーラーのきいた部屋で、ごろごろしてゲームしてたらいいよ。」と思っています。


日本に行く前に、ノルエーからお客さんが来ます。大学の友達で、ノルエー人のだんなさんと結婚し、結構田舎に住んでいます。(でもここほどは田舎ではない)。その彼女が家族4人でロンドンにホリデーに来ることになり、うちにも2泊遊びに来てくれるのです。


彼女と最後に会ったのは15年位前なんですよね。ロンドンに2度来てくれて、その後私がノルエーにお邪魔しました。そのときは息子さんは1歳くらいでした。今は娘さんもいて、中高生の年頃です。そんな久しぶりに会っても、多分私たちは違和感ないだろうけど、今回はお互い家族連れなので、そこが面白いところです。彼女の子供たちはノルエー語が母国語で、英語を学校で習っていて、日本語も片言で話せるらしい。うちの子供たちとは、会話は英語だろうなあ。だんなさんも3ヶ国語できますが、うちのデイブは英語しかできません。


それから、ちょうど私が帰国する同じときに、イタリアに住んでいる別の友達も帰国することがわかりました。彼女とも15年くらい会っていません。それで、予定を調整して、ぜひ子連れて会おうということになってます。彼女の子供とルイが同じ年なので、3人、一緒に遊べるくらいの年なのです。彼女はイタリア語と日本語はぺらぺららしい。(お母さんが熱心に日本語を教えているから)。子供たち同士が遊んでいる間に、私たちは積もり積もった昔話に花を咲かせるつもりです。こちらはお互いお父さんなしなので、それも気が楽。

このノルエーの友達とイタリアの友達と私は、3人で仲がよかったのです。それが別々にとはいえ、15年ぶりにそれぞれ会えるなんて、すごいことです。何かの縁のある年なのでしょう。ちなみに3人そろっては大学以来あっていません。いつか会えるといいんですけど。


今日の晩御飯。チャーリーのバレエのエクストラレッスンの後、急いで作りましたが、結構手間がかかって、1時間以上かかり、晩御飯が遅くなりました。昨日肉を解凍するのを忘れていたから、余計遅くなって、ごめんね。
七面鳥ひき肉のハンバーグ
しんじゃがのレモンとオリーブオイル和え
茹でビートルート
にんじん
ビートルートの葉のおひたしのマヨネーズとしょうゆ和え


デザートはマンゴーと自家製シロップ




ビートルートは根を食べるのですが、葉っぱも茹でるとおいしく、いつもおひたしにします。茹ですぎるとなぜか、大きな声ではいえないんですけど、マリファナのにおいがするんですよね。だから食べるというわけではありませんが。

2009年6月22日月曜日

サーフィンレッスン



これは今日とったしんじゃがです。 


昨夜ベッドで考えていました。もうあと3週間なんです、日本に行くまで。それまでにやらなければいけないこと、やっておきたいこと、片付けてしまったほうがいいことがたくさんあります。それを考え出すと、時間がぜんぜん足りないことに気づきました。それで頭の中を整理して、無駄な時間や不必要なこと、取り急ぎ延期できるものは延期しようと決心して、眠りにつきました。


でも今日はその逆をいくような日でした。急を要するようなことが、次から次におきたり、これはやっておくべきだろうと思ってしたことが、不必要だとわかったり。


結局、「忙しい忙しい」というせいた気持ちが、次次忙しさを呼ぶのか。「引き寄せの法則」です。


今週はルイは午後はサーフィンレッスンなんです。これ学校のカリキュラムなんです。この学校って、今年は予算の関係で、水泳のレッスンまでカットしたのに、サーフィンは例年通りで、親たちも10ポンドのプールへのバス代は払い渋るくせに、40ポンドのサーフィンレッスンは喜んで払っているようです。(確かに安いことは安い)。なんか本末転倒というか、この学校の親って変なところでスノッブなんだよなあ。


それで今日はその初日。午前中はアーティストが学校に来てアートをしたということなので、ぜんぜん勉強していません。天気は晴れで、イギリスにしてはとても温かい。22度。でも朝起きて外を見て、ルイはちょっとがっかりしていました。ぜんぜん風がないんです。ということは波もない。

午後3時に海に迎えに行くと、サーフィン疲れの幸せそうな顔をした10歳児が、サーフショップ件サーフスクールの、おしゃれな建物から出てきました。本当に、幸せですよね。話を聞くと、波はまあまああって、ボードの上に立てたとのことでした。金曜までには上達するかな。

家では早速、サーフボードを買ってほしいといわれました。短いボードでは150ポンドくらいらしい。でも今買っても、ボディーボードと違って私は一緒について海に入っていけないし、一人でサーフィンするのは危ないから、中学生になる来年の夏まで待ちなさいというと、すんなり納得していました。ルイって本当に、いつもすぐ納得して、聞き分けがいいんです。来年は買ってあげないとなあ。


晩ご飯について書くのが意外に評判がいいので、今日も書きます。今日は誰もいないときに作ったので、写真が取れました。

しんじゃがのチーズソースかけのグラタン(庭のジャガイモ)
ハクサイとほうれん草のおひたし
クスクスサラダ(クスクスというのはモロッコなど中近東の小麦粉でできた、ちょっとパスタのような食べ物)


それから、引き寄せの法則の話が出てきたついでに、翻訳された本はこれです。著者はジェリー・ヒックス、エスター・ヒックス

2009年6月21日日曜日

ケーキと読書録

今日は朝11時のチャーリーの乗馬と、夕方の水泳のトレーニング以外予定はなかったのですが、その割には休むまもなく、あれこれと仕事があり忙しかった。



忙しくなった理由のひとつは、イチゴケーキを作ったからです。作らなくてもいいと言えばいいのですが、イチゴがたくさん取れるから、毎日そのまま食べるのでは飽きるので、何か作りたくなったのです。作るのはすごく簡単。オーブンをつけてオーブンが温まるまでの5分くらいで小麦粉、バター、卵等を混ぜ合わせ、30分くらい焼いてスポンジは出来上がり。さめてから生クリームを電動泡だて器で(電動でないと、とても腕が疲れてできません)ホイップクリームにして、スポンジを2枚にスライスして、間にイチゴとクリームをかけ、上にも飾り付けます。






おいしそうでしょ。おいしかった。夕方水泳に行く前に、4人で全部食べました。ちょっと砂糖が入りすぎたかな。


おととい図書館から借りて読んでいたThe Road Less Traveledという本を読み終わりました。著者はScott Peck 。有名な本で、「20世紀のスピリチュアルな本100冊」にも選ばれていたので、期待して読んだのですが、感想はちょっと期待はずれでした。何度ももうやめようかと思いながら、でもそのたびに面白いところとか、いい話が出てきて、何とか最後まで読みました。ガラクタの山の中に宝石が隠れてるような感じでした。


この人はフロイド系の精神分析医で、前半はその症例がたくさん出てきます。それはまあ、面白いものもたくさんありました。でもこの人、本当に精神分析は何よりも大切だと思っているようで、不遇の幼少期を過ごした人は、分析なしではまともになれないとの論調です。



私はロンドンに住んでいたころ、ロンドン大学の夜間コースで心理学を3年くらい本気で勉強していたことがあったのですが、メインストリームの心理学者の間では、もういまやフロイドは死語に近い。そのくらい精神分析とは古臭く、お金がかかるばっかりで、根拠が少なく、成功率も低いとみなされているのです。現代の精神科の医者で、精神分析をまともに取り上げる医者はあまりいません。


それなので、この著者の精神分析信奉に、ちょっと閉口。ただその症例自体は、読んでて面白いんですけど。それで、この本どうして、スピリチュアルな本と呼ばれているのかなあと、疑問に思いながら読み進みました。


すると後半、いきなり神の話になる。ユングの集合的無意識の説明があり、これが実は神の意識ではないかという話になります。この辺は話がスムーズに進んで、私も同感なので、よくわかりました。ちょっと説明すると、集合意識というのは根のようなもので、そこから地面に出てくるのが個人個人の意識。これをちょっと薦めて、根は神で、人間は神につながりながら生存しているというのが著者の論点です。なるほど、だからスピリチュアルな本と評判があるのだと納得。


で、題のThe Road Less Traveledというのは、「人が選ばない道(をあえて選ぶ)」という意味ですが、最後にこの神の話と精神病の話がつながる。


人生というのは苦しいつらい現実に直面しなければいけないことがたくさんある。それに直面しないで、逃げることが精神病につながる。精神病を治すには、人が避けて通るような、人生の難しさや苦難を一つ一つ正面から克服していくことが必要だ。というのが結論でした。


私がこの本を読んで、抵抗があるのは、その悲観的な見方です。この本を読んで、「ああそうだ、がんばって、苦しいことを避けず、生きていこう。」という気にはなれない本です。書いてあることは納得できるし、私の思うところと同じなんですけど。


私が最近入れ込んでいるアブラハムの教えについて、ちょっと自分のブログを引用します。

『私が何度かブログに、「引き寄せの法則」やアブラハムのことを書いたの、覚えてる人もいるかもしれません。これはエスター・ヒックスというおばさんがチャネリングする「非身体的意識」で、私は1年位前から座右の銘にし、DVDやCDもよくきいています。』


で、この教えと、話の本筋(人間の意識は神の意識とつながっている)は同じなのですが、何をとっても論調が悲観的なんです。たとえば同じことでも、アブラハムは、「われわれの生まれてきた環境は、たくさんの矛盾や思い通りに行かないことがある。これはすばらしい。それがあるからこそ、自分が何を望むか、自分が何者かが、はっきりとわかる。逆境とはそのためのプラットフォームに過ぎない。そしてそれは、そのことをくよくよと悩まないで明るい気持ちでいれば、必ず実現する。」といいます。


Scott Peckは、「スピリチュアルに(精神的に高尚に)生きることは孤独で、耐えられないくらい苦しいことだ。」といいます。でもアブラハムは、「リーディングエッジ(最先端)には群衆はいない」と、同じことをさして言います。すると、ああ、私はリーディングエッジなんだ、という気がしてくる。


ここまで書いて、お勧めするわけではありませんが、それでもすごく絶賛されているので、興味のある人は呼んでみたらどうでしょうか。日本語でも翻訳されています。愛と心理療法というのが、これだと思います。

そういえばアブラハムの本も翻訳が出てるので、紹介すればいいのですが、今日は遅くなったので、また別の日に。

2009年6月20日土曜日

忙しい土曜日

今日は土曜だというのに、朝の6時におきてお弁当を4つ作りました。

ルイは今日はデボンの県庁所在地のエクセターで水泳の大会がありました。ウォームアップは9時。エクセターまでは車で1時間半くらいかかるので、7時にデイブと二人で出て行きました。何時ごろ終わるかわからなかったので、昼過ぎには終わるだろうから、簡単な間食をもってって、帰りにどこかで食べてくればいいやと思っていたのですが、金曜の夜になってネットをチェックすると、ルイの種目が終わるのは4時とのこと。それで、しっかりと大きいクールボックスに二人分詰めました。(チーズとハムサンド、トマトときゅうりのサラダ、ポテトチップ、ヨーグルト)

チャーリーはいつもどおり10時から車で30分の隣町でバレエとモダンダンスのレッスンなのですが、今日は来週のショーのために、短い昼休みを挟んで、3時までリハーサルでした。それでこちらも二人分お弁当もちで出かけました。

ルイは今日友達のご両親が、1泊でキャンプに行くのに誘われていたので、大会の後、その足で寝袋、マット、水着、ウエットスーツ、着替えなどを持って、コーンウォールのキャンプ場まで、デイブが連れて行く予定でした。すると、朝8時半後を電話があり、天気が今ひとつなので、来週に延期にするとのこと。さっそく携帯電話で知らせました。せっかく準備したのに。でもああ、ほんと便利な時代になった。

バレエのほうでは、レッスンの合間に先生やほかのお母さんとコスチュームの相談。先週白のチュチュを20ポンドで買ったばかりなのに、モダンダンスのコスチュームも用意しなければいけません。結局、舞台衣装ではなく、町の店で売っているサイケデリックなデザインのT シャツ、グレーのレギンス、蛍光色のレッグウォーマーに決まり、チャーリーのレッスンの最中に買い物に町に出かけ、当日用に予備のバレエタイツもかいました。合計19ポンド50也。

リハーサルと買い物が終わり、家に帰ると5時近く。私もチャーリーもくたくたです。それでも洗濯機の中にはけさした洗濯物が入っていて、遅ればせながら干しました。

今日は晩御飯はローストポーク。ローストというのは肉の丸焼きで、イギリスではちょっとしたご馳走です。難しくはないけど、時間がかかる。それで早く支度にかからなければと、せわしく用意を始め、その材料を取りに庭に出ました。

ああ、忙しい、忙しい。アスパラガスを切って、赤くなったイチゴを採って、と思っていると、チャーリーが家から出てきて、一緒にイチゴをとりました。せっかくチャーリーが出てきてくれたし、今年はまだ一緒にイチゴをとっていないし、まあいいや、晩御飯くらい遅くなっても。だんだんそんな気になってきました。それが庭のいいところ。すぐにリラックスできるんです。それでチャーリーと二人でゆっくりイチゴ摘みの後、果樹園の木の実り具合をチェックしたり、初物の豆の味見をしたりと、畑でぶらぶらしていると、猫のペパーまで出てきて、大きくなってきたにんじんの列の間に潜って隠れて、遊び始めました。

料理の途中でデイブとルイ帰宅。ルイはすごーくがんばった。今日は長距離の試合で、種目は200メートルの背泳、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレーで、金メダルひとつ、銀二つ、銅ひとつ。デボン州全体ですから、立派なものです。

でも実はバタフライが金なのは、10歳でバタフライ200メートル出場者は、ルイだけだったのです。(ほかの種目は20人近く)それくらいバタフライで200メートル泳ぐのは大変らしい。ルイもおっとり屋の彼にしては珍しく昨夜、バタフライがちゃんと泳げるか心配だといっていました。しかもルールが厳しく、腕が水面からはっきりと出ていなければ、失格になるんです。

晩御飯のメニューは次のとおり。写真を撮るの忘れました。
ローストポーク、たれ、アップルソース
ローストポテト
茹しんじゃが(うちの庭の初物)
ローストターニップ(かぶに似た野菜)
茹でブロッコリー
赤キャベツとたまねぎ、りんご、レーズンの煮物(シナモンがきいてておいしい)
茹でアスパラガス(今年最後)
イチゴとクリーム

結構ご馳走だったのに、写真を忘れてざんねん。

夕方は明るくて晴れ上がりました。ルイはキャンプにいけなくて、残念でしたが、まあ大会で疲れたし、メダルも持って帰ってこれたし、まあ満足でしょう。

明日はチャーリーの乗馬が朝からまたあるよー。週末、ぜんぜん休めません。

2009年6月19日金曜日

大食漢

うちの子供たちがよく食べる話を何度も書いたので、今日はちょっと目を見張らせて、何を食べているかチェックしてみました。


朝ごはんは、ルイは大きいボウルにシリアルの牛乳かけ2杯、オレンジジュース、クランペットというマクドナルドの朝ごはんのマフィンに似たパンにバターをつけて、2個。チャーリーは同じものですが、シリアルは1杯だけ。写真のルイは寝ぼけ顔。最近朝に弱くなりつつあります。


昼は今日はお弁当でした。ルイはベーグルにハムとチーズを挟んだサンドイッチ、チェリートマト、レーズンの小箱、ネクタリン(ももに似た果物)、ポテトチップの小袋。(これは金曜日だけスペシャル)。チャーリーは同じものですが、ベーグルが嫌いなので(食べ物にうるさい)、普通の薄切りのパンに同じ具のサンド。飲み物は水です。


学校から4時前に帰ってきて、今日は水泳のトレーニングが6時から8時までなので(1時間ずつ、別の時間帯に)、帰宅、夕食が遅くなるので、4時半くらいにスナックを食べました。チーズとハムのトースティーを自分たちで作りましたが、チャーリーは半分しか食べませんでした。ルイはチャーリーの分も合わせてひとつと4分の一を食べた。残りの4分の一は、残り物は食べないはずのお母さんが食べてしまいました。私だって、9時近くまで食べられないから、おなかがすきますから。



晩御飯は水泳に行く前に作りました。今日はチックピー(ヒヨコマメ)とトマト、セロリ、にんにく、たまねぎ、オリガノのパスタです。これを水泳の後9時近くに食べました。ルイとチャーリーは、朝ごはんのときのボウルで2杯ずつ。チャーリーのほうがルイより夜はちょっと多く食べます。そしてデザートは新鮮なパイナップル。4人で分けたので、一人4分の1ずつです。



写真を撮ろうかと思いましたが、みんな余りにおなかがすいていて、とる前に食卓は食い荒らされました。


こうして考えると、ルイとチャーリーはほぼ同じくらい食べます。でもルイは朝によく食べる。チャーリーは夜によく食べる。ルイが細いのは、これと関係あるのか?それから私の倍くらい、やっぱり食べていますね。

ちなみに私の食べたのは、
朝、ご飯茶碗に半分の量のシリアルに豆乳かけ。クランペットとバター。
間食 ネクタリン
昼 レタス、チェリートマト、スイートコーンのサラダ、コールスローを大匙1杯くらい、カマンベールチーズひとかけ(消しゴムサイズ)、ベーグル半分(バターなし)
その後イチゴを摘みながら、かなりの量(10個くらい)つまみくい
夜 子供たちと同じものを、子供のよりは一回り小さ目のボウルで1杯、パーメサンチーズとタバスコがけ。パイナップル。



子供が寝るやすぐに歯を磨きましたので、今日はもうこれ以上食べられませーん。私の食べる量って、日本の普通の女性にしたら普通と思うけど、これでもすごく減ったんです。うちの子供の食べる量は、普通の日本の子供の倍以上やろうな。

2009年6月18日木曜日

ダイエットの歴史と成功

 庭(原)で見つけた野ばら。本文とは関係なし。

アブラハムダイエットというブログを3ヶ月くらい前に書きました。(3月23日)その後の経過をお知らせします。


その後順調にダイエットは進み、体重はここ15年くらい初めて、20代後半くらいの体重になりました。(ただし、朝一番の一番細いとき)。


私は普段はたいていジーンズをはいていて、しているベルトが15年以上前にネクストで買った革のベルトなんですが、(物持ちのよさに自分でも驚く)、そのベルトの穴の位置に歴史ができてしまいました。5つ穴があり、初めて買ったときは一番細い穴か2番目の穴でした。その後妊娠しベルトどころではなくなり、出産後もしばらくはジーンズなんてはけなかったのですが、とにかく二人出産して、気づいたらベルトは4番目の穴、つまり一番太い穴から二つ目でした。


その後それが5年近く続いた後、ウェイトウォッチャー(イギリスのダイエットクラブ)でやせた友達を見て一転奮起。食べるものをいちいち全部書き留めて、その点数を数えて、食事制限し、そのときは割りとあっさりやせました。多分妊娠後太った分は、ちょっと努力すればすんなり落ちるのでしょう。妊娠中と授乳期間中、食べたいものを好きなだけ食べる癖がついたので、よくなかった。これでベルトの穴は2番目まで戻りました。


でも体重って油断するとすぐ戻るし、嫌な話ですが、年をとるほど代謝が落ちて、同じだけ食べても太りやすくなる。それでまた少しずつ太り始め、ベルト穴は3つ目に。何度も4つ目になりかけましたが、さすがにそのたびに、これはいけないと調節して、食い止めていました。


それがまた2年位前から、何度かウェイトウォッチャーに挑戦しました。1ヶ月くらいの単位でするのですが、するたびに最初はちょっとやせるけど、その後はぜんぜん体重が減りません。きっちりとではなくても、大体85パーセントくらいは守っているのに。


それにダイエットは結構苦しい。いちいち食べたものを書き留めなければいけないし、「食事制限されている」という被害者意識というか、惨めな気持ち、ひもじい気持ちがするんです。


それが今回はアブラハムダイエット、ほとんど苦しい思いもせず、すっきりとやせてきました。今はたいていの日がベルトの穴は一番細い穴です!


振り返ってみて成功の秘密は次のような点があると思います。

1.晩御飯が終わるとすぐに歯を磨く。

2.肉食を減らす。

3.野菜、果物をふんだんに食べる。

4.あまりおなかがすきすぎないよう、適当に果物などを間食する。

5.緑茶、水を飲む。

6.パンを1日1枚に限る。(イギリスのパンは薄いです)

7.バターをつけない。

8.ゆっくり食べる。

9.ランチにサンドイッチを食べない(サラダとパン)

10.デザート、おやつは週に一度だけOK

11.お代わりしない

12.子供の残り物を食べない


でもこれはあくまでも私にあっていた項目ということで、人それぞれ何が効くかは違うと思います。アブラハムダイエットで一番肝心なことは、「これをすればやせる」と信じていることを実行すること。そうして毎週その項目を達成していくと、それは「私はダイエットに成功している。やせている。」という確信に変わっていきます。つまり一番大切なことは、セットポイントを変えること。「ちょっと小太りな人」のマインドセットではなく、「細い人」のマインドセットに変えること。頭の中を「細い人」のそれに変えることです。今の私の頭の中は、体重40キロ台の人です。


そうそう、体重はあまり量らないほうがいいと思います。量るときは、自分でも今日はやせてるなと思う日に計ること。


それと、これはダイエットというよりは、食習慣を変えることなので、いったん慣れれば、ダイエットしているという気がしません。私はもう少し、このダイエット(毎週の目標たてとそのチェック)を続けようかと思いますが、いくらなんでも出産前よりもぐっと細くなるというのは、あまりよくない気もするので、後1キロくらいやせてそれを維持したいなあと思ってます。


そのためにはこのベルト、まだまだ手放せないなあ。使わなくなっても、ウエストチェック用にとっておかなければ。

2009年6月17日水曜日

確定申告と本

今日は例の税務署のオンラインの確定申告のアクティベーション・コードが届きました。それですぐにもコンピューターに向かいたかったのですが、ちょっと心を落ち着けてからと、掃除を済ませて音楽をかけてお茶を入れて、仕事にかかりました。それくらい、なぜか税務署の書類って緊張するんです。

やってみると、自分で書類に書き入れる数字は5つくらいなのに、オンラインのフォームでは、長々といろいろ質問されました。でも特にややこしいことはなく、1時間くらいで終わり、受領確認のレシートと申告の内容をプリントしておしまい。

でもやり終わって立ち上がると、首が動かない!朝はそんなことなかったのに。それでヨガをして、昼ごはんを食べても、やっぱりすっきりしません。夜、2クラス教えに行って、いろいろ背屈とかしていつも以上にからだをうごかして、ちょっと楽になりました。しかし、仕事に行ってストレッチしてコリを治すなんて、私いい仕事しているなあ。

ところで、私はブログを書くくらいだから、結構本が好きで、子供のころは本の虫でした。毎日学校から本を借りて、1日で結構分厚い本を読みきっていました。ルイも私に似てすごく本が好きです。彼の場合は小説に限らず、科学の本だとか、図鑑のようなものも見ています。今はロード・オブ・ザ・リングスの原作を読んでます。これって結構大人が読むような本なんですよ。

でもチャーリーはあまり本が好きではない。読み書きは得意で、学校ではよくできるのですが、家では進んで読むことは余りありません。残念だなあと思っていましたが、まあ学校は問題ないので、嗜好が違うのはしょうがないと、あきらめていました。チャーリーは本よりも外で遊ぶのがすきなんです。

それがここ最近になって、急にチャーリーも続けて本を読み始めました。ハリーポッターを読み出してから、勢いがついたみたいです。結構分厚い本ですから、自信もついたみたい。今は3冊目を読み終わったあと、中休みで別の本を読んでいます。

学校の宿題のない日は、代わりに5分間座って本を読むということにしているのですが、5分でやめないで、ずっと30分くらい読んでいるときもあります。

そして1日に何回も、「今何ページ目読んでると思う?」と聞いて来ます。これがちょっと難しい。70ページくらいかなあと思っても、彼女の読んでいるより先のページ数を言うと、あからさまにがっかりした顔をします。それで50ページ?と聞きます。それで終わらず、「ノー。なんページだと思う?」と質問が続くのです。それで、51ページ?ノー。52ページ?ノー。というやり取りが当たるまで続く。

めんどくさいんだけど、せっかく本を読むようになってくれたし、しばらく付き合うしかないなあ。

2009年6月16日火曜日

畑でいろいろ思うこと







うちの畑の様子です。食べ物がたくさん育っています。食いしん坊の私でなくても、これだけ新鮮な果物や野菜がたわわに育っていると、嬉しくなるに違いありません。今年は後1ヶ月で日本に行くので、どれだけ食べれるのかわからないんですけど。


季節感のないイギリスでは、イチゴと並んでしんじゃがは、夏の到来を知らせます。ジャガイモはイギリスの主食ですから、冬の間から春までは、去年の秋に取れた物を食べています。(うちでは当然ながら、冬の保存料までは育てませんが。)だから初夏に新シーズンのおいもが食べられるのは嬉しいことなんです。日本の新米のようなものかな。


それで今日、大きくなりつつあるポテトの葉をガーデンフォークでちょっと持ち上げてみてみると、できてるできてる。卵くらいの大きさのジャガイモができていました。週末に収穫するつもりです。


「新じゃが」

ガーデンフォークを
そっと地面に埋め込ませ
力をうまく、微妙にかけて
土を持ち上げる

あった
あった
七つ、八つ
卵くらいの大きさの
今年初めてのジャガイモ

たった3ヶ月前に
そっと土深く埋めた
お母さん芋が
沢山の子供をうんだ
土の中に手を入れて
指で泥をこすり落とす
匂いをかぐ

ナメクジに食べられた
フォークが刺さって割れている
丸いの長いの
大きいの小さいの

晴れた日と
雨の日と
風の日の
空気がしっとりと混ざりあい
魔法が出来た

その命を私たちはもらって
また命の魔法がつながっていく


(去年の秋にエッセイの中に書いた詩)


イチゴはネットをかけたおかげで、端のほうのが少しつつかれたくらいで、大半は無事です。さくらんぼの木も今年は割合たくさん実がなったので、初めてはしごに登ってネットをかけました。今のところ効き目ありのようです。


鳥は果物だけでなく菜っ葉や新芽もつつきますが、ネットをかけると、「まあ、食べてはいけないとは知らなかった。ごめんごめん。」という感じで、寄り付かなくなります。でもイチゴやラズベリーはネットをしてもどうしても抵抗できないみたいで、くちばしの届く限りのところをつついています。「食べちゃだめなの?マジ?そんなのないよ。食べさせてよ。」という感じで。まああちらも、この季節は雛を育てたりいろいろ大変だろうから、収穫のときに痛んだものや傷がついたりしているものは、畑の周りに放ってやると、ちゃんと食べています。


イチゴの季節が終わりに近づいて食べ飽きたころは、ネットをはずして残りを鳥にあげます。来年まで休戦の記しに。


いくらネットをしていても、畑に行くたびにたくさん鳥が飛び立ちます。でも特に被害があるわけでもない。これはどうやら、地面をつついてミミズを食べたり、枝についている害虫を食べたりしているようです。ミミズは畑の友達ですから、あまり食べられるのもよくないけど、ナメクジだって食べてくれているようです。特にスラッシュという鳥はカタツムリが好きで、カタツムリを咥えて、石に叩き付けで殻を割って食べています。だから鳥は畑の敵とはいちがいにはいえない。


私のように有機栽培で育てると、そのままにしていてはまず育ちません。ネットをかけたり白いフリースをかけたり、有機栽培で許可されている薬を使ったり、時には手で虫を一つ一つ取ったりします。キャベツ類はどうしてもネットをかけていても芋虫、青虫がついて、ちっと気持ち悪いけど、手で一つ一つ処理します。


それは面倒ではあるのだけど、考えてみれば、何かを育てるとそれを食べに何らかの虫や鳥がやってくるとういのは、自然のエコシステムが健全に働いているということ。それを思えば、普段はナメクジや鳥を目の敵にしても、本当はありがたいことなんです。ちょっと目を離すと雑草だらけになるのも、それだけ土に生命を育む力がある証拠です。


雑草といえば、いくらよく手入れした花壇や畑でも1シーズン放っておくと、完全な雑草畑になります。それをさらに放っておいて、100年もほったらかしにすれば、どんな土地でも森になるそうです。地球にはそういう力がまだまだあるのだなあと思うと、少し心が温まるなあと思いませんか。






写真は今日の晩御飯。ぜんぜん普通の食事なんですが、私にすればいろいろこまごまと作って品数が多かったので写真に撮りましたが、こうしてみてみると、あまり多くもないかなあ。


チーズオムレツ
茹チャード(というほうれん草のような野菜)のバターあえ
ポテトサラダ
茹アーティチョーク
ガーリックブレッド


デザートはイチゴともものフルーツサラダ。お好みでクリームを。



2009年6月15日月曜日

海と微笑むお母さん




しつこくイチゴの写真です。今日、今年はじめてまともな量が取れました。


昨日海にいった話を書いたので、それについての四方山話。


私のうちから一番近い海は、とても遠浅で、満ち潮と引き潮の差がすごく大きいんです。干潮時と満潮時では水際の位置が1キロくらい違う。浅いですから海に入るとかなり歩いて沖のほうに行っても、足が届きます。それなので子供にとってはとても安全な海です。ちゃんとライフガードもいて、見張っているし。


でも時々、「逆流」の話を聞きます。これは特に潮が引いていくときに起こる現象で、すごく強い力で沖に流されるらしい。これに飲まれたらどんなにあがいてもだめで、ただじっと流されて、それが弱まったり、逆流から吐き出されたときに、岸に向かって泳ぐようにといわれています。実際にそんな目にあった話や、それで死んだというはなしは聞かないので、めったにあることでもないと思うのですが、一応土地の人は知っています。なので用心深い人は引き潮のときは子供を泳がせません。


でもこの辺に観光で来ている人は、そういうことはあまり知りません。それで、割合小さい子供でも、お母さんとお父さんはのんびり砂浜に座って、子供を泳がせたりしています。土地の人でも、小学生高学年くらいになれば、ちょっと安心して、自分たちで海に入らせているようです。


でも私は必ず海に一緒に入ります。それはひとつには自分もボディーボードをしたいからなのですが、やっぱりちょっと気になるからです。ルイとチャーリーはご存知のようにとっても水泳が上手なので、私の1000倍以上うまく泳げるのですが、逆にうますぎて、特にルイは海に関してはなぜか怖いもの知らずなので、一人でどんどん沖合いに泳いでいくんです。彼にすれば、まだ足がつくし、沖合いで波を捕まえれば長く乗れますから、ついつい行ってしまうんですね。でも遠浅なので、水が肩まで来るようなところに行くと、岸からは見えないんです。声も聞こえない。これって、母親にしたら、かなり怖い。


私だって海に入りたくない日もあります。昨晩髪の毛を洗ったばかりだったり、その日の夜友達とプールに行く予定だったり、ただ冷たい水に漬かりたくなかったり。でもしょうがありません。だから子供たちを海に連れて行くと、ほかの大人が一緒に入ってくれない限り、私も入ります。


それでも最近は、腹をくくってというか、あきらめて、これも運動のひとつだと思って、喜んで入るようにしています。数年前にどこかで、「40歳を過ぎたらメタボリズムが落ちるから、毎日運動しないと中年太りする。」と聞いて、それ以来よっぽどのことがないと何かするようにしていますが(大体ヨガ)。でも週末や学校のお休みの日など、子供が家にいるときに自分の部屋にこもってヨガをするのも、子供に対して何か気が引けるので、最近はボディーボードに限らず、子供と一緒にテニスだとか海岸の散歩だとか、体を動かしています。子供は結構怠惰で、本当は家で本を読んだりぶらぶらしたい日もあるようなのですが、そうは問屋が卸しません。私に付き合ってもらいます。


こうして思い出すと、子供のころ母が私たちと一緒に何か運動だとか楽しいことをしたという記憶がありません。海だとか遊園地だとかプールとか、連れて行ってはもらいましたが、いつも「二人で遊び。」といわれて、妹と二人で遊んでいました。まあ、遊園地なんかは乗り物代がかかるということもあったのでしょうけど。


親戚のうちが海の近くで、夏によく遊びに行きましたが、それでも母が水着を着たのを一度も見たことがありません。水着なんて持ってなかったと思います。


それはうちの母が特におとなしいとか怠惰だとか言うのではなく、そのころの時代って、お母さんって子供と運動するものではないと思われていたのかな。お母さんは日傘でもさして、子供が遊ぶのを微笑んで見守る、というのが良しとされていたのでしょうか。


私も子供がもっと小さいときは、一緒にできることも限られていたし、一緒にしても楽しくなかったから、微笑んで見守るお母さんでした。


でも最近は楽しいことがいろいろ一緒にできるようになりました。ルイちゃん、チャーリーちゃん。お母さんは、日傘をさして微笑んだりはしませんからね。テニスでもバトミントンでも手加減しませんからね。バレエだってモダンダンスだって、お母さんだって踊れますからね。(私が踊ると、チャーリーは超嫌がる。)


ところでうちの母ですが、去年イギリスに来た折に、一緒に遊園地に行ったのですが、年の功で人目を気にしなくなったのか、それとも日本を離れて羽目をはずしたのか、ジップワイヤーというかなりスピードのある遊戯具で遊んでいました。年をとると、無邪気になるのか。


お母さん、ごめん!

2009年6月14日日曜日

ルイの忙しい週末とチャリティーショップ





今日は気温はあまり高くありませんが(18度くらい)、まあいい天気。しかも昨日海に言ったルイは、とても波がよかったとのこと。それで満ち潮の時間を調べて、午前11時半位からボディーボードをもって波乗りに行きました。



ビーチは結構混んでいました。波がいいのでサーファーもたくさん出ていた。私たちは家からまたウエットスーツで出かけ、海に飛び込みました。水はちょっと冷たい。でもウエットスーツを着てる限りは、大丈夫です。波はすごくよかった。ルイは一応私から遠くには行きませんでしたが、一人ですいすいと波に乗っていました。チャーリーはまだ少し海が怖いらしく、私の近くを離れません。波も自分で選べず、私と一緒の波に乗ります。



ルイはチャーリーより二つ上なので、もちろんそれだけしっかりしていますが、海に関しては2年前だって今と同じくらい、一人で平気でざぶざぶ泳いだり波乗りしていました。そういえば小さいころから(4歳くらい)ボディーボード、すごく上手だったんです。こういうところで、微妙に性格の違いが現れる。



今日は私は今までで一番いい波に乗れましたが、同じ波に乗ったチャーリーは波にもみくちゃにされ、泣きべそをかいていました。


「でもチャーリー、ボディーボードだとかサーフィンだとか、クールなスポーツをするには、タフにならないとだめだよ。」



というと、妙に納得していたようでした。


もっと楽しみたかったのですが、私たちのウエットスーツはご覧のとおり半そで短パンなので、1時間もしないうちに指先と足先が冷たくなって感覚がなくなってきました。これ以上水にいるとまずいかなあと思い、あがって着替えて帰宅。でも着替えている間も運転している間も、指が真っ白でなかなか循環が戻らなかった。


その後遅めの昼ごはんにバーベキューをして、その後ルイは友達のサッカー誕生パーティーに行きました。一緒にサッカーをした後に、パーティーのご馳走を食べたらしい。



そしてその後すぐにその足でチャーリーと一緒に水泳のトレーニング。そういうわけで、ルイはとっても忙しい週末でした。


ルイがパーティーに行っている間、私とチャーリーは昨日のエルダーフラワーシャンペンを濾して、ビンに詰めました。残ったのを少し飲んでみると、いい風味で甘くておいしい。ちょっと甘すぎるけど、これが発酵してアルコールに変わるんです。うまくできるといいのですが。






話はすっかり変わりますが、知人が着れなくなったブランド物の洋服を、有料で(自分でお金を払って!)チャリティーに送るという話を聞いて、驚きました。もちろん日本でのはなしです。

それで、イギリスにあるチャリティーショップのことを(未出版の)エッセイに書いたので、それをコピペして、今日はおしまいです。


「この街の大通りを歩いて目に付くのは、不動産屋とチャリティーショップだ。チャリティーショップというのは慈善事業団体が運営する中古品の店で、人々が持ち寄った不用品を売り、その収益金を慈善事業に当てるというもの。イギリスではロンドンを含めどの街でも盛況で、中でもアジア・アフリカの貧困問題を扱うオックスファムが有名だ。しかしどの街にもあるとはいえ、ビデフォードではいくらなんでも多すぎる。控えめに見ても、街全体の店の5-6件に一件はチャリティーショップで、どこも似たようなもの、服、本、CD 、雑貨などが売られている。個々の店の看板の内容は、恵まれない子供のチャリティー、動物愛護、老人保護、ガン治療法研究など様々だ。その慈善事業の内容によって店の運営方針や客筋が違うかと思えば、そんなことは全くない。どの店も同じような店構えで、同じようなものを売っている。店員はチャリティーとしての目的意識を持っているのかもしれないが、客はただ安い中古品を探しているだけだ。物を寄付するほうも、特に何の慈善事業団体に寄付しているという意識はなく、ただ不用品を処分しに持ってくる。それだけチャリティーショップという観念が当たり前のものとして根付いていて、地元の経済にうまくなじんでいるのだろう。大義名分はともかく、店にしても収益を上げていれば目的は達成されているだから文句はない。」



2009年6月13日土曜日

エルダーフラワーシャンペン



今日は珍しく水泳の競技会はなかったのですが、それでもチャーリーは朝からダンスクラスが二つ、ルイはテニス。その後にルイは友達と一緒に海にボディボードをしに連れて行ってもらったあと、うちにその友達が遊びに来ました。


チャーリーのモダンダンスのビデオ、練習振り、ご興味おありの方は見てください。2分弱です。音が悪いのでお許しください。





簡単なランチの後、私とチャーリーは学校のバザーに行きました。大きな袋二つに山ほど買い物して、7ポンドくらいでした。私の目当ては夏服。もちろんイギリスでも夏は夏服を着ますが、あまり枚数を持っていません。でも日本では夏服がたくさんいるだろうから、Tシャツだとか短パンだとかです。考えるとルイは短パンを持っていないので、これではいけない。


ビデオは全部10ペンス(10円くらい)でした。ET とかサウンドオブミュージックとか、買ってもいいかなというのもあったのですが、いくら安くてもビデオって場所をとるし、買っても見る時間がないだろうなあと思って、買いませんでした。


その後家に帰ってきて予定通り、エルダーフラワーシャンペンを作りました。


これがエルダーフラワーです。イギリスで初夏に咲く花で、なんともいえないいいにおいがします。これでシャンペンを作るんです。もちろん本当のシャンペンではなく、アルコール度は1パーセントくらい。でもちゃんと発酵、発泡して、甘いスパークリングワインみたいになります。




甘いのでは私は少ししか飲みませんが、子供にとっては作るのが楽しいみたいで、その上飲むのはもっと楽しいようです。私も作るのは、面倒ではあるけど、興味あるしやっぱり面白い。


まず庭の、というか家の原の一番むこうに勝手に生えているエルダーフラワーを摘むのが一苦労。届かないんです。それでチャーリーと一緒に道具を使ったり生垣に上ったりして、何とか必要なだけとりました。




これを水、レモン、酢、砂糖と混ぜて、24時間置きます。その後これを濾して、ビンに詰めて3週間置いておくと、花自体にイーストがついていて、発泡するんです。


これは作業自体は簡単なので、子供たちとその友達も手伝って、すぐ終わりました。



夜はバーベキューにしようとデイブが張り切っていましたが、天気が下り坂になり、中で普通のご飯を食べました。今日は久しぶりに日本食にしました。


ご飯
鮭の塩焼き
豆腐と小松菜のお味噌汁
ほうれん草の油いための卵とじ
小松菜と大阪白なの煮物
昆布の佃煮
ふりかけ



小松菜と大阪白菜とほうれん草は自家製です。デザートはイチゴをほんの少しとヨーグルト。


日本に住む人にすれば普通の献立ですけど、久しぶりに日本食を作ってちょっと大変だった。和食っていくつもおなべを使って全部別々に作るから、日ごろスパゲッティーだとか、ひとつのなべで作るものに慣れているから、手順が悪いんですよね。


写真撮ろうかと思いましたが、日本のおいしい和食に比べると見劣りするので、やめました。あしからず。

2009年6月12日金曜日

年に一度のストレス




今日は年に一度のストレスの日でした。何かと言うと、税務署の確定申告。




4月5日がイギリスの決済の日なので、そのすぐ後に送られてきました。私の場合は自営業をしている部分と、パートで学校で働いている部分があるので、まずはその自営業の部分の帳簿を整理して利益を計上すると言うややこしい作業があります。これは4月からぼちぼちはじめ、出来上がりました。これさえできれば、後は銀行だとか株の配当だとか、年金の積み立てやら学校からもらっている給料の明細やらを集めて、税務署からの冊子を読みながら、書き込んでいきます。




これを今日しました。別に特に難しいこともややこしいこともないのですが、毎年少しずつ違うので、読むだけで時間がかかる。それにはっきりしないグレーエリアもあり、そういうのは税務署のウェブサイトで説明を探すのですが、これがまた時間がかかる。




でも何が一番ストレスかというと、とにかく確定申告を書く、提出する、それだけでなんか緊張するんですよね。失敗したらどうしよう。勘違いしていたり間違えて、後で問題になって、罰金になったら、って。


送ってしまえばそれですぐ忘れるんですけど。




しかも今年はオンラインで提出することにしました。それで登録すると、アクセス番号が郵便で届くまで1週間かかるとのこと。しかも間違えて2度押してしまったので、アクセス番号が二つ送られてきそうです。そうなるとまたややこしいことになるのか。




せっかく数字が出たし、今日今すぐにでも送って、楽になりたいのに。年とも関係があるのか、最近は気になることはできるだけ早く解決したい。とりあえずそのままでペンディングにしておいて、また機会をあらためて、ということが嫌なんです。昔からそういう傾向はあり、今日できることを明日に伸ばすのが嫌な性格なのですが、最近は「忘れてしまったらどうしよう」という気持ちもあり、ぺンディングできない。




そんなこといってないで、のんびりと気持ちを切り替えて、別に実際的に危機に瀕しているわけでもないので、ほかの事に集中すればいいのに。




昔メキシコに住んでいた人が、「メキシコ人て徹底して今日やらなくてもいいことは今日しない。」といっていましたが、そんな性格になりたい。でも性格は変えられないから、できるだけ気持ちを切り替えるようにするしかないですね。世の中みんながみんなメキシコ人みたいな性格でも、困るだろうし、私みたいに几帳面な人間も必要なんですよ。




ちなみにこの締め切りは10月です。まだまだでしょ。だから別に急がないんですけど、日本に行くまでにやっておきたい。




写真は一番上はイチゴ、次は家の車置き場の隣の花壇です。イチゴは今日近くによって見ると、ブラックバードがネットから抜け出して飛んでいきました。よく見ると大きな穴が開いていたんです。鳥に入られても無理はないけど、でも私でも見逃したような穴、よく見つけて入ったものです。このブラックバードが、一番イチゴを狙うようです。

2009年6月11日木曜日

イチゴ

うちの畑はテニスコートの半面くらいの大きさです。これだけで、6月位から10月くらいまではほぼ野菜は自給自足できます。そのほかの季節も、冬野菜だとかピクルスにしたりジャムにしたり冷凍した野菜や果物が一年中食べられます。

数えてみると、野菜はハーブを入れて今年は43種類、果物は食べられないオリーブとオレンジや、まだ実がなったことがないレモンとブルーベリーを入れると13種類も育てています。まあ、マニアですね。食べるものはこんなに育てているのに、観賞用の花はあまり育てていないので、食い意地が張っているんです。

その中でも一番たくさん育てているのがイチゴです。イギリス人はイチゴが大好きです。季節感のないこの国で、夏の訪れを知らせる数少ない食べ物がこれなんです。ウインブルドンのテニスに行くと、誰もがイチゴのクリームかけを食べています。イチゴ+ウインブルドン=夏、ということです。

イチゴは育てるのがすごく簡単。ほとんど肥料もいらないし、一度植えると3年は実がなります。そして親のイチゴの苗から子供の苗が出てきて、翌年はこれを植えると新しいイチゴ畑ができる。こんなに国民的に愛されるからには、それだけ土地や気候に合った育てやすい果物なんですね。

そして自分で育てたイチゴは、店のイチゴとまったく比較にならないくらいおいしいんです。うちの子供などは、スーパーのイチゴだと食べません。どうしてこんなに味が違うのかは不明。スペイン産がおいしくない、イギリス産がやっぱりおいしいとみんな言っていますが、イギリス産だって、家で育てるのと比べれば、ぜんぜんおいしくない。まだ赤くならないうちにつんで出荷するのか、それとも運送に耐えられるようなタフな種類のイチゴを育てると、おいしくないものになるのか。

うちは別に特別なことはしません。ただ畑を作ったときにたくさん馬糞を撒いたので、土がいいことはいい。水もよっぽどの日照りが続かないとやりません。肥料は春に一度有機栽培用のを上げるだけです。

でも育てるのは簡単なんですけど、守るのが大変。敵はナメクジと鳥です。

ナメクジはいろいろ試行錯誤しましたが、最近は有機栽培用の人間にも野生移動物にも害のない殺ナメクジ剤ができたので、これを使っています。前にも書いたけど、効き目は怪しいのですが。そして雨が降って泥だらけにならないように、赤くなりかけた実の下にわら(straw)を敷きます。だからストロベリー(strawberry)って言うんですよ。

そして鳥はネットを張るしかない。

鳥は一般に言って、作物にかかわらず畑をかなり荒らします。芽や菜っ葉や葉を食べるんです。それなので一応何の種をまいてもネットをかけるんですけれど、これは上にふわりとかける程度。

でもイチゴは違います。鳥はイチゴが本当に大好きで、なんとしてでも食べようとするんです。ネットの間の小さな隙間とかから入って、命がけで食べます。実際毎年ネットに絡まる鳥がいて、今までは運良く私が見つけて、ネットを切って助けてあげましたが、死んでしまうことももちろんありえる。だから本当に文字通り命がけなんです。

それでイチゴだけは竹のさおで簡易フレームを作ってしっかりガードします。これが結構面倒くさい。畑仕事の中で、一番面倒な作業です。それで、毎年先送りにして、イチゴが赤くなりだしたらネットをかけようと思うのですが、ネットをかけないと赤くならない。鳥が食べてしまうからです。

それで先週の後半からネットかけの作業は始め、昨日やっと終わりました。そしたら案の定、ネットをしたとたんに、赤く染まり始めました。

昨日も今日も珍しがって、5つずつ捕りました。でもあと一週間もすると、一日おきに嫌でも雨でも収穫に行かなければならなくなる。そして6月が終わることは、毎日2キロくらい取れます。

これをどうするか。たくさんできるから売ろうか、というはなしもでるのですが、結局いくらか人にあげるほかは全部食べてしまいます。そのまま食べたり、デザートにしたりするのが半分くらい。4分の一くらいを冷凍に、4分の一くらいをジャムにするんですけど、うちは考えたら誰もジャムを食べないので、ぜんぜん減らない。冷凍のものはクリスマスのころ大切に食べます。でも大切にしすぎて、いつも冷凍室に残ってる。それで昨日、去年の残りの冷凍のものをあわてて食べました。

おいしいイチゴを食べるのは本当に楽しみ。でも毎日1時間もかけて収穫しなければいけないのと、毎日毎日それを洗ってひとつへたを取ったり、時間のあるなしにかかわらず、デザートにしたりジャムにするのは、すごくたいへん。

ジャムは食べないから、今年は作るのはやめようかな。でもそんなにたくさん冷凍庫に入りきらないなあ。やっぱり新鮮なのを食べるのが一番ですね。

2009年6月10日水曜日

緑茶と好き嫌い

 イチゴがやっと赤くなってきました。これは初物。

おととい書いたトワイニングの緑茶のことですが、昨日と今日飲んでみました。


まず気づいたのは、お茶の色が茶色いということです。英語でパケージにグリーンティーと書いてあるので、もしかしたらすごい緑かなあと思っていたんですけど。緑茶でも紅茶でも、お茶って水にすごく左右されます。ロンドンで日本茶を入れると、水が硬水だから茶色になって、あまりおいしく出ません。反対に紅茶を日本にもって帰って飲んでも、イギリスで飲むほどはおいしくないんです。やっぱりその国にあったお茶が飲まれるんですね。


でもここデボンは軟水なので、結構日本茶がおいしく出る。色も緑に出ます。


トワイニングのお茶は、ほうじ茶みたいな色です。味のほうは、まあ悪くないですね。日本で言えば、会社で飲む給湯器のお茶のような感じです。値段もまあ安いし、こんなものでしょう。そういえばこちらに来て以来、日本からわざわざ送ってもらうお茶は、せっかくだからといいお茶を送っていただくことが多いので、舌が肥えているのかもしれません。


夏に日本に行くまで、いろんな会社のお茶を試してみたいと思います。


話は変わります。


子供の食べ物の好みって、いったいどこから来るんでしょうね?同じようにおっぱいを上げて、同じように離乳しても、小さいときからルイとチャーリーって好みが違います。


まず二人ともすきなのは日本食。チャーリーよりもルイのほうが好きで、大体なんでも食べられます。チャーリーは今では何でも食べれるようになりましたが、4歳のときに初めて日本に行ったときは、2週間の滞在で、ふりかけご飯とかっぱ巻きとスパゲッティーしか食べられませんでした。


二人とも大好きなのはのりとふりかけ。おにぎり。おもち。ご飯と味噌汁も好きです。ルイは鰹節、チャーリーは日本のマヨネーズとカレーが好きです。


嫌いなものはルイはマッシュルーム。イギリスのもしいたけもだめです。スープになっていて、形がなければ食べられるので、歯ざわりがだめなようです。これだけは、どんなに言ってもだましても脅しても、頑として食べません。


後、割と嫌いなのがジャガイモです。これはイギリスの主食なので、結構不便です。ポテトチップスと、ポテトフライは好きですけど、マッシュポテトや茹でジャガイモは、食べられなくはないけど、好きではないようです。これは私もまったく同じ。何が嫌かというと、あのホコホコした、口の中が乾燥するような口当たりがあまり好きになれないんです。


チャーリーは逆にマッシュルームは食べられます。そしてポテトが大好き。特にマッシュポテトが大好物です。


チャーリーの苦手なものは卵です。特に白身と黄身が分かれているとだめみたいで、ゆで卵や目玉焼きがだめです。玉子焼きやオムレツも嫌い。でもジャガイモがたくさん入ったスパニッシュ・オムレツだけは食べれます。


ルイは逆に卵が大好き。イギリスでは朝ごはんによく卵を食べます。うちは平日はそんな時間はないのですが、週末はルイは卵を食べたいんです。でもチャーリーは嫌いだし、私はカロリーが気になるから、好きだけど食べない。それでルイはまず先に起きる私とチャーリーと一緒にシリアルやトーストといった朝ごはんを食べて、そのあとでおきてきたデイブと一緒にまた卵を朝ごはんに食べています。


こんな風に好き嫌いが違うので、結構献立が難しい。嫌いなものでも作りますが、それでもそればかりだとかわいそうだし、特にお弁当はそばにいないだけに、好きなものを入れてあげたいなあと思う。


ルイは本当は一番好きなのは卵サンドと、チーズサンドなんです。でもチャーリーは卵サンドは問題外だし、チーズは好きなくせに、チーズサンドは嫌いだと仰せられる。チャーリーがすきなのはツナサンドです。結局二人ともすきなのはハムかチキンかツナだけ。それでたまに卵サンドやチーズサンドの日は、チャーリーはバターを塗ったパンだけで、チーズをサラダと一緒に別のタッパーに入れたりします。でも二人ともお弁当箱が同じなので、たまに間違ったのを持っていったりすることもあって、本当にややこしい。

2009年6月9日火曜日

日本人と中国人

今日は何かとばたばたした一日でした。特に今日は、子供の学校が終わってから隣町のバーンスタプルまでチャーリーのバレエの補習レッスンに行ったからです。今月28日に、イルフラクムというここから1時間くらいの町の大きな劇場で、ダンスのパフォーマンスがあります。今日で白鳥の湖の練習は2回目。後5回あります。大丈夫か。

今日の練習の様子をビデオに撮りました。1分弱なんですけど、ご興味ある方は見てやってください。先生の声が入っていて、面白い。でもあくまで2回目なので、あまりうまくないのは大目に見てやってくださいね。

http://www.youtube.com/watch?v=imSpCvZ2eCU

うちの子供たちは普段はスクールバスで帰ってくるんですけど、今日はそういうわけで学校に迎えに行きました。チャーリーとルイが出てくるのを待っていると、後ろから、「厚子さん」という声が聞こえるんです。振り向くと、先日ハーフタームホリデーの前に初めてお話したIさんという日本人の女性でした。

うちの子の学校は150人くらいで小さいんですけど、去年東洋人風の小さな女の子が入学してきたのです。お母さんは東洋人、お父さんはイギリス人です。この辺は外人はすごく少ないんですけど、たまに中国人の人はいます。それでお母さんを見て中国人かしらと思っていたんですけど、なんとなく見かけが日本人っぽい。それでも声をかける機会がなくて、一年以上が過ぎてしまいました。

ある日今年の年明けに、学校の合唱団のお手伝いに行くと、その例の小さい女の子が、Are you Jpanese?と声をかけてきました。あなた日本人って聞くくらいだから、多分お母さんも日本人なんだろうなあと思いました。

それでも私はめったに学校に行かないので、彼女のお母さんに会う機会はなかったのですが、先日お休み前に学校に迎えに行くと、いらっしゃいました。それでそのときは声をかけて、簡単に自己紹介してそれっきりになっていたのです。

そうしたら今日、学校でむこうから声をかけてきてくれました。それで子供が出てくるまで5分ほど立ち話して、電話番号を交換しました。

話によると、彼女もここ北デボンに10年以上住んでいるそうです。私も12年になります。私はてっきり、日本人は私だけだと思っていました。しかもバーンスタプルもあわせると、数人いるそうで、今月の末にカフェで集まることになっているのでと、誘ってくださいました。バーンスタプルの少し先には製薬会社があって、そこに日本から転勤してきている日本人ご夫婦もいるとか。自分で進んで住み着いてる人はともかく、こんなところに日本から転勤になって、ちょっとかわいそう。

残念ながら、その日はちょうどチャーリーのダンスのショーと重なるので、参加できないかもしれないんですけど、Iさんとはまた機会を設けて、お茶でもご一緒にと思っています。

しかしそれにしても、私はここに住んで結構長いのに、本当に日本人が私以外いるなんて、ぜんぜん知りませんでした。日本人どころか、ここにきて割とすぐに知り合ったアメリカ人の知人が、私はビデフォードで唯一のアメリカ人らしいといっていたくらい、外人がいないんです。まあそれはイギリスでもアメリカでもフランスでも日本でも、田舎に外人が少ないというのは当たり前ですけどね。

それでも中国人の知り合いは何人かいます。何かのきっかけで知り合った人もいますが、たまたまスーパーですれ違ったり、医者の待合室で顔をあわせて、あちらから東洋人だからと気軽に声をかけてくれる人たちが多いんです。それに比べると、同じ小学校に子供を通わせていながら、1年以上も声もかけないなんて、私を含めた日本人はシャイなのか、それともお高くとまっているのか、とっつきにくいのか。

私のかかりつけのお医者さんも、イギリス育ちのようですが、40歳くらいの中国人の先生です。彼はなかなかハンサムで、イギリス人の友達の間でも評判です。3年ほど前、川向こうのクリニックから、こちらに転勤してきました。こっちのクリニックにかかりつけになっている女性たちは、「チャン先生はもう私たちのもの」と、冗談で取り合いしていました。

でもありがたいことにめったに私も子供も病気をしないので、チャン先生にはもう2年くらい会っていません。残念、とはいうべきではありませんが。

2009年6月8日月曜日

食べ物の苦労

 今日お昼に食べたレタス。おいしく育ちました。


これは晩御飯のアーティチョークと大阪しろな。


今日の晩御飯に、大阪しろなという野菜が育ったので、おひたしにして食べました。これはロンドンに住んで日本の野菜を育てている人が、数年前種を譲って下さって、それで育てました。小松菜よりも中国野菜にちょっと似ていて、私は好きなんですけど、この野菜、日本では聞いたことがありません。白なといいますがハクサイではないようです。毎年撒き残った種を冷蔵庫に入れて保管し、まだ芽が出るかと半信半疑で撒きますが、今年も育ちました。でももう種は後わずかしか残っていず、いったい何の野菜かすらよくわからないので、残念です。


日曜には日本野菜の大根とハクサイの種を撒きました。この種はイギリスの種のメールオーダーで買えました。大根は簡単だけど、ハクサイは難しくて、成功したことがありません。ほかに日本野菜で育てたことがあるのは、かぼちゃとごぼうと水菜とシソ。ごぼうはそれが無いと作れない献立とかがあるので貴重なのですが、なかなかきれいに育たず、何とか食べられるけど、どろどろの短い変な野菜に育つので、今年は育てませんでした。水菜とシソも簡単でしたが、それだけでおかずになるわけでなし、使い切れなかった。



今日、日本から持ってきたり母が送ってくれた日本茶がなくなりました。郷に入れば郷に従えで、イギリスに住んでからはずっと紅茶を飲んでいたのですが、最近イギリスで、緑茶はがんの防止になるだとか、やせるという話題で、私も今年から緑茶に変えました。私は濃い紅茶がすきなんですけど、これって結構歯に色がつくんですよね。それなので、その面からも、やっぱり緑茶です。


でもなくなったので、仕方なくこっちのスーパーで買いました。昔は緑茶なんて買えなかったけど、今は近所のスーパーでたくさん並んでいます。でも普通の緑茶のほかに、レモン入りとか、ミントの香りつきとか、蜂蜜入りとか、日本人には思いつかないようなフレーバーが並んでいます。珍し物好きの私でも、ちょっと食指が進まないですね。それでもちろん普通の緑茶のティーバッグを買いました。これです。


実はまだ飲んでいないんです。明日の朝から飲もうと思いますが、いったいどんなものなんでしょう。ご覧のとおり、トワイニングです。トワイニングは一応スーパーで売っている紅茶のなかでは高級の部類。値段は特価で、ティーバッグが20個入っていて1ポンドくらいでした。よく見てみると、箱に強さが載っていて、(右下)、三ツ星中の二つ星です。



ほかの会社の緑茶もいろいろあったので、試してみたいと思います。日本人の口に、果たして合うか。


ロンドンには日本人向けの食料品やが何軒もあり、お金さえ出せば、日本と同じものをいろいろ変えました。それから中華街もあるので、中華街の大きいスーパーで結構いろいろ日本の乾物、マヨネーズだとか味噌とかしょうゆとかカレーとか、割合安価で変えました。



でもロンドンから遠く離れた田舎のここにはもちろんそんなものはありません。それで日本から送られてくるもの以外は、地元のスーパーや自然食品屋でまかないます。ご存知かもしれませんが、こちらでは日本食は健康食と思われていて、じわじわと人気があり、普通のスーパーでも買えるものもあります。







これがこちらで最近買ったもの。左下から説明すると、スーパーで買ったプディングライス。これは日本のお米に一番似ています。こちらではなんとミルクと砂糖で煮て、カスタードのような感じにしてデザートに食べます。うちでは普段は普通の長いお米を使うんですけど、おすしをしたりするときはこれを買います。隣は豆腐。これはスーパーで買えます。値段はちょっと高め。日本の木綿の豆腐をもっと硬くした感じで、私は好きです。次は麦味噌。こちらは健康食品店で。日本製です。このほかにも玄米味噌も売っていて、どちらもおいしい。上の列の左がみつかん米酢。スーパーで買いました。これは残念ながらこちら向きに味がついていて、日本の酢とはちょっと違うけど、まあ問題なし。



そして最後が、これなくしては日本食は語れないキッコーマンのしょうゆなんですけど、これがちょっと危機を迎えているんです。


イギリスの普通のスーパーに行くと、どこでも中華料理の材料のセクションがあって、そこに中華のおしょうゆが何種類か並んでいます。そしてその横に、ちょこんとこの日本のしょうゆが置いてある。値段は中国のよりは倍位します。1ポンド50くらい。でも、イギリス人にはわからないだろうけど、キッコーマンのしょうゆは中国のしょうゆとはぜんぜん味が違うので、もちろん私はこっちを買います。



それが最近になって、この辺のスーパーの棚から、このキッコーマンしょうゆが消えて行ってるんです。ビデフォードにあるモリソンズ、アズダという大きいスーパーのチェーンの棚から同時に無くなったし、隣町のバーンスタプルの大手スーパー、テスコからも消えた。先日、ビデフォードの生協に行ったら棚においてあったので、5本ほど買いだめしました。ここ北デボンにはもう一件セインズベリーという大きいスーパーがあるんですけど、そこはまだチェックしていません。


そこにも無くなったら、どうしよう。そんな重いもの日本から送ってもらえないし、仕方が無いからとりあえずは中華のしょうゆでということになるんだろうなあ。でも中華のしょうゆで冷奴食べれないよなあ。

2009年6月7日日曜日

オークション




今日は久しぶりに朝ゆっくり起きた後、普通にのんびりと一日が過ぎました。予定通りチャーリーは乗馬、夕方二人とも水泳のトレーニングに行き、明日からまた始まる学校の用意をして、子供たちの一日が終わりました。


でもお母さんはもう一仕事あります。今日はチャーリーの着れなくなった服をネットのオークション(ebay)にだしました。この写真はそのひとつ。

私は普段は、私もデイブもアイロンをかけた服を着るような仕事ではないし、めったなことではアイロンは取り出しません。するといえば冠婚葬祭とか、アートの作品でアイロンで固めることが必要な時くらいです。でも一応オークションに出すには写真写りが大切なので、まずはアイロンをかけて、写真を撮ります。前回は光とか結構こだわったけど、今日は急いでいたので、大きな窓際で適当に。


そして子供が寝静まった後、コンピューターに向かってリスティングをしました。売るのは6着だけ。たいした値段では売れないので、それにかかる時間を考えれば、ぜんぜん割に合わないけれど、まあ結構楽しいので、楽しいうちは続けようと思います。払われてくる口座は、買いと売りが相殺されるようになっているので、売っておけばオークションで買うのも気が楽という面もあります。


前回はチャーリーの小さくなった水着を売りました。スピード社の赤で珍しいデザインで、しかもしっかりした素材でとても気に入っていたのですが、もともと買ったときから小さめだったので、すぐに着れなくなりました。




家の近くにアウトレットのショッピングモールがあり、実はこれ、そこで買ったのです。定価は25ポンドでしたが、なぜか5ポンドで売られていたのです。多分何シーズンか前のデザインだったんでしょう。だからサイズが無くて、ちょっと小さいのを買う羽目になったんです。すごくかわいくて、赤だからよく目立ってプールでもすぐに見つけられるし、着れなくなって残念でした。それに、ほとんど新品同様なんです。週に2回くらい、4ヶ月くらい着たから、結構着たほうだと思うんですが、やっぱりスピード社、持ちがいい。それでオークションに出してみました。


そしたら、今まで出した何よりも、いろんな人が興味を示すんです。それで結局、なんと送料込みで8ポンド50くらいで売れました。しかも売れた先はニュージーランドだったんです。


今まで売った先は全部イギリスで、今回もそんな外国に売るつもりは無く、買い手がわかってからどうしたものかと思いましたが、あちらからの送金を受け取るまで時間がかかったことと、その後の郵送に時間がかかって、結局1ヶ月くらいかかりましたが、問題なく双方ハッピーに取引が終わりました。


5ポンドで買ったものがそれ以上で売れたこともともかく、あのチャーリーが来ていた水着が、今はニュージーランドの女の子が着ているかと思うと、なんだか不思議です。まあ飛行機に乗って遠くまではいったので、その点環境に悪いともいえますが、リサイクルにもなるし、それよりも、そんな風にたった一つの小さい水着が大切に着られていると言うのは、なんだか妙に心温まります。


さて今日リスティングしたものは、来週日曜にオークションが終わるのですが、どうなるか。もう海外に送るのはめんどくさいから嫌だなあ。

2009年6月6日土曜日

白鳥の湖と金メダル

やっと子供がベッドに入って、お茶を入れてコンピューターの前に座ったのが11時過ぎ。今日は2行で書ききれるくらい、忙しい割には何も自分のことはしていない一日でした。今日は晩御飯すら作らなかったし、朝した洗濯物も一日中雨だったのでまだそのままです。明日も雨なら観念して乾燥機。

昨日の夕方チャーリーのバレエの先生から電話がかかってきました。何でも3週間後に北デボンのダンスフェスティバルがあり、昨日急に主催者側からスロットが開いたから、うちのダンススタジオも何かパフォーマンスしてくださいと依頼されたとこのことでした。普通はこういうのは半年位から前にわかって、3ヶ月くらい準備するものなのに。それで今日早くレッスンに来てくれということで、30分早く行きました。

チャーリーはタップダンスとモダンダンスとバレエを習っているのですが、まずモダンは、今まで練習してきたものをきちんと磨きをかけて、チャーリーともう一人の女のこと二人でデュオを踊ることになりました。2分くらいの作品で十分だと思うんですけど、なぜかやけに長い曲で、まだ最後までできていません。(先生と一緒に創作ダンス)後2週間。すごく不安です。


その後バレエに行くと、先生が「すごくいいニュースがある。」というのです。チャーリーのバレエのクラスは4人なので、あの白鳥の湖の有名な4羽の白鳥の踊りを3週間後のパフォーマンスに向けて練習するというんです。先生は張り切っているし子供たちも嬉しそうですけど、大丈夫かな。案の定練習が始まったとたんに、もともと気の短い先生は、かなりストレスがたまってカッカ来ている様だったし。
 一番左がチャーリー。彼女は本当にこんなに大きいのか、それとも写真のせいか。どちらでしょう。



とりあえず来週の火曜の夕方、エクストラのクラスがあります。これでまたレッスン費がかさむ。そしてパフォーマンスに向けて、モダンのコスチュームを先生が買って来るそうなのでそのお金と、その上白鳥の湖用の白のサテンのチュチュを買わなければいけません。まあ、ステージに立つために毎週レッスンに行っているんだから、文句は言えないんですけどね。

1時過ぎに家に戻ってきて、昼食の後日本語の勉強をして、その後私は自室にこもって1時間ヨガ。キャンプの間ぜんぜんヨガをしなかったし、その後も運動はしていましたがヨガしなかったので、気持ちの上での抵抗がありました。これでもっとサボったら、ますます嫌になったと思う。たった1週間くらい練習しなかっただけで、体が硬くなったというか、なまったなという感じがしました。でも無理やり気持ちを集中して1時間もすると、やっぱり至福。


その後大急ぎでサンドイッチを作って、チャーリーの水泳の大会に行きました。ルイは今日は泳ぎませんでした。というのは春にデボン全体の短距離の選手権で総合で2位になったので、上位入賞の選手は今回の大会は参加できなかったのです。


それで、ルイは大会の間中ずっと3時間以上、任天堂DS のゲームをしていました。自分の妹や友達が泳いでいるのに、何の興味も示さず。うーん、こういうところがちょっとルイのよくわからないところ。とにかく目の前の興味あることに集中すると、ほかの事はどうでもよくなる性格のようです。


チャーリーは泳いだ4種目、(どれも25メートル)すべてに1位になり、金メダルをもらっていました。でも総合でメダルをひとつもらっただけなので、それぞれのイベントでのメダルがほしいと少し不服そうでした。




帰りに、いつも水泳の大会の後の恒例となってしまったケバブ屋でケバブをテークアウトして帰りました。ケバブというのはもともとはトルコ料理なんですけど、一番有名なドナーケバブというのは、大きな羊肉の塊をグリルして、これをナイフでそいでサラダやピタブレッド(イーストを入れない平たいパン)と一緒に包んでくれるというもの。ほかにもチキンケバブやら、いくつか種類があります。まあ正直言って、脂っこいし結構体に悪いとは思うんですけど、いつも9時くらいになるので、おなかがすいてそういうものをぺろりと食べてしまいます。明日朝ごはんはまた果物だけにしよう。


というわけで、ヨガをした以外は何も自分のことは何もしない一日でした。まあ子供がいる人の週末ってこんなものです。明日は午後はチャーリーは乗馬、夕方二人とも水泳。月曜から学校です。私はまた早く起きてお弁当を作らなければいけないし、仕事もありますが、でも昼間数時間でも自分の時間ができるというのは、ありがたい。

2009年6月5日金曜日

波乗り

お天気は昨日から下り坂らしく、イギリス北部では夜霜の降りるところもあるとか。昨日は午前中は曇りで、おとといまでに比べると寒かったけど、午後にはまたすごくいい天気になりました。今日から本格的に悪くなってきて、雨が降り気温が下がり、日曜には最高気温12度、なんて予想だったんですけど。でも今日起きてみると天気がまあまあいい。いつもどおりに朝食の後、日本語の勉強をして、子供たちはピアノの練習をして、その後例の週に一度の大ショッピングに行きました。

昼食時には天気はだんだんよくなってきました。今日はハーフターム休みの最後の日だしなあ。夕方水泳の練習があるんだけれど、ちょっと行ってみるかと、近所のビーチにボディーボードをしに行くことにしました。

それでまずは屋根裏に上がって、去年しまいこんだボードとウエットスーツを出しました。試着してみると、ルイもチャーリーも去年のが着れます。もちろん私も。それで家からウエットスーツを着て、着替えとタオルとかばんに詰めて、海に行きました。

普段は天気のいい日でもビーチは風があって寒いのですが、今日はぜんぜん寒くない。風が無い。とっても心地よいのですが、風が無いから波もありませんでした。それでも3人で海に入って波を待っていましたが、ぜんぜんいい波が来ず、結局2-3回小さい波を捕らえたくらいでした。

でも静かな海はのどかでそれなりに楽しく、波がない分安心感もあり、3人でほとんど人気のいない海でのんびりと泳ぎました。

夕方水泳があるので、車をビーチの隣のカーパークに1時間止めただけだったので、まだまだゆっくりしたい気持ちもありましたが、3時過ぎには水を出て、着替えて車に戻りました。

ちょうどそのころ潮が満ちてきて、もう少しで砂浜が全部海に飲まれるところだったので、まあタイミングでした。

夕方プールに向けて車を走らせていると、小雨が降り出しました。練習が終わるころにはずいぶん気温も下がってきていた。やっぱり週末は寒そうです。

こんなに海の近くに住んでいて、ウエットスーツで車を運転して、1時間くらい波乗りして帰ってくれるなんて、すごく恵まれてはいるんですけど、いかんせんここはイギリス、天気がなかなかそうはさせてくれません。海には入れるくらい天気のいい週末は年に数回しかなく、夏休みもせいぜい10日くらいしか、気持ちよい波乗り日和はありません。しかもこれは潮の満ち干に左右されて、潮が引いていくときはちょっと危ないし、もちろん波の無い日はボディーボードはできません。

だから条件のぴったり合った日なんて、年に数日しかないんですよね。もちろん本格的なダイハードなサーファーたちは、どんなに天気が悪くても、12月の海でも、波さえよければサーフィンしているようですけど、もちろん私たちは温かいときしか水に入らない。

だから今年は何回海に入れるかなあ。夏に日本に行くから、夏休みはできないかもしれないし、せいぜい入れても4-5回かもしれません。まだ夏が始まってもいないというのに、これは寂しいなあ。

2009年6月4日木曜日

キャンプ後半



今日はハーフタームホリデーの弊害で、ルイの友達のお母さんが仕事に行くのに子供を預けるのに困り、うちに朝から遊びに来ました。働いているお母さんは、学校が休みのときはいろいろ頭が痛いので、預かってあげるととても喜ばれますが、別に何をしてあげるわけでもなく、ただうちの子供と同じ昼ごはんと晩御飯をあげるだけで、あとはずっと子供たちと遊んでいるので、こちらも家事がはかどって助かるくらいです。



でも今日はずっとほうっておくのもあまりに愛想が無いので、プールに行きました。といってもやっぱり3人で1時間以上も遊んでいるだけで、私はその横で勝手に泳いでいました。今日は1キロも泳いでしまいました。



キャンプのはなしの後半。



3日目は車でキャンプ場から40分くらいの、海辺の動物園に行きました。動物園といっても、海辺関係とテーマが決まっていて、いる動物もアシカとペンギンと海鳥と魚だけでした。でも海を背景にとっても美しく作られていて、天気がいいこともあり、楽しかった。



ここではマカロニペンギンとアフリカペンギンの2種類が買われていたのですが、ラッキーなことにマカロニペンギンの何羽かは卵を温めていました。そして、1匹雛がいました。生後5日とのこと。この動物園ではじめて生まれたペンギンとのことで、すごくラッキー。えさの時間にはちゃんとお母さんかお父さんかが、今食べたばかりの魚を吐いて、赤ちゃんに食べさせていました。テレビのドキュメンタリーで見るとの同じです。


ここのショップでチャーリーはぺンギンの赤ちゃんのぬいぐるみを買い、帰りは二人で車の中で遊んでいました。チャーリーがそのぬいぐるみを持ってルイに、「おなかすいたよう。ミルクちょうだい。」というと、ルイは「赤ちゃん、ペンギンはミルクを飲まないんだよ。ほら、ゲロをあげよう。お弁当は吐しゃ袋だ。」といっていたので、爆笑。



その後有名なバーグアイランドに行こうということになりました。これはほんの小さい島なんですけど、そこに1920年代に建てられたアガサクリスティーが小説に書いただか、そこで小説を書いただかのホテルがあります。それは別にいいんですけど、その島は引き潮のときは歩いていけるけれど、満ち潮のときはいけないんです。私は昔一度来たことがあって、そのときは歩いていけたけど、帰りは潮が満ちて、長靴を履いていた友達に背負われて戻ってきた記憶があります。


でも道がわからず、立ち寄った店の人に聞いたら、違う道を教えられてしまいました。着いた先はきれいなビーチだったんですけど、そこからバーグアイランドは見えるものの、歩いてはいけませんでした。写真の遠くにある島がそれです。よく見ると右手の陸との間に橋のようなものが見えますが、これが砂浜で、ここを歩いていけるようになっている。



私は近くまで来たのにいけず、とっても残念でしたが、デイブははじめから興味なさそうだったし、子供たちはまた水際でダムを作って、楽しそうに遊んでいました。



その夜もキャンプ場でバーベキュー。最近あまり肉を食べないようにしていたので、肉食が続いて私はちょっと大丈夫かなあと思ったけど、またまた大量に食べました。特に子供たちが。デザートにアップルパイまで食べました。まあ外で食べると、おなかがすくんですよね。



バーベキューの後、日が暮れるまでまたバトミントンをしました。写真はよく見るとラケットを持ったチャーリーが写っています。



翌日は朝ごはんの後、テントをたたみました。立てるのは大変だったけど、たたむのは割合簡単。そして帰りに、ニュートン・フォレスという小さい町(村)に立ち寄りました。ここも河口なのですが、たくさんボートが浮いていて、湖のようです。サルクームよりも小さい村で、ひっそりとした趣がありました。水際で石を投げて遊んでいると、村の店で新聞とミルクを買い物した女性が後ろからやってきて、とめてあったボートに乗って、自分で漕いで向こう岸に行きました。どうやらあちらに住んでいて、買い物などの用はボートて対岸まで来て済ませるようです。ああ、なんて素敵、と思いましたが、これも天気がいいからで、雨の日や寒い日はかなわんやろうなあ。(急に大阪弁)




その後、なぜか私以外の3人は猛烈にビッグマックを食べたくなったらしく、遠回りをして高速道路に乗ってまでして、マクドナルドによって、帰宅しました。



キャンプが終わるのは残念ですが、お風呂に入るのとベッドで寝るのはちょっと楽しみでした。