2012年10月19日金曜日

アンナ・カレーニナ、究極のキャスト

PCが調子が悪い間に、日本語訳のトルストイのアンナカレーニナを読んでました。今第3巻(下巻)を読み始めたところですが、割と寝食忘れて夢中になって読んでます。

前回読んだのは今から 17年前だったと思います。その時もまあ面白くて読んだけど、それほど印象は強く無かったですね。なんだ、ただのよろめき小説。。。。なんて感じで読んでました。今回は話の筋そのものよりも、その背景だとか農場や百姓達の働きぶりや田園の情景、それから次から次にでてくる長ったらしいロシア語の名前の登場人物たちの描写など、丹念に味わいながら読んでます。

トルストイって文豪。。。なんてことは私が言うまでも無いけど、彼がすごいところの一つは、人間の描き方がすごくするどいことです。しかもメーンの登場人物だけでなく、結構些細な人物まで詳しく書いてあって、さすがに話が長くなるわけです。こういう小説はもう現代は出てこないでしょうね。こんなに主題と関係ないところで話が長いと、出版者が削れ削れとうるさいことでしょう。

ところで先日この映画を見て、キャストに不満だとぶつぶつ書きました。なので私ならこういうキャストでいくというリストを作ってみました。といっても私は映画に詳しいわけではないので、あんまり最近の女優俳優は知りませんが、有名なアクター達だけでやってみました。

アンナ・カレーニナ
これはもちろん主人公。30歳くらいでふっくらとした美貌。聡明でしとやかでありながら内に秘める情熱があり、妥協することができない強さと弱さを 持つ。
で、昔のヘレナ・ボヒナ・カーターとかケイト・ウィンズレットとか考えましたが、最終的には二コールキッドマンで行きたいと思います。髪の毛は黒に染めないといけませんね。

ヴロンスキー
アンナの愛人。30歳くらいの美貌で才能があり、善良で、誠実な人柄。けれども根本的には精神的深みの無い無責任な人間。最上級の俗物とでも言ったらいいのでしょうか。
これはいろいろ考えました。トム・クルーズがいい気がするけど、でもアンナがニコールだからこれでは面白くない。映画でカレーニン役をしたジュード・ローもいいと思います。それとオーランド・ブルームか、ユーアン・マクレガーかな。

カレーニン(アンナの夫)
社会的に地位の高い高級官僚。アンナよりも20歳年上。善良で寛容ではあるものの、社会体を重んじる本物の愛情と情熱に欠ける面白みの無い人間。
きっと私の知らない地味な俳優でぴったりの人がいるのでしょうが、知ってる人の中ではアントニー・ホプキンスかアラン・リックマンかな。アラン・リックマンはあまりにもスネイプ教授の印象が強すぎるけど、こういうのをやらせるときっとすごいうまいと思います。

リョービン
この小説のもう一人の主人公。農地経営する貴族。怒りやすかったり、時には小心者であったりと、人間的欠点はいろいろあるものの、誠実で立派で、社交界の風俗に染まらない、精神的に気高い30台半ばの男。この小説の中では一番愛すべき人物。
映画で リョービン役をしたあまり知られていない若い俳優はなかなか適役だと思いました。でもあえて別の俳優を選ぶと、コリン・ファース。もうこれは地のままというか、彼ってそういう役しかしたことない気がします。

キティ
最初はヴロンスキーに熱を上げてリョービンのプロポーズを断るも、紆余曲折の末リョービンと幸福な結婚をします。世間知らずの箱入り娘ではあるものの、美しい心と女性的な強さを兼ね備えた女性。
これはスカーレット・ヨハンセンがいいな。控えめな美人タイプで、無垢な感じと筋の通った感じがぴったりだと思います。

オブロンスキー
アンナの兄。社交的で善良で誰からも慕われ愛されるが、家庭的には頼りにならない夫で浮気癖。
これはトム・ハンクスで行きたいと思います。

というわけで、
アンナ=ニコール・キッドマン
 ヴロンスキー=オーランド・ブルーム
カレーニン=アラン・リックマン
リョービン= コリン・ファース
キティ=スカーレット・ヨハンセン
オブロンスキー=トム・ハンクス

こういうキャストで3部作の「アンナ・カレーニナ」、ピータージャクソンあたりが作ってくれないでしょうか?

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2 件のコメント:

ханяма さんのコメント...

わたしはね、きっと同じ翻訳だとおもいますが、
モスクワのメトロのなかで制覇しました!!

特に、競馬のシーンは
生まれて初めて本を読んでて
〝止められない〟状態に陥りました!!

なんでしょう・・・
決して短い本ではないし、
高校生やったら絶対読めない、
読まない本なんですが、
今なら、今だから楽しめる本って
あるんやなぁ~って教わりました。

Atsuko さんのコメント...

xaHRMaさん、コメントありがとうございます。

競馬のシーンでしたか。確かに迫力ありましたね。私はリョービンが百姓達と草刈をしているシーン、胸を高鳴らせて読みました。それからリョービンがキティに二度目のプロポーズをするあたり。本を読んでうれし泣きしたのは初めてでした。

私も名作ってあんまり若いときに読むものじゃないと思います。ある程度いろいろ経験を積まないと分からないことが多いし。本当は若いときと、中年の時と老人になってからと、何度も読むといいんだろうけどね。