2010年11月30日火曜日

チャーリーの小学校のスキャンダル

チャーリーの行く学校は5-6年前まではすごく評判がよくて、近くに住んでいないとなかなか入れない学校でした。それが最近はちょっとトラブルが多いみたいなんです。校長先生は昔と同じやり手の女の先生。さばさばした性格の人で、裁判官の資格と美容師の資格もあるという面白い人です。私はすごくいい先生だと思うんだけど、ちょっとワンマンなのでその辺が嫌ってる人は嫌ってます。

学校の成績自体はすごくよくて、去年の6年生の卒業前の全国テストの結果は今までで最高でした。今年中学に行ったルイは、今の学校のイングリッシュは小学校でやっていたよりも簡単だと言ってます。(彼女はイングリッシュの先生です。)

このブログを愛読してくださってる方は覚えてらっしゃるかもしれませんが、今年の2月にチャーリーの担任のG先生が自殺しました。そのあたりからどうもよくない。その原因、もちろん誰もはっきりとは知りませんが、おそらく個人的な私生活に関することです。そのあと代わりの先生が来たりといろいろ大変でしたが、その代休の先生の一人がとってもいい先生で、彼女が正規の先生として雇われるといういい結果もありました。

それが今年の新年度の9月になって、ベテランの先生が長期病欠に入りました。原因ははっきりとはされていませんが、どうやらストレスだそうです。 そしてもう一人のクラスルーム・アシスタント(先生のアシスタントですが、子供から見るともう一人の先生のようなもの)も同じくストレスで長期病欠。それから、事務の女性はまるで拒食症のようにがりがりに痩せてきています。

そして別のクラスの先生は1月から希望して別の学校に転勤することになりました。

学校全部あわせてたった5クラスしかない学校なのに、こういう状況なんですよ。いくらテストの結果がよかったとはいえ、これは子供たちは落ち着かないし、よくないなあ、どうなるのかなあと思っていたら、先週学校から妙な手紙が来ました。

「一部の父兄の元に送り主不明のメールが届いているようだが、無視するように。メルアドは学校から漏れたわけではありません。このような卑怯は中傷にいちいち反論するつもりは毛頭無いが、学校は昨年は今までで一番いい成績を上げ、昨年よりもさらに新しいプログラムや指導方法を導入し、ますます昨年の成功の上に更なる結果を築くためにがんばっています。個人的に校長その他のスタッフと話し合いたい人は、いつでもアポを取ってください。」

私は、一体これ何????という感じだったんですが、友人がそのメールを受け取っていて、見せてくれたので意味が分かりました。こんな内容でした。

「セント・へレンズ(学校の名前)の父兄の皆さん、あなたの子供たちの教育は危機に瀕しています。学校の経営がまずいために、子供たちとスタッフはその被害にあっています。先生のうちのひとりは自殺、二人は いじめにあいストレスで病欠、そしてモリス先生は辞めることになりました。この学校の経営に対して立ち上がろう。」

学校の経営というのはつまり校長先生ということです。病欠の先生はベテランなので、彼女をいじめることが可能な立場の人も校長先生しかいません。

それで今日学校関係の友人と会ったときに話していたんですが、これは絶対インサイダーの仕業だと思うんですよ。だってもしも父兄なら、「いじめにあって病欠」なんてことは知らないし、そもそも子供たちの教育さえうまくいっていたら、学校内のスタッフの問題や不満なんて興味ありません。それに父兄のメルアドを入手するのもスタッフなら簡単にできます。

それからこれは別件なんですが、2週間ほど前に学校でちょっとした事件がありました。5年と6年の子供たちが数人でコンピューターを見ていると、一瞬スクリーンにハードコアポルノの映像が映ったんです。そのときの担任の先生は飛び上がってコンピューターを消したそうです。で、話に聞くと前にも一度同じことがあったとか。

で、私はそれを見た子供の父兄から聞いたので、デマでは無いことは知ってるんですが(彼女のところに校長先生から連絡が行った) 、なんとこの噂他の学校まですごい勢いで広まっていて、スイミングクラブのコーチまで知ってました。

でも学校のコンピューターってすごく厳しくアンチウィールスやらファイヤーウォールやらなにやらで保護されてるんですよ。ネットでも見れないページがたくさんあって、YouTubeも見れない。それなのにどうしてっていうのがすごく不思議なんですが、学校をターゲットにするハッカーがいるんじゃないのかという話です。うーん、なんという病んだ奴。

でももしもそうだとすると、もしかしたらこれもそのメールを送ったのと同じ人間なのでは?というのが私の無責任な推測です。そうすることで噂が広まって、ますます校長先生の立場が悪くなるのを狙っているのでは??

まあうちはチャーリーはあと2年弱で卒業だし、今年と来年の担任の先生はすごくいい先生なので、ぜんぜん心配ないから、他人事のようにこんなこといってるんだけど。もしもまだ1年生とかだったら、やっぱり本気で心配してるだろうな。

4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

へえ、学校とか先生って病んでることが多いみたいね。何でだろうね。狭い世界だからかな。子供に悪影響があまりないといいんだけど・・。

こんの さんのコメント...

子どもたちは、先生たち大人の動きにすごく敏感です
ですから、大人たちが混乱すると子ども達にもその影響が出やすいですねぇ
とにかく保護者が冷静になる必要があります
先生たちは、保護者の動きを気にするものです
惑わされないで、みんなで「私たちの学校を作っていく」という姿勢がだいじです
イギリスと日本では多少事情も違うのでしょうが...

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、とにかくペーパーワーク等が大変らしいです。上への報告。私がアダルトスクールでヨガ教えていたときですら、すごい量のペーパーワークでした。そのほかとにかくプレッシャーがきついみたいです。ストレスでやめる人多いですよ。

私の中学なんて、その地区では優秀とされてましたが、今から思うといい加減な先生が多く、あんな学校だったら自分の子供は行かせないなあと思いますが、今は日本の学校もよくなったのかな。

Atsuko さんのコメント...

こんのさん、確かにおっしゃるとおりですね。例の自殺のあとはみんな協力して、何とかがんばっていたんですが、今になってあのころのしわ寄せが来たのかなあ。

まあうちの場合はあと1年半なので、そんなに心配はしてないんですが。