2012年5月4日金曜日

親の断捨離

親の断捨離っていっても、親を捨てるわけじゃありません、念のため。親の所有物のことです。

最近いくつか断捨離のブログを読むんですが、親の断捨離のことがたまに出てきます。一緒に住んでいる親の所有物が増えまくることで悩んでる人、多いみたいですね。

確かにうちの親の年代(今70代半ば)くらいの人にすれば、物のない時代に育ってきてるんだから、「不要物を捨てる」という感覚が無い。物は使えなくなって捨てるものに決まっています。 不必要であろうが無かろうが、まだ使えるものを捨てるなんて罪悪そのものです。それはすごく分かる。

その一方で、質実剛健、質素な暮らしが一番という気持ちも強い。今の時代はコンピューターだのテレビゲームだの、不必要な娯楽が多すぎる。男もおしゃれをしたり、女も厚い化粧をして流行を追いかけて、ちゃらちゃらしすぎ。昔は物はなかったけど人情があった。少ないもので工夫して、助け合って楽しくやってきた。今の時代は物質的過ぎる。

まあお年寄りといわれる年代の人がみんなそう思ってるわけじゃないだろうけど、こんな風に思ってる人が大半のような気がします。

これは古臭い考えというわけではなく、我々やそれ以下の年代の人でも、シンプルライフを理想とする人は多いし、今はエコロジーのこともあって、物質至上主義は流行っていません。断捨離などはこのライン上にあって、「本当に必要なもの、本当に好きなものだけに囲まれて暮らしたい。」というシンプルな欲求から来ているといっていいでしょう。

つまりお年よりも若い人も、物があればいいというのではなく、シンプルにすっきりと暮らしたいという気持ちは同じだと思うんですよ。

で、親の年代の話になると、「物欲は悪」という気持ちと「物を捨てるのはもったいない。」という矛盾に気づいていないんですね。

シンプルに暮らしたい、でも捨てられないならば、物を増やさなきゃいい。買わなきゃいい。その点は問題ないんですが、一番の問題はもらうことです。

日本って本当にすぐあちこちで物をもらうじゃないですか。私達が1ヶ月日本にいただけでも、路上でもらうティシューや団扇から、甲子園球場のファンサービスの景品、お隣さんからのお土産や、お下がりの服まで、全部持って帰ったらそれだけでスーツケース半分くらいはいっぱいになるくらいいろいろもらいます。これをもらわなければいいんですよね。

でも、路上のティシューくらいならいいですが、やっぱりもらわないと角が立つものもあるし、実際銀行でもらうタオルやサランラップなんかは、買えば数百円はするから、やっぱりもらってしまう。景品もやたら可愛いから、必要ないのにスタンプを集めたりしてしまう。

私でもそうなんだから、うちの親の年代の人なんて、やっぱり戸棚に何枚タオルがあろうと、グラスがあろうと、もらえる物は疑問なく絶対もらうし、ホテルの歯ブラシなんかももらってきてしまう。

となると、「簡素な暮らしが一番」、だけど「使えるものを捨てるのは悪」「もらえる物は必ずもらう」ので、狭い家が物でいっぱいになるんだなあ。その矛盾にぜんぜん気づかないで。

それでそういう親と同居する年代の我々が、親の断捨離で悩むという構図のようです。

でもあの年代の人に、いまさら考えを変えるなんて事要求できないし、やっぱりどうしようもなんでしょうかねえ。

私も最近断捨離してますが、その背景の一つは、そろそろ子供が大きくなってきたし、数年後(最長で7ねんだな)には二人とも家を出るだろうし、そうなると私もこの家に住んでるかどうか、それどころかイギリスに住んでるかどうかも分からないし、徐々に物を増やさないように、身軽に動ける方向に準備しておきたいなあって言う気持ちもあります。

親の年代にしたら、こう言ってはなんだが、やっぱりいつまでも生きてるわけじゃないし、物を大量に残して死ぬと悪いから、ちょっとは身辺整理しておこうなんて気持ちにはならないのかなあ。まあ私の場合は、次の動きを考えてるわけだから、死ぬこととはまたぜんぜん別なのかなあ。

それとも物は大切だから、死んだら子や孫が喜んで引き取ってくれると思ってるんだろうか?

さてさて、話はすごく変わりますが、チャーリーのエックスムーアチャレンジ、決行と決まりました。天気予報自体は曇り、時々小雨という感じですが、気温は低そう。でも問題は道がぬかるんで、川の水が増してることなんですよね。でも決行と決まったからには、がんばって楽しんでいって来い!

というわけで今夜はチャーリーは水泳のトレーニングはお休み。チャーリーは口ではコンディションが悪いし、それほど楽しみではないような事を言ってましたが、夜すごく嬉しそうにパッキングしてました。私の新しいリュックを貸してあげたら、寝巻きを着たまま背負ってみてました。



明日は6時に起床だ!

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8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

厚子さん、私の母も70台半ばですが昔から断捨離のプロです。子供のころ私が学校から帰ってみるとちょっと古くなった家具、小物など大胆に捨てられてその上家具の位置が変わっていてまるでよその家に行ったような気分になったことがよくありました。母が物を捨てるたびに父がびっくり、 どっきりしてします。私が2年前帰国したときどうも実家の食器棚がすっきりしているなあと思ってよく見てみれば、35年まえに買ったボーンチャイナのディナーセットがない!母曰く、”もう二人暮らしでディナーセットなんて使わないわ”と。いつか遺産でもらおうと思っていたのに。その反動でか、私はいつまでも物を捨てられない性格、我が家の屋根裏がガラクタばかり、引越しなんてとても考えられないのが実態です。

あくあ さんのコメント...

面白かったです。ほんと、その通りな気がしますね。うちの親はそこまではひどくなさそうだけど、それでも母はものを捨てずに再利用しようとしますねぇ。父は物欲に溢れていて、新しいものが出たらすぐに欲しがりますが。

チャーリーちゃん、赤いパジャマでかわいいね。

Atsuko さんのコメント...

匿名さん、そうなんですか。そういう人珍しいですよね。本当によく考えていらっしゃるんでしょうね。家具が捨てられてるなんてすごいですよ。
しかもまだ若いときならともかく、70代にもなるといろいろ愛着もあるし、考えるのもめんどくさいだろうに。
でもそれが遺伝しないで、反動で捨てられないところが面白いですね。

Atsuko さんのコメント...

あくあさん、実際親と同居の人は困ってるみたいですよ。うちの実家はマンションで収納場所もないのに、昔よりも買い置きだとかストックの量も確実に増えてます。家族が減ったのに。でもそれがまたきちんと片付けてあるんですよ、歯ブラシ30本とか。

男の人っていくつになっても新しいものに飛びつくのかなあ。

匿名 さんのコメント...

いやいや、笑った!確かにね、特に年配の人は物を捨てるのが苦手ですよね。特に戦争を経験した人たちは「もったいない」って考えが頭から抜けないんでしょうね。まあ、タオルとか歯ブラシとか使えるものならいいけど。

家の母も「捨てるのもったいない」ってタイプの人だから、ものが捨てられない人です。引き出物のお皿とか、マッチングしてないのに全部残してあるし。家が2つあるので、何とか収まっているってけど。あと、田舎の家は蔵や大きい物置があるから、農作業の器具のみならず、本当に何でもありで残しているなんてことがよくありますよ。使わない物とかでも埃まみれになって置いてあるし。

あと、イギリスに住むようになってから、少しぐらい値段がかかっても、頻繁に使う物は質のいいものを買うようになりました。その方が長く使えるし。イギリスで安物を買うとすぐに壊れるし、ゴミも増えるし、買い直さないといけないから、これまた無駄使いになるし。

匿名 さんのコメント...

ボーンチャイナ、イギリスのものいいですよ。我が家はウェッジウッドを使っているけど、質がよくて、使い心地がとてもいいです。とてもお勧め。最近はイギリスでは、アウトレットショップやセールなどでも格安でいろいろと買うことができるますよ。

ただ、イギリス人は、最近はディナーセットとかティーセットとかをあまり使わないみたいで、需要が減っているってお店の人がいってました。

確かに、よその家にいっても、マグにティーバックを入れたお茶が出てくることが殆どだし。きれいなティーセットでお茶が出てくることがなくて、凄く残念です。個人的には、時間に余裕のある週末とかは、茶葉をポットに入れてお茶を入れて飲む方が好きです。お茶の味と香りが断然違うし。

Atsuko さんのコメント...

匿名さん、うちも実は田舎なので、収納場所はあることはあるんです。屋根裏に何でも入れようと思えば入れれるし、小屋もあるので。でもそれはそれで怖いです。屋根裏なんて一度入れてしまうと、片付けようなんて気にならないし。気をつけないと、底が抜けてしまったりして。

Atsuko さんのコメント...

匿名さん、昔日本でロイヤルドルトンの代理店に勤めていたことがあるんです。その時にドルトンの食器を安く買って、その後ハロッズのバーゲンなどで買い足したのもあるのですが、今はぜんぜん使いません。ディッシュウオッシャーに入れるの怖いし。それに柄が家族の好みに合わないようです。
最近はIKEAとか、安くてコンテンポラリーなデザインが流行ってるからね。うちも大体IKEAの真っ白な食堂みたいな食器です。