2016年2月18日木曜日

イギリス人とお湯の温度

日本って、台所の蛇口が、今はマンションなどではお湯と水が出ると思うんですが、古い家などでは、基本的に冷水の蛇口のほかは、お湯は瞬間湯沸かし器をつけたりしていましたね。

イギリスでは、私が知る限り、少なくとも過去30年くらいは、台所もトイレも洗面所も、お湯とお水の蛇口(ミクサータップといって、温度の調節できる蛇口もある)があります。なにせお水で手を洗うには寒い国ですからね。

長年の観察でじわじわわかってきたことですが、イギリス人ってお湯に関して、すごい信頼を抱いています。どんな信頼かというと、ばい菌を殺すことについてです。

手を洗うときは、大体の人が必ずお湯で手を洗いますが、これは「お湯で洗うとばい菌が死ぬ」と思っているからです。

でも手を洗うお湯って、せいぜい熱いお風呂くらい、 最高でも50度くらい。このくらいではばい菌は死にませんよね。ばい菌が死ぬようなお湯なら、やけどしますよ。(ちなみに60度以上で、多くのばい菌は死ぬそう。)

洗濯機も、最近はエコで水で洗える機能が付いてますが、私が5年位前まで使っていた洗濯機は、40度以下で洗うことが出来ませんでした。

洗濯の方は、たしかに60度以上で洗えば、家ダニなどが死ぬそうですが、べつに低温でも洗剤の作用と、物理的に攪拌されることで死ぬらしいです。

歯を磨くときに、ゆすぎをお湯でするという人もいます。お湯ですすがないと、歯が黄色くなると信じてる人もいます。

食器洗い機も60度以上の設定ですが、きっと除菌のためなんでしょうね。多分乾燥機とかアイロンも、除菌殺菌もかねているんだと思います。

温度に関しては、逆の思い込みあります。

暖冬だと風邪が流行ると信じられています。なぜなら、低い温度が風邪のウィルスを殺すので、暖冬ならウィルスが蔓延すると思われてるからです。教育のある人でもそういうので、本当にみんながみんなそう思っているようですよ。

これってちょっと変だよなあと思っていたら、やっぱり科学的には、そんなことはありえないそうです。むしろ、日本で知られているように、冷たい乾燥した空気は、風邪が蔓延しやすい条件です。

ちょっと考えたらわかるようなことなのになあと、イギリスの外から来た私は思いますが、イギリス人たちは、疑問に思う人は少ないようです。きっと日本人にも同じような思い込みがあって、外国人たちは、「ちょっと考えたらわかるだろうに」って、思ってることもあるでしょうね。

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