2009年5月3日日曜日

鹿との遭遇













今日は3連休の真ん中の日曜日でした。昨日は午前中はルイはテニス、チャーリーはタップダンスとバレエ、午後はルイのテニスのトーナメント、そして夕方から二人とも水泳の大会と、忙しい一日でした。明日の祭日の月曜は、ルイは友達の誕生日でプールに招かれ、チャーリーも新しい友達のおうちに招待されたので、ゆっくりできる日は今日だけでした。


それでどこに行こうかと思ったのですが、結局家から車で5分くらいのペパークームというところに行きました。車を止めて、緑深い谷あいの山道を30分くらい歩くと、石だらけの海岸につきます。家から近いのに、なぜか年に1回くらいしか行きません、行く度に、こんなすばらしいところが家の近くにあるなんで夢みたいと思うのですが、それでもやっぱりなかなか時間がなくて、たまにしかこない。今日もどこに行こうかという話になったときに、そんな近場はつまらないと思ったくらいだったのですが、行ってみると最高でした。



まず歩き出すと、牛をなぜかたった2匹だけ放牧してある草原がありました。これがとてもフレンドリーな牛で、ゲートに立ってみていると、物めずらしそうによってきました。その後木々に囲まれた木陰の谷道を下っていきます。木々が美しい若々しい緑で、そこから光が差し込んで本当にきれい。そして足元には名もない(本当はあるけど、知らない)野生の花が咲き乱れています。


気持ちがいいので少しとまって谷の向こうを見ていると、チャーリーが「あ、鹿だ!」と遠くに1匹発見しました。「え、どこどこ」といって探してもよく見えないくらい、カモフラージュされているのですが、それでも見えました。しばらくこちらを見て、そして少しずつ移動して、消えていきました。

その後よく見ると、あちこちに鹿の足跡が。どうやらこの辺は鹿のテリトリーのようです。

そしてそのまま歩き続けると、海に出ました。人は祭日というのにあまりいません。3家族くらいです。ここは砂浜のあるビーチではないので、えびを取ろうと網を持ってきたのですが、あいにく満ち潮で岩礁が海の下で、それはできませんでした。でもキャンプファイヤー用にとマッチと新聞紙を持っていったので、流木を拾って焚き火をしました。



どういうわけでか、こんな人里はなれたところに、誰かが作った小屋がありました。とってもよくできているんです。海岸の石と流木と、そして天井にはビニールシート、壁はどこからか運んだ笹と竹でできていました。それでここにお邪魔して、家から持ってきたお弁当を食べました。


食べ終わったころに焚き火が小さくなってきたので、また手分けして流木を広い、今度は真剣にキャンプファイヤーを囲んでいると、誰かがやってきて、「この作りかけの小屋、今からもう少し手を加えたいんだけど、いいかな。」と、小屋の持ち主が声をかけてきました。

「まあ、それは失礼。」とあわてて荷物を動かそうとすると、「ああ別に動かさなくてもいいよ。ただ貴重品とかがあるといけないと思って声をかけただけだから。」とのこと。



この辺の海岸ではこのくらいの季節に地元民が集まって、ビーチクリーンというのをします。どうしても海岸にたまってしまうプラスチックのごみなどを拾ってきれいにすることです。はなしによると、昨日からこの小屋を作り始めて、来週ビーチクリーンがあるので、その時までに完成させようと思っているとのこと。でもこのビーチ、ぜんぜんごみがないんですよ。海岸のごみって、人が捨てるごみはほんの一部で、大半は船だとか海から流れ着いたものなんです。ゴミ回収の日に強風で海に飛んでいってしまったプラスチックボトルとか、漁船からのごみだとか。この辺のビーチでもごみの多い所は多いんですが、この海岸ではは流木を集めるのも苦労したので、潮の加減で物が流れ着かない海岸なのかもしれません。



それでしばらくみていると、大人が4人くらいで、石を積み立てたり、斧で大きな流木を切ったりしていました。そしてどこからかもう一人男性が長さ3メートくらいの竹(笹)の束(30本くらいか。かなりの大きさ)を担いで現れました。


午後3時過ぎに海岸を後にし、またもと来た道を戻りました。デイブとチャーリーは先先歩いていってしまったので、私はルイと二人で時々止まって鹿を探しながら戻りました。でももちろんそんなにラッキーではなく、帰りは鹿には遭遇しませんでした。


車の音の届かない森の中の静寂のはずだったのですが、谷の水のせせらぎだとか鳥の鳴き声だとか、結構自然の音もこの季節は大きい。


静けさや、岩に染み入るせみの音


そんな感じでした。
写真は一番上はブルーベル、3番目が例の小屋、そして最後のは鹿が写ってるんですけど、絶対見つけられないから、探さないほうがいいですよ。
ところで4月29日に初めてコメントくださったナオコさん、ありがとうございます。今日気づきました。ごめんなさい。お返事入れておきました。

2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

のどかだなぁ・・・。うちの近所もいいところだけれど、そのスケールには全く足元にも及びません。

Atsuko さんのコメント...

こんな楽園みたいなところが近くにあるのに、普段は日常に追われて、めったに行かないなんて、もったいないことですね。

でもイギリスって、すべて天気しだいだから。

同じ場所でも雨続きで足元が泥だらけで、天気が悪ければ、そんなにすばらしくないよ。