おでん

昨日に続いて食べ物の話だけど、今日は思いついておでんを作りました。

普段は週に一度の買出しに行くときはしっかり献立を立ててショッピングリストを作っていくんだけど、今日は諸事情で、出かけてそのついでにショッピングすることになりました。なのでその場で頭を働かして、売ってるものを見ながらささっと献立を考えました。

大きいスーパーに行ったので、魚カウンターでタコを発見。今までタコを買ったことがありません。値段は1キロ5ポンド。測ってもらうと3ポンド半くらいだったので、買いました。

でも後でレジに行って気がついたんだけど、どういうわけかこの魚カウンターのおじさんが、たこではなく、タコより安いいわしの値段を張ったので、結局払ったのは2ポンド強でした。なんでかな。間違いか、それとも誰も買わないタコが売れたので、喜んで安くしてくれたのか。

それでおでんを作ることにしました。

日本に住んでいたときは、おでんってそんなに食べたいと思うものではありませんでした。なんか地味な食べ物だし。でもイギリスの冬を送ってると、食べたくなるんですよ。おでん、熱燗、温泉、コタツ。たまりませんな。

でも日本で一度もおでんを作ったことがありません。イギリスでは庭で大根が取れたので去年始めて作りました。 意外なことに子供達もおいしいといってたべてくれたので、今日もまた作ることにしました。

で、おでんの具ですが、当然 タコと大根だけじゃ出来ません。でもイギリスの一番の問題は、練り物がないこと。練り物なしのおでんって、イチゴののってないショートケーキ、シロップのかかってないカキ氷、タコの入ってないたこ焼き、ソースのないお好み焼きと同じじゃないですか。(例が偏ってるか）。でも仕方ありません。

用意したのは最終的には、タコ、牛肉(シチュー用の安い部位)、ゆで卵、 大根、ニンジン、スイード(というカブのような根菜)、ジャガイモ。これだけです。ここにこんにゃくとゴボ天があればどんなにいいか。でもタコがあるだけましです。

作ったことがないのでネットで作り方を検索。するといろいろありました。関西と関東でちがうみたいですね。いろいろウンチクがあって、 下ごしらえとか煮込む時間の時間差とかややこしい。なので結局簡単に自己流でやりました。こういう時、家族が和食の味を知らないって楽ですね。

だしをとってしょうゆと酒(の代用でシェリー酒）と塩を入れて味を見ると、悪くありません。ここにまず牛と大根を入れました。その後徐々にその他の材料をいれましたが、タコとジャガイモは煮過ぎると硬くなったり崩れたりするんじゃないかと気になったので、ちょっと遅めに。

タコは、生のタコを買ったのは生まれて初めてで、どうやってさばいていい物かぜんぜん分かりません。でもきっとどこかにはらわたがあるはずだし、それは頭の中しかありえないので、頭の中の物を全部取り出して捨てました。残った頭の部分は、水泳の帽子みたいでした。

おでん通のサイトによると、おでんは長く煮ればいいというものではないらしい。煮るのは40分くらいで、その後いったん冷まして置いておくのがコツだそうです。そして食べる前に温める。

ご飯を炊いて、先日作った納豆を解凍して、晩御飯です。まさに日本の晩御飯でした。おいしかった。子供達もすごく喜んで食べてくれました。

その後夜、Wonders of Lifeというｂｂｃのサイエンス番組を見ました。いろんな生き物の視覚や臭覚などの感覚についての進化についてです。そうしたら、｢海での生き物で一番インテリジェントな物はタコと言われています。｣といって、タコの生態を映してました。タコがこんなに環境に合わせて七変化できるとは知りませんでした。道具を使ったりも出来るそうです。

その番組を見ながら、｢今晩これ食べたね。」と親子で語り合ってました。 変な気分でした。

お汁のだしがたっぷり残ってるので、明日はこれで炊き込みご飯を作ります。楽しみ。

ではよろしければこちらのボタンのクリックお願いいたします。
 
人気ブログランキングへ