2015年11月24日火曜日

ごまめ

私が昔から好きだった詩人に伊藤比呂美さんと言う人がいます。偶然にも彼女の現在の境遇は私と似ていて、今はアメリカ人のだんなさんと成人した娘さんが3人と一緒に、アメリカに住んでいます。

今のだんなさんの前には、日本人のだんなさんがいて、お子様が二人いました。その頃は出産記録や育児記録的な散文集や詩集も出版されてました。

その比呂美さんですが、昔、結婚して日本に住んでいたころ、職業が詩人ということは、社会からは、「大きな目で」見られたり、「ああしょうがないわね」という見方をされると書いてました。たとえばゴミを出す日を間違えたら、近所の奥さんたちが、「ああ、でもあの人は詩人だから、しかたないわね。」と思ってくれるそうです。

大阪弁で言うと「ごまめ」と言いますか・・。

で、考えてみたら、私もこれはよくあるんですよ。まず外国人。ロンドンと違いこの辺の外人慣れしてないイギリス人は、きっと私のことを、「まああの人は外人だからしょうがない。」と思ってることが多いと思います。

それからヨガの先生。これも、私が結構一般的によく知られていることにぜんぜん疎かったりした場合、きっと、まあヨガの先生だから、と思われてるでしょうね。

しかも、日本に行ったら行ったで、「あの人は外国暮らしが長いから」と絶対思われてると思いますよ。

これは別に、暖かい愛情のある目で寛容に許してくれるっていうだけではないんですけどね。 「あの人とは世界が違う・常識が違う・次元が違うから、言ってもしょうがない」と思われてるわけです。かといって、白い目で差別してるって言うわけでもないし、「あきらめ」と「寛容」が混ざったような感じかな。

ごまめ扱いされるほうとしては、実はこれはすごく楽です。ちょっとぐらい常識外れても、多めに見てもらえるし、それに慣れてくると、 そのちょっとした疎外感って、拘束がなくて自由。

私が外国に住むことが好きなもの、このちょっとした疎外感、孤独感が好きなのかも。

ではこちらもよろしく
 
イギリス(海外生活・情報) ブログランキングへ

2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

ごまめっていう言葉の意味も知らなかったし、その意味も、全くわからんわ・・・

うーん、もっと解説して・・・。

なんとなく分かる気もするけど・・・小説が一冊いるかもね・・・

Atsuko さんのコメント...

ごまめというのは、子供が鬼ごっこなどで遊ぶときに、小さい弟や妹が混ざると、ちびさんたちはごまめで、つかまってもセーフとか、ゆるいルールが適応されることです。
調べてみたら、大阪でも下町でしか使われない、こてこての大阪弁らしい。下町というか、昔からの大阪よ、南の方の。
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%94%E3%81%BE%E3%82%81?edc=OSAKA