詳しく筋書きは覚えてないけど、ジャズミュージシャンになりたい白人青年が、黒人音楽であるという壁や偏見にぶち当たる話でした。作者はナット・ヘントフという人です。その作者の名前はなぜかしっかり覚えてました。
で、話は大きく飛んで5年位前。その頃私は、なぜか急にボブディランファンになったんです。それまで全然ボブディランなんて興味なかったんだけど、あるきっかけで聞き始めて、一時はディラン以外の曲は一切聴きたくないほど凝ってました。
そのボブディランのあるCDに、このナット・ヘントフが音楽評論家として、解説を書いてました。
1965年代前半のことです。
去年の夏以来、ルイがいい本を探すのに苦労していたので、クリスマスプレゼントにこの本を買おうと思ってアマゾンで探しました。するとどうやら絶版のようです。50年位前の本ですからね。無理もありません。でもアマゾンマーケットプレースで、古本で見つかりました。値段は普通の古本の値段でした。
こちらです。
見てみると、高校の図書館の本です。しかもアメリカのテキサスの。
貸し出しスタンプを見ると、最初に貸し出されたのが1967年で、最後が(たぶん)1976年。
10年近くも図書館にあるっていうのもなかなかすごいけど、この本それほど傷んでもないんですよ。破れたり汚れたりもないし。ただ昔の図書館の本らしく、それなりにくたびれてます。
1976年にアメリカのテキサスの高校で誰かが借りて。
それ以来どういう経過があって、40年近く経ってイギリスのアマゾンで売られていたのか。 しかも古さの割にはコンディションもいいし、1976年以来、誰も手にしていないのかなあ。
私は特に古本好きというわけではないけど、やっぱりこういうのはなんか想像をいろいろ掻き立てられていいですね。
私がこの本の作者だったら、こういう経過はすごく嬉しいと思うけど、コンタクトしてみようかな。
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4 件のコメント:
へえ、それはいいお話ですね。著者にコンタクトしてみたら?日本とアメリカとイギリス、自分の本が時代を超えて世界を回ってるのって嬉しいだろうね。
私だったらすごく嬉しいと思うな。コンタクト、きっとできると思うから、して見るわ。
猫組解説委員です。
高校の図書館の本がどういう経緯で古本市場に流出したのか、想像をかきたてられますね。
先日読んだ近未来SFは今世紀末が舞台なんですが、本というものが登場しません。すべての出版物がウェブ上にあるんです。主人公の女子高生が「お父さんの若い頃には本というものがあったんだって!」て言ってました。そんな社会では古本なんて存在しないんでしょうね。
猫組解説委員さん、昔ロンドンで住んでいたところは、街中なんですがロンドン大学のすぐ近くで、裏通りには古本屋もありました。私は古本ってなんかロマンチックで好きです。
そういえば昔アイソスツアーで心斎橋の天牛書店に行って、小型英和辞典を買ったんですが、未だに使ってます。(ちなみにその日、昼は自由軒でカレー、夜は鶴一で焼肉でした。)
このキンドルの時代、天牛書店ってまだあるのかな。
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