それでアナウンサーが、「一番踊りのうまい人に賞品。ライフガードを踊らせた人にも賞品。」とアナウンスすると、女の子5人くらいが嫌がるライフガードを説得して、1曲踊らせました。
こういう水泳の大会でも、たとえそれがオリンピックの選考大会でも、プール際には必ずライフガードがいないといけないという規則があるので、トレーニングのときも大会のときもいつでも暇そうなライフガードがいます。だってたぶん泳いでる人たちの大半はライフガードより泳ぎがうまいし、周りもコーチだとか泳ぎのうまい人に囲まれてます。なので、こういう大会のライフガードほど退屈な仕事もないだろうなあといつも思っていました。
だから今日このライフガードが無理やり踊らされて、「まあ暇なんだからちょっとくらい踊ったほうが退屈しのぎでいいんじゃないの。」と思ってみていました。
するとこの午後の部で、なんと2回もライフガードの出番がありました。
一度目は女子の400メートル個人メドレー。最後が100メートルの自由形で終わるんですが、終わったとたんに一人が(14-5歳かな)呼吸困難になったんです。たぶん喘息。プールから上がることもできずぜーぜーいってます。ライフガードが駆け寄って、アナウンサーが「xxxクラブのコーチ、インへーラー(日本語でなんというのかな。喘息の人が吸入するくすり。)を持って来て下さい。」とアナウンスしました。
すると見ていると一人のコーチが何も持たずゆっくり遠くから歩いてくるんですよ。このプール50メートルですごく広いのに。私は結構近くにいたので、私が持っていたチャーリーのインへーラーを貸してあげました。 結局それは使わずに彼女の呼吸は収まってきたんですが、ちょっとどきりとした事件でした。
実際喘息もちで水泳してる人多いんですよね。たまにうちのクラブのコーチもこんな感じになって青い顔でプールの横でうずくまってます。はたで見てると怖いです。ちなみにこの彼女は、このレース、ビリではありませんでしたので、きっと死ぬ気で泳いだんでしょうね。
その15分くらい後にまた、女子100メートル自由形のレースでも誰かが途中で泳げなくなって、レーンロープにつかまって棄権しました。その時はアナウンサーがライフガードを呼び出さなければいけませんでした。ライフガードって高い椅子に座って常に監視するのが仕事なのに、呼び出されないと気がつかないなんて怠惰もいいところ。
彼女は8レーンある中の真ん中のレーンで、ちょうどプールの真ん中くらいです。ほらほらライフガード、飛び込んで助けろと思っていたのに、近くのプールサイドに行って「大丈夫ですか?」とか言ってるだけです。それで結局その女の子(彼女も14-5歳かな)は、自分でレーンロープの下をいくつかくぐってプールサイドまで泳いで来ました。
彼女は呼吸は困難ではなさそうだったので、何があったのかなあ。
そういうわけでイベントフルな大会でした。来週の週末は金曜から2泊泊りがけでウェールズの首都カーディフでライフセーバーの全国大会です。
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2 件のコメント:
ひえー、こわー。そんなに泳げる人でもそんなことがあるのね。やっぱ、ランニングが安全かな。
ルイも今日トレーニング中足がつって泳げなくなったといってました。でもぜんぜん危機感はなさそうだったので、泳げないといっても、全速力で泳げないっていうレベルなんじゃないかなあ。きっと昨日の二人目の人もそんな感じだったと思います。
でも喘息の人は見ていて怖かったくらいでした。親はいなかったみたいだったけど。
まあでも、泳げるっていうのはそれで命が助かることもあるからね。ランニングだって急に喘息とか、それこそ心臓発作とかあるし。
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