2012年11月6日火曜日

女性の地位など

私くらいの年の女性で読んでくださってる方、自分の肩書き、職業はなんと書きますか? 独身で働いてる人や専業主婦の人は、職種や主婦って書くのでしょうか。

たぶん今の世の中の同世代の女性は、働いてる主婦の方が多いと思うんだけど、なんて書きますか?

私は週に10時間くらいヨガの先生をしています。なので職業はヨガの先生。でも子供が赤ちゃんで働いていなかった1年ほどは困りました。だって結婚してないから主婦って言うのも変な感じだし。専業母親と言うのが一番ぴったりだと思ったけど、そんな言葉ないし 。

主婦は日本語だとまだいいけど英語だとHousewife。でも結婚してないからワイフじゃないし、それになんかその言葉、夫に所属してますみたいな響きがある気がします。

イギリスでは今や私の世代で専業主婦はめったにいません。女性の地位が向上したこともあるし、80年代以降持ち家率が上がって住宅ローンを払うのに共働きでないとやっていけないと言うのもあるみたいです。

昔私が子供の頃って、鍵っ子の家って少なかったし、奥さんが働いてるって言うのは、「奥さんを働きに行かせてる。」みたいな、旦那に甲斐性がないみたいな捉え方もありましたよね。イギリスでも昔はそうだった見たいです。もちろんその頃からキャリア志向のお母さんって言うのもいらっしゃったんでしょうけど。

だから当時は共働きは肩身が狭いと言うか、ことに旦那さんにとっては沽券に関わるというのもあったみたいですね。私は昔ロンドンで日本の銀行に働いてたんだけど、エリート銀行員は奥さんは働いていてはいけないようです。そういう無言の圧力とか、奥さんが働いてると転勤の多い銀行員は出世に関わるとか、あったみたい。

銀行員って特に頭が固いのか、ロンドンに駐在なのに、奥さんが英語学校に通うのさえ禁止してる旦那さんもいました。どうせもともと行内結婚かなにかのくせに。

今はイギリスでは 女性は、専業主婦って言うのはなんか肩身狭いです。「仕事してない」と言うのは、レイジーな気もするし、仕事を得られない(頭が悪い)と思われるんじゃないかとか。

別に周りの人はきっとそんな風には取らないんだろうけど、とにかく今のイギリスのお母さんには、働いていないと一人前じゃないみたいな、昔とは反対のプレッシャーがあります。

日本ではどうなのか分からないけど、少なくとも私の周りや大学の友達では、働いていないと言うのは本人としてはちょっと肩身が狭い思いです。私は働いてはいるけど、フルタイムで働いてるわけじゃないし、ヨガの先生と言う特殊な職業でもあり、先生とか医者とか会社経営の友達に比べると、うーん、やっぱりちょこっとだけ肩身が狭いかな。でも自分にとっては天職だと思ってるので 、そう思う必要なんて全然ないし、おそらく回りは何にも思ってないと思うけど。

肩書きと言えば、イギリスはMissとかMrs.とかのタイトルの問題もあります。そして改姓の問題も。

私は基本的に女性だけが結婚してるかしてないか称号にするというのはおかしいと思うので、昔からずっとMsを使っています。でもこの称号は80年代はまだ結構使われていたらしいですが、今ではこれを使う人に会ったことがありません。

改姓はイギリスではしてもしなくてもいいんだけど、たいていの人はしていますね。大学の先生とか医者とか作家とかアーティストの女性でも結婚したら改姓してる人が大半。仕事では旧姓で通しても、プライベートでは旦那さんの苗字を使ったり。どうしてでしょうね。ぜんぜん分かりません。私だったら絶対改姓したくないです。自分がこつこつ努力してとった博士号とか知名度とかをあっさり苗字を変える気持ちがわかりません。

というわけで、女性の地位の高いようなイギリスでも 、こういうややこしい問題があるのです。私は今後万が一結婚すると言うことがあっても、絶対に改姓はしないし、Ms Atsuko Katoで一生やっていきます。

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4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

IPhoneバージョンからコメント入れるとエラーが出てポスト出来ないのよね。長いコメント書いたのに失われてがっくり。

この間、IMFの長官だかなんだかの偉い女性が国際会議で日本に来てたとき、日本を救うのは女性だとプレゼンし、テレビにも出て訴えてました。労働力としても、頭脳としても。早くドラスティックな変化を起こせる人が権力を取って、そういう方向に舵を切って欲しいものです。じゃないと、もうジリ貧なのにね。

姓を変えることについての毅然とした態度はすごいね。私はあんまりこだわりないな。性がどうなろうと、人に従属する気なんて毛頭ないからだろうと思うけど。

Atsuko さんのコメント...

きっとそのIMFの人は正しいよ。世界的に見ても歴史的に見ても、危機的状況を救うのって女性のことが多いし。サッチャーさんとか。

姓はね、母親の離婚と私の離婚でもう4回も変えてるんですよ。自分で変えてるんじゃなくて、ただ振り回されて変えられたんですが。今は自分のこの名前が、自分の核の一角のように感じるので、絶対に変えたくないですね。たぶんそれがなくても、夫の姓を名乗るのはすごく抵抗あると思う。

コメントすみません。私もあくあさんのブログココデカウ、コメント2つ書いたのに載らなかったよ。なんかいろいろ細かい不都合続いてますねお互いに。引き寄せてるのか。

匿名 さんのコメント...

atukoさんの住んでられる地域は保守的な人が多いのかなあ?私の周りでは、最近は、結婚後夫の名前に変えるのは、old-fashion みたいな感じがありますが。確かに、子どもができて、母親と子どもの名字が違うと何かと不便みたいで、変えている人も何人か知ってますけど。後、ダブルバウルズっていって、夫の名字に自分のもつけて、Smith-Brown みたいな人も結構いますよ。

そうそう、イギリスの女性ね、頭が悪い云々というよりも、働かないと生活が出来ないっていうのが、大部分は現実だと思います。イギリスで家族で普通に心地よく生活しようと思えば、都市部で60-80K(税込み)、地方だと50Kぐらい必要にだし。イギリスの平均所得は25K前後だし、夫の給料だけでは生活できないって人が多いと思いますが。もちろん、医師や弁護士、会計士等の専門職について、6桁の給料がある人だと別ですが。確か、政府の統計によると、50K以上稼いでいるひとが、全労働者の5%前後、100K以上となると1%ぐらいだし。安月給の夫をもって、育児に家事に、仕事にと心身ともに疲れきっている人とか、特に物価の高いロンドン近郊の南東部ではよく見ますよ。キャリア志向というより、むしろ生き延びるための仕事みたいな感じでしょうか。

日本の女性の地位ね、低いですよ。2011年の国連のEmonomic Forum の統計によると、日本の女性の地位は、世界のランキングの100番ぐらいだし。もちろん先進国のなかでは、最低です。

Atsuko さんのコメント...

匿名さん、田舎だと特に保守的なのでしょうか??ロンドンだと違うのかもしれませんね。ダブルバウルズの人って自分の子供の代はいいけど、その次の代はどうなるんだろう。

確かに経済的な理由で共働きと言う人が大半と思いますが、かといってお医者さんや弁護士の奥さんはやっぱりお医者さんとか、キャリアを持つ女性が多い気がします。だんなの稼ぎがいいから専業主婦というのは聞かないですね。