昨日チャンネル4で放送したJacksons Are Comingという番組、見ましたか。(イギリスに住む読者の方だけ。日本で放送されるほどの番組ではありません。)私の住むここビデフォードから数キロ離れたアップルドーという漁村に、マイケルジャクソンの家族、ことにお兄さんのティートジャクソン(ジャクソン5のメンバー)が引越ししてきたことのドキュメンタリーでした。マイケルは来ませんでしたが、番組では電話に出ていたし、お母さんとか、他のジャクソン5のメンバーも来ていました。
確かに去年の夏は、ビデフォードの地方紙はその話で盛り上がっていました。空手の教室を経営するマット・フィダーという地元の28歳がティートジャクソンの友達で、そのつながりで引越ししてきたとか。私もアップルドーのカフェで彼を見たことがあるし、友達の働いているパブに彼がやってきてジャムセッションをしたということもありました。
でも、地方紙には彼の新しい家の写真や通りの名前まで載るし、おかしいなあと思っていたのです。だってやっぱりこんなところに越してくるには、人目を避けて静かに暮らしたいからでしょ。でもあちこちに行くたびに報道されているし、いつもマスコミがすぐにやってくるし。そういえばカフェで見たときも、トレードマークの帽子をかぶっていて目立っていたし、一度有名人になると、スポットライトなしでは生きられないのかしらと思っていました。
でもテレビによると、結局ティートとマットが喧嘩別れしたということでした。というのも、どこに行っても報道陣がいるし、内輪のことがマスコミにもれ始め、ティートがマットを、マスコミにはなしを売っているのではないかと疑い始めたからでした。
彼が越してくるまでも、ティートは何度かここビデフォードを訪ねていて、そのたびに新聞に写真が載っていました。いつもこのマットと一緒に。彼がわざとジャクソンズの名声を利用したかはともかく、少なくともそのことで彼のビジネスはとても潤ったと思います。何かにつけ、彼は自分がティートジャクソンの友達だということをアピールしているなあと嫌な感じを受けたことは、これまでにも何度かありました。
本当のところはともかく、少なくともこの番組では、彼(マット・フィダー)はエゴの塊という風にポートレートされていました。でも、もともと引越ししてくる前から、私にすら彼はこの「友情」を商売に利用しているなと感じていたくらいなのに、ティートは分からなかったのかしら。
そんな風に考え始めれば、世の中には有名人の友達という人は沢山いるはずですが、そういうはなしはあまり聞きませんよね。おそらく、友達ならば相手の事情を考えて、あまり人に言わないのではと思います。ましてや、たずねてくるごとに地方紙に連絡したりなんてね。
まあそういうわけで、去年の夏はちょっとジャクソンズでにぎわったビデフォードでしたが、今は二人の仲たがいで、彼の滞在中にかかった費用について、裁判沙汰になるという話まであって、もうジャクソンズがここに来ることはなさそうです。しばらく前には、アップルドーの川を挟んだ向かいのインストーという村に、イギリスの映画俳優のジュード・ローが家を買ったという噂もありました。こんな田舎でも、少しは華やかなこともあるものです。私がハリウッドのスターなら、こんなところには越してこないけどなあ。
3年ほど前の写真。インストーのビーチにて。ジャクソンズが家を買ったのは、この河口の向かいの村
2 件のコメント:
な~んだ、ティートは越してこなかったのか…
ちなみに私には有名人の友達も知り合いも、「友達の友達の知り合い」もいません。
ルイチャリかわい~
私は昔ロンドンで一緒に働いていた人が、会社を辞めてアナウンサーになり、今ではかなり有名なテレビの司会者になりました。
やはりロンドン似ると、有名人と知り合いになる機会は多いね。後、ヨガの友達で、サウジの王子様の彼女という人がいました。
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