2011年10月10日月曜日

この週末の水泳全国大会

ルイはデボン州の州代表水泳チームに選ばれ、この週末シェフィールドというイングランド北部の都市の国際競技用プールに州対抗全国大会に出場します。デボンは大きい州なので、デボン内を2時間くらいチャーターバスが回って選手をピックアップし、土曜の昼ごろ出発します。その日はシェフィールドのホテルに宿泊で、日曜の11時半に競技会が始まります。

交通費、宿泊費、食費は一体どこから出てるのか知らないけどただです。きっとイギリスの水泳協会が負担してるんじゃないかな。チーム名の入った帽子、ポロシャツ、フードつきトレーナーはオプショナルですが自費です。

えらばれたのはすごく光栄なことだし、ルイにとってはいい経験になると思うんだけど、最初にこの話が来たときはルイはちょっと戸惑っていました。だってぜんぜん知らない人たちと一緒にバスに乗ってホテルに泊まって週末を過ごすんですから。ましてやまだ12歳。学校の旅行は行ったことあるけど、友達や先生と行くのと、ぜんぜん知らない人たちと行くのとでは大きな違いです。

けれどもやっぱりすばらしい機会ですから行くことに決めました。

そして私達も見に行くことにしました。ルイの晴れ姿が見たいし、チャーリーも全国大会がどういうものか興味あるみたいだし、そして何よりもちょっとルイが心配だし。そうなるとルイも私達と車で行って一緒にホテルに泊まって、日曜のウォームアップに参加すればいいようなものだけど、それじゃあやっぱり違う。それでルイはバスでチームと同行してチームのホテルに宿泊し、私達は10キロくらい離れたホテルに泊まることになりました。

それでそれまであと数日なんですか、今日になってルイが出場する種目がわかりました。男子12・13歳メドレーリレーのクロールを泳ぎます。

でもそれだけです。シェフィールドまで行ってたった50メートル泳ぐだけ。それを家族みんなで見に行きます。

こうしてよく考えてみれば、12・13歳男子のチームが5人で種目が6つなので、泳いでもせいぜい1種目か2種目なんですよね。

こうしてさらに考えたら、たとえオリンピックにしたってマイケルフェルプスみたいにたくさんの種目に出ない限り、普通の選手は一つとか二つのレースを泳ぐために地球の裏側まで行ったりするわけです。水泳なんていろいろ種目があるからまだいいほう。

まあそういうものなんですね、スポーツなんて所詮。それで何が生まれるわけでもないし、役に立つわけでもないし、ただその時の喜びや栄光や、そして自分の中での満足のためだけのもの。ばかばかしいともいえるけど、それがまた純粋ともいえる。(Be Hungry, be foolish.)

もしも自分の子供が甲子園に出場することになったとします。ベンチ入りは25人(プロは25人だけど、高校野球もそうかな?)。息子君は100人以上いる野球部の中から選ばれて見事ベンチ入り。

でもスタメンではありません。チャンスが回ってくれば代打か、代走。

それでもわざわざ東京から甲子園まで見に行きますか?

やっぱり行きますよね。だってたった一打席とはいえ 、それだって実現しないかもしれないとはいえ、甲子園なんですから。

それを思えば我々もたった50メートル泳ぐだけかなんていっちゃ罰当たりです。泳ぐということが決まってるだけでもいいほう。だって代打や代走は保証がないですからね。

まあそういうわけで、次の週末はシェフィールドです。ルイはチームメートには今まで競技会で何度か顔をあわせたことのある同期生もいるとわかって、ちょっと安心してるようです。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

そうやってたくましくなっていくんだよね。甘やかさないのがいいよね。それにしてもルイちゃん、すごいなぁ。私も子供の頃から水泳させてもらってれば今頃こんなことになってなかったのに・・・。つくづく良くも悪くも子供の頃の積み重ねで大人になってるよなぁって思いますね。

Atsuko さんのコメント...

子供って甘やかせるのがいけないと思っていても、自分の子供になるとなかなか心配でね。それでもこうやって時々、「ちょっと心配やけどやらせてみるか」っていう機会が子育てしてるとあるんですよね。

私も自分の子供時代を振り返って似たようなこと思いますが、親だって最高の人生の準備をしてあげられるわけではないからしょうがないよなあ。やってるほうも、とにかく無事におおきなったらええねんと思うときもあるし。