2009年6月15日月曜日

海と微笑むお母さん




しつこくイチゴの写真です。今日、今年はじめてまともな量が取れました。


昨日海にいった話を書いたので、それについての四方山話。


私のうちから一番近い海は、とても遠浅で、満ち潮と引き潮の差がすごく大きいんです。干潮時と満潮時では水際の位置が1キロくらい違う。浅いですから海に入るとかなり歩いて沖のほうに行っても、足が届きます。それなので子供にとってはとても安全な海です。ちゃんとライフガードもいて、見張っているし。


でも時々、「逆流」の話を聞きます。これは特に潮が引いていくときに起こる現象で、すごく強い力で沖に流されるらしい。これに飲まれたらどんなにあがいてもだめで、ただじっと流されて、それが弱まったり、逆流から吐き出されたときに、岸に向かって泳ぐようにといわれています。実際にそんな目にあった話や、それで死んだというはなしは聞かないので、めったにあることでもないと思うのですが、一応土地の人は知っています。なので用心深い人は引き潮のときは子供を泳がせません。


でもこの辺に観光で来ている人は、そういうことはあまり知りません。それで、割合小さい子供でも、お母さんとお父さんはのんびり砂浜に座って、子供を泳がせたりしています。土地の人でも、小学生高学年くらいになれば、ちょっと安心して、自分たちで海に入らせているようです。


でも私は必ず海に一緒に入ります。それはひとつには自分もボディーボードをしたいからなのですが、やっぱりちょっと気になるからです。ルイとチャーリーはご存知のようにとっても水泳が上手なので、私の1000倍以上うまく泳げるのですが、逆にうますぎて、特にルイは海に関してはなぜか怖いもの知らずなので、一人でどんどん沖合いに泳いでいくんです。彼にすれば、まだ足がつくし、沖合いで波を捕まえれば長く乗れますから、ついつい行ってしまうんですね。でも遠浅なので、水が肩まで来るようなところに行くと、岸からは見えないんです。声も聞こえない。これって、母親にしたら、かなり怖い。


私だって海に入りたくない日もあります。昨晩髪の毛を洗ったばかりだったり、その日の夜友達とプールに行く予定だったり、ただ冷たい水に漬かりたくなかったり。でもしょうがありません。だから子供たちを海に連れて行くと、ほかの大人が一緒に入ってくれない限り、私も入ります。


それでも最近は、腹をくくってというか、あきらめて、これも運動のひとつだと思って、喜んで入るようにしています。数年前にどこかで、「40歳を過ぎたらメタボリズムが落ちるから、毎日運動しないと中年太りする。」と聞いて、それ以来よっぽどのことがないと何かするようにしていますが(大体ヨガ)。でも週末や学校のお休みの日など、子供が家にいるときに自分の部屋にこもってヨガをするのも、子供に対して何か気が引けるので、最近はボディーボードに限らず、子供と一緒にテニスだとか海岸の散歩だとか、体を動かしています。子供は結構怠惰で、本当は家で本を読んだりぶらぶらしたい日もあるようなのですが、そうは問屋が卸しません。私に付き合ってもらいます。


こうして思い出すと、子供のころ母が私たちと一緒に何か運動だとか楽しいことをしたという記憶がありません。海だとか遊園地だとかプールとか、連れて行ってはもらいましたが、いつも「二人で遊び。」といわれて、妹と二人で遊んでいました。まあ、遊園地なんかは乗り物代がかかるということもあったのでしょうけど。


親戚のうちが海の近くで、夏によく遊びに行きましたが、それでも母が水着を着たのを一度も見たことがありません。水着なんて持ってなかったと思います。


それはうちの母が特におとなしいとか怠惰だとか言うのではなく、そのころの時代って、お母さんって子供と運動するものではないと思われていたのかな。お母さんは日傘でもさして、子供が遊ぶのを微笑んで見守る、というのが良しとされていたのでしょうか。


私も子供がもっと小さいときは、一緒にできることも限られていたし、一緒にしても楽しくなかったから、微笑んで見守るお母さんでした。


でも最近は楽しいことがいろいろ一緒にできるようになりました。ルイちゃん、チャーリーちゃん。お母さんは、日傘をさして微笑んだりはしませんからね。テニスでもバトミントンでも手加減しませんからね。バレエだってモダンダンスだって、お母さんだって踊れますからね。(私が踊ると、チャーリーは超嫌がる。)


ところでうちの母ですが、去年イギリスに来た折に、一緒に遊園地に行ったのですが、年の功で人目を気にしなくなったのか、それとも日本を離れて羽目をはずしたのか、ジップワイヤーというかなりスピードのある遊戯具で遊んでいました。年をとると、無邪気になるのか。


お母さん、ごめん!

6 件のコメント:

こんの さんのコメント...

あつこさん うふふ 今日のブログ 最後がいちばんいい!
お母様のロープ乗り いいです! いいですなぁ
歳をとるって、わるいことばかりではない。素直に遊べる?し、楽しむことができるようになります
妻は、64歳になるのですが、若いときから水着をきてみんなでわいわい、というより自分だけ楽しんでたなぁ...

Atsuko さんのコメント...

うちの母を見てると、そうみたいですね。結構子供のように遊んでしますよ。15年ほど前、母と妹と3人でハワイに行ったとき、母は初めて(というか、私たちが生まれてから初めて)水着を買っていました。いくらなんでもハワイまで来たんだからと、二人で説得して。

こんの さんのコメント...

あつこさん お母さま孝行なんですねぇ(感心!)
親孝行って、なかなかできないんですよぉ
「親孝行したいときには親はなし」ということ多いです

親孝行というか、親と一緒に楽しむことがいちばん楽しいこと!!ですねぇ

ハワイで水着 いいですねぇ

こんの さんのコメント...

一番書きたいこと、忘れました

親孝行する親の姿をみて、子どもは大きな「愛」を感じます(血のつながりを)
親をどう扱うかを、親の言動から学びます

自分の親に対するあり方を、親のそれから会得するのです

日本に来られたとき、またお母さまといっぱい楽しんでくださいね(もちろん、お子さんも一緒にです)

あくあ さんのコメント...

うちの母は若い頃、水着を着て私達と海に入っていた証拠写真や証拠無声ビデオが残ってますから、時代というより性格だったのかもね。うちの母は68歳ですが、今も孫と一緒にプールに入っています。単に泳ぐのが好きなのかもしれないけれど。

今年イギリス出張入れられそうです。まだいつになるかわからないけど。絶対寄るからね。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、そんなことないんです。金銭面でもその他でもまだ援助してもらってるし、母は私のことを、勝手に外国に行って勝手に子供を産んで、親不孝な娘だと思ってると思います。

でもこんのさんにそういわれてみれば、母がイギリスに来たり、私が日本に行くと、よく一緒に遊びにいくし、こうして立派な孫をつれて日本にも行くし、これも孝行のうちかな。

あくあさん、うちの母は74歳です。その辺微妙な違いがあるのかな。それにあくあさんの育ったの、海に近いだろうから、それも関係あるのかも。でもやっぱり性格かな。

じゃあ東京ではあえなくても、イギリスで会えるの楽しみにしています。その目で田舎振りを見てください。