2018年7月8日日曜日

読書感想 Why We Sleep

Matthew Walkerという著者の上記のタイトルの本を読みました。著者はお医者さんで、最新のリサーチがいろいろ引用されています。

私が20年以上前、ロンドン大学の夜間部で心理学を勉強していた時、「生物学的には、人間が(動物も含めて)睡眠が必要だという科学的根拠はない。」ということでした。

このお医者さんは多分40歳くらいかそれ以下だと思うのですが、彼が医者としてハーバード大学で睡眠の研究を始めたときは、睡眠に関するリサーチの少なさに驚いたと書いていました。私が上記のようなことを習ったちょっと後かな。だからいろいろ辻褄があいました。

が、今では睡眠に関する研究はどんどん進み、睡眠の重要性がますますはっきりしてきたとのことです。夢を見るREM睡眠と、夢のないNonREM睡眠の両方。やっぱり8時間は寝ないといけないそうです。

年を取ってくると睡眠が減ってくるから、「睡眠の必要が減ってくる。」と思われていますが、そうではないらしい。睡眠は同じく8時間以上必要なんだけど、ただ眠れないだけなんだって。

私は夜更かしで、しかも朝は家族が起きる前に 起きてヨガをするから、8時間なんて全然寝てません。が、これを読んでから心を入れ替えて、早く寝るようにしてます。

ちょっと面白かったのは、朝方と夜型というのは遺伝で決まってるそうです。人口の4割くらいが朝方、3割くらいが夜型、3割は「どちらかと言えば夜型。」だそうで、これはかえられないとか。

それから睡眠のリズムは年齢によって変化し、ご想像通り、子供は朝すごく早く起きるメカニズムになっています。そしてティーンエージャーになるにしたがって、朝が起きれなくなり夜更かしするリズムになります。その後成人すると、一般的なリズムに落ち着きます。

だからこの著者は、学校の始業時間をもっと遅くするべきだと力説してます。これはすごく生理的に理にかなってます。でも大人の社会のリズム中心にこういうものはできてるから、多分どうにもならないとは思いますけどね。

他にもいろいろ面白いことが載っていました。日本語訳が出てるかは不明です。

ではこちらもよろしくお願いします

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