閉会式とカヌースプリントの写真

昨日はオリンピックの閉会式を夜の12時過ぎまで見たので更新できませんでした。失礼。閉会式、どう思いましたか？

北京オリンピックの最後にイギリスがちょこっとでてきたの覚えてますか？ロンドンのバスとか。あれを見た大半のイギリス人は「あちゃー」「お恥ずかしい・・・」と言う反応でした。それで昨日の閉会式の前も新聞等では、「あの北京でのようなまずいことにはならないことを祈る。」なんてはっきり書いてありました。

が、蓋を開けると、あの北京の閉会式はまさに予告編。同じようにバスやらタクシーやらが出てきて、同じ演出。ここまで来ると逆に興味が湧いてきました。

私の終わって全体の感想としては、よくやったなあ、あっぱれ、と言う感じ。「世界中が見てる大舞台」とか、「万人に分かりやすい万国共通なショーを」なんていう考えはまったく無く、まさにイギリスのポップカルチャーを前面に押し出した演出でした。アングラとまでは行かないけれど、あれだけイギリスの現代カルチャーを堂々とテーマにするとは、その心意気お見事としか言いようが無い。

特にモンティーパイソン（Always Look at the Bright Side of Life)にいたっては、そのセンスが凄すぎると絶句。これって70年代（だったと思う）の映画Ｌｉｆｅ　ｏｆ　Ｂｒｉａｎからの曲ですが、この映画自体はイギリスで一番人気ある強烈なコメディーと言っていいと思うのですが、 題材がキリストの生涯のパロディーだとのことで、イギリス国内でも上映禁止になった地区があるくらいなので、同じ英語圏でもアメリカ人などはあまり知らないんじゃないかなあ。英語圏以外なら尚のこと知られてないでしょう。イギリス人は誰でも歌えますけどね。

全体として、イギリス人以外では、ヨーロッパとか英語圏の一部の人以外には、「なんのこっちゃ。しょぼい演出。」と言う感じだったんではないでしょうか。イギリス人だってデイブのお父さんの年代のような人には、さっぱり何のことか分からない閉会式だったことでしょう。

イギリスでの評判はそれでも軒並みよかったみたいです。「イギリス人としての誇りを感じた」なんてことを言ってる人もたくさんいました。

私としては、まあそうやって、お偉いさんたちとか世界中の視聴者とかを喜ばすことをせず、傍若無人に好き勝手に 大舞台を作ったところは、本当にすごいと思いました。

まあそういうわけで、オリンピックは終わって、きっとイギリスと言う国自体が、クリスマス開けやホリデー開けのような腑抜け状態になってしまうんじゃないかなあとちょっと気になります。今年は気候もパンツのような天気だし。

さてさて、すっかり時期を逃してしまいましたが、カヌースプリントに行った時の写真を載せます。場所はウィンザー城や有名なイートンパブリックスクール のある、イートンドーニーと言うロンドンの西です。

オリンピック前半はここでローイングが行われました。ローイングはイギリスは何個もメダルを撮ってるのですごく盛り上がってました。カヌースプリントもイギリス人は金メダルをとってましたが、盛り上がりはそれほどでは無かったです。

でも当日は雨も降らず、席もすごくいい席（ゴール近くの一番前）でした。

この私達の前の水の手前の道をコーチがレース中に自転車で走ります。

男子の二人カヤック（Ｋ２）．向かいの席がすいているのは、ここは関係者の席のため。

女子4人カヤック（Ｋ４）．オールが揃って綺麗でした。

ちょっとだけ気がついたのは、食べ物の店がいろいろ出ていたのですが、あまり並んでる人はいませんでした。飛行機と同じで飲み物を持ち込むことはできないのですが、飲み物売り場には誰一人並んでいません。だってコーラが一ビン2ポンド30もするんですから。その代わり、ウォータークーラーで空の水筒に水を入れる人の長い列ができていました。 この辺、やっぱり不況と言うか、皆さん財布の紐はしっかり結んでるなあと思いました。

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