2008年12月10日水曜日

猫かわいがり


うちの裏口のドアにはキャットフラップという猫が自由に出入りできるドアがあります。そのドアと台所のドアとのあいだの3畳くらいのユーティリティールームと呼ばれる部屋には、ボイラーや洗濯機が置いてあったり、コートかけや戸棚があったりします。ここに一応ペパー(pepper)用に椅子とクッションが置いてあって、えさと水もそこにあります。夜のあいだは、この台所とユーティリティールームのあいだの戸を閉めて、ペパーはそこから先には入れないことになっています。

でも夜寝るときに戸締りして、ペパーをそこに連れて行って台所のドアを閉めると、ごそごそと餌を食べて腹ごしらえをしたあと、するりとキャットフラップを抜けて外に行きます。

朝は誰かがおきて、台所でごそごそ音がすると、また外から入ってきて、今度は台所のドアをゴリゴリと掻いて、「中に入れてよう」と言います。それでそのドアを開けて、えさと水を上げると、朝ごはんを食べた後今度はまっすぐ居間に向かい、ソファーに座って、一日中子供が学校から帰ってくるまで、ずっと寝ています。

猫って夜行性ではないと聞いたけれど、本当はどうなのでしょう。果たして夜中ペパーは外を徘徊しているのか、それとも夜中には戻ってきたりしているのか。隣の家には最近まで馬屋だった大きな納屋があり、よくそちらの方向に向かっているので、もしかしたらそこで夜露をしのいでいるのでしょうか。でも寝るだけだったら、ボイラーの隣のユーティリティールームのクッションのほうが寝心地がいいだろうし、それに、いくらなんでも24時間中の20時間くらいを寝て過ごすわけでもないだろうから、何か外にでたりして、活動していると思うのです。

時々朝に戻ってこないことがあります。するとだんだん不安な気持ちが広がっていく。うちの裏は草原が広がっていて、その向こうは一応ヘッジと呼ばれる生垣があるけれど、同じような農耕地が何エーカーも続きます。別の生垣を抜けて、道路に出て行くことも可能。車は少ないけれど、でも走っていないわけでもない。一旦キャットフラップから出て行けば、どこまででも行くことは可能性としてはできるし、戻ってくると言う保証もまったくない。

こんなに好き勝手し放題なペパーちゃんなのに、名前を呼ぶとちゃんとやってきます。台所のカウンターやテーブルにも決して登らないお行儀の良い猫です。家人がいるときに外からはいって来ると、「ハロー」と一応声を上げて挨拶して(本当にハローと聞こえて、電話中の友達におどらかれたくらい)、全員の足や手に鼻を擦り付けてから、餌を食べに行きます。子供が外で遊んでいると、一緒に行ってまるで子犬のように一緒に遊ぶし、私が庭仕事をしていると、中からでてきて、隣で面白そうに見ています。家の外から窓越しに私たちを見つけると、嬉しそうにないて、ぐるりと回ってキャットフラップからはいってきて、寄ってきます。本当にかわいいペパーちゃん。

でも時々困ることがあるのです。ねずみや鳥を捕まえて、自分で食べないときは家の中に持ってきて、にゃおにゃおないて私たちを探して、それをくれるのです。死んだねずみは嫌ですが、まだ生きていることもあって、そうなると捕まえるのが大変。鳥の場合は家の中に羽が散らかります。

今はいつものソファーで寝ています。まだ3歳くらいなので、まだまだ元気なのですが、いつまでも長生きしてね。

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