でもあとで考えてみたら、どうして走ってる私が頭をフル回転させて、機転の効いた返事を考えなければいけないのでしょう。
それはどうしてかというと、ここがイギリスだからです。何でもかんでもジョークでなければいけないというわけではないけど、ちょっとした会話は、近所の人でもスーパーのレジの人でも、ちょこちょこユーモアの効いた返事が期待されます。でもそれが別に本当におかしいということはめったにないので、こういう返事を返されたほうは、ハハハと笑う振りをしたりします。
日本でも流行ってきているFacebook ですが、こちらもここではユーモアの入ったコメントが期待されます。べつにこういうことがあったとか普通のコメントでもいいんですが、さらっと見てみると、半分くらいは面白いコメントだったり、ひとひねりあるコメントです。あんまり普通のことばかり頻繁に書いてると、「あの人のFacebookはああだこうだと些細な日常的なコメントばっかりで面白くない。」と陰口を叩かれることもあります。こわー。
ところで昨日阪神の広島出身の若手選手が引退した赤星選手のラジオ番組で、「インタビューとかでつまらないことしかいえなくて悩んでいる。」 というようなことを言ってました。大阪以外の人の間では、「大阪人は話の終わりに落ちがないと怒る。」というようなことも言われているようだし、あの甲子園の4万人の前でインタビューされると、なんか笑いをとらなあかんというようなプレッシャーがあるようです。
でも赤星さんは、「まじめそうな人はまじめに答えていればいい。面白そうな人が面白いことを言わないと、大阪の人間は怒るけど」というようなお答えをしていました。
大阪の人間って確かに友達同士などで話するときは、面白いこと言うと思うんだけど、別に店の人とか通りすがりの人と言葉を交わすときは、面白いことを言ったりはしません。知り合いでも近所の人との挨拶だとかは普通です。逆に言ってしまうと、面白いこといえるのは親しい人だけです。
日本って頭の固い人も多いから、知らない人にジョークの混じった受け答えすると、怒る人もいるのかもしれません。大阪でも。目下、目上とかいうややこしい身分の壁もあるし。
こうしてみてみると、イギリス人のユーモアと大阪人のユーモアってぜんぜん質も用途も違うみたいですね。イギリスでは表面的な会話の潤滑剤、大阪では親しい人たちのお互いのエンタメ、って感じでしょうか。
単純にユーモアの比較をするつもりだったんだけど、書いてるうちに日本ってやっぱり、お互い気心の知れた人としか冗談もいえない固っ苦しい国やなあという気がしてきました・・・・。
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7 件のコメント:
尾張にすんで20年以上になりますが、なにかしゃべりに一ひねりしてしまう性分は変わっていません。
昨日も山の山頂でおば様達に写真を撮ってもらいました。
例によって、背中と山を撮ってもらったわけですが、おば様達に正面を向いても撮りましょうと言われました。
「男前が写っちゃるな~」とボケたのに、ツッコミはなく…。
(この場合、初対面の人に突っ込むのは難しいですね。よく考えたら(笑))
会話を楽しくしようとする心がけはイギリスも大阪も同じでしょう。
この年齢になると頭の体操にもなりますしね。
これからは相手の立場をもっと考えて会話を楽しむことにします。
でも私、イギリス人のジョーク、全然理解できないんだよね。いつも結構困ってます。おやじぎゃぐにも困ってるけど。おやじぎゃぐって知ってる?
山歩きさん、ツッコミまでは考えていませんでした。イギリス人はツッコマナイなあ。ふふふと軽く笑った振りするくらいで。やっぱりツッコミって高等レベルなんですよ。
大阪だとやっぱりボケるとツッコミが期待されてるけど、大阪以外でもやっぱりそうなのでしょうか?
あくあさん、イギリス人の場合、ジョークというよりも皮肉のことも多いんですよね。嫌なことが起こると、That’s great!と言ったり。私はこれは嫌いです。あと、わははとおかしいジョークより、テレビなどではひねりのある頭のいいジョークが多いかなあ。
親父ギャグってただ親父の言うギャグではないの?
親父ギャグというのは、いわゆるダジャレです。
思いつかなかったので、ネットで調べた事例では、「お寿司を押すし」とか、そういうくだらないやつ。40代くらいの若いはずの友達ですら言うから頭を抱えちゃいます。
ネットで調べたというのが笑えました。「お寿司を押すし。」ってちょっと笑えるやん。でも私にとっては親父ギャグ新鮮なので笑えるけど、周りでみんなやりだすと辛いかも。
はじめまして。フリーマガジン「World Joint Club」と申します。メールを送らせていただきましたが、念のためこちらにも投稿させていただきます。
弊誌は海外情報、ビジネス情報など、多数のコンテンツなどを
掲載している福岡のフリーマガジンです。
弊誌には “The World Times”というページがあり、
海外在住の日本人の方などに毎回記事のご協力をお願いしております。
今回、Atsuko様のブログを拝見し、The World Timesの記事にご協力いただけないかと思い、
ご連絡を差し上げました。「イギリスと大阪の笑い(2012/1/8更新)」の内容を元に
こちらで編集させていただき、記事を作成させていただけないかと考えております。
今回のご依頼の詳細についてご説明させていただきたいので、
もしよろしければご連絡をいただけないでしょうか。
お手数ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
World Joint Club編集部
info@worldjc.com
World Joint Club HP
http://worldjc.com/
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