Curiosity killed the catという格言がイギリスにはあります。好奇心が災いして、猫が命を落とすという意味ですが、だから好奇心もほどほどに、という風に使います。格言になるくらいだから、猫は好奇心が強い。うちのペパー(Pepper)ちゃんも例に漏れません。
我が家にはペパーちゃんを絶対に行かせない場所があります。それは屋根裏。うちの屋根裏ははしごで登るようになっていて、そこには電灯がありません。必要なときは、懐中電灯で行きます。用途はもちろん物置で、季節外れのものだとか、とりあえずいらなくなったものとかが、ごっそりとはいっています。そんなところに猫にはいられたら、捕まえるのが大変だし、捕まえないことには屋根裏のハッチを閉められないし。
でもペパーちゃんは屋根裏に行きたくてしょうがない。おそらくねずみはいないと思うのですが、夏には屋根の下から鳥が入ってくるらしく、羽が落ちていることもあるし、何か匂いやら気配やらがするのでしょう。
ペパーちゃんが寝ているときは、いきなり近くでテレビをつけても音楽をつけても、びくりともしません。でも居間のソファーで熟睡しているときに、台所で屋根裏のハッチを開けはしごを引き出すと、その音でぴたりと目を覚まします。そして油断していると、あっという間にはしごの半分くらいまで飛んでいきます。2度ほど間に合わなくて、天井裏に入られたことがありました。一度目は仕方なく、しばらくハッチを空けていたら、飽きて自分で下りてきました。2度目はキャットフードの箱を振ると、それにつられてでてきました。
ペパーちゃんのことで、少し悩んでることがあります。というのは彼の毎年の予防注射が11月が予定日だったのです。でもペパーを獣医に連れて行くのは簡単なことではないのです。車で行くと10分足らずなのですが、車に慣れていないだけでなく、猫を入れるプラスチックのかご(というか檻)の中に入れるのも一苦労。去年は獣医への短い道のりを、この檻の中でパニックして暴れまくって、車のシートからごろりと落ちて、床をごろんということになりました。獣医に行く前の日は、家族でそのことは口にしないようにしていたのに、それをさっとって前の晩は普段は行かない子供部屋のベッドの下にもぐってでてきませんでした。
そんなに嫌がるのを連れて行くのは、むしろ逆効果なのではないでしょうか。うちの猫は、キャットフードこそスーパーの安物ですが、毎日家の裏の2エーカー(2000坪くらいかな)近くの草原で遊び、ねずみや小鳥を捕まえては食べています。一説によると、ねずみは猫にとっては一番完全なスーパーフードだとか。まあこりこりした工場で作られたドライキャットフードよりは、体によさそうですよね。それに時々、デイブには内緒で、料理をするときに鳥のささみだとかをあげています。運動もしているし、好きなときに出て行って、好きなときに家にはいって、子供たちが学校から帰ってくると、一緒に遊んで。こんな生活をしている猫天国に住んでいるようなペパーちゃんに、そんなに無理してまで、予防注射に連れて行ったものでしょうか?でも本当に猫かわいがりしているので、病気になって死んでしまったら嫌だし。でも今まで一度も体調が悪そうなことはないし。ああ、ジレンマ。
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