2013年7月6日土曜日

イギリス人とウィンブルドン

ウィンブルドンってすごいなあって思うことの一つは、イギリス人の国民のほとんどがこの週はテニスを見てることです。ヨガのクラスに行ってもスイミングに行っても、周りの人は「今日の試合見た?」「今誰が勝ってる?」という話をしてます。普段は天気の話しなどをするような、近所の人とか、とにかく差しさわりのない会話をする場面でも、「テニス見てます?」とこの話題になります。

特にここ数年はイギリス人のアンディー・マリーがいいとこ行ってますからね。特に今年は決勝まで進出だし。

金曜の朝も、村の顔見知りのおじさんとばったり出くわしました。天気がよかったので、「素晴らしい天気ですね。」と話しかけると、「本当だね。でも午後はずっとテニスでテレビにかじりつきになるから、せっかくのいい天気が勿体ない。」との返事。このおじいさんって80歳くらいで、ファーマーなんですよね。

私はマリーは好きではないんですが、一応社交辞令的に、「そうね。マリーは昨日はすごかったよね。」と答えました。すると、

「マリーもいいけど、ドイツ人のサビーナ・リシキの女子の準決勝見た?すごかったね。」と言われました。そうか、マリーだけじゃなくて、女子テニスも、知名度の低い選手の試合もしっかり見てるテニスファンだったのですね、おじさんは。

今日は女子の決勝でした。でもそのリシキはいまひとつ、というかいま3つくらい力が出せず、あっさりとストレート負けでした。

金曜は男子の準決勝だったのですが、すごい試合をみましたよ。ジョコビッチ対デルポトロ。

ジョコビッチはそんなに好きではないし、アルゼンチン人のデルポトロも知名度低いので知らないので、あんまり興味ありませんでした。たぶんジョコビッチがあっさり勝つだろうとてっきり思ってました。

それにデルポトロは、全前日の準々決勝で、スペイン人のフェレ-ラー相手に第一セットに早々に棄権になりかけたのです。元々ひざに故障もちだったらしいのですが、躓きかけてそのひざを、逆方向に曲げたんです。つまり180度以上に伸ばしたということ。しかもそれでごろごろと転がって、そのひざを今度は横にひねってました。スローモーションで流してましたが、とてもじゃないけど試合を続けられるような怪我には見えませんでした。

でもコートにフィジオが来て、その場で5分くらい治療して、また試合をはじめました。1セットと持たないだろうなと思いました。

それが驚いたことに、後で結果を見ると、ストレート勝ちしてるんです。 そしてジョコビッチとの準決勝の戦いとなりました。

でもやっぱりひざがありますからね。しかも相手はジョコビッチ。解説者もお客さんも、みんなデルポトロには分はないと思ってました。

それがなんと試合はもつれにもつれ、5セット目の最後に決まりました。時間にして5時間弱。

残念ながらジョコビッチが勝ちました。残念ながらというのは、あまりにもデルポトロが奮闘していたので、私も、そしてウィンブルドンのお客さんも、試合半ばにはすっかりデルポトロを 応援してたからです。彼のショットが決まるたびに、お客さんの反応はすごかったです。

明日はジョコビッチ対マリーの決勝。イギリス人ですから、無茶苦茶盛り上がるだろうな。でも我々は子供たちの水泳の地区大会でグロスターのプールまで朝6時起きで1日中出かけるので、全然テニスが見れません。普通の年ならすごく悔しいところですが、今年はどちらの選手もいまひとつ興味がわかないので、あんまり悔しくありません。

その代わりルイとチャーリーには水泳はがんばってもらいたいです。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

そんなに盛り上がってるのね。日本ではニュースにも出ません。やっぱり自国が強くないと興味わかないんだろうね。そして興味わかないから強い選手も出なくて悪循環。

昨日は区のテニスコートの利用登録に行ってきました。コートが少なくて予約を取るのは至難の技のようです。

Atsuko さんのコメント...

昔は男子の決勝位は夜中に生中継でやってたけどね。あの頃はボルグとかマッケンローとかスターが多かったけど、その点ではつまらないのかも。

でもジョコビッチユニクロのウエア着てるよ。日本でもあちこち顔が出てるのでは?

日本ってコート少ないからね。この辺はいつも空いてるなあ。