ルイの学校では7月の最初の週です。でもいろいろと学校側にペーパーワークや保険などややこしい手続きがあり、2月までに仕事先を見つけなければいけません。
仕事先というのは、普通の企業などのことです。11月くらいから、自分が将来したい分野の会社などに手紙を書いて、ワークエクスペリエンスに行かせて欲しいと、お願いします。もちろん無給。
全然社会経験のない15歳が1週間やってきても全然使い物にならないし、それなりにいろいろ、電話の出方とか、コピーの取り方とか教えてあげないといけないし、会社にとっても迷惑でしょうね。だから、そんなもの受け入れる企業なんてないだろうと思うんだけど、毎年毎年15歳の若造が仕事先を探すわけで、企業のほうも慣れてるみたい。
デイブの会社も数年前までは学校に頼まれて毎年数人とってたそうです。でも全然家具作りに興味のないやる気のない15歳ばかり送ってきたので、「やる気のある生徒だけ送ってくれ。」と言ったら、もう頼まれなくなったとか。
一応、親のコネではなく自分で探すこと、親や親戚の会社ではやってはいけないと決まりがありますが、どうなんでしょうね。 100パーセント自力で探す生徒は少ないんじゃないかな。
2月の期限までに一体どのくらいの生徒が探せるんだろう。こればっかりはいろいろ手紙を書いても、あちらが受け入れていくれないとどうにもならないし。だぶん、自分で見つけられない生徒は、デイブノの会社のようなところに、学校が頼み込んで送るんでしょう。
ルイはお医者さんになりたいので、北デボンの総合病院に学校を通して申し込みました。でもすごく狭き門で、1つの学校につき、3人しか受け入れないとのこと。それでも大丈夫なんじゃないかなと楽観していたのですが、なぜか面接もなくだめになりました。やっぱりコネがないと難しいのかな。
そのほかにも建築家のオフィスやGP(家庭医のクリニック)などに手紙を書きましたが、返事すら来ないところが大半。
それで重い腰を上げて、この地域の薬局に私が数件電話すると、ラッキーにもGPに付属している薬局で受け入れてもらえることになりました。
実際にそこですることが本当に将来の役に立つかどうかは分からないけど、1週間毎日きちんと出勤するというだけでも、社会勉強になるでしょうね。
企業にしても、新入社員を取る時、少なくともワーク・エクスペリエンスを経験してると、少しは使えるんじゃないでしょうか。
それに、会社を探したり手紙を書いたりするだけでも、いい経験になったと思います。それ以前に、自分が将来どんな分野で仕事につきたいのか、そのためにはどんな科目を勉強して、どんな大学に行かなければいけないのか、いろいろ調べるきっかけになったし、なかなかいいプログラムなんじゃないかな。
それにしても、ルイちゃんもそんな年になったんですね。16歳で学校卒業して、働き出す子もたくさんいるもんなあ。
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2 件のコメント:
すごいね、そんなシステムがあるんだ。日本って、働くことについて大学3年生くらいになるまでほとんど考えなかったりして、就職活動のときに、流行に乗って適当に受けて受かった会社に入ったりしちゃうでしょ。それが人生の方向性を大きく決めるってことがよくわかってない年齢にやっちゃうんだよね。イギリス、そういうところはさすがですね。
やっぱ何事もやってみることが一番だと思うわ。
日本はバイトするから、それが結構社会勉強になってるんじゃないかな。でも高卒で働く人は、それがないか。
イギリスの大学生は、やっぱり勉強が大変だから、お休み以外はバイトしないね。
学校でちょっと習うだけでなく、1週間ばーんと知らない会社で働くのは、やっぱりすごい勉強になるだろうね。
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