この小説は19世紀後半に書かれているので、明治時代の前半に書かれた話なんですが、モスクワとペテルブルグが舞台になってます。そもそもアンナとヴロンスキーが初めて出会うのが、ペテルブルグからモスクワに向かう電車の中です。
アンナはペテルブルグに住んでいて、アンナのお兄さん一家はモスクワなのですが、同じ知人や知り合いと交友しているし、割と気軽にしょっちゅう行き来しています。カレーニン氏はペテルブルグの高級官僚ですが、モスクワでも知らない人がいません。アンナの不貞が明らかになってカレーニンはモスクワに行くのですが、アンナの危篤の知らせを聞いて、馬車で一晩で帰ってきます。
でもモスクワとペテルブルグって結構離れてるんじゃ無かったかなあと思って地図で見ると、やっぱりかなり遠いんですよ。ペテルブルグはフィンランドの境界のあたりにあります。調べると630キロ。ということは東京と大阪 は400キロだそうなので、その1.5倍です。そんなの一晩で馬車で帰れるわけないと思うんだけど。
あの時代にそんな距離をちょこちょこ行き来していたかと思うと、ちょっと不思議ですね。
それから一日の時間の感覚がちょっと変わってます。
たとえばリョービンが百姓達と一日中草刈をする場面があるのですが、こんな感じです。
リョービンが朝参加すると、もう百姓たちは仕事を始めていた。
4時間後に食事。リョービンも家にコーヒーを飲みに帰る。
そのあとまた何時間も仕事で、昼ごはん。百姓たちの子供達が家からお弁当を持ってくる。食事の後は昼寝。
そのあとまた日が暮れるまで数時間働く。
その後リョービンは家に帰って夜食。
ということは、8時から働いたとして、12時に食事(朝食?)。12時半から4時間働いて、4時半から6時半まで昼休み(シエスタ?)。ロシアの夏は日暮れが10時過ぎとして、その頃まで働いて、夜食は11時半くらい?
それからアンナのお兄さんのオブロンスキーがディナーパーティーを催します。
お客さんは5時に招かれています。
3コースの豪華な食事のあと、居間でタバコを吸ったり議論したりと夜が更けていきます。
そのあと、オブロンスキーはバレエに、女性たちは劇場に、リョービンとお兄さんは会議に出かけます。ということは、劇場の開演は早くても8時過ぎですよね。それに会議が夜というのも珍しいことです。
そしてその会議の後、リョービンはそこにいた友人にお茶に招かれます。その家を出たのが1時。
午前様に帰宅というのは珍しくないけど、ディナーに呼ばれてお酒や御馳走を食べたら、その後劇場や会議には行こうとは思わないですよね。しかも夜中近くにお茶に人を招くんですね。
私はすごい夜型人間なので、こういうのは私にはぴったりです。あ、でも10時過ぎまで肉体労働は嫌ですけどね。
ではよろしければこちらのボタンのクリックお願いいたします。
日刊オォスポという阪神ブログからの無断転載です↓
【ワンクリック取扱説明書】
ワンクリックをためらっている皆様へ
・ワンクリックしても料金はかかりません
・ワンクリックしても爆発しません
・ワンクリックして、手がかぶれることはありません
・ワンクリックしたら、ランキングの画面が開いてあたしが喜ぶだけです♪

ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへ
2 件のコメント:
ふーん、読んだことないからわからん・・。
この際入院してることやし、読んだら?きっとあくあさんなら2日くらいで読破できるよ。
コメントを投稿