2011年12月16日金曜日

伝記、加藤厚子

先日チャーリーにインタビューされました。学校の課題で、自伝か伝記を作ることになったそうで、その伝記の題材にお母さんが選ばれたんです。

インタビューの内容は、生年月日だとか行った学校の名前だとか、親友の名前だとか、結構いろいろ聞かれました。それが2週間くらい前だったかなあ。

そしておとといは私の昔の古いアルバムを引っ張り出してきました。コピーをとりたいから学校にもって行きたいとのこと。でもこれって生まれたときからの貴重なアルバムなので、なくされたらすごく嫌です。それで渋っていたのですが、カメラで写真の写真を撮ることを思いついてやってみたら、まあまあちゃんと写りました。それでプリントして学校にもって行きました。

そうしたら今朝学校に行った後テーブルの上を見たら、おいてありました。 とっても立派に出来ています。表紙もきれいにレタリングされて、内容もきちんと書いてありました。





ページ数にしたら4ページくらい。「1965年の3月18日に・・・・・ 」とちゃんと出生から書いてありました。私の通った学校もきちんと名前が載っています。インタビューした内容はきちんと事実に基づいて書いてありました。

でも結構間違っていたところもありました。学校の名前はきちんと書いてあるのに、年月を数えると14歳で大学に行ったことになります。すごい、これやったら神童や。それから3年間英語を勉強した後、イギリスに留学したことになっていました。だったら15歳じゃないか。やっぱりちゃんとインタビューしても、日本の学校制度とか知らないし、そもそもまだ小学生なので、細かいところで間違えちゃったようです。

それから私の親友の名前を聞かれたのですが、この伝記には「厚子はMちゃんと小学校に入学した4歳のときに(イギリスではそうなんです)はじめてあった。その日の日記に厚子は『Mちゃんとは一目見ただけで生涯の親友になれると感じました。』と書いてあった。」とありました。でも本当はMちゃんに初めて会ったのは高校生の時なんですよ。しかし4歳で日記をつけてるなんて、それだけでも神童。

この辺はチャーリーが勝手に想像したり脚色したりしたようでした。

それから自分とルイのことも書いてありました。ルイはおとなしくて天使のような赤ちゃんだったが、チャーリーは元気が有り余っていてうるさくて、手を焼いた、なんて自分で書いています。これはまんざら嘘でもないんだけど、普段はルイのことを悪く言ってるのにね。

そして「『チャーリーは本当にうるさくて 困り者だけど、愛しているわ。だって自分の娘なんだから。』と2003年の9月に厚子は自身のブログに書いた。」とも書いてありました。この辺も全部でっち上げです。その頃はブログどころかコンピューターもなかったんだから。(今ふと思いついたけど、うちの子供たちの世代って、ついこの前までコンピューターがなかったなんて信じがたいだろうなあ。)

学校の課題だから、別に事実に忠実である必要はなく、むしろいい文章にまとめ上げるほうが大切なので、先生も別に事実からずれてもいいと言ったのかもしれません。確かにこんな風に想像力で話を膨らませるほうが、伝記としては面白いですからね。

しかしそれにしても、ジャーナリズムとか伝記ってプロが書く物も結構こんな感じなんじゃないのかなあという気がしてきました。地名だとか日時だとかの事実はきっちり抑えても、後は思い込みで間違ったことを書いたり、想像力で脚色したり。 それから書く人や編集部の方針や意図もあるし。

これが裏表紙です。ここに本の紹介が載るのですが、「この本には真にインスピレーショナルな人の山あり谷ありの人生のエピソードが満載です。」と書いてありました。ハハハ・・・。

そしてよく見るとバーコードも書いてありました。定価は99ポンド99ペンスだそうです。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

いやあ、ちょーかわいい〜!すごいね。そんな伝記書いてもらうなんて、親冥利につきるよね。しかし、世の中の伝記も、歴史の本も、所詮そんなものかもね。歴史上の事実なんてあとで変わったりするし。

Atsuko さんのコメント...

やっぱりイギリスの小学校ってクリエイティブなプロジェクトをするなあと思いました。日本でも今はするのかなあ。こういうのは楽しいし子供たちも楽しんでやるんじゃないかなあ。

ジャーナリズムと大層な名前で呼ばれてるものも結構こんなもんなんじゃないかなあと思いましたよ。数字だとか固有名詞だけ正確で、あとは主観でたっぷり上塗りされてるのが大半なんじゃないのかなあ。