2012年6月3日日曜日

戴冠60周年のお祝い

トルコの話をもっと書く予定だったんだけど、今日はエリザベス女王の戴冠60周年のお祝いなのでその話を書きます。

この週末、月曜と火曜は女王様のお祝いで祝日です。それで一体正式には何日にお祝いがあるのかなあと思っていたら、この週末4日間お祝いが続くそうです。

日本でもきっとニュースになっていたと思うんだけど、今日はテムズ川で1000隻の船がパレードをしました。ニュースでちょっと見ただけなんですが、まず人力の船が行って、そのあとエンジンのある船が続いていました。女王様を初めとするロイヤルファミリーの乗った船も川を下っていきます。

人力の船の中にはベニスのゴンドラやニュージーランドのマウイのカヌーも混じってました。ニュージーランドはともかく,ベニスはなんでかな。まあこういうこだわらないところが、実は結構イギリス的であったりします。

川沿いには人人人。たいていの人は国旗の旗を振ったり、国旗をあしらった帽子やコスチュームを着てます。カナダの旗もありました。クイーンって実はカナダの女王でもありますからね。

でもイギリス人ってみんな王室ファンかというとそうでもなく、100人くらいの王室反対派のデモの人たちもニュースで写ってました。別に批判的な報道でもなく、こういう人たちもいるんだよという感じで写してました。

あいにく天気は悪く、最初は小雨だったのが段々本格的に降りだして、みんなずぶ濡れだったみたいです。でもイギリス人ですからね。この辺はタフというか慣れてるから、予定変更はなく、観客もぜんぜん減らなかったようです。ニュースでも「雨は残念でしたが、逆にそれがとてもイギリスらしい催しとなりました。」と言ってました。

そしてロンドン以外のイギリス全土では、去年のロイヤルウエディングのときもそうだったんですが、王室の祝い事があるときは、村や町を挙げて祝うという習慣があります。みんなが食べ物を持ち寄って、ランチパーティーをするんです。

そういうわけで私達も昨日は友人の家、今日は村のパーティーに呼ばれてきました。

昨日のパーティーは我々よりもかなり年上の夫婦の友人で、大きなお家でなかなか裕福な人たちが集まっていました。地元に住んでいるその筋では有名な陶芸家も来ていたのですが、彼女のアシスタントの日本人の男の人も来ていました。

昨日は天気がまずまずだったので広い庭でみんなが持ち寄った食べ物とラムパンチをいただきました。

そして今日は村のパーティーでした。うちの村は超田舎で村に店一つなく、民家も散らばっているので、田舎でありながら隣近所の人以外はみんなそれほど面識がありません。 それにあんまり若い人が住んでいなく、隠居した老人が多いんですよ。子供も少ない。それでそれほど楽しみではなかったのですが、それでもせっかくの戴冠祝い、いついつまでも記念に残りますから、時間通りに出かけました。

天気がよければ外でテーブルを出したんだろうけど、室内となりました。100人くらい来ていたかな。私達家族は向かいに住む御夫婦と一緒のテーブルに座りました。やっぱり食べ物は持ち寄りで、やっぱり山ほどありました。

村のパーティーの写真を載せます。 




別室に展示してあった60年前の新聞記事

戴冠のときの記念プログラム


ランチを食べてケーキを食べて、そのあとテーブルごとにクイズをして、子供たちはゲームをして、3時間くらいで私達は帰ってきました。なんのかんの言って、まあまあ楽しく過ごしました。まあこういう記念行事は参加することに意義がありますからね。


このお祝い、あと2日続きます。明日はロンドンで大きい記念コンサートがあるそうです。私達は特に予定もないので、それをテレビで見て、あとはローストディナーを食べるくらいかな。

食べるといえば、トルコから帰って来ていきなり2日続けてパーティーでバイキングスタイルで食べて、夜は軽く済ませています。はっきり言ってまだ一度もまともに料理していません。なかなか胃の調子が戻らないですよ。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

国民がそんなにお祝いするっていうのもすごいね。日本では天皇が変わっても、皇族が結婚してもそこまで騒がない気がするなぁ。イギリス人って心からクイーンを慕ってるの?それともお祭り好き?

Atsuko さんのコメント...

それにイギリス人はこういうことをオーガナイズするのがうまいですね。日本人は内輪では宴会とか好きだけど、知らない人まで混じってのパーティーって苦手ですよね。

日本ってやっぱり戦争で負けた国だからなあ。プリンスヒロが天皇になるころには変わるかも。

それにやっぱり日本の皇室とイギリスのロイヤルファミリーでは国民との近さが違うのかなあ。