2013年10月11日金曜日

77歳の冒険

おとといニュースで見た話です。

77歳のイギリス人男性が、友人の操縦するセスナに乗っていました。乗員はこの二人だけです。するとその友人が突然心臓発作か何かで意識を失ってしまいました。77歳の男性のほうは、今まで飛行機を操縦したことなんて一度もありません。

それでも地上の管制塔と連絡を取り、地上からの指示に従って、3度目のトライで、無事に飛行機を着地することが出来ました。意識を失った友人は亡くなったそうです。

しかもよくよく話を聞いてみると、この男性が操縦席に座った時点で、どういういきさつかは分かりませんが、すべては真っ暗だったんですって。だからボタンもモニターも見えず、すべて手探りで操縦したそうです。そんなの慣れてる人でも怖いのに。

地上から指示を送った人がインタビューされてました。この人は飛行機操縦のインストラクターですって。そういう人がたまたまつかまって援助にきてくれただけでもすごくラッキーでしたよね。

どうも緊急事態で呼び出されて管制塔にやって来たようでしたが、「あの時、空港に消防車やら救急車やら待機して非常事態に備えている現場にやってきたときの気持ちは言葉にならない。。。」と、今でも言ってました。そうでしょうね、人が死ぬか生きるか、自分にかかってるんだから。

その無事に着地した当人のほうももちろんインタビューされてたんですが、彼はぜんぜん77歳になんて見えません。すごくしっかりしゃきしゃきしたタイプの人でした。まあそういう人でないと、2人乗りのプライベートジェットに乗ろうなんて思わないでしょうか。イギリス人らしく、なんでもないことのように、「そうなんだよね、そんなことがあったのさ、びっくりするよね、ははは。」と言う感じで話してました。

また飛行機に乗ると思うかと聞かれ、当然でしょと言う感じで答えてました。まあ確かに理性的に考えれば、そういうことが2度起こる可能性なんてゼロですからね。

それにしても77歳でもそういうことがあるんですね。70代の後半で、日本だと後期高齢者なんて呼ばれてるけど、本人達にしたら大きなお世話でしょう。95歳まで生きるとしたら、あと20年近くあるんだから。

人生いつまでも、生きてる限りはスリルとアドベンチャーが起こりうるってことですね。

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2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

いまどきの70代って個人差大きいよね。よぼよぼの人もいれば青年のような人もいて。心の持ちようだろうなと思いますね。

Atsuko さんのコメント...

本当にこのおじさんは77なんかには全然見えませんでしたよ。でも何歳に見えるかといわれるとやっぱり70代に見えるんだけど。うちの母の1歳上なんて全然思えなかった。見えなかったというよりは、元気さが全然違った。
年寄りって、年取ったことに甘え始めるとだめやね。誰かが、年寄りこそ鍛えないといけないと言ってました。