2013年3月28日木曜日

お金持ちの友達

元々は私のヨガの生徒さんだったのですが、お互いにアロマセラピーをするということで仲良くなったリンと言う友達がいます。もう10年くらいのお付き合いになるかなあ。年は私よりも10歳くらい上ですが、いろんな面で話や趣味が合い、2ヶ月に1度くらいの割合で、一緒に散歩をしたり家に行ったりして会ってます。

この彼女は私の家よりももっとすごい田舎に住んでいます。すごく大きい家で、土地が200エーカーぐらいあり、これを近所の農家に貸してるそうです。子供たちはみんな成人しているのですが、2人は近所の公立の学校に、そして二人は私立の学校に行きました。

彼女の仕事はアロマセラピーなどのマッサージセラピスト。でも旦那さんは特にこれと言って仕事をしている感じではありません。彼女自身はすっきりときれいな身だしなみをしていますが、別に高そうな服を着たりはしてません。車も小型車を二人で1台共有してるようです。ホリデーは、勤めていないだけに自由時間があるから良くあちこち行ってますが、キャンプをしたりバジェットなホテルに泊まったり、格安航空券を利用してる話を良く聞きます。要するに、金銭感覚は私と似たような感じです。

でも家はすごく大きいし、子供は二人私立に行かせたし、アロマセラピストの仕事だけではとてもやっていけるはずはないし、いったいどうしてるんだろうなあと思ってました。

それで3年ほど前思い切って聞いてみたんです。そうしたら、実は旦那さんの実家がお金持ちで、でもお父さんが旦那さんが21歳のときに亡くなり、若くして大きな財産を相続したそうなんです。それで家を買い、子供たちにもそれぞれ信託で財産が残され、そのお金で私立学校に行かせたそうです。

ここまではまあ、割と良くある話なので、納得していました。贅沢はしないけど、あくせく働かなくても、生活には不自由ないという幸運な境遇のようです。

そうしたらちょうど1年位前に、旦那さんのお兄さんが亡くなりました。お兄さんは子供がいず、奥さんもなくしていたので、お兄さんの財産はすべてこの旦那さんと彼のお母さんの所に来たのです。そしてそのお母さんはもう80代後半で、アルツハイマーをわずらっているので、この一家の財産がすべて彼のところに来るのも時間の問題です。

その財産がどれだけあるかというと、それがもう話を聞くだけですごくおもしろい。お兄さんの家には古いアンティークの家具がたくさんあるのですが、どれもオークションで高額で売れるとのことで、クリスティーズが査定に来ました。今は弁護士とか会計士だとかが入って、とにかく誰も家の中のものに手をつけられない状態になってるそうです。

お兄さんの趣味は狩猟で、高価な銃のコレクションがあるのですが、この銃を飾ってある飾り棚の鍵が見つからないだとか、先祖代々の宝石が入っている大きな金庫があるのですが、誰もそのコンビネーションロックのナンバーを覚えてないだとか。

それからお兄さんは高級車を集めるのが趣味で、マセラティなどの車を何台も持っていて、それがロンドンのガレージに預けられているのですが、誰もそれがどこか知らないとか。

まあとにかく、すごいと言うか、面白いと言うか、大変そうというか。財産の大きさの額はわかりませんが、農場をいくつか持っていて、土地もたぶん気の遠くなるくらいのエーカーを所有してるんでしょう。言ってしまえば、ロシアの昔の小説に出てくるような、農村や農奴をたくさん所有する大金持ちのようなかんじ。イギリスにはまだこういうファミリーがたくさんあるんだろうけど、とにかく敗戦国の日本では存在しないタイプの先祖代々のお金持ちのようです。

この旦那さん、学校はイートンをでたのですが、大学は行かなかったとかドロップアウトしたとか。彼がまたすごくいい人で、リンはすごく若く、21歳くらいで旦那さんと結婚したのですが今も本当に仲が良く、うらやましい限り。「一体何があってこんな幸せな結婚があなたに訪れたの?」と聞いてしまったほどでした。

お兄さんが亡くなって以来、遺産の処理だとか、それまでお兄さんと暮らしていたお母さんの様子見だとかでいろいろ忙しいみたいですが、確かにこんな莫大な財産を相続したら、それはもう法律やらなにやら本当に大変だろうなあ。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

お金の心配をせずに生きていけるって楽だろうなあ。そんな風に普通の生活でいられるならね。金ぴかの金持ちで、偉そうにしてたり、財産を守ろうと必死になってる人なんかは羨ましいとは思わないけどね。

Atsuko さんのコメント...

こんなにお金持ちなんだけど、金銭感覚がすごく普通で、それもどうしてだか良くわかりません。働かなくてもいいけど定収入がないから、やっぱり普通の人の比べてやりくりの感覚がちがうだろうね。
結局、次の代にはすべての財産が4人の子供たちのところに行くわけだけど、みんなそれぞれに全然親のお金なんて当てにしなくてもやっていけるくらいそれぞれしっかりやってます。