「EUなんかやめてしまえ」「わしらのイギリスを取り戻せ」「移民は帰れ」と、勢いでEUを抜けることになったイギリスの国民投票でしたが、わけもわからず投票した人達だけでなく、国政情勢も経済も把握しているはずの政治家もたくさんEU離脱を支持していました。
国民投票の結果がこうと決まったからには、離脱派だった政治家たちの理論をちゃんと聞いて納得したいものです。
そう思っていたら、離脱派の政治家は次々やめていきました。英国独立党の党首、一番の言いだしっぺのナイジェル・ファラージは党首をきのう辞めました。
保守党の元ロンドン市長のボリスジョンソン氏は、次の総理職の最有力と思われていたのに、こちらも党首にはならないと宣言。
ボリスと離脱派に立った、イギリスですごく嫌われている政治家のマイケル・ゴーブは、与党・保守党党首に立候補しているのですが、投票日まであんなに仲睦まじかったボリスとは喧嘩別れのようで、ボリスはいまや別の政治家を党首に押しています。
EU派といいながら国民投票前にろくに演説もしなかった野党・労働党党首のジェレミー・コービン氏は、党内から辞任を迫られています。
蓋を開けてみれば、離脱派の政治家も実は、政治的駆け引きで離脱を支持していただけだったことが判明。
こうなっては辞任を早々に発表したカメロン氏だけが一番まともにイギリスを今の混乱から救い出せそうな人間に見えます。けれども、元々は彼が、前回の総選挙の政治ギャンブルで、国民投票をニンジンとしてちらつかせたのが原因なのだから、やっぱりカメロンが一番罪深い。
政治家の駆け引き。
そのためにイギリスはこんな目に陥ってしまいました。ろくに考えず投票した国民も悪いけど、やっぱり一番悪いのは政治家ですよ。
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2 件のコメント:
ひどい話やね・・・・。
辞任した離脱派の人達は、このあとどうなるんだろう?のほほんと生きていけるの?
ちなみに、イギリスでは、彼らはどういう理由で辞任するに至ってるの?
一番の引き金になった独立党のファラージは、「もう目標は達したから。」と辞めてんよ、信じられる?
ボリスは、いろんな政治駆け引きで負けて辞めた感じ。ほんま責任者でてこいって叫びたいわ。
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