その後ちょっと考えました。子供達の水泳で一日中ずっとプールの観客席に座ってるということがよくあるんですが、そういう日は無茶苦茶疲れるんです。しかも運転はデイブがするから、車の中でも座ってるだけ。で、どうしてそんなに疲れるんだろうって疑問でした。そういえば電車や車の長時間の移動もじっとしてるだけでくたくたになります。それから最悪なのがロングホールの飛行機。私は乗り物酔いしやすいほうなので、それも関係あるのかもしれませんが、それにしてもどうしてじっとしてるだけでこんなに疲れるんだろう。
それでこのセオリーについてもうちょっと調べてみました。前回はテレビで見たので、いくらサイエンス番組とは言え、誰にも分かりやすいように簡単に説明してありました。それでネットでニューヨークタイムズ雑誌の記事を見つけました。
すると、一言で言うとこういうことです。「日常ずっと座って生活して、週に数回運動するのは、タバコを毎日一箱吸って、ジョギングしてそれを帳消しにしようとするようなものだ。」
つまりじっと座ってるというのは、ただ動いていることに比べてカロリー消費量が少ないというだけでなく、以下のようなことが体の中で起こっているそうです。
筋肉内の電気活動が落ちて、次々と悪循環をもたらす。
カロリーの消費が歩いているのの3分の1くらいになる 。
インシュリンの効果が悪くなり、肥満しやすい体質になり糖尿病の危険が高くなる。
血液中の脂肪を分解する酵素が激減し、コレステロール善玉が減少する。
以上です。怖いですね。とにかくそういうわけで、一日中じっと座っていると、無茶苦茶疲れるというわけのようです。
それから、普通体重の人に、普段の食事より1000カロリーオーバーの食事を8週間続けてもらうという実験もされました。生活は今までどおり、運動量を増やしてはいけません。するとみんな8週間後には太ったのですが、太り方が1キロくらいの人から7キロの人までばらつきがありました。
これをさらに調査すると、あまり太らなかったグループは、無意識のうちに運動量が増えていたそうです。つまり貧乏ゆすりしたりせっかちに動き回ったりということです。よく太ったグループはそれが無かったとか。それでその差はどこから来るかというと、これは生まれつきのものだろうとのことです。つまりあまり太らない体質という人たちは、カロリーオーバーになると自然に体が動いてカロリーを消費するようにできているらしい。
2年ほど前BBCで「どうして細い人は細いか」というサイエンスの番組をやっていたのですが、その時の実験も同じような結果でした。
ということで、落ち着きがないのはいい事のようです。どっしり構えて動じないって言うのは、健康には良くないらしい。
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