数日前からボツボツと作り始めたかごが完成しました。でも写真ではあまりよくわからないけれど、うまくいきませんでした。秋に切った柳やその他の枝が乾燥しすぎて、うまく曲げられず、あちこちで折れてしまったからです。そのせいで形もあまりうまくできなかったし、あちこちが変にゆがんでいるし、もしかしたら、あまり丈夫ではないかもしれません。
ガーデニングに忙しいこの時期に、どうしてこんなことをしているのかというと、秋に切って丁寧に葉や小枝を取って束にしていたかご作りの材料が残っていたからです。本当は3月くらいまでに作らないと、材料が使い物にならないのですが、かごひとつ分はゆうに材料があったので、捨てるにしのびず、作りました。
これは数年前に始めた趣味で、ただ本を見て作っているだけなのですが、結構楽しい。籐を購入して作るのではなく、庭や草原の生垣に自生している木や、そのために植えた柳の枝を切って作るので、完成した作品は結構ゆがんでいます。でもそこがまた味があっていいと私は思っているんですけど。
かごって作るときは小さく作るつもりでも、なぜか大きくなるんです。多分きっちりと目を詰めて編みにくいからだと思う。今回は、菜園の野菜の収穫用の小さいかごをと思ったのですが、やっぱり大きくなってしまった。
作ること自体は楽しいし、こつがわかってきたので数日でできますが、大変なのは材料集め。ひとつのかごで、少なくとも100本くらいは枝がいるし、枝といってもその年に出てきた枝で、しなやかで折れにくいのでないと使えない。ある程度の長さがいるし、不要な枝や葉を取り除いたり、とげのあるものは分厚い皮の手袋をはめて、とげを取らなければいけない。つたなどの葉っぱを使いたいときはグリセリンに浸したり、Honeysuckleやclamatisといったつる草は、熱湯に通して表皮をむいたり。
こんなにして材料を集めても、一冬で3-4個くらい分しか集まらない。その上かごは結構場所をとるので、いくつかしか家に置けない。だからもうこの趣味はやめようと思うのですが、秋になってちょうどよさそうな枝を見ると、集めて束にしないともったいないような気がしてくる。そしてだんだん作りたくなってくる。一つ作ると、やっぱり満足しないので、また今度はもっといいのを作りたくなる。
考えればガーデニングのほうも秋になるころはほとほと飽きて疲れて、雨が多く寒い季節になると、もう泥だらけの庭に行こうなんて気にもならなくなる。2月3月が来て、もう今年はガーデニングはよそうかなあと思っても、春風が吹き出すと、なんとなくまた種をまきたくなる。
こんな調子で、しばらくは春から秋は菜園とガーデン、秋から冬はかご編み、と、とっぷり田舎暮らしに浸った趣味を続けることになるのかな。
10年前にここに越してくるまでは、大阪市内とロンドンの超中心地にしかすんだことのない都会っ子の私が、よくここまで順応したものです。
でも本当は、私は根は都会っ子だと思うんですけど。だからいつまでも田舎暮らしをしてるつもりもないので、余計に田舎らしい趣味を満喫しようと思うのかな。
ちなみにかごの作り方等については12月14日と16日のブログに書いたので、ご興味のある人はご覧ください。
6 件のコメント:
秋頃かなぁ 散歩道を歩いてると、下の藪でがさこそなにやら物音がする。(ん? 熊!)と驚きながらもよく見ると女の人がアケビを採っているようす。
「アケビ採りですかぁ...? 美味しいですからねぇ」と言葉をかけると
「イエ、違います」と笑う。
工芸をやる材料を採取しているのだという。
アケビ・フジ・赤い実のなる蔓性の木などを集めてなにやらゆかしいものを作るという。
あつこさん と似たような趣味をお持ち人だったんですねぇ
やれなくなるまで、お続けなさったらいいと思います
08.12.14と16日のブログ拝読しました
直径30センチの予定が、出来上がったら70センチにというところで、つい笑ってしまいました(ごめんなさい)
でも、そういうものなんでしょうねぇ
お子さんから褒めてもらったのですから、(よかったなぁ)です
いやー、カントリーだねぇ。いいねぇ。しかも結構上手ね。民芸品売り場で売れるよ、きっと。
こんのさん、わざわざ去年のブログまでみていただいてありがとうございます。自分で育てるのもいいですが、自生しているものをいただいちゃう、というのがまた好きです。田舎の楽しみですね。
あくあさん、こんなの売れるかなあ。でも50ポンドで売ったとしても、自給100円くらいになるよ。
今日のブログに、「昨日に続き、もう読んでいられませんこんなの」と思いながらコメントしようとしたら、なぜかできませんでした。あまりのお惚気にブログもコメント受付拒否してるのかも。
ところで今日のブログに」というのは、あくあさんのブログのことですよ。
また行ってきましたが、やっぱりコメントできませんでしたので、ここに。
あくあさんって男勝りのバリバリ働くかと思えば、結構家庭的で古風なところがあるから、すごくうまくいくんでしょうね。将軍って幸せ者ですね。
なんでコメント出来なかったんですかね?もしかしたら単語とかでひっかけて、変なコメントが入らないようにするとかいう仕組みが入っているかもしれませんけど・・・。
惚気てすみませんね(笑)
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