病院などにあって、外からロッカーのように不要になった赤ちゃんを入れると、内側の病院でアラームがなって赤ちゃんが救出されるというものです。これのある欧州の数国合計で年間50人くらいの赤ちゃんの命が救われるとのこと。
「救われる」と言うのは、もしもこのシステムがなければ、おそらくその赤ちゃんは置き捨てにされたり、殺されたりしたであろうという仮定があるからです。若い未婚の母が人知れずこっそり赤ちゃんを産んで、捨てたり殺したり、そういうことが人類の歴史には山ほどありますからね。
まさに西洋的な合理的なシステムですが、反対派もいます。反対派の意見は、その捨てられた赤ちゃんにしたら、大人になって自分の両親やルーツを探る手がかりがなく、自分の身元を知る人権が否定されるという意見です。
これには、この赤ちゃんボックスを始めた人がこう言ってました。「確かに自分の親を知るのは大切だけど、それも命があってのこと。赤ちゃんのときに死んでしまったら、ルーツどころではないですからね。」
ごもっともです。私も同感。
最近の反対意見は、「赤ちゃんボックスがあると、若い妊婦などが病院に行かずに自宅などでこっそり産んで捨てようと思うかもしれない。それは母体にも赤ちゃんにも危険だ。」という、安全の見地から立ったものだそうです。
これってその時はなるほどと思ったんだけど、後で考えたらやっぱり変です。だって赤ちゃんを捨てるくらい困った女性なら、「赤ちゃんボックスがないから仕方ないから病院で産んで正式に養子に出そう。」とは思わないでしょう。絶対に人に知られては困るという事情があるんだから、やっぱりボックスがなければ、置き去りか 嬰児殺しでしょう。
そう考えると、どれもこれもこじつけの反対意見にしか思えません。未婚で産めない状況で妊娠してしまう女性を蔑視する人たちは山ほどいますから、伺った見方をすると、そういう女性たちに対するバッシングの一つに思えてきます。
最近見たニュースからの話でした。
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2 件のコメント:
日本にもありますよ、赤ちゃんポスト。
まあ何事にも反対する人はいるからなぁ。
私も生まれた赤ちゃんは救わないとと思います。暴力振るうような親の元にいる子もね。
日本にもあるの。なんか想像できないな。日本でこっそり産んだりできるのかな。
子供に暴力振るう親の話が日本は絶えないよね。言ったに何が歪んでいるのか。
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