昨日、間違えてDeath Zoneという映画を見ました。間違いというのは、家人が違うエベレスト登山の映画を選んで見始めたのですが、間違いで全然違うものを見てしまった。。。。という笑える出来事でした。
まあ、エベレスト関係の映画はいろいろありますからね。😅
それが結構面白かったです。というか、勉強になりました。
まず、これはフィクションではなくドキュメンタリーでした。エベレストなどの登山には、地元のガイドが同行することはご存知だと思います。ガイドというと観光ガイドみたいな感じですが、実際にはポーター、荷物を担ぐ人たちです。何しろ何か月もかけて登るのですから、テントやら食べ物やら燃料やら鍋やら、そして何よりも酸素ボンベを担がなくてはいけません。この人たちは、40-50キロもの荷物を担いで、時には疲れた登山家まで担いで歩くそうです。
そしてこれは最近クローズアップされたのでご存知かもしれませんが、エベレストはこういった登山家の残してきたごみで溢れているんです。ゴミと言っても食べ物の袋とかペットボトルとかだけではありません。酸素ボンベ、テント、登山道具。とにかく重いものは下山の邪魔になるので、棄てていくのです。しかもそれだけではなく、いくつかある中継地には、合計150もの遺体がそのままになっています。それが凍ったり溶けたりして、ヒマラヤの下に住む住人の水源を汚染しているのです。
それでこれは、20人の地元のガイドが命がけで頂上まで登り、遺体を2体収容し、それぞれ50キロくらいのごみを背負って下山するまでのドキュメンタリーです。
本当に命がけもいいところで、途中でアバランチが起こり、3人が亡くなります。
これをみて、私も家人もすごく腹が立ちました。もう発展国の市民であることが恥ずかしくなりましたよ。エベレストに登るのはいいけど、そこで好きなだけごみを残して下山して、そのゴミが地元の人たちの水を汚染しているなんて。
しかもこのガイドたちは、別にそのことに腹を立ててるようでもないんです。「登山は命がけだから、不必要なものを捨ててくるのは仕方がないことだ。」と言ってました。
多分マイナーな映画だから、日本では見られないかな。でもエベレストのごみの話は、どこかで出会うかもしれません。
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1 件のコメント:
先日 Jon Krakauer の Into Thin Air を読みました
エベレスト登山の過酷な状況に手に汗にぎる本でした
と同時に酸素ボンベがないと登れないような山に登って
登ったことになるのかなという感想をもったよ
彼のひとつ前の本 Into the Wild は
ショーン・ペン監督で映画にもなったね
どちらも、どうしようもない克己心とか
功名心とか冒険心というか
何とも名前のつけられない衝動についてでした
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