ルイはこの夏でキーステージ3を終えます。それで先日学校から手紙が来ました。優秀な生徒達とその父兄が呼ばれて、表彰式があるとのこと。そして式の前にはちょっとした飲み物や食べ物が出されるとのことでした。
ルイって数学も理科も得意だし、英語もフランス語もなかなか出来ます。それに音楽とアートも才能あるし・・・・。じゃあどんなものを表彰されるのかな。どんな賞があるんだろう。そんな得意な気持ちで鼻高々に今日は出かけました。
そうしたらルイがもらった賞は、Dramaでした。演劇。
他にも何かもらうのかと思ったらそれっきりでした。ルイの友達なんて3つも4つももらってる子が何人もいたのに。
もしかしてルイってそんなに成績はよくないのかも。その割には学校の成績表とかは文句ないんだけど。
そう思っていたら、一緒に出かけたチャーリーがかなり憤慨してました。賞の名前は「Progress Award」。つまりどれだけ伸びたか。だから元々入学したときから成績の良かった生徒は賞はもらえないのよ、とチャーリーはルイを弁護してました。
いつもルイのことけなしてるけど、本当は自慢のお兄さんなのかなあ。なんか可愛いです。チャーリーの言った通りなのかどうかは分かりませんけどね。
まあどちらにしろ、来年からはGCSEという試験を目ざして本格的に勉強をしないといけません。ルイは元々覚えが早いほうだから、今まではあんまり苦労なくいい成績を取れましたが、これからはもうちょっとがんばって、本腰を入れてやらないとね。
ちなみに賞をもらった「演劇」は、選択で選ばなかったので、来年からは授業を取りません。まあ最後にもらえてよかったということでしょうか。
ところで話は前後しますが、表彰式の前のドリンクの軽食のレセプションは、来年からケータリングを勉強することを選択した生徒達が、カナッペなどを何種類も作り、白いシャツに蝶ネクタイをして、銀のお皿で恭しく給仕をしてました。なかなかおいしかったです。
でも考えたらこれ、この歳からイギリス社会の縮図を見てるようでもあります。歴史や地理などのアカデミックな科目ではなく、ケータリングやツーリズムなどの職業関係の科目を選択する生徒達は、大体において成績はそれほど優秀ではありません。
そういう生徒達が、表彰式に来た生徒とその父兄に給仕してるって言うのは、なんか早速社会格差を見てる気がしました。まあ、こんな事はイギリス人は考えないのかもしれませんが。勉強嫌いな生徒は、15歳から職業関係の科目が選べるって言うのは悪いことではないしね。
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2 件のコメント:
息子の成績がいいと思ってたけど、実はそうでもないのかも、とさらりと言っているお母さんがいいですね。日本の教育ママごんたちと違って。
既に格差社会が見えてくるのかぁ。そうねえ、子供の頃からどういう人生を歩むのか結構見えてくるもんね。でも、意外な人がビジネスで成功してたりもするから分からないよ。
この夏、高校の同窓会があるので、楽しみです。でも、高校はある程度同じような子供ばかりだったから、中学の同窓会くらいが驚きがあるかも。
地元のみんなが行く公立の学校だから、成績表はいいし、先生のコメントもいいんだけど、それがどこまでいいのか、やっぱり偏差値などの比較無しにはよくわからないからね。だからルイがどの程度本当に勉強が出来るのかは不明。
高校のとき、それほど勉強が出来るというイメージでもなかった子達が、今は評判のいい医者になったりしてるから、やっぱり学校の成績だけじゃわからないよね。
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