2013年12月5日木曜日

ネルソン・マンデラの死の速報

今夜仕事から帰ってきて、家族とご飯を食べたあと、珍しくちょっとテレビを一緒に見ました。10時前、子供が寝ようとする頃に速報ニュースメールが届きました。見てみると、南アのネルソン・マンデラがなくなったとのことでした。

子供におやすみを言って、テレビをまたつけると、ニュースは時間を延長して、マンデラ氏のニュースを流しています。

いろんな人のコメントやスピーチが流れてます。オバマ大統領はホワイトハウスで記者会見しました。イギリス首相その他の政治家のコメント、ウィリアム皇太子のインタビュー、ビルゲイツなどなど。

ニュースのアナウンサーは、見るからに動揺しているようで、時には涙をこらえているようでもあります。ニュースでもみんな言ってましたが、マンデラ氏の世界政治に与えた影響は、言葉では語りつくせないし、彼ほど敬愛された政治家・活動家は、もう今世紀は出てこないでしょう。

明日以降いろいろニュースがでてくると思うので、また明日改めて感想を書きますが、今日はある南ア出身の黒人のニュースキャスターの女性が、彼が釈放された日のことを話していたので、それを紹介します。

彼女は10歳でした。その日、お使いから帰ってくると、お母さんがテレビを見ながら泣いています。どうしたのか聞くと、15分ほどお母さんは何も言えませんでした。そして突然彼女を抱きしめて言いました。

「あなたはこの日を一生忘れないわ。今日、あなたは自由になったのだから。」

この女性の話を聞いたあと、上記のアナウンサー(男性)は言葉に詰まって涙を抑えてました。

もう一つすごく印象に残ったものがありました。マンデラ氏が27年間投獄されていたロビン島の刑務所にカメラが入ってました。マンデラ氏が過ごした個室は4畳半くらいの何もない部屋。そして鉄格子の窓から見える風景は、刑務所の狭い庭と高い壁だけ。

ここでこの人は、27年も、いつ釈放されるかも分からず過ごしたのでした。27年って一言で言えばそれだけだけど、ほんのちょっと映像を見ただけで、彼の過ごした27年の重みがほんの少し伝わってきました。

今特別番組が始まったので、もうちょっと見ます。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

日本ではそのニュースはそこまでシリアスに紹介はされてない気がします。やはりイギリスは南アの歴史と密接ですもんね。

しかし、今世紀もう出てこないというのはちょっとさみしくない?まだ今世紀始まったばかりだし。まだまだ新たな偉大な人は出てくるんじゃないかなぁ。

Atsuko さんのコメント...

日本は世界情勢には疎いからね。しかも南アは遠いし。マスコミも興味ないでしょ。

マンデラ氏のような資質を持った人間はたくさん出てくると思うけど、アパルトヘイトや人種差別国家という、普遍的かつ分かりやすい人権上の悪はもうないから、世界人類の社会的歴史に対して同じようなインパクトを与える人は、やっぱりでてこないと思う。