日本についてです。日本食って健康食ということになってるので、この手の本では日本の食材だとか食生活が取り上げられます。それでいくつか書いてあったのですが、それが嘘ばっかり。
たとえば米のセクションで、「日本では昔はお百姓さんがエネルギー補給のために冬にはおもちを食べました。」なんて書いてあります。
でも日本の昔のお百姓さんなんて、「7人の侍」の映画を見れば一目瞭然のように、無茶苦茶貧乏で、お餅どころかお米ですら自分達の口には入らなかったくらいなのに。
それからサツマイモについては、「沖縄人の主な栄養源は紅芋。沖縄人が長寿なのはそのせいかもしれません。」と書いてあります。 でもたしか、長寿なのは沖縄の女性で、沖縄の男性の平均余命は日本の平均以下だったんじゃないかな。そして確信は無いですが、沖縄の主食が紅芋ってことはないと思うんですけど。
また沖縄のことが出ています。ターメリック(ウコン)についてです。沖縄の一番よく使われるハーブ(?スパイスではないか?)の一つとのこと。沖縄料理でターメリックって使うかなあ。別に沖縄に詳しいわけではないですが、ゴーヤチャンプルは食べても、ターメリックは食べた記憶ないなあ。
沖縄料理に詳しい人、私が間違っていたらコメントください。
まあこの本はほんのちょっと日本のことも言及しているだけなので、可愛い間違いという程度です。それでも、こんなに日本のことが全部間違っていたら、他の部分の情報も信じられなくなりますよね。
別の本で、これはかなり呆れたことがありました。同じような健康食品についての本でした。
豆腐についての記事です。豆腐というのは体にいいというのが大方の意見だけど、一部では乳がんの人は食べないほうがいいという説もあります。大豆が女性ホルモンに似た働きをするらしいですね。で、この本の著者は豆腐慎重派。それでこんなことを書いてました。
「日本人は豆腐をよく食べると思われているかもしれないが、これは間違い。日本人でもそれほど豆腐は食べません。実は日本でもお味噌汁などにほんの2-3切れ小さいのが入ってるだけです。」
この人、明らかに日本食屋や すし屋で出てくる小さいおわんに入った赤出汁とかおすまししか飲んだこと無いんでしょうね。普通の家庭では、3人家族でも5人家族でも、普通味噌汁作ったら豆腐一丁入れるんじゃないでしょうか。冷奴も一人200グラムくらい食べるし。しかも毎日食べる家もまだまだ多いだろうし。まあ健康食好きな欧米人がどんなにがんばっても日本人ほど豆腐を食べることはないと思いますよ。
この人本当に知らないことを、さもよく知っているように書いて。本当に恥ずかしいことです。こういうこと書いてあったら、もうぜんぜん読む気なくなりますね 。
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4 件のコメント:
本なんてそんなもんなんでしょうね。新聞も雑誌もそうです。やっぱ、なんでも鵜呑みにせず、検証する読者の姿勢が重要ですよね。あ、もちろんテレビなんか最たるものですよね。
しかし、その記事、おもしろいね。日本のイメージってそういうイマイチな情報から出来あがってるんだろうな。
ところで、中国と日本の領土問題って報道されてますか?
日本に関する知識って一般人だけではなく、こういった本を書くような人でも低いなあって改めて思いました。この人日本知ってる、すごい!と思ったのは、ソフィア・コッポラのLost in Translationというビル・マーリーの出てた映画くらい。
なんかデイブが言っていたので、ニュースになってるんでしょうね。どうして急に昔のことがこういうことになったのかなあ。まあ政府にしたら、ナショナリズムが高まって外国(日本)に敵意が高くなるというのは、国をまとめる意味では便利やわな。
沖縄の人はウコン茶を飲みます。
匿名さん、そういうことでしたか。知りませんでした。サンピン茶は有名ですけどね。今度沖縄行ったときに探してみます。情報ありがとうございます。
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