2014年4月25日金曜日

世界で一番パワフルな女性たち

金融翻訳の勉強のために、ちょっと時間があったので金融関係の新聞記事を読んでいました。

内容はアメリカのFEDと略される連邦準備理事会のメンバーのことです。FEDとは、簡単にはしょって言えば日銀のようなもので、ここで月一度開かれる会議で、米国の金融政策が決まります。要するに世界経済において、一番の影響力を持つ機関と言えるでしょう。

このFEDは7人のメンバーからなります。

さっき読んだ記事によると、今現在、いろんな事情が重なり、7人のうち4人しかメンバーがいないそうで、ここに加わるメンバーについての憶測記事でした。

名前が挙がってるのは3人。このどれもが女性でした。ひとりは中小銀行を代表する全米銀行協会の会長、一人はニューメキシコの銀行の頭取、一人は元オレゴンの銀行の頭取で、今は政府の機関で働いてるそうです。

しかも、今回やめることになっている理事も女性です。

いや、やっぱりちょっと驚きましたね。女性の社会進出のレベルが日本とは全然違う。日本では都銀はもとより、地銀でも女性頭取なんていないでしょうね。こんな風に当たり前のように名前が挙がるところを見ると、女性の頭取なんてアメリカにはたくさんいるんでしょう。

日本は当然ですが、イギリスにしても、女性の進出じゃ全然アメリカにはかなわないと思います。お医者さんとか校長先生は女性が多いけど、まだまだビジネスの世界では少ないです。シティーで働いてた時も、女性のヘッドトレーダーとかチーフエコノミストとか、あんまり聞かなかったなあ。 政治家でも、女性政治家も多いとは言え、まだまだ50・50には全然届かないし。

ちなみにこのFEDの議長、一番偉い人も女性です。そう、世界で一番パワフルな金融政策を決定するのは女性なんです。

今のところ挙がってる名前は憶測のようですが、もしも全員メンバーになったら、少なくとも7人中4人が女性です。でも、世界の歴史、つい最近までは社会の重要な決定権は男性が握っていたのだから、FEDの人数が女性が多数になっても、全然問題ないですね。

まあそもそもそんなこと(男女の数のこと)、米国でも欧州でも問題になりもしませんが、これが日本で起こったら、それは遺憾なことであるという人たちは、たくさん出てきそう。

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庭の梨の花。やっと光が春らしくなって来ました。

2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

なるほど、そこまで行ってるのね。米系の会社で働いていたときは、ほんとに普通に女性のシニアマネジメントがいて、ジェンダーダイバーシティの活動がいっぱいあり、すごいなと思いました。その後、ヨーロッパ系の会社に移ったら、全く男性中心だったから、それも驚きましたね。この件については思うことがいろいろあるので、また別途。

Atsuko さんのコメント...

あくあさんはその真っ只中で働いてきたわけだから、いろいろ考えるところもあるだろうね。
思いついたけど、そういう面での女性を助けたりアドバイスしたりするのに、ヒプノ使ったりできないのかな。