2014年11月4日火曜日

犯罪者の身元公表

半年ほど前だったと思いますが、イギリスで中学の先生が生徒に刺殺されるという事件がありました。その犯人の生徒に対する判決が今日出たそうです。それで夜にちらりと見た時事番組で、その生徒の名前と顔写真をマスコミで報道することを裁判所が許可したことについて議論されてました。

その生徒は今16歳で、この事件が起こったときは15歳でした。ルイの誕生日の時にいろいろ書いたけど、イギリスは日本のような20歳から成人と言うはっきりした線があるわけではなく、どこから大人扱いかは、その物事によって違います。だから犯罪に関する法律になるとますますややこしいようで、よく報道番組の話題になってます。

私からしたら、その子の名前と顔を公表しても、血に餓えた大衆の食欲を満たすことと、それによって利益を得るマスコミ以外は、誰にも何の利益もないし、なんかお腹の底に嫌な感じがしました。その子の親や兄弟もこれから何年もいろんなひどい目に合うんだろうなあ。そして独善的で善人ぶった大衆が、正義をかざして彼の家族を攻撃し、彼の長い刑期を終えた後の将来の僅かな希望の芽を確実に摘むことでしょう。

このニュース番組では、よその国では15歳で犯罪を犯した場合、名前が公表されることはないとのことで、その年齢的なことも話題になってました。

たしかにその犯人が16歳であっても26歳であっても、大衆の反応は同じだろうけど、私だって犯人が26歳なら、まあ身元が公表されてもしょうがないなあと思うからなあ。でも26歳が殺人しても世間はそれほど騒がないけど、15歳が殺人をしたから、こんなにスポットライトを浴びてるわけだし。

日本ならどうなんでしょうね。 たぶん未成年と言うことで、名前は公表されないと思うんだけど。

もちろん、私とは反対意見の人もたくさんいるだろうし、実際裁判所はそうなので、身元が公表されるわけです。でも、この番組では名前と顔公表に強く賛同する人はいなかったので、その意見の根拠は聞けませんでした。あえて言えば、ある法律関係者が、「大衆に司法が正義を行ったということを知らしめるため。」と言ってました。

私は、犯人は息子のルイと同じ年で、そのくらいの年の男子がどれだけガキかということも分かってるし、またそういった問題児は、幼い時から親がアル中だったりドラッグ中毒だったりと、彼ら自身が不幸な境遇に育ったことが多いことも分かってるから、こういう見方をするのかもしれません。法律に罰されることは当然だし仕方ないと思うけど。

ところでその番組に、35年前の15歳の時に犯罪を犯し(何か分からないけど刑期が長いから殺人かもしれません)10年服役したという人がパネルとして発言してました。その話し方や議論は報道番組のプロと比べても遜色なく、強く印象に残りました。ちゃんと服役して更生して、その後きちんとした教育を受けて立派な社会人になったようです。こういうケースってきっとすごく稀だと思うんだけど、でもあるんだなあと、ちょっと感動しました。

ついてるテレビをチラッと立ち見しただけだったので、この人に付いての詳細を聞き取りませんでしたが、残念。

今日の断捨離は、前も捨てたけど、阪神の応援グッズ。日本シリーズの時は膨らませて叩いて応援してました。まあ、捨てますわ・・・・。(グラウンドに投げ込めるものなら投げ込みたい!・・・と言うのは嘘です。)86番目。あと14か。そろそろ大物の出番かな。

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