2011年10月31日月曜日

英語の微妙なニュアンス

今日はハロウィーン。チャーリーはルイを説得して、近所の家だけ数件一緒に回ることにしていたのですが、夜になって激しく雨が降ってきました。それで二人とも今年はトリック Or  トリートはやめました。私も近所の子供用に大きな袋のハロウィーン用お菓子を買っていたのだけど、誰も来ませんでした。

それでも子供を下ろして帰ってくるプールからの道では、数人で集まって仮装をして歩いている子供たちのグループをいくつか見ました。私も家に帰って、例のパンプキンをドアの外に出しました。



やっぱりこういう行事って好きです。子供達が仮装しなくなっても、パンプキンのランタンは毎年作ろう、パンプキンスープとパンプキンパイもつくろうと決めました。

今日は一週間ぶりに仕事でヨガを教えに行ったのですが、ハーフタームの間に収穫したりんごと作ったジャムやジェリーを籠に入れて、レッスンのあと店開きしました。今日はクリスマスまでのレッスン費を前払いしてもらったところだし、その上何かを売りつけようとしていると思われたら嫌だなあと思ったのですが、ぜんぜんそんな感じではなく、皆さん結構楽しそうに商品を見て行ってくれて、りんご全部とジャム4瓶売れました。

りんごなど家に木のある人も多いし貰う機会も多いし、買う人はいないかと思ったら、あっという間に買い手がついたどころか、もっとないの? とまで聞かれました。「有機栽培のりんごは貴重だからね。」って。そういえば有機のりんごってたまに店で見るけどすごく高い。私のりんごの場合は有機栽培というどころか、ただほったらかしにしていたら、自然が勝手に実をつけて行ってくれたというくらい有機です。

そういうわけでりんごとジャムを売って8ポンド手にしました。これが普段の商売の人ならどうってことないんだろうけど、私としては初めて農作物や手作りの食べ物で利益を手にしたので、すごく嬉しいです。

さてさて話はすごく変わりますが、英語の話です。割とよく使う普通の言葉で、実は微妙に意味が違うとか、実はそうはいわないという言葉をいくつか思いついたので上げてみます。

お皿を洗ったあと、ふきんで拭きますよね。拭くはWipeなんだけど、英語ではDryといいます。 つまりWipe plates ではなく、Dry platesといいます。やっている行為自体は「拭く」なんだけど、その目的は乾かすことなので、Dryっていうんですね。日本人の感覚では、乾かすって言うのは、空気を当てて乾かすことなんだけど、英語では水気を取ることがdryみたいです。

だからシャワーのあとタオルで髪の毛を拭くのも、dry hair with towel  といい、 wipe hair with towelとは言わないんです。微妙な違いです。

脱水機はSpin Dryerといいます。脱水機から出てくる時点では、服はまだ濡れてるんだけど、でも乾かすための行為なので、Dryer なんですよ。ちなみに乾燥機はTumble Dryerといいます。

それからCookという言葉。これは広義には料理をするって言う意味だけど、狭義には火を通すという意味です。なのでサラダやサンドイッチを作るのはCookとは言いません。これはPrepare(用意する)っていいます。なのでイギリス人が、「私は一日一回しかクックしない」といっても、一食しか作らないという意味とは限りません。私も朝ごはんはヨーグルト、昼はサラダかサンドイッチなので、火を使った料理は夜だけだから、実は一日中食事の支度をしていても、1日1回しかCookしていないのです。

手を洗うときは、どうやって洗いますか?石鹸をつけて丁寧に洗いますか?水でじゃばじゃば洗いますか? こちらではWashといえば、手でも物でも石鹸をつけて洗うことをさします。じゃあ水だけで手を洗ったり、コップを洗ったりするのはなんというかというと、これはRinseなのです。すすぐという意味。

でもすすぐって日本では「泡を取る」「洗剤を落とす」という意味に使うことが多いですよね。イギリスではRinseは、泡があるかどうかは関係ないみたいです。ざっと水を流すという感じみたいです。そうして思えば、イギリス人って(多分ヨーロッパ人もアメリカ人も)お皿を洗ってもすすがないし、バブルバスに入っても、そのままお風呂から上がってタオルで泡と水気をとるだけ。そういった文化の違いもあるのかもしれません。

ちなみに日本で言うリンスはConditionerといいます。日本ではシャンプーとリンスは切っても切れないけれど、イギリスでは最近まではそうでもなかったようです。昔ロンドンで地元の美容院に行ってシャンプーしてもらったときに、コンディショナーはつけますかと聞かれました。シャンプーはもともと別料金なんだけど、なんとコンディショナーも別料金取られました。

それから描く、書くという行為。文字を書くのは書く、絵を描くのは描くで、漢字にしたら区別があるけど、口で言えばどちらも「かく」。話をするときにどこまで意識して口にしていますか?やっていることは鉛筆やペンを手にとって紙になぞっているので、私はほとんど意識せずに「かく」と口にしています。実際絵を描くのに、「書く」とかいても間違いではないと思うんですが、どうなんでしょうか。

英語ではこの二つはWriteとDrawというまったく別の言葉です。絵を描くときにWriteと言ったら通じないくらい区別されています。しかもDraw と言うのは鉛筆やクレヨンで描くときに使います。絵の具を使ったらこれはPaintなんですよ。

名詞にしても違いははっきりしていて、Drawingはスケッチや図面という意味だし、Paintingは水彩画と油絵をさします。Paintって言う言葉は日本語では「塗る」っていう訳だけど、ややこしいことに壁を塗るとか、イボコロリ(そんな薬まだあんのんかいな)みたいな薬を小さい刷毛で塗ったりするのもPaintです。つまり厳格に言えば、Paintって刷毛で塗ることをさすんですね。

こうしてイギリスに長く住んでると、こんなつまらないことも覚えてしまったけど、こういうのってたぶん普通の日本人にはぜんぜん役に立たない知識だと思います、すみません。イギリスでって書いたけど、アメリカ英語はまた違うかもしれないし、その辺も悪しからず。

ハロウィーンスペシャルで、パンプキンスープの作り方をFord Farm Kitchenに載せましたので、そちらもよろしく。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

英語の微妙なニュアンス、すごい勉強になるので、是非続けてください!

Atsuko さんのコメント...

エー、勉強になる?そんなこと言ってくれるのはあくあさんだけかもしれない。じゃあ調子に乗って、また気がつくたびにメモにでも取って、まとめて書きます。