エリンはスポーツ万能で機転が利くけど、やんちゃで生意気なタイプの女の子です。初めてエリンと知り合った頃、エリンはよくお父さんに連れられて水泳大会に来てました。
エリンのお父さんはちょっと人目を引きます。なぜなら、右頬からあごにかけて、赤紫の大きなコブのようなものがあるからです。ちょうどこぶとり爺さんの 挿絵みたいで、しかも赤紫なので、言葉は悪いけど、グロテスクです。口の中や舌も腫れていて、話すのもほんの少しだけ聞き取りにくいです。
でもエリンは、そのころ10歳くらいでしたけど、全然気にしてないみたいだったし、チャーリーもそのことを口にしたこともないし、特に気にしてもいないようでした。
私はその頃は年に数回大会で見かけるだけだったので、そのお父さんのことをよく知らなかったのですが、今は同じクラブなので、時々話をします。すごくスポーティーな人で、プールのあるレジャーセンターでよく泳いだりジムに行ったりしてるようで、知り合いも多そう。この夏は、ラン100キロの「アイアンマン」というトライアスロンにも出るそうです。
先日チャーリーがエリンの家にお泊りに行きました。そしたらそのお父さんが出てきて、「あした家内と息子のサッカーの試合を見に行きたいので、エリンとチャーリーは子供だけで数時間留守番になるけどいいかな。」とわざわざ聞いてくれました。そんなこともう二人とも13歳だし、全然平気なのに。
翌日お泊りから帰ってきて、チャーリーは「エリック(お父さんの名前)って本当に面白いわ。」と言ってました。娘の友達にいろいろ冗談言ったりするタイプのお父さんのようです。
金曜は水泳のあとお父さんが犬を2匹連れてプールまで迎えに来て、プールの近くの散歩道を二人で犬の散歩に行ってました。
上にも書いたけど、エリンって生意気で口が悪くて、男の子から煙たがられるタイプの女の子です。このくらいの年になったらもう両親とは散歩どころか口もろくに聞かない子が多いんだけど、エリンとお父さんはすごく仲がいいみたい。先月もミニトライアスロンも一緒に 出たようだし。家族の中もいいようです。
お父さんの瘤は大きくて目に付くし、彼と初めて出会ったら誰でもそこに目が行くんだけど、こんな風に家族の誰もが気に留めず暮らしてるっていいですね。それなりにきっと、人には言わない苦労がいろいろあるんだろうけどね。
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2 件のコメント:
この前のサムじゃないけど、足りないものよりあるものを楽しんで生きてると、周りが気にするほど気にしてないのかも。サムの自分は幸せだって知ってほしいというのを聞いて、先天性などの病気の人にかわいそうって思ったら、やばいやめないと!と思うようになりました。
昔に比べると、その点では本当にいい社会になったよね。若い人や子供たちが差別意識なく育ってることとか。
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