ご存知のように、うちの息子が来年大学受験です。というか、今年の秋には願書を出して、早ければ年内に面接です。去年(2015年)9月に今の6thフォームの学校(まあ、2年制の高校のようなもの)に上がったばかりで、まだ4ヶ月しか経っていないのに。
8月にGCSEというセカンダリースクール(5年制の中学)卒業時に受ける試験の結果が出て、9月から上の学校に入って、しばらくは慣れることに専念。。。って思ってました。それが12月に、入学3ヶ月目というのに早速懇談会があり、医学部受験ならと、教頭先生からあれこれアドバイスをもらい、慌ててワークエクスペリエンスなど、準備をはじめました。
で、12月の頭から今まで、ワークエクスペリエンス関係でばたばたしてたんですが、こうして考えると、年度末のASレベルの試験まで、あと3ヶ月半しかありません。
学校の一年が、よく考えてみると9月から6月頭ですから、9ヶ月しか無いんですよね。1年が早く過ぎるはずです。
日本って受験の前の年に勉強するじゃないですか。中学3年で高校受験勉強して、高校3年で大学受験勉強。
今日気が付いたのですが、イギリスの場合は、セカンダリースクールの最後の年(11年生)から6thフォーム(13年生)卒業まで、3年間ぜんぜん気が抜けません。11年生の終わりにGCSE,12年生の終わりにASレベル、そして13年生でAレベル、それぞれ試験があります。これが全部大学入試には必要なんですよ。
10年生まではのんびりしたものなのに、11年生からいきなり勉強モードになります。
もっとも日本との違いは、こういった勉強モードに皆が入るとは限らないことです。
11年生のGCSEは全員が受けなければいけないし、これだけは到達しなければいけないレベルというのがありますから、割合誰もがそれなりにがんばります。でもAS,Aレベルは大学進学を目指す生徒たちだけだし、それも3-4科目だけなので、大学の選り好みをしないのなら、それほど目の色変えて勉強する必要もありません。
でも、オックスブリッジはもちろんのこと、ラッセル・グループと呼ばれる、一流大学に行くには、やっぱり3年間、がんばって勉強しないといけません。
そしてこれは声を大にして言いますが、日本との一番の違いは、大学生は高校生以上に勉強することです。
私がロンドン大学に留学していた1年、大学寮に入っていたのですが、大食堂の夕食のあと、走って部屋に帰る学生が何人もいたのを覚えています。帰って何をするかというと、勉強するんですよ。とにかく課題課題でした。すごい量の課題が出されて、「じゃあ来週のチュートリアルまでに、5000語のレポート(A4で5枚くらいかな)を仕上げて提出。」とか、簡単に言われます。(しかも最悪の場合、そういう先生の授業が重なる)。そのチュートリアルとは、生徒5人くらいと先生という、身を隠すことができない授業です。
日本の大学生も、勉強する大学生はたくさんいるんだろうけどね。私は、留年しない程度にはやってましたが、日本では決して熱心に勉強したとは言えません。
なんかつらつらと書いちゃいました。イギリスの受験生事情はこんな感じです。
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4 件のコメント:
医学部だと、普通の大学生の比ではない勉強量です。入ってからの方が全然大変で、Aレベルはチョロかったと感じる様になるみたいです。もちろん、他の学科にはあるリーディングウィーク(ハーフターム)などありません。勉強は好きと迷いなく言えるタイプじゃないと、かなり苦しいと思います。見てるだけで疲れますよー。
日本の大学ってそうなんですか。行ったことが無いのでピント来ない。うちの学校でも医学部に行きたい子のためにはYEAR10からワークショップに行ったり、大学訪問などしていますけれど、やっぱり本格的にエンジン掛かるのは6thフォームになってからですよね。大変だけれども厚子さんもルイ君も頑張ってね。
fooさん、きっとそうだろうなあと思ってました。大学の5年間もそうですが、その後、ジュニアドクターとして働きながら勉強し、その後も、合計20年近くも勉強と思うと、よっぽど勉強好きでないと難しいですよね。
息子の学校の1年上の女子生徒がケンブリッジ医学部のオファーをもらったそうで、うちの学校からは何年振りかの話題になってます。普通の、というか普通以下の高校からでも行けるといういい励みになると思います。
直子さん、私の妹によると、日本の大学生も、最近は勉強するらしいですよ。就職難だからかな。私の頃は、バブルでしたから。
チャーリーはY10なんですが、夏に病院に1週間ワークエクスペリエンスで行くことが決まりました。その選択の面接の時に、面接官の女性が、「あなたのお兄さんはY10でいけなかったから、未だにワークエクスペリエンスに行かせろと、しょっちゅうメールが来るわ。」と言っていたそうです。まあ、知られるくらいがんばるのは、悪いことではないですよね。
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