昨日かいたヒンズー教についての本が面白かったので、仏教についての本も同じシリーズでよんでみました。The Complete Idiot's Guide to Understanding Buddhismという本です。こちらはそれほど良く書けてなかったし、あんまり面白くなかったです。が、仏教について色々わかったことがあったので、自分のメモのためにもまとめておきます。
歴史で習ったとおり、仏陀はゴータマ・シッダールタというインドの王子様でした。妻帯し子供も生まれたあとに、出家して修行の道に入ります。悟りを開くために断食と瞑想という極端な修行を行い命を落としかけますが、少女にミルクをもらい一命を取りとめ、その後中道の道で悟りを開きます。(仏陀=悟りを開いた人)。その後弟子を中心に教えを開き、旅を続け、教えを聞きたい人達にだけ教えました。
仏陀の教えは簡単に言えば、こんな感じです。
人生は苦である。それは現世に固執しているからで、その固執から目覚め本質を知れば、苦しみから解放される。
そして仏陀の教えは、「ま、僕はこうやって悟りましたから、あなた方も試して見たい人はやってみたらどうですか。」という感じだったそうです。
仏教が宗教でないと言われるのは、仏教は全能の存在である「神」があるともないともいわないのです。そこが、人間の本質はAtmanであるというヒンズー教との違いです。
そんなシンプルな教えなのですが、仏教はインドから東に伝わり、それぞれの土地の宗教観に影響を受け、現在では東南アジアでは上座部仏教、中国や極東 では大乗仏教、チベットではチベット密教が信奉されています。日本でもいろんな宗派に分かれていて、それぞれの教えはかなり違いがあることはご存知だと思います。
別に批判するわけではないのですが、現在の仏教の教えを比較してみると、どれも仏陀のもともとの教えとずいぶん違うのです。ずれているっていうのではないけど、尾ひれがついているみたいな。
日本の仏教の観音も菩薩ももともとのシッダールタの教えにはないし、南無阿弥陀仏も念仏も後年に発展したものです。チベット密教のいろんな儀式も同じだし、タイやベトナムで、キリスト教徒が神にするように仏に願をかけたり祈りをささげるのも、もともとの教えにはありません。
西洋の宗教画のキリストが金髪碧眼に描かれていて、教会の教えはどこまでオリジナルかわかったものではないとよく言われてますが、仏教はさらにもっとオリジナルとは違ってきているようです。
ま、ヒンズー教もそれは同じなんですが、オリジナルにぜんぜんこだわってないところがさすが何でもありのヒンズー教です。
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