2011年10月26日水曜日

お金で幸せは買えないか

私の母校の大阪外大がちょっとお金の問題でもめてるみたいです。

大学のサークルの後輩から回ってきたメールで知ったのですが、以下のようなことでした。

「 大阪大外国語学部が非常勤講師を3年でゼロにする
ことを発表。きわめて低賃金労働の非常勤に大学教育
が支えられてる状態が崩壊に向かいつつあるのだと思
うけど、この先どうなるんだろう。


ということでした。

そのあと現在阪大の外国語学部(元大阪外大)で非常勤をしてる先輩からもメールがありました。 詳しいことは省きますが、今ではお金をめぐって阪大からの分離独立論まで出ているそうです。(御存じないかもしれませんが、大阪外大は阪大に5年位前に合併吸収されました。)

それで、初めの人がこんなことを書いていました

「なにはともあれ、お金がないというのは
世界でも日本でも、悲劇の元になるようで。」


そうなんですよね。どんな奇麗事言っても、お金が無いと大学も教育もできません。

お金で幸せは買えないというけれど、買えるものもずいぶんあると思うし、お金さえあれば解決する問題は世界中にごまんとあります。借金苦に自殺なんて話は今も昔も絶えないし、仕事や人間関係のストレスもお金さえあれば抜け出せるものが多い。世界規模でも、第三世界の上下水道の整備、子供達の予防接種、エイズ予防と治療、そして飢餓の絶滅など、お金さえあれば解決する問題が山ほどあります。

でもその一方で、日本よりも財政赤字の小さいイギリスやアメリカでは未だに毎週のようにアフガンなどの戦地で兵士が戦死しているし、石油であふれているリビアを含む中東の国も、国民が幸せに暮らしているとはとてもいえない。

おっと、ちょっと話がややこしくなりそうなので、ここでは個人レベルに話を絞ります。


友人のお母さんは、お父さんが死んで未亡人になったあとお金の心配をすることが多く、友人が「お母さん、お金で幸せは買えないよ。」といったところ、


「でもお金があれば快適に惨めでいられるわ。You can be miserable in comfort.」と言ったそうです。


お金があっても健康は買えない。人は死ぬし、友達も恋人も買えないし、家庭がうまくいくというわけでも、子供が非行に走らないというわけでもない。

確かにそれはそうだけど、お金で解決する部分もすごく大きいのだから、正確に言えば、お金で幸せは買えないというよりは、「お金で不幸が防げるというわけではない。」 というべきなんじゃないでしょうか。

お金って不思議なものですよね。世の中の大半の人が、お金にこだわるのはよくない、お金は汚い(物質的にではなくコンセプトとして)、お金を欲しがるのは悪という気持ちを持ってるし、中にはお金持ちは悪い人たちだ、お金なんてあると不幸になるだけだ、貧乏は正しいと思ってる人たちもいます。

実は私も最近までは似たような感情を持っていました。でも数年前からアブラハムの本を読むようになって、そういうこだわりがやっとなくなってきた気がします。

健康になりたい。幸せな恋愛をしたい。幸せな家庭を築きたい。そう願うことは誰も抵抗が無いし、 そう願う人を批判することも無い。なのにお金持ちになりたい、収入を増やしたい、財を築きたい、そう願うと、「それは欲張りだ。」「そんなことを願っては意地汚い。」「がめつい。」という印象になってしまいます。

でもそれはおかしい。健康になりたい、いい友人や配偶者に恵まれたい。お金をたくさん手に入れて、自由に旅をしたり経験を広げたりして、より豊かな人生を送りたい。それは同じレベルの欲求だと思うし、当たり前の願いだと思います。

問題は、健康や幸せな結婚は、私がそれを手に入れても別にそれで損する人はいないけど、お金は私がお金を入手するとそれで損をする人がいるという思い込みが世間にはびこってることでしょう。

でもお金って使えば使うほど、世の中が潤ってくるものなんですよ。経済上の話だって、不況だ不況だと思ってみんなが財布の紐を締めるから不況になるんです。たとえば私が車を買うと、それによって車のディーラーの潤うし、車のメーカーの職員も生活が安定するし、そこで恩恵を受けた人たちがお金を使うことによって、好循環でお金が回っていく。実生活のレベルでも、私のようなサービス業は、経済が潤ってお金持ちの人が増えると儲かる商売。だから人がお金持ちになると自分の取り分が減るっていうのは大きい間違いなんですよ。

なんか話が大学の話から飛んじゃいましたね。

まあそいうわけで、私もお金をたくさん手に入れて、こだわりなくどんどん自由に使いたいです。しかももっといい仕事に就くとか、時給が増えるとか、競争をかいくぐって高い地位に着くとかじゃなくて、楽に簡単に手に入れたいです。できれば働かずに。いや、働かずにでは無くて、好きな仕事を好きなだけして。宝くじなんかだと、大金が一度に入って、その後はその運用で頭を痛めそうなので、運用せずともどんどん後からお金が入ってくるような方法で。

アブラハムの言葉によると、それはもちろん可能。そしてそうやってお金がどんどん入ってくるようになると、それはそれで面倒になって、もうお金はそんなになくてもいいやという気になって、どんどん出て行くようになるとのことです。

ほんと、そんな風に、金は天下の回り物と、楽にお金のことを考えるようになると、どんどん入ってくるのかもしれませんね。

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6 件のコメント:

コロボックル さんのコメント...

お金って、ね なかなか便利な道具
道具は、ね 上手に使うと役立ちます
幸せには、買えるそれと買えないのと両方あります
幸せって、考える葦だけがもつもの...

あくあ さんのコメント...

「お金で不幸が防げるわけではない」とはいいまとめ方ですね。ほんとその通りだと思いますよ。しかし、そんな思い込みを持ってたんですねぇ。私はそんなこと思ったこともないです。お金を汚いとも思わないし、もっとお金が欲しいと思っている人をがめついとも思わないし、がんがん稼いでる人はかっこいいと思うし。商売人の家に生まれたからなんでしょうねぇ。

ほんと、縮小均衡はよくないよね。みんなでがんがん使わないと、国がどんどん貧しくなっていくのに。

Atsuko さんのコメント...

コロボックルさん、コメントありがとうございます。確かにお金って健康や人脈のような、よりよい人生を生きるための道具をおもうのが正解かもしれませんね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、たぶん私のような考えの人のほうが多いと思うよ。だから江戸時代も士農工商で商人はいちばん下だったんじゃないの。あくあさんがそんな風に思ったことが無いというのは、引き寄せの法則のいい実例のようなもんですよ。私も思わなくなったから、これからどんどんお金を引き寄せると思います。そして入ってくるお金はどんどん使います。

ところであくあさんのブログ、まだ20年前のような男性からのコメントが入っていたけど、冷静に対応してるところが、さすが日本で均等法元年からずっと働いていて、こういう論理には何百回も対面してるんだろうなあというのを感じました。お見事。

あくあ さんのコメント...

ああいう人はねぇ、うちみたいな外資系にはまあほとんどいないけど、日本の会社などにはまだまだいますね。女性の素晴らしいところは認めてるから差別している訳ではありませんって・・・それが最大の差別なのにね。目の前にいたらこてんぱんにやっつけるかもしれませんけど、パブリックな場所ではほどほどに処置出来るくらい大人です。

Atsuko さんのコメント...

そういえば私が銀行で働いていたときも、そこの上司が本店のある総合職の女性の話をしていて、「その辺のできない男よりもよっぽどできるぞ。」と言っていて、憤慨しました。あたりまえやん。
日本よりは10倍は進んでるアメリカやイギリスでも、やっぱり賃金差別はあるから、日本はまだ欧米レベルになるまでにも10年くらいは最低かかるんだろうなあ。