2014年2月17日月曜日

プラシーボ効果

プラシーボ効果って知ってますか?小麦粉などの何の効果もない物でも、薬と信じて飲めば効き目があるという現象です。これについてのテレビ番組を見ました。

前半、4分の3までがいろんな分野でのプラシーボ効果の実験で、この現象が科学的統計に裏付けられたものであるということの証明でした。

そして後半はいよいよ私が一番関心あった部分、どうやってこれを活用するかについてでした。

プラシーボ効果の問題は、それを受ける人が効き目のない薬や治療を、効き目があると信じないといけないという部分です。つまり誰かがその患者さんをだまさないといけない。この「だまし」の部分無しで、プラシーボ効果を実用できないかという実験がいくつかされてました。

一つは、患者さんに正直に言ってしまうこと。そうです、この薬はプラシーボなんだけど飲んでみてと正直に言って飲んでもらうのです。そうしたら驚くことに、これだけでもずいぶん効果がありました。

医療実験の決まりで、米国ではこの実験に3週間以上の薬を処方することは出来ないのですが、プラシーボ効果で治った患者さんからは、薬が切れたので困って、もっとプラシーボを出してくれと要請があったほどでした。

それから催眠療法も、プラシーボ効果の応用の一つとして研究されてました。プラシーボ効果は、どうも脳の中の化学物質バランスが動くことによって生じるので、それを催眠で起こすという考えです。

(注:催眠療法がプラシーボというのではなく、催眠療法で引き起こされる脳内の変化が、プラシーボ効果によって起こされる変化と同じではないかということです。)

それで、催眠療法で親知らずを抜く場面を流してました。見てるほうが冷や汗でそうでした。

そして最後に見せた実験は、医者や医療に携わる人たちが、患者さんの話をよく聞き、患者さんとの信頼関係が築かれると、効果が高まるという物です。

IBSの患者さんを二つのグループに分け、両方に偽の鍼治療をします。一つのグループには普通に接し、もう一つのグループには、先生が時間をかけて問診し、いろいろ考えた挙句に鍼治療を薦めます。すると、後者のグループのほうが、偽の針治療が効く率が高いのです。

この最後の実験は、ある意味一番身近でした。私もヨガの先生をしてますが、腰痛だとか関節炎とか生理痛とか喘息とか、ちょっとした持病があって、ヨガをしたら効くかなあと期待を持ってやってくる生徒さんも多いと思うんです。

そういう生徒さんの話をよく聞いて、親身になってヨガが効果があることを話せば、プラシーボ効果でますます症状が軽くなるかもしれません。

もっと近くの例でも、子供たちや家族の病気など、親身になって聞いてあげればはやくよくなるのかな~。

でも家族だと、だらだらとここが痛いあそこが痛いと愚痴られると嫌だから、さらっと聞き流しちゃうんですよね~。でも引き寄せの法則によると、愚痴を言うのはその人にとってはますます症状を悪化させることになるから、聞き流してあげるのもその人のため。。。。かも?

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

その番組見てみたいですよ。まさに私がやってることどんぴしゃみたいだから。BBCとか?

要するに暗示の効果ですよね。医療者と患者の信頼関係のこと、私たちは「ラポール」と呼んでますけど、それがないと効果は期待できないので、とても重要なんですよね。

Atsuko さんのコメント...

BBCの長寿番組の科学ドキュメンタリー番組で、Horizonと言います。よく知られている番組なので、アーカイブとかきちんとしてるんじゃないかな。
イギリスではBBCiPlayerで、ネットで1週間前くらいの番組なら見れるんだけど、イギリスだけしか見れないのかどうか、チェックしてみたら?