2009年3月3日火曜日

死ぬ人、生きる人

昨日の夜友達から電話があり、1年半ほど脳腫瘍をわずらっていた旦那さんがおととい亡くなったとのことでした。ちょっと普段はかかってこないような時間だったので、嫌な予感がしたのです。

彼女はロンドンで出来た最初の友達でした。初めて勤めた日系の銀行でたった10ヶ月ほど一緒に働いただけだったのですが、それ以来、つかずなはれずという感じでずっと仲良くしていただいていました。昔は一緒に旅行にいったこともあったし、デボンに来てからも2度たずねてきてくれました。

知り合った当時は彼女は離婚をしたシングルマザーで、かわいい女の子がいました。今ではもう彼女は成人しています。亡くなったご主人は10数年前に知り合った人で、5年位前かな、結婚されました。デボンにも一緒に来てくれました。

おととしの秋に調子が悪くなり、検査の結果が悪性脳腫瘍。その時に余命は1年半くらいとのことだったらしいので、その通りになったようです。そのことはその年のクリスマスにわざわざ電話で知らせてくれました。でもそのあと、こっちとしてはどうしていいかわからないんですよね。とても気になる。でも電話をするのも、状況がわからないから怖い。メールとかしましたが、メールなんかでいいものかどうか。それでも今年のお正月休みに、メールの返事としてお電話をいただいて、夏は調子がよくてホリデーにも言ったんだよ、ということを聞いていました。

彼女はとてもきちんとした人だから、電話でも取り乱していなかったし、仕事も〔中学の先生〕休まず、ほとんど穴を開けていないそうです。でもこれからじわじわとくるだろうなあと、心配です。

それにしても訃報が続いて嫌になります。彼女の旦那様、正確な年は知りませんが、多分私と同じくらいだと思う。このあいだ亡くなった高校の友達も勿論同じ年。しかもその上、普段からニュースを避けているのに、たまたまカーラジオで聞くニュースでは、ジェード・グッディーという芸能人が〔私より若いと思う〕子宮頸がん末期で死期が近いということを、まるで実況中継するように報道しています。
これも「引き寄せの法則」なのかと思う。

もう死の話は、これで終わりにします。

ところで今日も先週書いた94歳のミセス・ビアの足のアロマセラピーマッサージに行ってきました。今日は頭はとってもクリアで、私のことも私が来ることも覚えていたし、小切手もちゃんと切ってくれました。でも私が帰る時に、いたたた・・・とおなかを押さえていたので、ややこしいことにならないうちに退散しました。〔一応大丈夫ということを確認して)

彼女はとてもポジティブな人で、同じホームの自分より年下で、家族が冷たいとか愚痴ばっかり言っている友人のことを話していて、「そんなの、若い人はそれぞれ忙しいのだから、しょうがない。中にこもっていないで、スーパーか何かに行って、人に話しかけて、世界を広げていかなければと、はっぱをかけてるのよ。」とのことでした。やっぱりそういう人が長生きするのだと思います。

ところで私は今年44歳なのですが、彼女の年まで生きるとすると、後50年もあります。友達のように早死にするのも嫌ですが、まだ人生の半分も来ていないと思うのも、ちょっとしんどい。そんなに長生きするなら、早くから知っておきたい。それならもっと歯とかもしっかり磨いたりとか、するかな。頭がしっかりとしていて、体が健康で自由がきくなら、そしてまあまあお金の心配がなければ、彼女くらい長生きしても良いかな。

0 件のコメント: